ギター 編集無頼帖

気持ちも衣替えしたい今日この頃

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 そんなわけでRooftop最新号、本日無事納品されました。先月はGWの関係もあって進行が後手後手で、普段以上にタイトな作業工程でして、なかなかの難儀でありました。が、内容は自分で言うのも何ですが折り紙付きです。インタビュー記事掲載で紹介しているミュージシャンはどれもオススメなんですが、とりわけ“2009年の今この状況下だからこそ聴いて欲しい音楽”として、個人的にASA-CHANG&巡礼の『影の無いヒト』を挙げたいです。その理由と作品の素晴らしさについては、インタビューのリード文とインタビュー中の朝倉さんとのやり取りでクドいほど語ってますのでご笑納下さい(笑)。
 このweb Rooftopでの記事アップは今週中にOiOiやっていきますので、どうぞ気長にお待ち頂ければと思います。webもイイけど現物も是非入手して下さいね。
 写真はツアー後半戦に備えての個人練習に励むZUMEX氏。ドラムではなくグレッチですけど(笑)。(しいな)
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『DOLL』の休刊

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 『DOLL』が来たる7月1日発売号をもって休刊するという話を聞いた。日本における活字パンクの先駆的存在であり、『DOLL』にインタビューが掲載されることがひとつのステイタスとされるなど、揺るぎないブランド性を保持した存在だと思っていただけに大きなショックだし、非常に残念だ。
 これもやはり、未曾有のCDパッケージのセールス激減と有料活字誌面の読者離れが原因なのだろうか。我々のようなフリーマガジンと違って、メーカーの宣伝費に頼らずとも同業他誌と一線を画した誌面作りをして実売で何とか売上を維持できるのではないかとも思うが、日本のパンク・カルチャーにおける絶対的な権威として君臨した『DOLL』を休刊に追い込むほどまでに活字離れが進む一方ということなのだろうか。
 パンクやヘヴィメタルといったジャンルに特化した専門誌は景気の動向に余り左右されないものだと思っていた。『DOLL』も『BURRN!』も独占企業みたいなものだから、休刊とは縁遠いと存在だと考えていたのだが…。
 言うまでもなく、この事態は対岸の火事ではない。音楽を活字で伝える文化は今風前の灯火となっている。何とかしなければと切に感じている。ネットで拾える情報には決してない、表現者のパーソナリティや作品作りの裏側に肉薄し、独自の切り口による企画や妙味な組み合わせの対談など、より一層知恵を振り絞らなければならない。
 読者の皆さんに無料配布するため、毎月の印刷製本代を稼ぐために我々も同業他誌同様に広告営業に勤しんでいるが、この一年ほどは本当に厳しい状況が続いている。こちらの提案をことごとく断られると、まるで人格まで否定されるようでとても辛い。
 だが、こんな世知辛い時代でもちゃんと好セールスを維持しているバンドはいるし、広告需要の高い媒体は依然としてある。つまり、我々の媒体認知度と努力がまだまだ足りないのだ。
 欧米のロックが豊かだなと思うのは、ルーツ・ミュージックやクラシカルなロックに対して一定のリスペクトがあるところである。散らばった点と点が一本の太い線となり、ロックの一大絵巻の体を成している。時間軸を超え、ロックが豊穣な文化となって脈々と受け継がれているのだ。だから父と子が等価でビートルズを愛聴できる。流行が流行のまま終結し、消耗品として点在したままで終わる日本のポピュラー・ミュージックとはまるで異なる。
 『DOLL』にはそういった海外・国内問わずパンク・ロックの歴史をビギナーに判りやすく伝える好企画が多々あった。ジャームスの詳細なバイオグラフィ本なんて逸品を出せたのは『DOLL』だけだった。つくづく休刊が悔やまれる。
 同時代の横軸の音楽と、連綿と受け継がれる縦軸の歴史を立体的かつ奥深く伝えるのは紙媒体にしかできない芸当だと僕は思う。日本のロックの更なる成熟に寄与するためにも、我々は何としてでもRooftopを刊行し続けなければならないし、かつて出資元を探して復刊を果たした『音楽と人』のように、『DOLL』には是が非でも復刊してもらいたい。ストリートから生まれるポテンシャルの高いロックを支える媒体が痩せ細る一方では、日本に明日のビートルズが生まれなくなってしまうのだから。(しいな)
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ギター 編集無頼帖

軍手チ○コ

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 原稿と格闘している時は孤立無援、暗くて深い海に瓶詰めの手紙を投げ込むごだるよ。
 西荻方面の「おーい」という呼びかけメールにも善処できぬよ。共に酒を喰らい語り明かしたいアルよ。って何故かゼンジー北京。タネモシカケモ、チョットアルヨ。チョットダケヨ、アンタモスキネ。それじゃカトちゃんだよ。
 ヘトヘトになって事務所内にあるネイキッドロフトの楽屋で一服しようとすれば、テーブルには「軍手チ○コの作り方」なる紙が置いてあった。何なんだッ、この会社は!? イーッ!(しいな)
posted by Rooftop at 18:19 | Comment(6) | 編集無頼帖

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未曽有のフリーペーパー合同イベント

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 同業他誌の動向というのは当然のことながら常日頃から意識しています。意識してはいますが、同じバンドのインタビューでもまず本誌のほうが断然優れた内容だという自負があるゆえ、同業他誌の誌面作りに感化されたり刺激を受けたりすることはほぼありません。
 むしろ、何のポリシーもなくベラボーに広告タイアップを取っているその誌面構成に若干羨望の眼差しを送りつつ腹立たしさを覚えることが圧倒的に多いわけで、個人的にも好きなミュージシャンの記事が掲載されている場合は「何だよ、これだけかよ!?」と質的にも量的にも不満を感じるのであります。
 まぁ、そんな遠吠えをしたところで、某流通会社の新譜情報冊子を見ると「JUICE、JUNGLE LIFE、BG Magazine、FOLLOW UPといったフリーペーパーでプロモーション展開予定!」などと文言を盛り込んでいるメーカーが多くて我々は蚊帳の外(ストライカーズの皆さんは唯一「Rooftopにインタビュー掲載!」とピンポイントご指名だったのでとても嬉しかった!)、送られてくるサンプル資料には“Rooftop”編集部様ではなく“Looftop”編集部様と名前もろくに覚えられていない始末です。
 要するに我々は圧倒的に知名度がなく、媒体効果が低いと認知されているわけですね。それを痛感するたびに「ナニクソ!」と思いつつ、もっともっと面白い内容にしたるぞと決意を新たにするのです。
 …あれ、いかん。前フリのつもりが愚痴みたいになってしまった(笑)。
 こんな弱小媒体である我々、かの新宿LOFTさん(思いきり身内ですが)から「いろんなフリーペーパーが集まったイベントをやりませんか?」と参加のオファーを受けました。
 天下の超一流フリーペーパーであるJUICEさんとBG Magazineさんと肩を並べて良いものか甚だ心許ないですが、各誌イチ押しのバンドが一堂に会したユニークな試みのイベントだと思います。
 Rooftop代表として出演して下さるのは、本誌でコラム連載して頂いているpanicsmileの吉田肇さんソロ。吉田さんのルーツが窺えるカバーに徹した爆音ノイズ演奏をリクエストしています。たったひとりでも充分ロックなところを堪能できるはずなのでどうぞお楽しみに。
 当日はこの日限定の3誌合同フリーペーパーも無料配布される予定です。編集者同士のトーク・バトルは…あるんだっけか?(笑) 詳細は追々このブログでお伝えしていきますね。まずは公演概要を以下に記しますので、皆さん是非手帳に予定を書き込んで下さいませ。あ、あと、場内で声を掛けてくれたら酒奢る!(笑)(しいな)

 BG Magazine&JUICE&Rooftop&SHINJUKU LOFT presents『UNITED FRONT』
 2009年6月12日(金)新宿LOFT
 OPEN 17:30/START 18:00
 ADV ¥2500/DOOR ¥3000
 ◇BUGY CRAXONE[JUICE]
 ◇VeniVidi Vicious[BG Magazine]
 ◇吉田肇(from panicsmile)[Rooftop]
 ◇Radio Foundation[SHINJUKU LOFT]
 ◆Lコード:77519
 ◆info.:新宿LOFT 03-5272-0382
posted by Rooftop at 11:55 | Comment(2) | 編集無頼帖

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メロン情報解禁記念日

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 遂に情報解禁と相成りましたね!
 http://www.melonlounge.net/
 来年のデビュー10周年に向けてメロン記念日が名うてのロック・バンドたちとコラボレーション・シングルを次々と発表していくという好企画! 第1弾は本誌でもたびたびインタビューをさせてもらっているBEAT CRUSADERSとのコラボです!
 本誌が2年前から押しまくっていたメロンのロック化計画がいよいよ実を結ぶことになり感無量!(笑)
 そんなわけで、過去、本誌に掲載してきたメロンのインタビューをここで振り返ってみましょう。
 ◇メロン記念日 with ヒダカトオル(BEAT CRUSADERS)+掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)座談会[2007年4月号]:すべてはこの座談会企画から始まったんですねぇ…。
 ◇シングル『お願い魅惑のターゲット』のメジャー・リリース時、『MELON LOUNGE』についても訊いてます[2007年9月号]:確かダンス・レッスンの後にお邪魔してインタビューした夏の日の午後…。
 ◇ミニ・アルバム『メロンジュース』発表時、本誌表紙を飾る[2007年12月号]:未だ忘れられぬ新宿ロフトのステージに立った4人の撮影…。
 今年はこのリリース・ラッシュに乗じて再び本誌もメロンを追いかけていきたいと思ってます! アイドルとロックのクロス・オーヴァーを活字化できるのはRooftopだけ! なーんて。ははは。(しいな)
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“センム”のこと

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 『漣流(SAZANAMI-RYU)〜日本のポップスの源流を作り出したヒットメーカー〜』(和田彰二・著、株式会社音楽出版社・刊)という本を読んだ。
 本書の主人公、漣健児(さざなみ・けんじ)とはシンコー・ミュージックの会長だった草野昌一の訳詞家としてのペンネームである。草野昌一は戦前からあった『ミュージック・ライフ』を50年代に復刊させて編集長となり、60年代には坂本九や弘田三枝子といった歌手の唄う日本語カバー・ポップスの訳詞を数多く手掛けたヒットメーカーとしてその名を馳せた。また、当時未整備だった日本のコピーライト・ビジネスの開拓者としてその偉業は今なお讃えられている。さらに70年代にはチューリップや甲斐バンド、80年代にはレベッカやプリンセス・プリンセスといったバンドを手掛けてアーティスト・マネージメントでも破格の成功を収めた。
 僕はこの“ショー・クサノ・カンパニー”で大学を出てから5年半ほど働いていたことがあって、本書に出てくる弟の浩二さんや『ヤング・ギター』創刊編集長の山本さん、小山さん、青柳さんや宮城さん(初期ARB、チューリップのメンバー)といった社員の名前が多々出てくるのでそれだけで面白く読めた。数々の関係者の証言を交えながらテンポ良い筆致で漣(草野)の軌跡が綴られていく多面的かつ立体的な構成も良いと思う。
 欲を言えば、関係者の証言として“アンチ・ミーハー(ミュージック・ライフ)”路線を貫いた編集者…たとえば水上はる子さん(星加さんの後を継いだ『ミュージック・ライフ』の編集長であり『JAM』の創刊編集長)や酒井康さん(『BURRN!』創刊編集長)などもう一方の意見があればもっと面白くなったと思うが、恐らく取材はNGだったのだろう。ちなみに、阿佐ヶ谷ロフトA店長のテツオは水上さんの紹介でロッキング・オンで働いた経験があるという。どうやらすぐクビになったらしいのだが(笑)。
 僕もシンコーはクビになったクチで、解雇なのに自主都合の退職届を書かされたので後味の悪い別れ方しかできなかったし、漣健児こと草野昌一は最後まで縁遠い存在だった。酒井さんが社長を務めるバーン・コーポレーションの書籍編集部という本社とは隔離された子会社で働いていた身としては、本社へ出向く機会も頻繁ではなく、草野昌一とも何度か同じエレベーターに乗り合わせた程度の接触しかなかった。
 会社の一次面接でシンコーの立派なパンフレットをもらって、最初のページに“センム”(草野昌一は社員からそう呼ばれていた)のメッセージと共にポマードを撫でつけた黒々とした毛髪に浅黒く脂ぎった顔写真が載っていた。が、面接官のひとりとして目前にいるセンムは白髪だらけで痩せこけたお爺さんで、エラく驚いた記憶がある。パンフレットに載っている写真は延々使い回していたのだろう。
 学生時代、『ミュージック・ライフ』の“ミーハー”路線の記事を毛嫌いしていた(辛うじて『クロスビート』は読んでいた)僕がシンコーを受ける気になったのは、ひとえにビートルズの極東版権を持っていたという至極“ミーハー”な理由からだった。他にも同業他社の面接を受けたものの、書類選考、一次、二次、三次と面接を通してくれたのがシンコーだけだったという偶然の積み重ねもある。何のことはない、“ミーハーは素敵な合言葉”(by 東郷かおる子)としてミーハーがミーハーに呼び寄せられただけの話だ。
 だがしかし、センムがコピーライツ事業に精を出し、(内容の善し悪しはさておき)あまたもの音楽雑誌や書籍を世に送り出すことがなければ、僕が音楽系活字稼業などというヤクザな道に足を踏み入れることもなかったのは紛れもない事実だ。その意味で、僕もまた草野昌一によって人生を大きく変えられた人間のひとりだとも言える。シンコーでの経験がなければロフトに拾われることもなかっただろうし、こうして今こんなところで拙文を晒すこともなかっただろう。数珠繋ぎの人生、何が起こるかわからないものである。
 4年前の夏に行なわれたセンムのお別れ会について言及する箇所も本書にはある。あの時、祭壇で黙祷した時に壇上で撮影をしていたハウスカメラマンの小嶋さんとアイコンタクトが取れて微笑み合えたのが、僕にとってはささやかだが良い思い出として記憶に残っている。(しいな)
posted by Rooftop at 11:57 | Comment(0) | 編集無頼帖

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哀悼

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 拝啓、キング・オブ・ロックンロール。
 ポップでありながら反骨であり続けることの大切さをあなたから教わりました。
 今頃は空の上でオーティスやサムと陽気なセッションでしょうか。
 心にぽっかり開いた穴に今はただ茫然としています。
 さようなら、キング・オブ・ロックンロール。あなたと同じ時代に生まれた幸運に心から感謝します。(しいな)
posted by Rooftop at 15:17 | Comment(0) | 編集無頼帖

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お知らせ

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 本誌5月号が本日5月1日より配布開始となりました。まず優先的にロフト・グループ各5店舗で入場時に配布されますのでどうぞよしなに。また定期購読をして下さっている全国の皆さん、先ほど発送作業を終えたのでしばしお待ち下さいね。
 そして、このweb Rooftopへの記事をアップフロントするワークスは連休明けになります。もうこのままずっとwebにアップするのをやめちゃおうかな?なんて軽く思ったりもしつつ(笑)。もしくは、インタビューの半分までをwebに上げて「続きは本誌で!」とするとか。「続きはwebで!」は昨今の紙媒体の常套手段ですが、こういう時代と逆行するパターンはRooftopっぽくてアリかなと(笑)。
 いずれにせよ、いつもと違って若干タイムラグがありますがどうぞご容赦下さいませ。待ち切れぬ方は、たとえば5月3日に新宿ロフトで現物を入手するっていう手がありますよ!(下記参照) と、またさり気なく宣伝なりー。よしなにー。(しいな)
posted by Rooftop at 17:29 | Comment(2) | 編集無頼帖

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SHINJUKU CHAOS

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 最大で16連休という月の半分以上も仕事を休めるそうな今年のGW、皆様如何お過ごしでしょうか。コチトラ例年通りカレンダーに準拠したスケジュールでやんすが、連休中の予定らしい予定は皆無であります。数少ない友達と遠出して真っ昼間から酒でも呑むか!なんて話はしてますけど。
 唯一手帳に予定を記してあるのは5月3日、今度の日曜日。新宿ロフトで素ン晴らしすぎるライブがあるのでご紹介しましょう。その名も『SHINJUKU CHAOS』。歌舞伎町に移転して今年でちょうど10周年を迎える新宿ロフトのアニバーサリー・イベントです。
 何と言っても今年1月に8年振りの新作『what a beautiful world.』を発表した北海の至宝、bufferinsが市松模様のステージを踏むですよ、奥様! ロフト内で盛り上がっているのは店長の大塚君と俺くらいなものかもしれませんが(笑)…これは一大事です。アチコさんの伸びやかな歌声がただただ瑞々しいKAREN(個人的にはパニスマ石橋さんとのデュオも大好きです)、日本が世界に誇る異次元ミクスチャー・ロックの雄、WRENCHというラインナップだけでも素晴らしいのに、それに加えて僕が宇宙一愛してやまないブッチャーズまで参戦するというのだから、ブッキングを請け負った大塚店長の並々ならぬ心意気を感じます。
 お時間のある方、5月3日は是非新宿LOFTへ。轟音の渦の向こうにある得も言われぬカタルシスを存分に味わえること請け合いです。近年なかなかないですよ、こんなにツボを押さえまくった錚々たる面子が一堂に会したイベント。個人的にもブッチャーズは吉村さんの誕生日以来久々に見るのでホントに楽しみ! ああ、次の日耳がおかしくなるくらいの爆音を浴びたい!(笑)(しいな)

SHINJUKU LOFT 10TH ANNIVERSARY Shinjuku chaos
2009年5月3日(日)新宿LOFT
OPEN 17:00 / START 18:00
ADV ¥2500 / DOOR ¥3000
bufferins
KAREN[Gu. 木下理樹(ART-SCHOOL)、Gu. 戸高賢史(ART-SCHOOL)、Ba. 仲俣和宏(downy)、Dr. 秋山隆彦(downy)、Vo. アチコ(on button down)]
WRENCH
bloodthirsty butchers
オープニングアクト:ASTRON FILM
●Pコード:321-945 / Lコード:79428
●当日券:16:00〜LOFT店頭にて販売予定。
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ダーク荒巻

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 頑張るなんてことは極々アタリマエのことで、それ自体何の自慢にもならない。こんなご時世なんだから、どんな職種の人でも身を粉にして働くのが大前提だし、お気楽な商売なんて何ひとつない。隣の芝が青く見えるのは、その芝が絶え間ない努力の過程を経て今日に至るという想像力が欠落しているせいだ。
 休みも取らずに寝る間も最大限削って、肉体的にも精神的にも限界の限界まで自分自身と格闘して七転八倒した末にぼんやりと見えてくる視野…それがすべてのスタート・ラインなんだと思う。
 誰からも理解されなくたって、やるんだよ。自分が信じたことをただただ愚直に。そんだけだ。
 なーんてな。言うは易し行なうは難し、昭和最後の芸人は横山やすし。カナワンデシカシ。ははは。(しいな)
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燃える、想い。

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 一個人の燃えたぎる熱い想いが周囲の大勢の人間を巻き込んで、巨大な山を動かすんだなぁ。
 燃える、想い。だけが不可能を可能にする。最初はめまいがするほどの遠い道程に思えたとしても。
 信じる者が救われるかどうかはわからないけど、まずは信じようとしなければ想いの実現にかすりもしない。
 やむにやまれぬ燃えたぎる想いをただ愚直に燃やし続けること。何事もまずはそこからだ。(しいな)
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はたらくおじさん

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 今週も土日は休みナシで労働にCALLINGされております。次号の本誌作業と並行して鋭意制作中のニューロティカ・カタルさんの単行本『今夜はトゥナイトDX』の入稿がのっぴきならない状況ゆえ、朗らかな春の陽が射す今日も会社でバッツリ鬼校正。副編集長のジュリエットやまだが踏ん張ってかなり読み応えある誌面作りを画策しているので、皆さんどうぞお楽しみに。個人的には社会人になって数年はずっと書籍を作っていたので何だか懐かしい感覚もちょっとあり。書籍は基本的に独りきりで作っていたので当時は随分と寂しい思いをしていましたが、今回は昨年めでたくジーミソを迎えたやまだが隣で顔面蒼白になりながら作業しているので焦りも半分こできて助かります。
 今週は本誌の追い込みに忙殺されること必至なので正直休みも欲しいところではありますが、忙しなく働かせてもらえるのは有り難いこと。人事を尽くしてさえいれば、もはや本業なんだか副業なんだかよく判らないけどもの凄く幸せなプロジェクトに関われたり、大好きなバンドマンからは畏れ多くも「元気ないのかな?」と気遣われたり、違うバンドマンからは「今回受けたインタビューの中で椎名君のがダントツに良かった」とお褒めの言葉を頂けたりもする。そもそもこれだけ未曽有の不景気の時代に音楽系活字媒体なんていう仕事に携われていたりすること自体、身に沁みてその有り難さに平伏さなければバチが当たるってものです。とても有り難いことだし、とてつもなく幸せなことであります。これで頑張らないほうがおかしいってなもんです。まぁ、タンちゃんとペロくんにこの労働に汗する姿を見に来てほしいくらいだけど…って古いか(笑)。
 写真は、桜が八分咲きだった頃に敢行した『今トゥナ』本グラビア撮影時の江ノ島。まさに『夏をあきらめて』(名曲!)の如き遠くでぼんやり寝てる江ノ島です。はたらくおじさんもカタルさんみたいに湘南デートしてみたい。でもデートって何をすればイイのか、そんな感覚もとんと忘れてしまいました。悲しい。ははは。(しいな)
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人肌の距離感

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 一昨日はREDЯUMの最初で最後のトーク・ライブで僭越ながら司会をやらせて頂いた。湿っぽい話は本誌のインタビューでやり切ったので、笑いの絶えない賑やかな宴に徹しようと思った。途中、プレゼント大会で壇上に上がってもらったファンの方の思いの丈を聞いた時や最後のKAZIさんの一言には目頭を押さえたくなったけれど、とてもアットホームなイベントになったと思う。貴重な映像も存分に楽しめたし、ゲストでお越し下さったバックホーン松田さん&無限マイナス本田さんの的確なコメントとREDЯUMに対する深い愛情には感じ入るものがあった。
 何より、メンバーの喋りにジッと耳を傾けるお客さんの反応に何とも言えぬあったかみを感じて、とても清々しい気持ちになれたのが個人的には大きな収穫だった。類は友を呼ぶじゃないけれど、メンバーのあったかい人柄があんな素敵なファンを生むんだろう。それもこれも皆、REDЯUMのメンバー4人の人徳なんだろうな。極々当たり前の話だけど、最後はやっぱり“人”なんだよなぁ。
 このトーク・ライブを実現・成功させるために、自身も大のREDЯUMファンであるロフトプラスワンの田実君と新宿ロフトの大塚店長が裏で奔走していた。彼らもまたREDЯUMの音楽とメンバーの人柄に魅せられた人間である。損得勘定は一切なし、REDЯUMのためなら一肌でも二肌でも脱ぐという心意気だけでイベントに参画していた。ウチの店舗スタッフは彼らのように熱いのが多くて、手前味噌になるけれどそこは大いに胸を張れるところである。
 この未曽有の不況の煽りを受けてライブハウスの動員も全体的に冷え込んでいるが、お客さんや出演バンドとの繋がりを大切に育んでいけば必ず活路は見いだせると思う。逆に、現状に胡座をかいて単なるハコ貸し然となっているライブハウスはいずれ淘汰されるだろう。そこに人と人の繋がりが生むあったかさは皆無だからだ。
 僕らのような音楽系活字媒体もそうだ。CDパッケージのセールスが激減する中で、各社メーカーはまずプライオリティの低い活字媒体の宣伝費を削る。はっきり言って、ウチもいつまで続くか判らない。そんな厳しい状況の中でも死守しなければならないのは、愛読してくれる読者の皆さんや各社メーカーに携わるスタッフとの絆だと思っている。
 同業他誌に比べて圧倒的に広告収入の少ない万年赤貧の本誌だが、真っ向から読者と向き合って内容の濃い誌面作りに徹すれば必ず道は拓けると信じている。広告ばかりが膨れ上がって読者不在のなおざりな誌面作りをしている媒体には腹が立つが、羨ましいとは思わない。や、正直ちょっとは羨ましいが(笑)、それも収入が増えればもっとページを増やして面白いことができると思うからである。
 いずれにせよ、何事も人と人との繋がりやその摩擦から生まれる何かを心の拠り所に据えて、一歩一歩着実に歩を進めるアナログなやり方しか僕はできない。もちろんそれでいいとは思っていないけれど、活字を通じたコミュニケーションこそがすべての原点であることだけは忘れたくない。(しいな)
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YOKOHAMA四十まえ

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 土曜日ですが出社してせっせと仕事。弊社に所属するa flood of circleのインタビューがありましたもので。基本的に休みの日は家でダラダラしていることが多いので、こうして働いていたほうがよっぽど健全かつ有意義というものであります。
 しっかし、昨日も今日もお暑う御座いますのう。こんな暑い日は香辛料たっぷりの辛い料理を食すに限ります。夏の盛りに海の家で食べる熱々のラーメンやおでんは実のところ大して美味くもないのに、そのシチュエーションのお陰でうっかり美味しく感じてしまうタチのワタシです。
 そんなわけで、昨日は武蔵小山にある某スタジオでインタビューを終えた後に“四川台湾料理”(どっちなんだよ!?)をコンセプトに掲げた近場の中華料理店で遅い昼食を取りました。学生時代に横浜の中華街でずっと配膳のバイトをしていたこともあり、中華料理は今も大好きです。バイトしていた頃から好きで、今でもいろんな中華料理店で見つけるとついオーダーしてしまうのが酸辣湯(サンラータン)。酢の酸味と黒胡椒や唐辛子の辛味を合えた四川料理の代表的なスープで、最近は街の中華屋でもこの酸辣湯に麺を入れた酸辣湯麺をメニューに取り揃えた所が増えてきたように思います。
 昨日暖簾をくぐった四川台湾料理店でも、当然の如く酸辣湯麺をオーダー。写真からご想像の通り尋常でない辛さで汗ダラダラでしたが、大変美味しゅう御座いました。ただ、辣油と胡椒が強く主張する“辣”寄りな味だったでしょうか、若干。なーんてグルメでも何でもないくせに偉そうなこと書いてますが、“酸”と“辣”が理想的なバランスの酸辣湯ってなかなか出会えないんですよね。やっぱり中華街かなぁ。時間を作って行こうかな、横浜。ジャ○ーズ事務所所属の凄い当て字をする某アーティスト(笑)は凹むことがあると故郷の奈良の空を仰ぎに行くと言いますが、それに近い感覚は横浜に対してあるですね。
 そんなワタクシ、明日は久々に司会業です。本誌最新号でもインタビューを掲載しているREDЯUMの最初で最後のトーク・ライブ。盛り沢山の内容なので是非遊びに来て下さい。終演後も恐らく延々と公開打ち上げになるのではないでしょうか(笑)。湿っぽい話は抜きにして、楽しい宴にしたいですね。(しいな)

 4月12日(日)LOFT / PLUS ONE
 REDЯUM LAST TALK LIVE
 HISTORY OF REDЯUM〜桃園の誓い。外伝〜
 4月25日の新宿LOFTワンマン公演を最後に解散するREDЯUMの最初で最後のトークライブ。彼らをリスペクトするミュージシャンをゲストに迎え過去の秘蔵映像上映や質疑応答なども交えREDЯUM13年の歴史を振り返る。YUMI & TSUYOSHIによるアコースティックライブもあり!
 【出演】REDЯUM
 【ゲスト】松田晋二(THE BACK HORN)、本田祐也(無限マイナス)
 【MC】椎名宗之(ルーフトップ編集長)
 OPEN 18:30 / START 19:30
 前売り¥1,500 / 当日¥1,800(飲食別)
 *当日の入場は先着順となります。
 *ゲスト出演を予定していた遠藤仁平(無限マイナス)ですが事情によりキャンセルとなりました。ご了承下さい。
posted by Rooftop at 18:00 | Comment(0) | 編集無頼帖

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I'm not“Soushi”.

 このweb Rooftopにアップされているあらゆる記事はアクセス解析ができまして、それぞれの記事が一日にどれくらい読まれているかが容易に把握できます。これを参考に今後の誌面に活かそうと殊勝なことを考えているのであります。
 4月号に掲載しているインタビューのアクセスも一目瞭然で、ここにアップした直後は俺達界隈の圧倒的な支持を受けて怒髪天の『プロレタリアン・ラリアット』インタビューが断トツ。ここ数日は公式ブログにリンクを貼って頂いたお陰で太陽とシスコムーンが群を抜いてます。あと、余りにも悲しすぎる事件を起こしてしまったとあるバンドの過去のインタビューが再び高いアクセスを記録していますが、これは非常に複雑な心境です。
 それはさておき、今や一億総ブログ時代、個人のブログで本誌のインタビュー記事のURLを貼って下さっているところも多々見受けられ、それもアクセス解析のリンク元一覧で把握できる仕組みになっています。そのリンク元を辿ると自分の書いた原稿について言及してくれていることもたまにあって、大きな励みになると共に貴重な参考意見として活用させてもらっています(この場を借りて感謝!)。
 で、そのリンク元解析でつい最近見つけたのがこれ
 すべて英字によるハロプロの非公式サイトなのですが、本誌の太陽とシスコムーンのインタビュー記事もご丁寧に英訳されていたのでありました。たとえばこんな感じ。
 小湊:ニコ動を見ると、「こっちが本物だぞ!」みたいなコメントが書かれてますけどね(笑)。
 ↓↓↓↓↓
 Kominato: When I look on Nico Nico Video, there are comments like, "This is the real version!" (laughs)
 …なるほど、勉強になるなぁ(笑)。リードのところで僕の名前が“Muneyuki”ではなく“Soushi”になっていたのは笑いましたけど、“Rooftop”が“Looftop”になっていなかっただけでもヨシとしなきゃダメかな? ははは。や、今でも結構間違えられるんですよ、“Rooftop”ではなく“Looftop”という表記にされるの。恐らく“Loft”からの発想なんでしょうけどね。そういうのを見かけるたびに、知名度を上げるべくまだまだ精進せにゃイカンなと本気で思います。ひとまずハロプロ流れで本誌に辿り着いた皆さん、今後ともどうぞご贔屓に!(Shiina Muneyuki)
posted by Rooftop at 15:34 | Comment(0) | 編集無頼帖

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散る桜、残る桜

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 昨日は某単行本の撮影に立ち会うために江ノ島〜鎌倉を歩いた。土地勘があるので少しは役に立てた気がする。写真は高徳院(長谷大仏のある寺院ですね)の境内に咲いていた桜。開花のピークは今週末と聞いていたが、まだ八分咲きといったところだった。
 日本人は桜が好きだというがご多分に漏れず僕も好きで、満開の桜に狂気を感じたり、川の水面に浮かぶ桜の葉に世の無常を感じたりもする。一番惹かれるのはやはりその儚さだろうか。今この瞬間にしか存在し得ない、同じ姿は二度と見られない儚さに心を奪われる。
 高校の時に習った「散る桜 残る桜も 散る桜」という良寛の辞世の句をふと思い出す。今は燃え盛る満開の桜も、先に散った桜と同じようにやがて散り行く。古文の授業で初めてその句を聞いた時、これってキース・リチャーズがはめているドクロの指輪と同じじゃん、と思った。有名だろうが無名だろうが、裕福だろうが貧困だろうが、人間ひと皮剥けたら皆同じガイコツだという戒めを込めてキースは普段からドクロの指輪をしていると、まだ八曜社から出ていた『ルーディーズ・クラブ』かマイク越谷さんの『ローリング・ストーンズ大百科』か何かで読んだことがあった。
 好きなエピソードなのである。今は青い芝生を横目で気にするような時期でもいずれ好機は巡って来ると思えるし、誰かに対して立腹しても“自分だって人のことは言えないんじゃないか?”と冷静にもなれる。そして遅かれ早かれ、散り行く桜のように人間は皆必ず死ぬのだ。死を意識すると生が燃え盛る。ケチで小心な自分としては、のうのうとしてばかりはいられない、と思うようになる。うまいことできている。
 江ノ電の七里ヶ浜駅を降りると、海に向かって流れ行く小川に目が留まる。どれだけ小さくて短い川でも、最後に行き着くのは深くて広い海原だ。その海原が世界と繋がって地球を形作っていることを考えると、ちっぽけなことにいつまでもウジウジしている自分がアホらしく思えてくる。全く、うまいことできている。(しいな)
posted by Rooftop at 11:25 | Comment(4) | 編集無頼帖

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ちゃんと生きてろ

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 本誌2月号に掲載したビート・クルセイダースのインタビューで個人的に深く納得したのは、安易な頑張れソングに共鳴できないのは前向きになることの根拠をそこに見いだせないからだというヒダカさんの発言であった。体よく「頑張れ」と唄われても、何のために頑張るのか、そこに何の意味があるのかが明確に提示されていなければ頑張る気には到底なれないし、食費や家賃や公共料金を支払うのに四苦八苦することもまるでなかろう風情の御仁に「頑張れ」と言われても、そりゃアンタは頑張らなくたってイイ生活できるもんなぁ…と逆恨みするのがオチだ。
 まぁ、歌はその人のパーソナリティとは関係なく評価しなければならないとは思うけれど、僕はやはりその人のパーソナリティが色濃く滲み出た歌のほうが好きだし、いくら虚構の世界とは言えリアリティを感じられるかどうかが非常に重要なポイントだったりする。もちろん耳心地の良いメロディのポップ・ソングは大好きだし、歌は言葉とメロディの両輪があってこそ成立するものなので歌詞ばかりに重きを置くわけにもいかないのだが、胸が躍るメロディの上にリアリティに肉薄した歌詞が載ればもっともっと好きになるような気がする。
 インタビューをさせてもらうバンドの音資料を聴いて、気持ちを奮い立たせてもらえることがままある。サウンド至上主義を貫く表現者とその音楽ももちろん大好きだけれど、細かい音楽的なことよりも歌詞に込められた意図みたいなものを訊くほうが僕自身楽しかったりする。だから、平易な言葉で粋な言い回しをしていたり、心にグッと来る歌詞に出会うと思わずボールペンでその箇所を丸く囲ってしまうのだ。そしてその言葉を有り難く心の糧にさせてもらい、今日を凌ぎ明日へと繋ぐ。
 この間も、仕事で聴いた音楽でそんな言葉に出会えた。仕事に留まらず、私生活でも多分死ぬまで聴き続けると思う。曲調はバンドの従来のイメージを覆す異常に明るいサンバなのだが(笑)、酒を呑みながら聴いていたらうっかり泣いた。ここまで平易な言葉で核心を衝いた歌詞に久々に出会えた気がする。その言葉には何の不純物もなく、強い説得力をもって僕の感受性に鋭利に突き刺さった。ちゃんと生きていることの大切さが、安直な頑張れソングとは一線も二線も画した軽くて重い言葉で淡々と綴られている。ちゃんと生きてさえいれば、またこんな純真な歌に出会えるのだ。やっぱり、生きてるだけでOK!、なんだなぁ。改めてそう痛感する。こんな駄文を読んでくれているあなたにも、心の糧となる現在進行形の歌があるだろうか。(しいな)
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DON'T STOP 画策中

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 あちらのサイトでも写真と記事がアップされたようなのでこちらでも解禁。
 先週水曜、デビュー10周年を記念して再結集した太陽とシスコムーンの3人(RuRuさんは現在上海在住なので欠席)が、来たる4月25日に行なわれるトーク・イベントのために我がロフトプラスワンを視察して下さったのであります。奥さん、これは快挙ですよ!? これまでハロプロの非公式イベントの数々を開催してきた“サブカルの殿堂”プラスワンに、遂に本家本元が降臨したわけですから(笑)。
 昨年末に『メガベスト』のリリースを記念して立ち上げた期間限定のブログ、1月にHMV渋谷店で行なわれたインストア・イベント、後輩・メロン記念日からの熱いラブ・コールを受けて急遽出演することになった“メロン・グリーティング”、そして今回のトーク・イベント。解散から8年半を経た2009年にこんなサプライズが待ち受けていたとは夢にも思わんかったです。まったく長生きはするもんだ!(笑)
 シスコムーンの皆さんが活動していた'99〜'00年頃というのは、自分にとっても激動の時期でした。売れない音楽書籍ばかりを作っていた俺は、同じ編集部内で新しく雑誌(『音楽生活』という娯楽誌)を立ち上げることになって四苦八苦していたのであります。日曜出社の夜は、同僚と骨休みによく『ASAYAN』を見ながら制作サイドの執拗な煽りを真に受けまくってました(笑)。今の10倍は純粋だったんだね。あの当時のハロプロ関連のCDはかなり購入していたし、モーニング娘。も初期は好きな曲が多いです。シスコムーンもまた然りで、あの頃のつんく♂が書いた楽曲のクオリティは半端なかったと今でも思います。
 小湊さんもブログで書かれてましたが、トーク・イベント当日にみんなで見たい当時の貴重な映像を募集してます。心当たりのある有志は奮ってご参加下さい。このトーク・イベントもいつか実現するであろう完全復活ライブも、みんなで一丸となって作り上げていくものですからね。これぞ真のDIY精神なり。なんちて。ははは。(しいな)
posted by Rooftop at 12:21 | Comment(0) | 編集無頼帖

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やっと会えたね

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 この間、我がネイキッドロフトで定期的に行われているビートルズ大学で何故かフリマをやっていて、ジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンの来日公演のパンフレットとポール・マッカートニーの『オール・ザ・ベスト』の初来日記念ゴールドCD仕様をそれぞれ僅か500円という破格の値段で入手できた。とても嬉しい。
 高3の受験間際に見たジョージの最初で最後の来日公演、チケット代と電車代だけで精一杯で、パンフを買うお金がなかったんだよなぁ。だから18年越しに入手できてちょっと本気で泣けた。ウレチイ。
 ポールのベスト盤は日本の初回盤とUK盤とUS盤をそれぞれ持っているので(収録曲がそれぞれ若干違う)もういいかなとは思ったが、パンフだけだと何だか申し訳なくて購入した。帯の『やっと会えたね』というキャッチも懐かしかったし、ゴールドCDだしまぁいいかなと。ちなみにポールの初来日もパンフまではとても手が回らんかったです。高1にとってのチケット代1万円は、今の自分にとっての10万円くらいには相当するんでなかろうか。パンフはおろかツアー・グッズなんて到底無理だ(水道橋駅前で売っていた違法グッズすら手が届かんかったもんな…)。
 欲しいものというのは、欲しい欲しいとガツガツしている時には手に入らないものなのかもしれない。水が沸騰するのを見守るうちはなかなか沸騰しないのに何だか似ている。
 パンフを入手できた夜、寝る前にジョージの『ライブ・イン・ジャパン』を久しぶりに聴いた。初めて聴いた時と同じく、音が妙にクリアすぎてまるで臨場感がなく、クラプトンの唄うパートがごっそりカットされているのにやはり物足りなさを覚える。18年前と何ら変わらぬこの感慨。要するに何の成長もしてないわけだ(笑)。が、多感だったあの頃に何度も何度も繰り返し聴いた音楽が今の自分の血となり骨となっているのは確か。迷った時の岐路やまだ見ぬ明日へと自分を導いてくれるのはいつ何時も純真なる音楽なのだなぁとつくづく感じる春の陽光であります。(しいな)
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あゝ青春

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 軽くアル中かなと思いつつも身体が欲して昼前から飲酒。頂いた白角淡麗辛口、少々喉につかえるが旨い。すぐに眠くなってウトウトしていたら、テレビから「“包帯クラブ”に入ろうよ」という声がして目が覚める。妙に滑舌の良い石原さとみの声で、それが2年前に公開された映画だとすぐに判った。
 この映画の関係者の方とは、とある仕事に携わった時に知己を得た。ちょうどこの『包帯クラブ』の撮影真っ只中で、作中の舞台である群馬県高崎市と東京を激しく行き来している、と聞いた。主役が石原さとみでその母親役が原田美枝子なんですよ、と聞いて、余りにストライク・ゾーンなキャスティングだったので記憶は鮮明である。
 余談だが、今は映画の仕事をされているというその関係者の方はかつて音楽誌の編集業をされていて、その方が手掛けた某バンドの青春小説は僕が中学生の時に大ベストセラーになっていた。昔から雑誌の編集後記や単行本の奥付や映画のエンドロールをあざとく見る習性があったので、当然その方のお名前はよく知っていた。
 で、その『包帯クラブ』なのだが、とても面白かった。非常に良くできた映画だと思う。学校や家庭の抑圧に抗う術を模索してジタバタする感覚。昨日までの仲良しグループが次の日には瓦解してしまう脆さ。その理由として挙げられる、ちっぽけだがちっぽけなりの確たる個々人のプライド。己の弱さを責めつつも問題の根源から逃避してしまう心理。そのどれもが手に取るようによく分かり、登場人物と同じ年齢の頃の自分を思い返して勝手に赤面してしまった。
 また、敵と味方を単純に二分化する“大人は判ってくれない”的なステレオタイプの青春群像劇では到底説明しきれない心の動きを、この『包帯クラブ』は巧妙に描写している。立ち向かう敵に対して露骨に嫌悪感を突き付けるばかりが蒼の時代ではない。たとえその相手のことを気に食わなくても、腹の中で舌を出しながら人懐っこく微笑むしたたかさも彼らは備え持っている。人間誰しも、心の中では天使と悪魔が綱の引っ張り合いをしているものだが、多感な十代の頃はその純度が高く、綱を引く意義みたいなものに明確な理由付けをしながら行動に移そうとするものだ。その意志は何処までも無垢で、でもだからこそ余計にタチが悪い。でもだからこそ、愛おしくも思える。妙に物分かりが良くなって、本意とは異なる意見をも呑み込めるようになった今の僕には、彼らの本気がとてつもなく眩しい。
 青春とは、広大で深遠な心の空虚を埋めることに躍起になる季節である。少なくとも僕にはそんな頃合であった。埋めてくれるものであれば、それが無味乾燥なものでも構わない。充足に似た心地良い徒労に何よりも価値がある。中身などどうでも良いのだ。心の穴が何がしかでギュウギュウに詰まりきったことが大切なのである。だから難しい語彙で屁理屈を並べることが当時の僕にはとても大事で、坂口安吾が生涯を懸けた無頼の本質だとか、澁澤龍彦の説くバタイユのエロティシズムだとか、稲垣足穂の論ずるA感覚とV感覚だとか、ビートルズがポピュラー・ミュージックにおいて果たした意義の時代背景を交えた考察だとか、イギリスのモッズ・カルチャーと日本の愛国心との比較だとか、その本質などまるで理解していないくせに背伸びばかりして、したり顔になることに酔いしれていた。聡明な振りをするのがうたかたの快楽だったのだろう。それが『包帯クラブ』の主人公たちには街の至る所に包帯を巻く行為だったのではないか。
 映画の舞台になった高崎の街については何も詳しくない。ただ一時期、断片的に知り得たことがある。高崎観音も渋滞した車の中から眺めた程度である。でもちょっと、甘酸っぱい気持ちにはなった。その甘酸っぱい気持ちを抱く要因になった日々からも、日々抑圧と対峙していた十代からも、今は思えば遠くへ来たものである。聡明であることはむしろ一番望んでいない事柄になった。今も明日仕事があるというのに、浜田山方面のお誘いに乗ってこれから痛飲する予定である。会いたい所へは、何があっても行くのだ。これでいいのだという赤塚先生の教えが今唯一の心の拠り所である。
 写真は、『探偵物語』出演時の原田美枝子。この人のエバーグリーンさは格別だ(笑)。
posted by Rooftop at 01:50 | Comment(0) | 編集無頼帖
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