しっかし、佐藤さんの話は最高に面白かった。門外漢ゆえ事情に明るくない自分にもソフビ業界の四方山話はとても勉強になったし、表現することの必然性と生活のバランスだとか、娯楽に徹することの難しさとか、自分の立場に置き換えると身につまされる思いもした。
佐藤さんが手掛けるオリジナル作品には、阿漕な手段でボロ稼ぎをする大企業や余りに未成熟な大人達、誠実な人間ほどバカを見る現代社会に対する痛烈な批判が実は込められている。増子さんが言うように一見とても可愛らしい造型だが、そこには作り手のヒリヒリしたメッセージが込められているのだ。その反骨精神には大いに共感できたし、佐藤さんの歯切れの良い発言の数々に心底シビレた。
ただ、その切実なメッセージがなかなか届かない忸怩たる思いを、佐藤さんは滔々と語っていらっしゃった。だからこそ、今後は漫画を描くことに力点を置きたいとのことだった。俺は是非とも佐藤さんの描く漫画を読んでみたい。弱きを挫き、強い者ばかりが得をするこんなイヤな時代だからこそ、胸がスカッとするような漫画を読みたいものである。期待してます、佐藤さん!(しいな)
