
闇雲なエネルギーに満ち溢れた快作を連発していた方だけに、その物腰柔らかい人柄は意外でした。か細い声だが芯のある言葉をブレなく発する姿は“ああ、映画の暴動を作品にした人だ”と思えたけれど。
今回は監督を軸にギターウルフのセイジさん、怒髪天の増子さんを交えた対談企画で、司会進行をスマイリー原島さんにお願いしていたところ急性胃炎を患ったらしく(原島さん、どうぞお大事に!)、急遽不肖私メが現場を回すことになりました。
昨日は会社泊だったので、高校の時にレンタルビデオ屋で買った7800円の『爆裂都市』中古ビデオを持ってこれませんでした。監督にサインをねだろうとしたのです。
小遣いもろくにない17才にとって7800円は大金も甚だしい額で、パッケージの背は陽の光を浴びて白くなりかけているし、何より中身はレンタルされまくって案の定画像も粗いのでした。
それでもルースターズとロッカーズが合体したバンド(バトルロッカーズ)が出演・演奏している映画とあらば喉から手が出るほど欲しい代物であり、受験生の身分を利用して「参考書を買いたい」と当時あざとくも親に無心したのです。
確かに、その後の俺の人生における最強の参考書にはなったのだから、母親が出してくれたなけなしの金は無駄にならなかったと思いたいです。
そんなわけで去年ようやくDVD化を果たした『爆裂都市』を僕は未だに買ってません。画像も音もきっと凄く綺麗なんだろうけど、なんか癪に障るのなー。
7800円の中古ビデオで買った高校生の自分が「あんなもん買うんじゃねぇ!」と言っているような気がするのです。
それよりも何よりも、『爆裂都市』は余りクリアじゃない画像で音もこもったほうが“らしい”感じがしますからね。
『石井聰亙作品集DVD-BOX I〜1976-1983〜』(豪華特典付DVD7枚組)は10月28日発売。これを記念したトークイベントが10月15日にLOFT/PLUS ONEにて、10月23日〜25日の3日間は新宿LOFTにて『BURST GIG』が行なわれます。ROCK'N'ROLL GYPSIES、FRICTION、恒松正敏グループ、dip、怒髪天、bloodthirsty butchersといった出演バンドの豪華さもさることながら、当日LOFTでは監督撮影編集による秘蔵ライブ映像も上映されるそうなので必見ですよ。(しいな)


















