ギター バックナンバー

DISK REVIEW part-2('07年6月号)


FUGAZI / 10-22-02 BIRMINGHAM, UK/ THE SANCTUARY
http://www.dischord.com/release/FLS28

さて、フガジのライブシリーズも終盤です。これを入れてあと3枚。2002年UK。現在最後のアルバムになっている(次もあると思ってるのは自分だけではないハズ)『The Argumen』リリースが2001年冬、丁度1年後のライブです。何故か1曲目『Break』の最後のほうでボーカルにディレイがかかったりしてますが、全体的にシンプルなライブという感想。聴きすぎてちょっと分からなくなっている自分もいますが(泣)、7曲後アンコールで6曲。アルバムが数枚出てからフガジのライブは本当に長い(ハードコアとカテゴリーで言えば)この手のバンドのライブは長いとダレる、というのがよくある話なのですが、フガジに関してはダレてたということを聞いたことが無い。毎回のテンションは本当に凄い物があるんでしょう。
と、今回書くにあたってDISCHORDのHPみたらなんと!このライブシリーズがFUGAZIの正式なCDリリースの枠に入ってる!! しかも DISCHORDのHPから買えるっぽいんですけど! 真相は6月30日シェルターで分かるハズ!!


下北沢SHELTER:西村等


フジファブリック / SurferKing
初回盤TOCT-40117/通常盤TOCT-40118 1,000yen(tax in) / 6.06 IN STORES

今年に入ってから2枚目のシングルは、ゲストミュージシャンとして東京スカパラダイスオーケストラのメンバーを迎えて作られたという。ゴージャスでありながら親しみやすくキャッチーなメロディ、彼が描く言葉遊びが合絡まって何とも愉快な仕上がり。風景がパーッっと思い浮かぶ様な、聴いた人達の想像を掻立てる様な言葉使いはさすがだな。私は彼が描く言葉使いとメロディが重なった時のミラクルにいつも驚かせられます。
愛だの恋だの、桜がどーだのとか、誰が聴いても浮かぶ風景は結局の所、世の中でいう一般の人には受けるのでしょう。はっきり言ってこの曲はこういったルールには当てはまらない。だけど抜群に親しみやすいのです! FUJI ROCK FESTTIVAL’07をはじめ、数々のフェスに参加するので予習編にいかがでしょうか? きっとライブが見たくなってウズウズしてしまうことでしょう。


SONG-CRUX:樋口寛子


Makiko / 詩心
FRC-0014 2,500yen(tax in) / 6.13 IN STORES

まぁ、Liveではチョイチョイ聴いていたんですよ…。まさか呑み友達がこんなにしっかりやっているとは。会話の中でも魅力的な声や話っぷりをした女性だとは思っていたのですが、いざ唄われると夢少女的なのか懐古婆さん的なのか、聴き手次第でニュアンスが違うのは当然として、よくもまぁ耳を覆いたくなる痛いのから童謡の様な優しいのまで揃うもんです。一人の人間から出てくるとは不思議でしかたありません。  Makikoが十代の頃から育てている曲から、この2、3年で産まれた楽曲まで…Liveでマメに演りながら手塩に掛けた(←多分)量産型でない彼女が書きためた楽曲が、やっとフルアルバムにまとまりました。是非、一度は触れてみて頂きたいと思います。勿論、月に1、2回のペースでLiveもしているので、生で触れてみるのも一興かと思われます。6/19Naked LoftにてMakiko唄います、他の演者さんも素敵な方々ですので、ご都合宜しければ…。


新宿LOFT:よっしぃ


町田直隆 / 少年
1,000yen(tax in) / ライブ会場等で販売中

町田直隆さんが毎回丹精込めて描くジャケットも楽しみなニューCDがようやくリリースされた。武蔵野のジャックナイフを名乗る町田さんがカッターナイフで描く『少年』の文字。これがどんな意味を持っているのかは曲から想像してみると良いだろう。  今回は、新曲4曲とライブ収録3曲の計7曲。アコースティックギターを鳴り響かせ、激情的に伝えられるウタは、どことなく時代錯誤のような気がしなくもない…。平成ではなく、ちょっと前の昭和をイメージしてしまう。それは詞が、妄想し、想像し、昔を思い出すという懐古主義的なところがあるからなのかもしれない。町田少年がどんな子でどんな顔をしていたかはわからないが、曲を聴いていると色褪せた写真をのぞかせてもらっているような気持ちになるから不思議。私が初めて聴いたときからすごく好きな曲になった『絶望ファンクラブ』はライブ版が挿入。ライブ版なので多少聴きづらいところがあるが、この曲が自分の手元にあっていつでも聴けるのが嬉しい。  中に封入されている手書きの歌詞カードには「このCDはコピーフリーです。でもなるべくなら買ってください。」と書かれている。このメッセージは、CDを買った人でないと受け取れない仕組みになっているところが町田さんらしい。次の作品も楽しみにしている人がたくさんいるので、コピーは許可されてますが、なるべくなら買ってください。ライブ会場などで販売してます。


Rooftop:やまだともこ


MICRON'STUFF / 25
RZCD-45569 1,680yen(tax in) / IN STORES NOW

MICRON'STUFFは、Rooftop4月号のジュリエットのコーナーでインタビューさせて頂いてるんです。その時はCDで聴いた曲と写真でしか彼らを判断していなくて、曲もいいし、雰囲気も見た目もかっこよかったからインタビューしたんです。インタビュー時のメンバーは気さくで話しやすく、ミクスチャーの方々がステージで魅せるキラキラ感とかバブリーな感じとかを、いい意味で払拭してくれる方々でした。それで、先日ライブを見る機会がありましてね。驚きました。というか、あまりにもキラキラしていて、かっこよくて、インタビューの時はニコニコと笑顔を振りまいていたSHIGEさんが全身を使って力強く歌ったりしているわけですよ。お客さんも手ェ上げてステージに応えてるし、「インタビュー前にライブを見なくて良かった」って思いました。もちろん、インタビューするからにはまずライブを…だと思うんですけど、今回に限っては、こんなにキラキラした人たちを最初に見ていたらドキドキして話なんてできないって本気で思いました。それぐらいかっこよかったんです。見てるだけで気持ちがウキウキしました。
前置きが長くなりました。MICRON'STUFFがミニアルバム『25』をリリースしました。アガります。この表現は好きじゃないんだけど、たぶんこういう時に使うんだと思います。ミニなんで全5曲ですが、全曲ノリが良くて、踊れます。いや、踊りたくなります。手ェ上げたくなります。『Pulp fiction』(M-3)は、「もし〜なら」が題材になってる曲で、男子ってこういうこと考えてるんだなぁって読んでるだけで面白い。「腰に巻いたベルトで変身できたら〜」…この続きはCD聴いてください☆


ジュリエットやまだ


Mr.Children / Mr.Children 1992-1995
TFCC-88180 2,800yen(tax in) / IN STORES NOW

ミスチルはシェルターに出演したことがあるだろうか? 少なからず自分がシェルターに入ってからは無いはずだ。いまやモンスターバンドであるミスチルも地道にライブハウスで活動(ラママ中心とライナーに書いてあった)ブレイクタイミングを逃さずに現在に至る、という感じだろうが改めて(というかちゃんとCDを買って聴いたのは初めて)聴 くと、スゲーいい(笑)。よくある話だが「売れるには必ず裏付けがある」というのがあるが、このバンドは「曲がいい」に尽きる。小さなライブハウスのヘッポコが言うのもなんだが「これで売れないといけない音楽」だと思う。でもどの曲もサビさえもちゃんと歌えなかった。もっと聴こう。


下北沢SHELTER:西村等


RIZE / ピンクスパイダー
UMCF-5001 1,260yen(tax in) / IN STORES NOW

もう終わってしまいそうなおやじからのメッセージと思って受け取ってくれ! なんだこのサウンドの厚さは。若いのにみんなうまいな。なんともしっかりしているリズムセクションだ。まとまりすぎだよ。これが今の若いバンド連中の特徴なのか? テクはあるけどロックってなんだか解ろうとしていないのがおじさんには気にかかる。きっと伝えたいことがあるバンドなのにどうも私には不完全燃焼なのだ。若いのに反骨精神が見えない。あ〜あ、またおやじのノンスタルジックな愚痴が出てしまった。どちらかというと上品なクラブでの演奏が似合いそうだ。日が差さない裏通りが見えてきそうで見えてこない。だが、おじさんも何回か聴き込むうちにこのバンドのメンバーのやりたいことが見え始めてきたぞ。ミクスチャー系、フィージョン的、ラップと昔からのハードロックの古さを乗り越えようとしているのが見えてきた。このバンドは欲張りだ。これらの要素を融合させようと挑戦しているのだ。ボーカルとベースが光ってるのにもったいないな。だがHIDEのカバー曲も含めて歌詞がイマイチだ。ロックに君とか僕と空とか鳥が出てくるとそれはJ-POPになってしまう危険がある。特に親を出してはいかん。ロックを個的な世界に持ち込むとろくな事はない。これからの若いバンド(10年もやってる?)だからあえておやじの苦言を言ったまでなのである。


新人ロック評論家:平野悠


lynch. / THE AVOIDED SUN
MWRE-007 3,000yen(tax in / IN STORES NOW

今はもう解散してしまったが、私は、学生の頃から憧れ、尊敬しているBANDがいる。そのBANDを好きになったきっかけは、友達に聞かされたカセットテープの音源だった。姿・形も知らないそのBANDに、私は一瞬で心惹かれた。そして、このBANDの演奏している所を観たい!と強く感じた。  「lynch.」の音を初めて聞いたのは今年の4月。事務所のモニターから流れてきたLIVEの音だった。私は仕事をしていた手を止めて、しばらく聞き入っていた。そして、4.25に発売された2nd Full Album『THE AVOIDED SUN』の音源を聴いて、益々感じた。そう、あの頃に感じた時と同様の「LIVEが観たい」という思いを。この曲達をステージ上でどんな風に表現するのか、とても興味が涌いた。こんな格好良いCDを創り上げた「lynch.」の今までの過程を知らない事がとても残念だが、今後の「lynch.」の動向がとても楽しみである。


新宿LOFT副店長:河西 香織


ROBIN / Dead Luck City
DDCQ-6001 2,400yen(tax in) IN STORES NOW

なんだかんだ、ルーフトップ編集部から手渡されるCDの数々は60歳を過ぎてしまった私にはどうにもフィットしなくって、いたずらに手渡されたCD批判はしたくないので、今月号の新人ロック評論家のCDレビューはスルーしようと思っていたときに、我が師匠、北村ヂンから「平野さん、無理だと思うけどこんなのどうですか?」と手渡されたのがこのROBINだ。おっと、こりゃ〜1曲目からぶっ飛ぶぜ。この鋭く速いテンポは日本にパンクロックが登場したての頃の、俺たちを興奮させてくれたサウンドだ。このROBINの楽曲の数々(13曲)を聴きながら私は日本のパンクロックの黎明期を思い出していた。いつの時代にから日本のパンクが駄目(?)になってしまったのか? なんて事を思い、日本語青春パンクやへんてこなメロコアに絡め取られて行き少年少女にしか受けない楽曲になって終わってしまったかのように見えていた日本の正当派パンクは堂々と生き残っているのを私はこのバンドに見た。がんばれ! ROBIN! そうなんだ、私が求めていたのはこのドラムスを中心にした素晴らしい切れなのだ。歌詞もいい。ボーカルはどんな音にも負けていない。甦れ、日本の正当派パンクの数々よ


新人ロック評論家:平野悠


FUTOSHI TAKAGI & TAKESHI GONDA / Split #05
SFR-032 rpc-015GT 1,050yen(tax in) / 6.10 IN STORES
*ライブ会場とHIGH LINE RECORDS限定販売。

波の音。風のにおい。頬をつたう涙の味。なぜだろう。音楽を聴いていてこんなにも明確に風景が浮かんできたのは初めてだった。なんだろうこの感情は。心の奥の奥にある感情があふれ出てくる感じ。切ないのか? 悲しいのか? 何か心に穴が空いた感じになっていた。自分の心を見透かされているかのようだった。だけど全然悪い気はしない。さわやかなギターの音色にのる2人の優しい声。たぶん母親みたいな感じだったのだろう。すべて見透かされているけど、全然悪い気がしなかった。むしろ温かい気持ちになれる。そばにいてくれるありがたさとか、見守っていてくれる事のすばらしさとか。なんだか懐かしい気持ちになった。なんだろう? この感じ。僕はそういう感覚に陥ってしまっていたのだろう。波打ち際でささやくように聴こえる声。潮のにおいのする風。たぶん僕の人生の中のどこかにこんな風景があったのであろう。そんな自分の心の奥底に隠れた風景をのぞき見できた1枚でした。


新宿ロフト:HxGxK


V.A. / COWBOY BEBOP
VICL-60201 3,045yen(tax in) / IN STORES NOW

『COWBOY BEBOP』とは10年ほど前に放送され、いまだに根強い人気を誇るアニメなんですが、このCDはそのサントラ盤です。
そもそも、この『COWBOY BEBOP』は音楽を非常に大切にしており、例えば、各回のストーリーのタイトルに『悪魔を憐れむ歌』や『スピーク・ライク・ア・チャイルド』といった名曲のタイトルをはじめ、音楽に因んだものが付けられていたりして、音楽が好きな人も思わずニヤリとしてしまうようなアニメです。そんな音楽へのこだわりが詰まったこのサントラですが、ジャズ、ブルースをメインにかなりの名曲揃いです。特に、このアニメのテーマである1曲目『Tank!』、そして2曲目『RUSH』はカッコ良すぎてトバされそうになります。他の曲もニュースやバラエティ番組のBGMで使われるので、多くの人が一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。ちなみに、作曲は菅野よう子さん。昨年公開されて大ヒットを記録した映画、いや名画『ハチミツとクローバー』の音楽もこの人。俺は蒼井優に気を取られて、音楽が菅野よう子さんだということを知らなかったのですが、映画が始まって曲が流れた瞬間に「!?」っと気付いたくらい特徴のある曲調、そして曲の使い方。本当に見事でしたね。
このサントラもさることながら、アニメ『COWBOY BEBOP』は本当に名作なので、是非とも観てほしいものです。


下北沢SHELTER:下村祐市


V.A. / Dreams
HUCD-10029 2,600yen(tax in) / IN STORES NOW

最近の日本人は不眠症で眠れないって人が急増してるそうで、私も例に漏れず不眠症でした。そう、「でした。」っていう話です。凄いです、このCDはバツグンの効き目です。世界的ヴァイオリニスト、葉加瀬太郎や古澤巌を擁するハッツ・アンリミテッドより発売されたこのCD。全ての収録曲に対してスリープクリニック(!?)の専門家を監修に、それぞれ約170回の睡眠導入実験を繰り返しての学術的にも証明された『快眠CD』なんです。
葉加瀬太郎の名前は当然知ってましたが、曲を聴くのは初体験で、よくテレビから流れてくる某番組のテーマソングで代表曲ともいえる『エピトリカ』を布団に入りながら聴いたんですが、おほほ〜ヤバいです! 最後まで聴けずに寝てました。クリニック検査結果によると入眠指数(目を閉じてから睡眠に入るまでの時間)が非常に高い曲とのこと。他にも世界的名曲『アヴェ・マリア』やユーミンの『Luiiaby For Grandmother』や三線や二胡によるリラクゼーションミュージックなどで癒されまくりです。個人的には12曲目の葉葉さんの『心象プール』にやられました。普段は「杏露虫」というバンドで活躍されてるそうなんですが、これはブッキングせねば!! まじめな話ですが、これは不眠に悩んでる貴方に是非聴いてもらいたいです。


Naked LOFT店長:奥野テツオ


posted by Rooftop at 06:20 | TrackBack(0) | バックナンバー

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