ギター 編集無頼帖

取材後記0812 其ノ壱

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 早いものでもう年の瀬、本誌の2008年最終号も本日配布開始&サイト記事アップされました。まぁ、我々にとって本当の意味での最終号は入稿までの時間がいつも以上に異常にタイトな地獄の新年号だったりするわけですが。それも毎年クリスマスのさなかに校了するのが恒例行事化しているのでありますが。今年も徹夜の編集部員で明け方にクリスマス・ケーキを食べるのかなぁ…そんな生活、もうかれこれ7回目だなぁ。ははは(涙目)。
 まぁそれはさておき。無事最新号も発刊に漕ぎ着けたことだし、掲載してある自分担当のインタビュー後記をつらつらと書き連ねてみようと思う次第です。実際のインタビュー記事を読了後にご一読頂ければこれ幸いであります。

 ■フラワーカンパニーズ
 11月はツアーに出突っ張りということで、11月号校了直後の10月末に強行取材。市ヶ谷ソニー、メンバー4人勢揃い。そう、次作はトラッシュではなく7年8ヶ月振りのメジャー復帰作なのである。
 さっぱりCDが売れないこのご時世に、齢40にもなろうというおっさんバンド(失礼)がまさかのメジャー返り咲きだなんて、何とも夢のある話じゃねぇですか奥さん! 数ある音楽系フリー・マガジンの中でもとりわけシニアに優しいRooftopはもちろん手厚くフォロー。今回のメジャー復帰に懸けた意気込みとロックンロールの終身刑の身になった4人の男たちの音楽に対するたぎる思いを余すところなく聞いてみた。表紙巻頭に据えている某液体雑誌のインタビューに比べて格段に面白い自負あるです(笑)。
 これは余談だが、俺がかつて働いていた会社は入社当時このフラカンと斉藤和義さんがマネジメント部門の二大柱で、本社ビルの垂れ幕でもこの両名が大々的に宣伝されていた。その話を振った後の圭介さんの名回答にも注目。確かにまだ音楽業界はバブリーでしたよね。
 最新作の『たましいによろしく』、お世辞抜きですこぶる良い。過剰に枯れることなく、キレの良いロックンロールをしなやかに奏でるこの滋味に富んだ境地はやはりアラフォーなフラカンならでは。掛け値なしの傑作。
 そう言えば、圭介さんは同じタイミングで単行本も出したんですよね。えーと、タイトルはと…ナニ、produced by Jui…。ほぅ。何も見なかったことにしよう(笑)。

 ■キウイロール(蛯名啓太:現ディスチャーミング・マン)
 キウイロールに対する個人的な思いは本誌のインタビューを読んでもらうとして(暑苦しいのでここでは割愛)、何よりもまず長らく廃盤の憂き目に遭っていた彼らの音源が2枚にわたる編集盤として世に出ることをkocoroから嬉しく思う。そのリリース元が他ならぬセクレタ・トレーズ(ナートのセイキさんが主宰するインディペンデント・レーベル)なのもファンとしては安心で、事実、質実ともにとても愛の籠もった作品となっている。ZKから出ていた諸作品が余りに法外な値段でオークションで取引されているのを見て悲しい気持ちになったが(メンバー自身が一番悔しかっただろう)、それも今回の編集盤が出ることで解消されるだろう。
 そんなキウイロールのインタビュー。当初はボーカルの蛯名君だけでなくギターのオグ君かベースのサンチェ君を交えた対話を希望していたが、結局蛯名君とのタイマン語りと相成った。
 こういうすでに存在しないバンドのインタビューはバランスを取るのが難しくて、たとえば解散のくだりになると各人の言い分があるし、誰かが不在ならばどこか欠席裁判的なアンフェアな匂いを拭えない。本当はそこを避けたかったのだが、結果的には蛯名君単独のほうが話がブレず、良かったと思う。
 蛯名君にはその前の週にもディスチャーミング・マンのレコーディング現場で会っていた。その時に「来週のインタビューよろしくね」という挨拶がてら、今回のオムニバスについていくつか訊いてみたいことを先走って訊いてしまった。が、あくまでそれはそれ。公式の場での発言がすべてなので、事前に訊いてしまったことも含め、改めてじっくりと話を訊いた。
 インタビューの前日はアルバムの完成打ち上げを朝までやっていたらしく、夕刻に代々木のルノアールへ到着した時の蛯名君はその疲れがまだ残っていた様子。本誌のインタビュー後に別誌のセイキさんとの対談が控えており(蛯名君はそのまま札幌へ帰郷)、時間を思いのまま使えるわけではなかったが、それでも1時間以上にわたってあれこれ話が訊けた。
 インタビューの途中、蛯名君からこんなことを言われた。
 「なんか結構ぶっちゃけた話になってきたなぁ…まぁ、椎名さんもそういう話が好きだと思うから話すけど…」
 まるで旨味のある話に群がるハイエナのような言われ方だが(笑)、インタビューアとしてはしてやったりの瞬間だ。相手がこちらにある程度の信頼を置いてくれた表れなのだから、心の中でガッツポーズである。これぞインタビューの醍醐味なり。
 セクレタ・トレーズのスタッフの話によると、蛯名君が今回のオムニバスについて語り尽くしたインタビューは本誌のみらしいです。『FOLLOW UP』には蛯名君の全曲解説記事があるみたいだけど。かつて『迷子の晩餐』を見るためにシェルターに足繁く通っていた同志の皆さんには是非読んで頂きたい。キウイ解散に至るくだりは、自分で原稿をまとめていてとても辛かったです。
 写真は取材中の蛯名君。前日までの呑み疲れは窺えたが、ディスチャーミング・マンの新作を録り終えて晴れ晴れとした表情だったのが印象的でした。(しいな)
posted by Rooftop at 02:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

J-ROCKの始祖たち

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 たまには宣伝なんぞをひとつ。
 BOφWYが真の意味でロックを大衆化させたことをきっかけに、80年代後半から90年代初頭にかけて隆盛を誇ったあの“バンド・ブーム”をテーマにしたオムニバス・アルバムが11月26日に発売されました。
 タイトルは『PIONEERS OF J-ROCK〜based on shinjuku LOFT〜』。そう、サブタイトルに新宿ロフトの名前がある通り、我々ロフトの監修のもと編集された作品なのです。
 かつてDe+LAXの現場マネージャーだった宮野真一氏(現フォーライフ ミュージックエンタテイメント)からのオファーを受けて始動したこのアルバム、不肖ワタクシ、このアルバムの共同選曲およびライナーノート&収録バンド・プロフィール執筆をしております。次号のRooftopにも誌面を割いているので、興味のある方は是非手にとってみて下さい。
 選曲に関しては、時流に流されることなく、ロフトを始めとするライブハウスでの活動を出発点としてバンド・ブームの屋台骨を支えたバンドの楽曲を中心にセレクトしました。なおかつ、BOφWYが爆発的な成功を収めた以降に名を成したバンドであること。BOφWYはバンド・ブームの到来を前に解散したバンドであり、本当の意味でブームを築き上げ、支え続けたのはその後に出てきたバンドたちです。ゆえに本作には敢えてBOφWYの楽曲を収録しませんでした(その代わり、高橋まことさんが加入したDe+LAXや、布袋寅泰さんが吉川晃司さんと組んだCOMPLEXは収録しています)。
 また、バンド・ブームを語る上で“イカ天”の存在はやはり欠かせぬものなので、ロフトとはあまり縁のなかった同番組出身バンド(○代目イカ天キングってな方々)は押さえてあります。テレビにちょっと出ただけでライブハウスの動員がグンと上がったり、レコード会社のA&Rがライブハウスに通い詰めて青田買いを繰り返したり、健全とはとても言えないものでしたが、やはりそんなバブリーな匂いを含めてのバンド・ブームであります。
 そんなわけで肝心のラインナップは以下の通り。

【DISC-1】
01. JUN SKY WALKER(S)/すてきな夜空
02. PERSONZ/Dear Friends
03. KATZE/Good Times Bad Times
04. LA-PPISCH/RINJIN
05. De+LAX/POP IS MY LIFE
06. アンジー/天井裏から愛を込めて
07. D'ERLANGER/DARLIN'
08. BUCK-TICK/スピード
09. THE PRIVATES/気まぐれロメオ
10. ROGUE/終わりのない歌
11. UP-BEAT/Kiss...いきなり天国
12. GO-BANG'S/あいにきてI・NEED・YOU!
13. ZIGGY/GLORIA
14. RED WARRIORS/バラとワイン
15. COMPLEX/BE MY BABY
16. FLYING KIDS/幸せであるように
【DISC-2】
01. JITTERIN' JINN/プレゼント
02. たま/さよなら人類
03. MARCHOSIAS VAMP/オレンジ色の月
04. THE POGO/たどりついたらいつも雨降り
05. THE RYDERS/LET'S GET TOGETHER
06. メスカリン・ドライヴ/笑いっぱなしの島
07. The ピーズ/バカになったのに
08. ニューエスト・モデル/ソウル・サバイバーの逆襲
09. ザ・ファントムギフト/ジェニーは嘘つき
10. THE STREET BEATS/サンクチュアリ
11. G.D.FLICKERS/CHANGES
12. the pillows/雨にうたえば
13. フィッシュマンズ/ひこうき
14. ザ・グレイトリッチーズ/牛乳アンドたばこ
15. THE SHAKES/STANDING IN THE RAIN〜降りそそぐ雨の中に〜
16. COLOR/KILL TIME
17. GARLICBOYS/大江戸捜査網
18. 人生/世界あの店この店
19. 筋肉少女帯/高木ブー伝説

 どうすか? まァ割とベタっちゃベタな選曲かもしれませんが、全35曲収録で税込3,000円ってかなりお得だと自負しております。当時のバンド・ブームを知らない若い世代のリスナーにも新鮮に響くと思うので、是非ご一聴を! 弊社ロフト・グループ各店舗でも販売しているのでチェックしてみて下さいね。(しいな)
posted by Rooftop at 00:28 | Comment(8) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

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前田『銀』

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 俺は占いを見るのが好きで、雑誌の占いコーナーや朝の情報番組の星座や干支や血液型の運勢はつい目が行ってしまい、いちいち一喜一憂するちっさい男である。
 石井ゆかりさんの『筋トレ』という星座占いのサイトは週末に必ずチェックする。仮に良くない運勢でも決して悲観的ではなく前向きなことが書かれてあって、文章を書く仕事をしている俺には凄く勉強にもなるのだ。石井さんのように、悪いことを絶対に書かないのが人気占い師の条件なんだと思う。その点、『ビッグコミックオリジナル』の『釣りバカ日誌』の下にある占いは妙に当て擦りをするような書き方で、特に2月生まれの人間に対して何か恨みでもあるのかと勘ぐりたくなるような物言いなので厭な気持ちになる(笑:最新号は珍しくそうでもなかった)。
 先日、とある取材で某占いスペースに行ってきて、主役のバンドマン(別に名を伏せることもないか?)と一緒に俺と副編の山田女史もタロットの先生とオーラの先生に色々と占ってもらった。事前におふくろに出生時間まで訊いておいた念の入れようである。
 診て頂いたのはふたりの占い師さん。
 そのうちのひとり、タロットの先生に言われたことはこんな感じ。
 ●女性っぽい部分が多く、今までも母親みたいな役を担ってきた。
 ●Rooftopの2009年は安泰。滑り出しは順調。
 ●ただし、山田のほうがデスクワーク向きで俺は現場に出たほうが好きだろうし(性格がいつまでも子供っぽいだから)、収支の管理を含めて編集長と副編集長を交替したほうが良い(下克上!)。金勘定も得意ではないので。
 ●『日経ウーマン』のように、今30〜40代でかつてロックが好きでライブハウス通いをしていた女性に向けた特集をしたほうが良い。
 …ほほぅ。ふむ、思い当たるフシは多々ある。女性的云々も、この日の主役である某バンドマンに普段からよく言われている。念のために書いておくが、俺は女の人しか興味ないぞ(笑)。
 もうひとり、その人の発するオーラと生年月日から占う先生(何と、取材集合時間にこの占いスペースへ俺だけが早く着くのを見抜いていた)の仰ったのはこうだ。
 ●オーラの色は茶色が主体で、銀も見える。どちらも非常に珍しい。特に銀はなかなかない。
 ●女性に対して気遣いもできて優しいので、優しくされたほうは「他の女性にも同じようなことをしてるんでしょ?」と思われる。ゆえに恋愛に発展しづらい。
 ●関心のない女性は女性として扱わない。ゆえに恋愛に発展しづらい。
 ●向こうがラブコールを発しても気づきづらい。そういうアンテナを普段から立てていないから。ゆえに恋愛に発展しづらい。
 ●今思いを寄せているミステリアスな女性が何とかしてくれるんじゃないか?
 …誰なんだそのミステリアスな女性って! 大至急教えてくれ!(笑)
 オーラが『銀』…俺の顔が前田『吟』に似ているからか?(笑) 疲れ目にはサンテ40なのか、やっぱり?
 そんなわけで、如何に自分が異性にモテないかを見事に証明されたわけである。薄々感づいてはいたが、やっぱりそうだったのか(笑)。
 取材後は思い出横丁で呑みながら本日のまとめ。主役のバンドマンと山田と話していると、自分にモテ要素皆無なのをさらに実感(笑)。
 まぁ、今さら大々的に性格を変えることもできないし、内なる悪魔と仲良く暮らしていくしかないよなー。
 それにしても、なんであんなにズバズバズバッと怪傑ズバットばりに言い当てることができるのだろうか。不思議だ。俺が騙されやすいだけなのか? まぁ、占いなんて当たるも八掛、当たらぬも八掛である。神社のおみくじみたいに軽い気持ちでいるのが一番だ。
 それにしても…アンテナかぁ…(笑)。
 写真はこの間観覧した『笑点』の収録でもらった番組表。この観覧、実は上記某バンドマンとご一緒だったのです。ちなみに歌丸師匠の本名は俺の苗字とおんなじだ。(しいな)
posted by Rooftop at 07:11 | Comment(4) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

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日々あれこれ

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 入稿も佳境だってぇのに一昨日は深夜2時過ぎに新宿ロフトのバーステージでDJして参りやした。店長の大塚君が企画したロフトレコードの浦野君の送別会。ロフトグループ各店舗の店長を中心に極々身内でDJを回すユルい宴です。
 浦野君、通称39(サンキュー)。ある意味今のロフトで一番ロックな男だった。彼が手掛けたネオングループのCDは、あらゆる自社内アイテムの中で一番好きな作品だ。酔うと気が大きくなりロケンローな発言を繰り返す(でも正論)39の温かい人柄も大好きだった。
 だから内心、彼がロフトを去るのはとても寂しい。寂しいが、今生の別れではないし、また下北辺りで千鳥足のヤツとバッタリ遭遇するだろうし、パーッと明るく呑むことにした。
 社内の人間が一堂に会すことも滅多にないし、賑やかでアホで楽しいガバガバヘイな呑みでありました。DJに興じた皆さん、企画首謀者の大塚君、お疲れ様。
 その合間に、現ネイキッドロフト副店長のめぐの誕生会(三十路突入おめでとう)がプラスワンで開かれているというので乱入して、突如ステージでカラオケを唄う暴挙に出た。俺が唄うのはもちろん、松山千春のデビュー曲『旅立ち』である。20代との別れの悲しみを代弁して捧げた(笑)。芸人さんとめぐに無理やりデュエットさせた挙げ句に「めぐ、歌ヘタクソ! 帰れ!」と主賓にヤジを飛ばすなど、ロフトで散々呑んだ水割りが効いたせいもあり始末に終えぬ有り様。まぁ、めぐの歌がひどかったのは事実だけど(笑)。
 昨日は原稿まとめの合間に取材三昧。最後の取材は、新宿にある某占いショップへ。その人の発するオーラと生年月日で占う先生に、「全体的に茶色、ちょっと銀も入ってる」と言われた。銀は高貴な色らしくて、なかなかないそうです。俺の顔が前田吟(=銀)に似てるがゆえ銀なのか!? ははは。ちなみに副編のやまだ女史のオーラはピンクだそうです。これも極めて珍しい模様。その辺の詳細はまた後日。(しいな)
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生フーは凄かった

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 ポール・マッカートニーは別格として、現存する海外のロック・アイコンで俺が手放しでミーハーになれるのは今やポール・ウェラーただ一人である。そのウェラー師匠が“ゴッドファーザー・オブ・モッズ”と少年時代から褒め称えているのがザ・フーなのだ。ビートルズ、ストーンズ、キンクス同様、1960年代初頭から活動を続けているので、単なる大御所と片付けられないバンドである。
 というわけで昨日は、ロフト・シネマの…というよりも巷ではエア・ギタリストとして知られる宮城マリオ君と一緒にフーを見に行ってきた。宮城君は先週末に我がロフトを退社したばかりである。積もる話もあったので、図らずも良いタイミングではあった。
 フーの単独来日公演は結成以来44年間(まぁ、何度も解散と再結成を繰り返してるので厳密にはこんな歳月でもないが)で今回が初。キース・ムーンの死後30年でようやく叶った単独公演というのも何だか感慨深い。キースもジョン・エントウィッスルも鬼籍に入ってしまったが、ドラムがザック・スターキー(リンゴ・スターの息子)だったのは嬉しかった。ザックは確か父親ではなくキースにドラマを教わったはず。こういうところにもロックの魔法と言うかドラマを感じます。
 それにしても、1曲目が『I Can't Explain』っていうのがシビレたなぁ。そこから畳み掛けるように連発される珠玉のナンバー。自分でも意外なほど唄ってて驚いた。今じゃ日常的に聴くことはないけれど、三つ子の魂ナントカですね。あと、ピート・タウンゼントが風車奏法をキメるたびに隣でエアギタリストの宮城君が本気でエアプレイしてくれるから笑えた。ある意味贅沢?(笑)
 本来はバンドの花形であるボーカルなのに自分の中で今ひとつ輪郭がはっきりしなかったロジャー・ダルトリー、相変わらず顔は加藤茶似だし歌もヘタなんだが、生で唄う姿を見てようやく好きになれた気がする。ロジャーはあれでいいんだ、きっと。
 フーと言えば個人的にはやはり『さらば青春の光』なわけで(知らない人は検索してね)、あの映画のクライマックスで流れる『Love Reign O'er Me』(間違いなく五指に入る好きな曲!)があんなに演歌ちっくな曲だとは思わなかった。これ、悪い意味でなく。モッズも演歌も形から入るから根っこは同じなのかも。俺も未だに何事も形から入りますから。『The Real Me』とか『5.15』とか、『さらば青春の光』に使われてた曲はやっぱり泣けた。だって60年代初頭のモッズのスナップや『さらば青春の光』の映像をモノクロに落としてガッツリ背後で流すんだもん。ありゃ反則だよ(笑)。あと、何かの曲のバックでスティーブ・マリオットの写真が一瞬映って、ただそれだけで泣けた。
 そんなわけで、場外じゃ相変わらず楽しい違法グッズはやりたい放題に売りさばかれてるし(しかもかなり良い出来だったりする)、まるで中高生の頃みたいに否応なく気持ちが鼓舞するし、やっぱり海外のミュージシャンはイイなぁと思った次第。音楽を愛するピュアな気持ちが素直に蘇るものね。
 俺と同様に古くさいロックが大好きな宮城君とライブを見終わって安酒呑みながら楽しく話ができたのも良かった。昔はああやって友達と大好きなロックについてああでもねぇこうでもねぇと知識を競うように話し合ったもんです。今も昔も、心を満たすロックは人を饒舌にさせるですね。
 酔っ払って帰宅して、ひとりで呑み直しながら『さらば青春の光』のサントラを引っ張り出して聴く。やっぱりとても良い。ベルボーイ、と呟いてました、見事に。ははは。(しいな)
posted by Rooftop at 01:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

ギター 編集無頼帖

te Quiero

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 昨日は親友の厚意で『笑点』の収録を観覧させてもらった。来週と再来週のOAを2週分。生で見る芸の素晴らしさと迫力はもちろん、撮影の仕組みや段取りが伺えて非常に面白かったし勉強になった。
 収録場所の後楽園ホールは今や東京ドームへライブを見に行くくらいしか用はないが、それすらも少なくなった。
 子供の頃、この近くにあった父親の会社へ遊びに行ったことが何度かある。会社の窓から今はなき後楽園球場が見えたのをよく覚えている。確かデンジマンだかサンバルカンだかの戦隊ショーにも連れて行ってもらったはずだ。
 父親はあの頃仕事に浮気にとかなり多忙だったので(笑)一緒に遊んでもらった記憶は余りないが、たまにどこかへ連れて行ってもらった時はとても優しかった。
 昨夜はその後、夕方から明け方までお祝いと称して呑みに呑んで、最終的には久々に人前で眠りこけてしまった。収録観覧で早起きしたせいもあるが、大好きな人たちを呼びまくって心から酔えたせいだろう。
 昨日あの場所にいてくれた人が自分のすべてと言っても過言ではない。友達ってつくづく有り難い。みんなと話してると、あー、これでいいんだなと思えるものね。
 今日は浅草方面に少し外出したほかはずーっと放心状態。
 ブラックニッカを呑みながらドミニク・ミラーの軽いジャズを聴いている。塞ぎがちな曇った心の夜にはもってこいのCDだ。
 何となく心がざわついているのは、新しい風が吹いているのを感じるからだろうか。
 みうらじゅんの『わたしが子供だったころ』を見て、ホロッと泣けた。(しいな)
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記憶の果て

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 この間、前の会社でとてもお世話になっていたデザイナーのYさん(男性)と数年振りに会った。紹介したい若いデザイナーがいるから使ってやってくれないかという申し出で、その若手デザイナー氏を連れてわざわざ会社まで来てくれたのだ。
 Yさんが今年で48歳という話にまずびっくりした。そんな年齢にはとても思えぬ若々しい容姿で、昔と変わらず全身クロムハーツ。肌も艶やかだし、10年前に初めてお会いした頃と寸分の違いもない。
 そして何より、あの頃と寸分違わず、Yさんは童貞のままだった。
 そう。
 48歳にして、未だにDT(笑)。
 素晴らしい。実に素晴らしい。ここまで来たら、是非とも墓場まで童貞を持ち込んで頂きたい。
 打ち合わせらしい打ち合わせはほんの数分で、後は延々と昔みたいに無駄話。
 まるでロック・スターのような佇まいのYさんは機関銃の如く喋りまくる。古今東西最近面白く感じるロックのこと、俺が昔付き合いのあった編集者やデザイナー、ライターのこと、お互いの今の仕事のこと。Yさんの話はとにかく底抜けに明るい。自分の童貞ネタも笑いに昇華してとことん喋り倒す。
 近くの喫茶店に場所を移してまた数時間延々と与太話。Yさんの喋りは一向に止まらず、こっちは笑いすぎてお腹が痛い。
 喫茶店には今Rooftopを一緒に作っているスタッフも連れてYさんと引き合わせたので、昔の椎名君はこんなだったよねぇ、みたいな話をYさんにされると少々恥ずかしい。あの時の俺はまだ20代半ばのハナタレ小僧もいいとこなのである。
 その喫茶店でみんなで食べたランチ代も昔みたいにYさんが奢ってくれて、申し訳なく思った。Yさんはパソコンができないから、未だに印画紙に指定したデザインで仕事をしている。データ入稿の場合は知り合いのデザイナーに頼んで版下のデータを作ってもらっている。
 Yさんは小学館や講談社といった大手の出版社とも仕事はしている人だが、ただでさえ出版不況のご時世に版下のデータを作れない人は編集部から使えない烙印を押されるし、かなり大きなハンデとなる。Yさんはもの凄く腰の低い人だが、それなりのキャリアがあるので敬遠もされやすいだろう。
 非情な言い方になるが、あの頃に比べて仕事も減っているはずだ(まぁ、俺なんかよりも遙かに喰えてはいると思うが)。
 それは会話の端々から痛感した。それなのに、Yさんは気丈にも4人分のランチ代を払おうとする。
 7、8年前は、Yさんに会うといつもこんな感じだったなーとちょっぴり感慨に耽ったりもしたが、申し訳ない気持ちのほうが大きかった。

 そんなYさんから、今日荷物が届いた。
 Yさんが手掛けているホストとヴィジュアル系バンドを融合したヘンテコ雑誌(これもかなり笑えた)と、エロDVDが2本封入されていた。
 Yさんは童貞ゆえに昔からAVのソフトを異常な本数買い込んでいて、見なくなったものは俺たちみたいな万年発情期の若僧に横流ししてくれていたのだ。
 如何にもYさんが好きそうなハデなメイクのお姉さんが写ったエロDVDの表1を見ながら、「変わんねぇな、Yさん」とほくそ笑んだ。高尚ぶるつもりは微塵もないし、俺はオナニーも好きだが、AVもage嬢系も苦手なのである。
 が、そこに添えられたYさん直筆の手紙に気持ちが揺さぶられた。
 「この間はどうも有難う。やっぱり椎名君と話すのはムチャクチャ面白いね。こんな不況だから金にはならないかもしれないけど、何か面白いことをまた椎名君と一緒にやりたいと思ったよ(ホントは金になったほうがイイけど!)。美人の○○さん(一緒にRooftopを作っている仲間)にもヨロシク!」
 仕事の最中だし周囲の目もあるっていうのに、じんわりと涙腺が緩んで困った。
 Yさんはメールもできない。携帯も持ってない。きっと俺のためにせっせと手書きの文章をしたためてくれたのだろう。そう思うと、凄く嬉しかった。
 辛うじて雑誌を出し続けている俺に対しての営業的な意味合いも当然あると思うが、薄っぺらい人間関係しか築いてこなかった自分にもこんな人がいてくれたんだなと思うと、有り難くて思わず涙が出た。
 速攻でYさんが好きそうな純正ロケンローなCDを詰め込んで送ろうとした。が、お礼の手紙を添えて梱包しているさなか、ヤマト運輸のあんちゃんは非情にも「今日の集荷はこれで失礼しまーす!」と極めて快活に宣言して我が事務所を後にしてくれたのだった。

 ここ数日、自分の中で「過去」がキーワードになっているような気がするのは、インタビューに向けてキウイロールを改めて日常的に聴いていたからなのかもしれない。
 めでたいことにキウイのアンソロジーが来月発売されることになり、日々しつこく戴いたサンプル盤を聴いている。彼らの音楽は刹那的な内なる青の時代を呼び覚まし、かさぶたを引き剥がす暴力性を孕んでいる(特に初期)。
 彼らの初の公式音源はもう10年(!)も前のものだ。10年前ということは俺も20代半ばということになるわけで(当たり前だが)、それはYさんと初めて会った頃であり、何だか気が遠くなる。

 「どれだけ頑張ってみても、全然うまくいかないんだけど?」
 「じゃあ、うまくいくように頑張ってみれば?」

 まるで禅問答のようだが、つまりはそういうことである。
 俺はあの頃の自分に対して頑張っていると胸を張って言えるだろうか?
 悪いけど30代半ばの今のほうが格段に人生面白いよとあの頃の自分をおちょくれるだろうか?
 うまく行くように頑張ることなく、自分の好きなことだけ頑張って、それが当たればラッキーなんていうご都合主義に陥っていやしないか?

 Yさんのように自らの苦境を笑いに転化するのもある種の才能だと俺には思える。言うまでもなくそんな才能、こちとら微塵もない。微塵もないが、千鳥足でも自分なりに足を前に踏み出せればいいのだ。
 知っていることなんて、ホントに砂で出来た城のようだなーと実感する午前4時である。

 帰宅してYさんに貰った『激痴漢地獄 バス・電車・エレベーター・エステ・金庫』を見るだけ見たが、やはり悲しい結果に終わった。こんな光景も昔と何ら変わらないのである。(しいな)
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ギター 編集無頼帖

至高の「うた」

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 数日前、ブッチャーズの吉村さんから「今日から新大久保フリーダムに居ます!」とメールを貰ったので、今日は仕事帰りにフリーダム・スタジオにアルコホォルの差し入れを持って行ってきました。ウチの会社とフリーダムは目と鼻の先、コリアン・タウンと名高い大久保エリア内なのであります。
 レコーディングはブッチャーズではなく、吉村さんが正式なメンバーとして加入したディスチャーミング・マンのアルバム制作。先月の山中湖ニオケル合宿レコーディングに続く都内での作業なのです。
 ディスチャーミング・マンを知らずにこのブログをご覧になっている方はまさかいませんよね? 吉村さん達が築き上げた札幌ハードコアの遺伝子を受け継いだ最後の世代である(と思う)キウイロールの蝦名君がキウイ解散後に立ち上げたプロジェクトです。バンドでもあり、蝦名君のソロでもある。ライブを未見の方がいるなら是が非でもお勧めしたい表現者のひとりです。
 そのディスチャーミング・マン、音録りも歌録りも昨日までに済ませたようで、今日は音の魔術師・毒組の日下さんのもと「落とし」の作業をされておりました。
 全くの部外者であるにも関わらず、有り難いことに数曲その中から聴かせて頂きましたが、事の詳細は言えないけれど出来は予想以上。ナンナンダこの余りに瑞々しくも張り裂けんばかりの殺傷能力! 切迫感の甚だしいライブ感とまるで天井知らずな音の広がり、緩急と押し引きのメリハリ、そして尋常ならざる透明感。紛うことなく大作と確信。実は心底気遣い大王な吉村さんが「こっち来て聴いてみなよ」と言ってくれなければあの至福は味わえなかったわけで、つくづく感謝です。
 こんな言い方はおこがましいですが、本誌を通じて俺のインタビューや文章を気に入ってくれている人なら絶対に好きになるアルバムだと思います。や、そんな狭義な世界には留まるはずもない懐の深さがある作品なので、今日初めてディスチャーミング・マンを知った人にも是非聴いて頂きたい。リリースは来年の1月下旬だそうです。もちろん、本誌でもリリース・タイミングにクドいくらいに推しまくる所存であります。
 やれCDが売れないだの、歌のチカラが軽んじられているだの、そんなこた何処吹く風! 心を激しく揺さぶられる確かな歌はここにあるです。音楽のミューズに重ね重ね大感謝したい初冬の夜なのです。(しいな)
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ギター 編集無頼帖

ウェルカム三十路

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 10月最後の一日は、俺にとっては可愛い相棒であり、実は会社の先輩でもある山田女史(好物:可愛い男の子)が二十代最後の夜を迎えるというので、サヨナラ二十代&ウェルカム三十路の宴を敢行した。
 まぁ、一応はそういう主賓を持ち上げる席ではあるのだが、要するにいつもの顔ぶれで主賓を酒の肴に呑もうぜという、多分に主賓を置き去りにした勝手極まりない会なのであった。
 以前から行ってみたかった中野にあるもつ鍋屋でしこたま呑んだ。もつ鍋、美味しい店で食べるとあんなに味が違うと思わなかった。味覚に長けた友達がいると徳をするもんだなァ…。
 顔ぶれは主賓の山田に加え、店を予約してくれた時代小説好きなゴッド姉ちゃん…もとい女帝1名、巻髪水晶ブレスレット嬢2名、今度同棲を始めるというKY嬢1名、生まれた時から鬼畜だったナイス害1名、生まれた時から根性がひん曲がっていた俺の7名。皆同じ世界で働く方々で、この面子だと自分が2番目に若い若輩者になるのもレアで楽しい(笑)。
 この濃すぎる面子の中で薄口醤油のような山田が埋没するのではないかと心配だったが、呑み始めたらそんな心配も忘れてしまった。

 山田と最初に会ったのはもう7年も前の話で、当時のヤツは何事にも控えめで引っ込み思案なキャラクターだったように思う。与えられた仕事はきっちりとこなすが、ただそれだけだった。
 それが徐々に変わっていった。一番変化を感じたのは、自分の好きなイケメンに会う企画(ジュリエットやまだの『あ・き・す・と・ぜ・ね・こ』)をやりたいと自ら申し出があった時である。自我を押し殺すことを美徳としていたヤツが、自我を出す歓びを少しずつ覚えて、自分にできること、自分にしかできないことを考えるようになったのだろう。そういう傾向は二十代の後半になるにつれて強まっていった。自分も二十代後半に思い当たる節があるのでよく判る。
 今更恰好つけてなんていられないし、あれだけ頑なに脱ぐのを拒否していた鎧を「しゃらくせぇや」と脱いでしまえる瞬間が三十代間際にはある。その傾向は三十代に入ると更に強まり、小さいことはウダウダ気にしなくなる。いい意味で開き直れるのだろう。
 俺自身は青臭い二十代であることに何の価値も感じなかったし、目上の人に舐められたくなかったし、周囲に恰好いい三十代が男女問わず多かったから、早く三十になりたかったくらいだ。
 昨日の面子を例に挙げるまでもなく、パンチのある個性を発揮する女性も多々いらっしゃるし、やはり三十代はよろしい。バランスの取れた容姿や顔の造りを持て囃されるのも若さゆえの二十代までで、それを生かすも殺すも本人次第なのが三十代以降である。昨日の顔ぶれが皆一様にイイ顔をしているのは、何事も貪欲に楽しむ前向きさがあるからだろう。
 何はともあれ、誕生日おめでとう、やま。
 やまが本当の意味で自我が芽生えたのはここ数年だと思うから、私生活も仕事もこれからもっともっと面白くなるはずだし、濃い人生になっていくだろう。
 考えてみれば、薄口醤油って色味は薄いけど塩分が濃くて味はしっかりしてるもんな。薄口には薄口なりの持ち味があるんだよな。
 やまにしかできない楽しい人生を送ってくれ。おめでとう。

 写真は、もつ鍋屋の後にAsagaya / Loft Aで呑んでいたら遭遇した謎の絵描きさんに描いてもらったやまだ嬢の絵(似ているかどうかは知り合いの皆さんに任せます)。現物はくれずに写真撮影のみ許可(笑)。Asagaya / Loft Aのバーで呑んでいるとこんな不思議な出会いがあるですよ、皆様。(しいな)
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甲府盆地まで行きました

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 校了を終えて3日経つのに、体の疲れが一向に取れない。
 今月の編集作業もいつもながらに難儀で、いつもながらにメチャクチャな工程で全ページの入稿を終えた。最後の一週間は平均睡眠3時間前後。作業の合間に各種打ち合わせが入ったり、イベントで司会をやってみたりと、なかなか編集一本モードになれないのもストレスだった。
 校了日当日は、日付が変わる直前に馬喰横山にある印刷会社へ出張校正に出かけ、午前2時過ぎにはすべての作業を完了。工場の便を待ちつつ印刷会社の営業担当君と四方山話をするも、彼は次の日も早いだろうし、こんなオッサンとムダ話をしているよりも一刻も早くタクシーで帰りたいだろうから、3時過ぎに「てくてく歩いて帰るわ」と印刷会社を後にする。缶の水割りを呑みながら当て所なくとぼとぼ歩き、午前5時の秋葉原駅発中央本線に乗車。当然ふらふら。
 その3時間後、車中で目を覚ますと、竜王なる駅まで来ていた。確か高尾駅行きの電車だったはずなのに、この電車は松本駅行きです、というアナウンスを聞いて愕然とした。
 どうやらここは山梨の先らしい。なるほど、車窓から見えるこのキレイな山並みは甲府なわけだな。ははは。
 いっそ石和温泉で途中下車してひとっ風呂浴びてくれば良かったくらいだが、鈍行という表現がぴったりの立川駅行きの上り電車に乗る。乗り継いで中野までまた3時間。バスで自宅のある野方に辿り着いたのはもはや昼近く。電車に乗って6時間以上かけて帰宅したのは久々である。
 というわけで、翌日は一日中寝たり起きたりだったが、眠りは深く感じた。
 それでも安堵感に浸ることは許されないようで、早くも次の号の案件の画策やら打ち合わせやら取材やらと相変わらずバタバタは続いている。
 今回の校了間際の忙殺スケジュールで、ブッチャーズもバーサスもプラスマイナスも吉野さんやひさ子さんがゲスト参加した小谷さんのロフト・ワンマンも観られなかった。悲しい。
 ただ唯一、無理やり足を運んだライブがあって、それが心の支えにはなった。あんなに打ち震えて心から泣けたライブは本当に久し振りだった気がする。
 10月は散々なことばかりだったが、あのライブですべて帳消しである。
 昨日を重ねて今日を凌ぐために、自分にとって音楽が必要なのを改めて理解できた。それが何よりも、嬉しい。
 次号の本誌は明日納品、まずはロフト・グループ各店舗から配布開始です。表紙と裏表紙は上にある写真の通りなのだが、とある仕掛けがしてあります。それは是非、実際に手に取って確認してもらえたら嬉しいです。感想も聞かせてね。(しいな)
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秋の釣堀逃避行

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 取材に追われ…締切に追われ…もう何もかもがイヤになっちまいました。ジュリエットやまださんは本業そっちのけのイケメン取材づくしで調子こいてるし…俺だってたまには胸がキュンとするようなかわいこちゃんにインタビューがしたい! 栗山千明に会いたい! 多分目を見て話はできないだろうけど! 嗚呼、そんな自分にもうウンザリだ! ここは思い切って現実逃避です。どうか皆さん、探さないで下さい。こらえてつかぁさい…。
 とまぁ、茶番はそれくらいにして、やって来たのは都内でも有名な某釣堀。最寄り駅のホームからいつも羨ましく眺めていたのだ。“歩く歌本”こと某天才ギタリストと共に現実逃避の真っ最中…だったら缶ビールの一本でも買ってヨイヨイ過ごすのだがもちろん仕事。でもこれがなかなか愉しい。一向に釣れませんが、和みます。(しいな)
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ギター 編集無頼帖

美に潜む毒

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 相変わらずこのweb Rooftopで凄まじいアクセス数を誇るズミ眼でやんすが、対談相手である玩具原型師の佐藤元将さんが記事にリンクを貼って下さったお陰でいつも以上にアクセスが伸びております。佐藤さん、本当にどうも有難う御座います!
 しっかし、佐藤さんの話は最高に面白かった。門外漢ゆえ事情に明るくない自分にもソフビ業界の四方山話はとても勉強になったし、表現することの必然性と生活のバランスだとか、娯楽に徹することの難しさとか、自分の立場に置き換えると身につまされる思いもした。
 佐藤さんが手掛けるオリジナル作品には、阿漕な手段でボロ稼ぎをする大企業や余りに未成熟な大人達、誠実な人間ほどバカを見る現代社会に対する痛烈な批判が実は込められている。増子さんが言うように一見とても可愛らしい造型だが、そこには作り手のヒリヒリしたメッセージが込められているのだ。その反骨精神には大いに共感できたし、佐藤さんの歯切れの良い発言の数々に心底シビレた。
 ただ、その切実なメッセージがなかなか届かない忸怩たる思いを、佐藤さんは滔々と語っていらっしゃった。だからこそ、今後は漫画を描くことに力点を置きたいとのことだった。俺は是非とも佐藤さんの描く漫画を読んでみたい。弱きを挫き、強い者ばかりが得をするこんなイヤな時代だからこそ、胸がスカッとするような漫画を読みたいものである。期待してます、佐藤さん!(しいな)
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ニッポンが誇るふたりの酔いどれ詩人

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 最新号の本誌において複数のコンテンツでご登場頂いたミュージシャン…それは植木遊人さんと怒髪天の増子さん。山田が担当した24時間ライブレポートとサントリービール武蔵野工場見学で、まるで人の神経を逆撫でするような小憎たらしい植木さんの笑顔に出会えます(笑)。
 一方、増子さんは4ヶ月に1度の『ZOOMYの眼』に加えて、夜のストレンジャーズのミウラさんとの対談。これは、『トラブルボーイズ』のリリース元であるスプートニクラボ(新宿レッドクロスのレーベルですね)のH山さんからのオファーでした。
 このH山さん、数年前まで我がロフトプロジェクトで働いていた大先輩で、実はかつてシェルターの店長(二代目)だった方。砂上だったか極東だったか、fOULを2人だけで演奏させた人です(笑)。健さんが仕事で遅れて不在の中、学さんと大地さんに無理やりライブをやらせたんですね。ああ、恐ろしや恐ろしや。
 増子さんは考え得る限りロック界最高の語り部だし、対談相手が増子さん自身惚れ込んでいる夜ストのミウラさんゆえに盛り上がらない筈がなく、俺自身非常に楽しい取材でした。詳しい内容は是非本誌を。ほぼノーカット収録してます。
 そう言えば、日清食品前で増子さんと待ち合わせをしていたら、前方からミウラさんが缶ビールを美味そうに呑みながら歩いてきたのには笑いました。夜ストの世界観そのままだなーと。
 取材後は、作詞の作業に追われる増子さんと近くの焼肉屋で軽く呑んで会社戻り。ここのところ多忙を極める増子さんと久々にゆっくり話ができて嬉しかったなぁ。一頃はこの呑み語らいが楽しくて取材をやってたようなものだったしなぁ(笑)。(しいな)
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“待ちわびた時”が遂に来た!

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 ジュンスカにGO-BANG'Sに筋少に16TONSに…と、往時のバンド・ブームを支えた猛者達がこのところ相次いで再結成を果たしていますが、ツウの間では遂に真打ち登場!ってな感じでしょうか。
 THE POGO。80年代半ばから90年代初頭にかけて“ビート・パンク”の旗手として絶大なる支持を誇ったバンドです。…なーんてことは、賢明な本誌の読者には改めて説明するまでもないですよね。
 良太さんと春日さんのみによる過去2回の再結成と違い、今回は塚本兄弟もちゃんと参加した全盛時の4人による再結成なわけで、TIGER HOLEのISHIKAWAさんが「4人揃ったインタビューはRooftopだけだから」と配慮してくれたこともあって、否応なく取材は気合い入ったです。ちなみに、中込智子さんによる『Doll』誌のインタビュー(良太さんと春日さんのみ)も内容がエラくディープでかなり読み応えがあるですよ。是非チェックを。
 取材に際しては、過去にPOGOに青春を捧げた(笑)ミュージックチェイスの及川恵利さんに資料を数多くお借りして臨みました。及川さんはフライハイト時代の怒髪天のマネージャーで、現在はレーベル業務の傍ら、春日さんがメンバーでもあるMOSQUITO SPIRALのエージェント的なお仕事をされています。それよりも何よりも、俺の大切な呑み友達なんですけど。
 インタビューは高円寺のP.I.G STUDIOにて。十数年振りとなる4人の音合わせの前に行ないました。メンバーの雰囲気は実に和やか。再結成に対する過剰な気負いもなく、終始笑いの絶えないフランクな対話ができてこちらも一安心。まぁしかし、ご当人達があんなにレパートリーを忘れているとは思いませんでしたけどね(笑)。
 ご承知の通り、今月8日(水)には阿佐ヶ谷ロフトAで良太さんと春日さんの出演するトーク・イベントが、来月8日(土)には高円寺HIGHでトリビュート盤発売記念ライブがありますので、皆様こぞってご参加下さいませ。あともちろん、曽我部恵一さんやレッドラム、ノットリなど総勢12組のバンド・ミュージシャンが参加した『SEARCH OUT THE JAMS〜THE POGO TRIBUTE ALBUM〜』も何卒よろしくです。ロフトレコード今年下半期のイチ押しアイテムですから(笑)。8日発売なので、阿佐ヶ谷ロフトAのイベント時に場内でも買えるんじゃないでしょうか。トーク・ライブでは当時の映像がふんだんに流れるそうなので、及川さんを誘ってPOGOを肴に酒盛りすっかなー。(しいな)
posted by Rooftop at 01:26 | Comment(6) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

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悠さんから写真がキターー(°□°;)ーー

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 本日9月29日。目下ピースボートの旅に出ている我らが平野悠から『おじさんの眼』掲載用の画像を収めたCD-Rが届いた。メールには確か「20日過ぎに送った」と書いてあった気がするが、空輸便ってこんなに時間が掛かるもんなのか? これもピースボートに圧力を掛けまくるアメリカの陰謀か!?(笑)
 言うまでもなく校了はすでに先週終えているので、掲載には間に合わなかった。幸いなことにページの校正を手掛ける元ロフトブックスの今田君がピースボートの写真を大量に持っていたので、急場は何とか凌げたのであるが。まぁ、せっかくなので『おじさんの眼』webバージョンにはこのCD-Rの画像を使ってもらおう。
 上の写真は、遅れて届いた荷物を嘆くページ担当のやまだである(最近女子度アップとの噂)。(しいな)
posted by Rooftop at 17:05 | Comment(2) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

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深夜二時の出張校正

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 出張校正で印刷所に来ているのだが、ぼちぼち下請けの工場の便が来てしまう。なのにまだ一台だけ面付が終わってない(泣)。嗚呼、間に合うのか来月号! 人生常に崖っぷち!(しいな)
posted by Rooftop at 02:11 | Comment(4) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

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ヘドラ&バグン上陸

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 先日、某取材で大変お世話になった玩具原型師の方がとある荷物を送って下さった。写真左はジャイアントヘドラ(足の裏に原型師の方の刻印あり)、写真右は宇宙怪獣バグン。
 撮影を済ませた後は、もはや言うまでもないだろうがロック界一のヘドラ・コレクターのもとへご送付(笑)。このヘドラのフォルムが一番お好きなんだそうです。詳細はまた後日。ヨーソロー。(しいな)
posted by Rooftop at 16:43 | Comment(2) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

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嗚呼、今日もまた

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 更新が滞っているのは、お察しの通り締切が肉迫しているからであります。書きたいことや載っけたい写真はたんまりあるんだけどなぁ…。まぁ、タレントのブログみたいに商品性が高いわけでも何でもない本欄ゆえ、何も気張って更新せんでも良いわけであるが。需要も反応も大してあるじゃなし(笑)。
 昨日は徹夜を覚悟していたが、土壇場で気が変わって中央線の下り最終で高円寺経由帰宅。そのぶん朝早めに起きて、やりかけの原稿をまとめる算段。…だったのだが、帰路のコンビニでビッグコミックオリジナルを見つけて熟読してしまったのが運の尽き。嗚呼、深夜食堂のバカ! 三丁目の夕日のバカ! 浮浪雲のバカ! 何てことない俺のバカ! しかも読みながら白角たらふく呑んじゃってるし! くー! 黄昏流星群ヤバいぞ! 衆道(←この言葉、マイブーム)の強者から果たし状来ちゃったぞオイ!(笑)
 というわけで、今日もまたただ愚直にオモロいインタビュー原稿の構築に勤しむ俺なのであった。
 写真は、先日Radio Carolineの取材で訪れたコロムビアのフロアにあったポスター。「コブシは ふりあげるより、まわすもの。」。さすが演歌に強いレコード会社、秀逸なコピーじゃないか。モデルは言うまでもなく住めば都はるみ(by デーブ・スペクター)。うっかりシルエットで写っているのはライターの森朋之さんだ(笑)。(しいな)
posted by Rooftop at 12:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

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恥ずる美徳

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 明日の取材の下調べはああで、次の日の打ち合わせの段取りはこうで、その次の日の取材はどうで、合間に昨日一昨日の取材素材に着手して…と頭の中がグッチャグチャであります。ついでに昨日は取材用の音源を会社に置き忘れ、早めに会社へ行って急いで聴くというポカをやらかしてみたりもする。ああ、忍者みたいに分身してくれないか、俺!
 少数精鋭の編成と言えば聞こえは良いが、ウチは超弱小媒体ゆえに企画立案、営業、取材、編集と一人で何でもこなす。品の良い仕事はエラい人が、力仕事はわけぇのがってわけに行かない。名ばかりの編集長なんざ何処行っても謝りっぱなしでろくなことありゃしまへん。うへー。
 そんな“うへー”の時に“うへー”な人に会うと余計に“うへー”となるわけだが、何とかならねぇもんか、通勤電車を食堂車もしくは化粧車と勘違いしている西○新○線のヤング達! ニギニギしくオニギリを頬張るニセ森三中に、ロマンスカー乗車の如く幕の内弁当を平らげる現場帰りのお兄さん。見事なまでに堂に入るストロング・スタイルな佇まいで、最早何も言えない。
 そしてさっきまでのっぺらぼうの青白い顔がチョチョイノチョイ(死語?)でちゃんと凹凸ある顔に早変わりするOLさん。あの変身っぷりを見ていつも思うのは、俺は間違いなく『化粧落としたらどんな顔?選手権』で即刻予選落ちだなということだ。
 まァ、俺も大音量のイースタンユースでシャカシャカ迷惑を掛けているかもしれないので人様のことをとやかく言う資格はないかもしれないが、恥ずる美徳なんぞこの日本には今やないのかもしれんのぅとエラそうにも思うのだ。恥じる行為にこそエロスが宿ると信じる俺のような妄想野郎には、つくづく生きづらい浮世になっちまったもんだ…。(しいな)
posted by Rooftop at 12:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

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宝くじは買わない

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 昨夜は仕事の合間に日本が世界に誇る某アトミック・ドラマー氏&そのマネージャー氏と共に台湾小料理屋で密談。ちょいと面白い企みを計画中。自分の仕事に直結するものではないけれど、とてもお世話になっている方なので最大限尽力するつもりなり。
 写真はそのアトミック・ドラマー氏の所持する携帯電話。見てくれ、この煌びやかなユニオン・ジャックと阪神タイガース・ストラップの華麗なる融合! とても今年54歳の持ち物とは思えぬキラッキラ感だ(失礼)。英吉利と浪花が調和した見事なコラボレーションである(と適当にフォロー)。
 ところで世間は三連休なのだなー。コチトラ浮世の喧騒から離れて今日も仕事だ。夜は某バンドの再結成インタビュー。明日は他誌連動の某人気バンド・パート別インタビューの後に同じ敷地内で某男性ミュージシャンのライブ取材。某某某とやかましいボー。
 スケジュールが詰まっているのは有り難いことなので別にいいのだが、詰まりに詰まってフン詰まり(まぁお下品!)になる事態にも多々陥る。まぁ、真剣になればなるほどのたうち回るのは致し方ねぇこってすな。俺なんて好きな仕事やらせてもらってるんだから、存分にやり尽くさないと失礼なくらいだ。
 昨日買ったTV Bros.に北野武のインタビューが載っていて、こんな記述を見つけた。
 「真知寿(映画の主人公)が画家として売れるのを望むのは“2回宝くじに当たりたい”って言ってるのと同じで贅沢だなって思う。だって好きな商売につけること自体、宝くじが当たったみたいなところ、あるでしょ」
 宝くじに当たった感覚は余りないけど、何をやりたいのか判らず足踏みしている人に比べたら恵まれているのかもしれない。その代わり、生活は相当ツラいけどね(笑)。まぁ、恵まれた贅沢には心ゆくまで堪能しないとバチが当たるのは確かだ。それに、「400万円が当たっても今より幸せになれるはずがない」(笑)。
 そういや今週の文春でクドカンが紹介してた懐かしい『刑事ヨロシク』、見たいなー。(しいな)
posted by Rooftop at 14:32 | Comment(4) | TrackBack(0) | 編集無頼帖
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