ギター 編集無頼帖

不快指数120%

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 ウチのオンボロマンションの1Fはバーで、引っ越した当初は“ピロピロッ!”というダーツの電子音が俺の住む最上階の402号室(ブッチャーズの曲名と同じ)まで鳴り響いてイラッとしたものだが、どうやらそのバーが閉店となるらしく、今度は朝っぱから店内の解体作業で“ギュオーンッ!”というドリルの音が実にけたたましく鳴り響いている。今朝も騒音絶好調。俺は日中ほとんどいないからまだいいが、住人の方から苦情が来ないことを祈るぜ。
 そんな騒音のことよりも、この天候と湿気だ。晴れたり曇ったり気まぐれな空模様に加えて、相も変わらず鬱陶しいこの湿気。心持ちに大きく作用してくれやがるので、ほとほと参る。
 どうしても心持ちを好転できない時は、一度落ちるところまで落ちるに限る。最大限まで落ちて、そこでオチがつかなくたっていい(うまいこと言った)。そんな時、いつも傍らにあるのはサントリーの角瓶とイースタンユースの音楽だ。
 浮かれたハレの日が続くと、こんなことでいいんだろうか?とネガティブな方向へどこまでも考え込んでしまう我が身、その緊張を緩やかにほどいてくれる酒と音楽。それさえあれば、まだ行けるぞ、とようやく思える。日々のささやかなご褒美に、今宵も感謝。(しいな)
posted by Rooftop at 21:51 | Comment(0) | 編集無頼帖

不良芸人日記

 ダイノジ大谷さん(本誌K2氏座談会でもお馴染み)のブログ『不良芸人日記』にこんな記述が! ウレチイ! 今月号の表紙周りは個人的にも大満足なのであります。(しいな)
posted by Rooftop at 14:42 | Comment(2) | 編集無頼帖

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イインダヨ!グリーンダヨ!!

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 まるで『踵鳴る』のイントロの如き、個人的には激動の週末。激情モード一直線。まぁ、ザワザワしてるけど、事実は小説より奇なりとはよく言ったもんだな、と思う。
 人と人の巡り合わせは本当に奇なもので、途絶えたと思っていた点がある瞬間に突然爆発したり、今日まで続く線になったりする。
 10年前のことを思い出すことがここ最近多くて、色々と感慨に耽る。ある意味であの時期が自分にとって基点となっているからだと思う。10年前には考えられなかったことが多々ある。何だか本当に、事実は小説より奇なり。って、何のこっちゃわからんですよね。すまんです。
 考えてみれば、我が新宿ロフトも歌舞伎町に移転して今年で早10年だ。そんな10歳のフリをした実年齢33歳のロフトに、来年デビュー10周年を迎えるメロン記念日の皆さんが初降臨するんですよ、奥様! しかも相対するはミドリ。着々とロック化計画を進行させているメロンさん達の3組目となるコラボレート・バンドでもあります。しかもしかも、企画名は『イインダヨ!グリーンダヨ!!』というどっかで聞いたことのあるネーミング。大胆不敵だなぁ、大塚君(笑)。何にせよ、こんな未曾有のブッキングができるのは新宿ロフトだけ。あなたもこの歴史的な一夜を是非刮目して下さい!(しいな)
 SHINJUKU LOFT PRESENTS『イインダヨ!グリーンダヨ!!』
 日時:2009年7月23日(木)
 会場:東京・新宿LOFT
 時間:開場 18:00/開演 19:00
 料金:オールスタンディング 前売¥3,000(税込・別途ドリンク代¥500必要)
 LIVE ACT :ミドリ/メロン記念日
 チケット一般発売日:7月5日(日)
 ローソン(L:73722)http://l-tike.com
 問い合わせ:新宿LOFT 03-5272-0382
 そして…このライブにて『sweet suicide summer story/メロン記念日×ミドリ』先行販売します(会場購入者限定特典あり)。

 *追記:写真はロフトのスタッフが作ったフライヤーなんですが、実はこれ、ステッカー。ロフトへ行けば貰えるんじゃないでしょうか。
 *追記2:このブログを読んで、実際に上記フライヤー兼ステッカーをロフトまで貰いに行ったヲタモダチがいた模様(笑)。ありがとう、そういうの凄く嬉しい。
posted by Rooftop at 14:54 | Comment(0) | 編集無頼帖

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トンデモ怪獣本

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 増子さんと共に“フィギュア巡礼の旅”と称した取材を始めて早数年。ソフビに関しては全くの門外漢であるワタクシ、取材対象である原型師の方と増子さんの対談内容に時にチンプンカンプン(死語)になったりするわけですが、折に触れて対話の中で出てくる頻出単語のひとつが“世界の怪獣”という言葉。調べてみれば、昭和40年代に刊行された『世界の怪獣』、『新・世界の怪獣』(中岡俊哉・著)という怪獣マニアには垂涎の書だということがすぐに判明。以来、その内容は知らぬものの、怪獣ブームに乗じたパチもんテイスト満載な名(迷)著なのだと理解しておりました。
 その『世界の怪獣』、『新・世界の怪獣』に出てくる怪獣の秀逸なソフビを数多く発売されているシカルナ・工房さんを今回の“ズミ眼”取材で探訪したのですが、シカルナ・工房さんはこの『世界の怪獣』と『新・世界の怪獣』を一途な愛情で復刊されたのですね。ネット・オークションで高値で取引されているというこの名(迷)著を入手しやすい値段で復刊を試みるとは、実に素晴らしいことではないでしょうか。さらに素晴らしいことに、太っ腹なシカルナ・工房さんがこの『世界の怪獣』と『新・世界の怪獣』を本誌の読者のためにプレゼントして下さったのでありますよ奥さん!(2巻セットで2名の読者に贈呈、増子さんと原型師・宮澤博一さんのサイン付き!) しかも、恐縮極まりないことに、取材に同行したバッド・ミュージックのO川さんと俺のぶんまで2巻セットで頂戴してしまい、そのお心遣いと懐の深さにただただ感服してしまいました…シカルナ・工房さん、本当にどうもありがとうございます!
 しかしこの『世界の怪獣』&『新・世界の怪獣』に収められている一枚の挿絵から立体的なソフビを作り上げる原型師の匠の技には改めて溜め息が出ますね。下半身が見切れていたり、後ろ姿など望むべくもない怪獣ばかりなのですから、そのイマジネーションの豊かさと説得力にはただ平伏すしかありません。それと、各怪獣にまつわる物語のバカバカしさにもただ平伏すしかない(笑)。いろんな意味で素晴らしすぎる(笑)。
 プレゼントの応募概要は本誌またはこのweb Rooftopの記事をチェックス! “ズミ眼”に対するご意見・ご感想をたんまり書いてくれた方を優先して選びたいところではありますが、当たった人も当たらなかった人も、是非一度シカルナ・工房さんのソフビを買ってみて下さい。その造型と彩色の美しさには何度見ても驚嘆するのみ、なので。(しいな)
posted by Rooftop at 20:23 | Comment(9) | 編集無頼帖

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チャンピオン・カーニバル in 赤坂

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 明るいサンバ調の『セバ・ナ・セバーナ』はおろか、『サスバズレ』のような賑々しい一曲でうっかり落涙するなんて、初めて。畜生、なんでこんなにいちいち突き刺さってきやがるんだよ。
 個人的には半年振りに見る怒髪天。ライブ当日の明け方まで本誌の作業に一心不乱で、ふらっふらの佇まいで一階席最後方からその雄姿を見た。ブリッツ一押しのバーボン水割り、グイグイ進んで絶好調。
 こんな拙文を読むあなたほど、俺は今の怒髪天について詳しくない。最近のメンバーの動向なんてほとんど知らないし、入れ揚げる熱い想いも到底及ばないし、もしかしたら取材する資格なんてないのかもしれない。
 でも、いろんなものが伝わった。足を運んで良かったと心底思えるライブなど、そうあるものではない。日曜のブリッツはまさにそれだった。
 片腕の一本も持っていきやがれと言わんばかりの増子さんの唄いっぷりには、やはりどうしても身震いしてしまう。あのパフォーマンスを見て心が微動だにしないヤツは人間じゃない。『クソったれのテーマ』の絶唱は昔から凄まじいものだったが、遂に行き着くところまで行った感慨すら抱いた。
 札幌の白石というのは帯広とも留萌とも違う洗練された街なので、ベタベタな浪花節とは本来無縁なはずである。実際にお会いする増子さんはとても粋で酒脱な方だ。“R&E”のコテコテなイメージとは真逆を行くような方のはずなのに、ああなってしまう。それはもちろん、俺達界隈と呼ばれる頼もしい同志達(あなたのことです)の支えがあってのことなのだろう。
 そんな増子さんが、激しくいとおしい。裸一貫、マイクを握り締めている瞬間の増子さんは、日々踵を磨り減らしあくせくしている右往左往な我々のカリカチュアのようだ。俺は増子直純の歌声に、日々是七転八倒している自分自身を見る。
 日常を生きる心の機微をあれほどリアルに体現するバンドが他にいるだろうか。あれほどまでに聴き手の心を鷲掴みにして考えるヒントを残すバンドが他にいるだろうか。あれほど今この瞬間を生きることを全面的に肯定してくれる音楽が他にあるだろうか。そんなことを考えるたびに、怒髪天という傑出したバンドと同じ時代に生きる幸運を痛感する。
 ひとつだけ残念に思ったのは、坂さんに対する一部のオーディエンスのイジリである。確かにその気持ち、判らなくもないが、神聖なるステージの上に立つ人を貶めるようなリアクションは如何なものか。俺は坂さんの有機的なうねりに心地好く酔えたので、何も文句はない。
 それはともかくとして、いつか自分が廃業して仕事で関わることがなくなっても、怒髪天のライブだけは折に触れて見続けるだろうな、と思った。事実、失業中でズンドコだった8年前に札幌まで見に行ったことがあったし。そうだ、8年前はブリッツみたいなデカ箱でワンマンをやる、しかもそのチケットが即完するなんて想像もできなかった。まさに隔世の感あり。
 セットリストも素晴らしかった。
 01)GREAT NUMBER
 02)労働CALLING
 03)マン・イズ・ヘヴィ
 04)ロクでナシ
 05)NCT
 06)宿六小唄
 07)うたのうた
 08)サムライブルー
 09)クソったれのテーマ
 10)全人類肯定曲
 11)ビール・オア・ダイ
 12)ドンマイ・ビート
 13)NO MUSIC NO LIFE
 14)セバ・ナ・セバーナ
 en1-1)なんかイイな
 en1-2)よりみち
 en1-3)情熱のストレート
 en2-1)酒燃料爆進曲
 en2-2)ヘベレ・ケレレ・ヨー

 あれほど掛け値なしに素晴らしかったワンマンも、今の怒髪天にとってはひとつの通過点に過ぎない。楽曲のクオリティもライブ・パフォーマンスのまとまりも年々ビルドアップを果たしている。まだまだ行ける。まだまだ未踏の地を往くことができる。表現に携わる人間にとってこんなに素敵なことはないし、そんなことが実現できているバンドはなかなかいない。俺は怒髪天の行く末をいついつまでも見届けたい。あなたもきっとそうだろう。
 写真は本日配布開始された本誌最新号掲載の“ズミ眼”より。読プレ、奮って応募して下さいね。(しいな)
posted by Rooftop at 16:34 | Comment(6) | 編集無頼帖

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こりゃ面白そうだ

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 とある筋の情報によると、真夏の深夜にロフトのバー・ステージで何やら胸躍るセッションが行なわれるらしいです。3人のドラマー、2人のベースに1人のメロディが織り成す、何が起こるかまるで見極め不能な一大セッション。我らがHerAx兄貴とロフト店長の大塚君ががっぷり四つに組んだ好企画。チャージ1000円で1ドリンク込みじゃ、こりゃ行くしかないっしょ! ナニ、日曜の深夜で遅いし、次の日は会社だ? 大丈夫、みんなそうだから(笑)。つーか、滅多に集まるもんじゃないですよ、こんな面子。俺なんてラインナップ見ただけで小躍りしたくなってしまう。というわけで以下、告知なり!(しいな)
 Loft&HerAx presents
 Three Drs.Two Bass.#1
 @新宿LOFT
 2009.7.19 (sun)
 OPEN / START 24:00
 ADV ¥1000(1D込) / DOOR ¥1500(1D込)
 ◆Three Drs:
 HerAx(from 200mph/SPIRALCHORD)
 小松正宏(from bloodthirsty butchers)
 KAZI(from ex.REDЯUM)
 ◆Two Bass:
 清水義将(from SION&The Cat Scratch Combo/ex.惑星)
 吉田一郎(from ZAZEN BOYS)
 ◆One melody:
 ハジメタル!!!(from ミドリ)
 ●Lコード:73703 【発売】LAWSON・LOFT 6/13〜発売中
posted by Rooftop at 18:39 | Comment(2) | 編集無頼帖

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写真の詳細は待て次号!

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 最近の編集後記は発行号の前の月に起きたことを列記する体裁にしておるのですが、こないだ7月号用のそれを書くべく手帳をパラパラめくってみたら、今月は公私共にいつになく混沌としていたのを改めて痛感。特に先週、今週。軽く知恵熱にうなされていたかのよう。何だかいろんなことがありすぎて、身に起こった一個一個を対象化できないでおるです。まぁ、幸せなこってす。
 昨日の深夜はex.REDЯUMのKAZIさんが『PARTY IS OVER』を直接手渡したいとふらり事務所を尋ねて下った。さっきは新宿LOFT店長の大塚君がやって来てガリガリ君のソーダ味とユンケルを差し入れてくれた。ふたりとも凄く有り難い…どっかのピエロとは大違いだ(笑)。
 そんなピエロさんにライブ終演後もメイクと衣装をキープさせてしまった強行撮影&対談取材からもう一週間か…さっぱり寝てないのでついさっきのことのようにも思えます。バービーボーイズ的に言うと、なんだったんだ?7DAYS。ははは。
 深夜に爆音で聴くイースタンユースにうっかり泣きそうになるので、ついブログってしまいました。しかしガリガリ君はいつ食べても旨い。吉村さん元気かな。dis.のrec.顔出ししたかったし、何よりもライブ行きたかったな…。(しいな)
posted by Rooftop at 02:57 | Comment(2) | 編集無頼帖

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ピエロ乱入!

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 イイ塩梅で酔いしれたピエロさん(偉大なる日本のビートパンクの先駆者)が深夜の事務所をふらり訪問。校了目前であえぐ我々に構うことなく、先日のメロンとのレコーディングやら取材の話を延々と。
 写真左は本誌歌モノ&イケメン担当のジュリエットやまだ。ここ数日の激務及びあっちゃんのヲヤジギャグ連発に、ここでは到底お見せできぬお顔(今年で31)。髪型は最近柴田さん似(柴田さん公認)。
 でもあっちゃん、どうもありがとう。お陰で良い気分転換になったです。(しいな)
posted by Rooftop at 03:17 | Comment(5) | 編集無頼帖

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GROOVOICE

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 臨界点を超えて、ようやく始まる。やっとスタートラインに立つことができる。
 相も変わらずキワキワの土俵際、断崖絶壁に突っ立っている。もう一歩も後へは退けない。
 “エーイ、もうどうにでもなれ!”
 やけっぱちの覚悟を決めて崖っぷちからドボーン。一巻の終わりかと思いきや、傷だらけの身体が波の上をプカプカ。死んでない。生きてる以上はそこから離島に向かって泳ぎ出さなければ。そしてそれがすべての本当の始まりだったりする。
 もうダメだ、というのは始まりのサインである。絶望と戯れてこそ、初めて始まる。やっぱり、終わりは始まりなんだなぁ。

 先日のSIONさんブログ登場に続き、今度はGROOVERSのブログにまで顔を出してしまいました。エラくこっぱすがしい。しかも、一彦さんの提案でSIONさんの時と全く同じ場所、同じポーズ(笑)。いいインタビュー記事にするので、ファンの皆さん許してね。(しいな)
posted by Rooftop at 19:54 | Comment(2) | 編集無頼帖

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その後の清水ガーデニングプレイス

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 その後の経過は大順調とのこと。気ばかり焦ってあたふたしてる時に見ると癒されるなぁ、この写真(笑)。
 テンパる時こそ笑顔を。スマイル、スマイル。
 あ、それで思い出した。関係者の皆さん、この度弊社はスマイリーズと業務提携を結ぶ運びとなりました。
 というわけで、何と今月からスマイリー原島さんがウチの事務所で業務をされております。原島さんがウチの会社にいらっしゃることが何だか不思議でおかしい(笑)。(しいな)
posted by Rooftop at 12:29 | Comment(6) | 編集無頼帖

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あり得ないスリーショット

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 写真は、左からtoddleのアイコン、ニューロティカのあっちゃん、不肖俺であります。一見、何の繋がりもないように見えるでしょうが、3者雁首揃えて渋谷は円山町に集結したのです。
 今宵はメロン記念日主催の『MELON LOUNGE』(ゲスト:BEAT CRUSADERS、DJに掟ポルシェ。さん)、グリーティングは月一開催なものの、ラウンジとしては実に2年振り。2階の座席に置いて下さった紙を手に、終演後に3人で撮った記念撮影です。実はこの顔ぶれでメロンを見るのはこれで2度目(笑)。数ヶ月前のグリーティングにお2人をお誘いしたのでした。
 アイコンとはtoddleのインタビューで数年前に知己を得たのですが、メロンが参加した河口湖マラソンに並走までしたメロン好きと知ったのは今年に入ってから。確かブッチャーズの企画@O-WESTで聞いた気がします。
 あっちゃんは晴れて情報解禁となった“メロン記念日ロック化計画”第2弾コラボ・バンドの顔役ゆえに当然ご来場。前回メロンを見た後にこの顔ぶれで呑んだ時は、「いやー、あんなライブ見たのはキャンディーズ以来だよー」と仰ってました。軽く31年経ってますが大丈夫ですか?(笑)
 今日はラウンジゆえに散々呑み過ぎまして、何度か下に降りてヲタモダチと共にOiOi拳を突き上げマシータが、骨休めに1階のバーで喫煙していると、SIONさんのブログを見たという男子から「こないだのメロンとビークルのインタビュー、凄く良かったです!」と声を掛けられました。どうもありがとう、背高ノッポの好男子な君よ。お陰でまた飲酒が加速してしまいました。
 さらに何度目かの喫煙タイムでブッチャーズのロゴTとブッチャーズ主催のofficial bootlegシャツを着用した男子2名と遭遇&ちょいと会話。エラい! 君達は完全に同志だ! 言うまでもなく飲酒が倍速になりました。ははは。
 それにしても、BEAT CRUSADERSとのコラボレート曲『DON'T SAY GOOD-BYE』はライブで聴いてもやはり名曲。サビの箇所は何度聴いても泣ける。
 メロンとBEAT CRUSADERSの皆さんが同じステージに立つのを見た時、かれこれ2年、メロンがようやく異種の境界線を突き破るスタートラインに立てたんだなァ…と実感できて非常に感慨深く、その時点でウイスキーの水割りを7杯ほど呑んでいたことも相俟って、ググっと胸に押し寄せるものがありましたですね。
 今日OAの『音流』のゲストがメロンとBEAT CRUSADERSで、その収録当日の夜に増子さんから個人的にとても嬉しくなったメールを頂いたのですが、その文面は墓場まで持って行きます(笑)。(しいな)
posted by Rooftop at 03:44 | Comment(6) | 編集無頼帖

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涙拭いたらもう行くぜ

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 昨日は取材で小岩まで。細部のまた細部のさらに細部までこだわり抜く匠の技に感服。それだけの逸品を誰しもが手にしやすい価格で販売する心意気に感服。そしてお土産を多々頂いてしまい、ただただ恐縮(有り難いことに読プレ用にも頂いたので、待て次号!)。
 夜はeastern youth主催の『極東最前線〜俺達まだ旅の途中〜』(ゲスト:group_inou)を見るために渋谷クラブクアトロへ。
 M-01 地球の裏から風が吹く
 M-02 踵鳴る
 M-03 自由
 M-04 男子畢生危機一髪
 M-05 浮き雲
 M-06 未ダ未ダヨ
 M-07 青すぎる空
 M-08 まともな世界(新曲)
 M-09 矯正視力〇・六
 M-10 雨曝しなら濡れるがいいさ
 M-11 街はふるさと
 en-01 故郷
 en-02 夏の日の午後

 『夏の日の午後』のイントロが流れて吉野さんが口笛を吹いた時、「今日は出血大サービスでないのー!」と目前にいらっしゃった中込智子さんが仰ってました。確かに。お陰でクアトロいち押しのワイルドターキー水割りが進んだ進んだ。『故郷』はこないだDJで掛けたばかりで、改めていいなと思いました。誰にでもひとつだけある故郷。『その残像と残響音』、今夜久々に見よう。
 場内で馴染みのある皆々様とお会いできるのも『極東〜』ならでは。昨夜は嬉しい再会もありました。嬉し過ぎてまた呑み過ぎてスットコドッコイです。そして襲い来る激しい放心。心のしとねは何処? ははは。
 eastern youthは何度も仕事でインタビューさせてもらっていますが、何というか、自分にとって切実な音楽なんです。ないと困る。余り大仰に書くのもどうかとは思いますが、大切な鼻歌なんですね。新曲の『まともな世界』にも確かな手応えあり。“クソ喰らえだ!”を連呼する、凄く吉野さんらしい歌だなと思いました。8月5日に発売されるという『歩幅と太陽』が俄然楽しみになってきたなー。(しいな)
posted by Rooftop at 15:30 | Comment(0) | 編集無頼帖

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見えない希望に向かう表現

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 ブッチャーズの歌入れがあるよと吉村さんから聞いていたので差し入れ持って行ってみると、スタジオの中にいる吉村さんはアコギをジャカジャカ弾きまくっておられたのでした。…はて、どうしたんすか???
 「や、昨日唄い過ぎて声が出なくなっちゃったんだよ。どうも悪の扉を開けちゃったみたい」
 そう言っていたずらっ子のように笑う丸刈りの神様。聞けば昨日歌録りができたのは1曲のみだとか。今日は歌入れはできずとも今できることを最大限やろうとする悪なき飽くなきトライアルの模様。
 まぁしかし、レコーディングの現場っていうのは面白い。5月のロフトでも披露されたアルバム・タイトルになりそうな曲が敏腕エンジニア・植木さん(『DON'T SAY GOOD-BYE』でもグッジョブ!)の手でグッとタイトになっていく様はまさに魔法にかけられたかの如し。
 あと、随所に散乱していた歌詞をチラ見したところ、クソッタレの果てにある微かな希望みたいなものが行間から滲んでいたような…。特異な言語感覚を持つ吉村さんの詩人としての才能にも注目です。
 でも、声が出ないとは言いつつ、ラフミックスの仮歌でバリバリ唄ってたけどなぁ、吉村さん(笑)。ぼちぼちDischarming manのレコーディングも始まるし、我らが殿、今年もご多忙な夏と相成りそうです。(しいな)
posted by Rooftop at 12:41 | Comment(0) | 編集無頼帖

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夏目三久と中田有紀

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 昨日は本誌の次号巻頭表紙を飾って頂くSIONさんのインタビューを執り行ったのでありますが、何ともおこがましいことに…SIONさんのブログに厚かましくも紹介して頂きました。こっぱずかしく感じつつも、実に光栄なことであります(6月16日付をご参照下さい)。著しく知名度の低い弱小フリーマガジンの名前をファンの方に知ってもらえるわけですから、とても有り難いこってす。まぁ、唄うことを選ばれし表現者の隣りに畏れ多くも居座る前田吟にクリソツな自分の姿を見ると、情けないどころか苦笑するしかないのでありますが…。
 しかし驚いたのは、SIONさんのジョークで“夏目三久と中田有紀”とクレジットされておることです。なぜSIONさんは俺が中田有紀好きなのをご存知だったのでしょう?(笑) たぶんSIONさんには透視能力があるのだと思います。きっとそうに違いない。ちなみに当方、丸岡いずみでも可、です。妙齢好きなんでしょうか。きっとそうに違いない。ははは。
 それにしても、SIONさんの通算22作目となるオリジナル・アルバム『鏡雨〜kagamiame〜』(7月15日発売)、今回もまたすこぶる良い。仕事上の役得でサンプルを頂いてから毎日聴いとりますが、何だかこの季節にぴったりの音楽っちう感じ。武骨でしなやかで、何度呑んでも飽きない美酒の如し。『今日の全部を』という歌には個人的に思い当たるフシがあって、呑みながら聴くと大抵泣く(笑)。あと、フェンダーローズの音色に乗せて切々と唄われる『お前がいなけりゃ』。この歌にももう何度も泣かされてます。その昔、ジョン・レノンがまだ存命だった頃に松村雄策さんが「ジョンの新しいアルバムを年に一枚聴くことは生きる理由にしっかりとなり得る」と書いていましたが、同じことがSIONさんのアルバムにも言えると俺は思うのであります。7月1日発行号のインタビュー、どうぞお楽しみに。(しいな)
posted by Rooftop at 21:01 | Comment(0) | 編集無頼帖

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ありがとうございました

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 BG Magazine&JUICE&Rooftop&SHINJUKU LOFT presents『UNITED FRONT』にご来場下さったオーディエンスの皆さん、ご多忙の駆け付けて下さった関係者の皆さん、本当にどうもありがとうございました。ご出演して下さったバンドの皆さん並びに携わる皆さん、お疲れ様でした。どのバンドも非常に充実したライブで、初見だった方も得たものが大きかったのではないかと思います。
 我らが吉田さんのソロ・ユニットは、佐野元春の『VISITORS』、ジャックスの『時計をとめて』、山下達郎の『LOVE LAND, ISLAND』、THE ROOSTERZの『LADY COOL』のカバーをそれぞれ披露。もちろん原曲の欠片を微塵も感じさせずに、ですが(笑)。でも、僕はあんなふうにポップ・ミュージックを解体・再構築する吉田さんの試みがやっぱり好きなんですね。至高のポップ・ソングの5分後の世界というかパラレル・ワールドというか、独自のセンスと解釈と即興演奏で新たな地平が垣間見られる瞬間に得も言われぬ面白さがあるんです。
 万人受けするようなエンターテイメントの極みを行くポップ・ミュージックは個人的にも大好きなんですが、その対極を果てまで行くオルタナティヴ獣道というのもポップ・ミュージックは内包していると僕は思います。その余りにカオティックな雑多性こそポップ・ミュージックがポップ・ミュージックたる所以なんじゃないかと。『BACK IN THE U.S.S.R.』と『REVOLUTION No.9』がひとつのアルバムに同居していることこそがポップ・ミュージック特有の懐の深さだと思うし。
 当日は嬉しいことに「DJで掛けてた曲、何ですか?」と尋ねて下さったキトクなお客さんがいらっしゃったので、僭越ながら約束通り以下列記してみると。bloodthirsty butchers『さよなら文鳥』→fOUL『終わりの始め』→eastern youth『故郷』→怒髪天『あえて荒野をゆく君へ』→Discharming man『プラスティックマン』→メロン記念日×BEAT CRUSADERS『DON'T SAY GOOD-BYE』…だったかなと。フリーマガジンの合同イベントだったので、本誌連載陣+インタビュー常連+個人愛で固めたノース・ジャパン精神(by btb吉村さん)に溢れた選曲をしました、最後の1曲を除いて(あ、でも大谷さんも室蘭出身だからいいのかも・笑)。
 まぁしかし、案の定呑み過ぎましたねぇ。気がつけばBG MAGAZINEのステキ女子の皆さん、打ち上げに遊びに来てくれた元HIGH VOLTAGEの佐藤君とでガッツリ朝7時まで。当然、西武新宿駅〜拝島駅間を何度も往復して帰宅です。土曜日はそのまま廃人になる予定でしたが、夕刻から西荻で親友たちと美味い魚を頂きながらまた飲酒。当然、さつま島美人のボトルを開けました。
 今日はテルスターの横山君が新たに始めたグレープフルーツ(間もなくレコーディングに入る模様)をロフトで見た後、事務所で明日以降の取材の調べものと雑務を軽くこなして帰宅。今日こそは呑まんでおこうと思ったのに、既にロフトで水割りを一杯呑んでしまいました。ははは。
 何はともあれ明日からまたバタバタした日々が始まりますが、鬱陶しい梅雨空も続きますが、一秒でも長く笑みの絶えない時間を作り出せたらなと思います。(しいな)
posted by Rooftop at 23:45 | Comment(2) | 編集無頼帖

ギター 編集無頼帖

いよいよ明日!

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 いよいよ開催が明日に迫って参りマシータ、BG MagazineとJUICEと我がRooftop、そして新宿LOFTがお届けするフリーマガジン合同イベント『UNITED FRONT』。
 開演は18:00〜となっておりますが、いっとう最初はJUICE田代さん、BG藤坂さん、不肖ワタクシという編集者3人によるトークセッション(20分程度)から始まる予定なので、どうぞゆっくりとご来場下さい(笑)。
 出演バンドは皆40分の持ち時間となっております。また合間には各編集部によるDJもある模様。んー、久々だから緊張するなぁ…。喋りは全然緊張しないんですけどね(笑)。まぁ、例によって酔いに任せて心の定番曲を掛けましょうかね。それよりも当日限定の吉田さんソロ(バンド仕様)、楽しみだなぁ。Veniも新作が面白かったから楽しみだなぁ。Radio〜は初見だから楽しみだなぁ。BUGYは去年の秋にシェルターで見た以来だから楽しみだなぁ。多分楽しみすぎて呑みすぎるんだろうなぁ(笑)。
 そんなわけで以下、ダメ押しで告知なり!(しいな)
 BG Magazine&JUICE&Rooftop&SHINJUKU LOFT presents『UNITED FRONT』
 2009年6月12日(金)新宿LOFT
 OPEN 17:30/START 18:00
 ADV ¥2500/DOOR ¥3000
 ◇BUGY CRAXONE[JUICE]
 ◇Veni Vidi Vicious[BG Magazine]
 ◇吉田肇(from panicsmile:吉田肇+ヤスダケンイチ+yudayajazz+山本達久)[Rooftop]
 ◇Radio Foundation[SHINJUKU LOFT]
 ◆Lコード:77519
 ◆info.:新宿LOFT 03-5272-0382
posted by Rooftop at 17:30 | Comment(0) | 編集無頼帖

To you

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 関東圏も本日梅雨入りしたそうです。先週末辺りからすでにジメジメした気候になっているので何を今更…という感じですが、個人的に一年で一番厭な季節の到来に気分も萎え萎えであります。
 ブラッドサースティ・ブッチャーズのレパートリーに『6月』、『6月と列車』という名曲がありますが、今はまさにあんなどよーんとした雰囲気。そういえば道産子の吉村さんも湿気が大の苦手だと言ってたっけな。
 写真は、左から藤巻有花さん、UELC.(うぇるち)さん、小椋有紀さん。毎月我々の無理難題を事も無げにクリアして本誌のデザインを手掛けて下さる有能な職人さんたちです。
 彼ら3人が本誌の8割を手掛けていて、彼らの尽力なしにRooftopは刊行し得ません。本誌のデザインのクオリティも同業他誌と比べて随一だと思っています。毎回七転八倒して原稿を練り上げ、その文字を組んだ彼らのデザインラフが上がってきたのを見る時が僕には至福の時です。それで地獄の編集作業現場に一輪の花が咲く。そのデザインが余りに素晴らしいので、単細胞な僕は「やめらんねぇなぁ、この仕事」とのぼせ上がる。そんなことの繰り返しのこの7年です。騙し騙され7年間。つくづく幸せな人生だと思ってます。(しいな)
posted by Rooftop at 00:27 | Comment(0) | 編集無頼帖

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weekenders

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 先週の金曜日、ブッチャーズの吉村さんに誘われて品川教会グロリアチャペルで行なわれたタテタカコさんと石橋英子さんのデュオを見に行った。リハ終わりの吉村さんと品川駅で待ち合わせて、道すがらのコンビニで缶の白角水割りとポケットサイズのウイスキーを買って、その場でグッと喉を潤してから入場です。
 咳払いするのも躊躇われるような厳かな雰囲気を想像していたらさにあらず、程良くキリッとした空間の中で響き渡るタテさんの無垢なる歌声、本当に素晴らしかった。ピアノだけではなくドラム、木琴、フルート等々いろんな楽器を縦横無尽に弾きまくる石橋さん、相変わらずオットコマエでした。基本的にはアチコさんとのデュオで聴かれる役回りと同じなれど、タテさんと組む時はもっと凛とした風情が生まれますな。
 途中、タンバリンやカスタネットをお客さんに渡して演奏に参加してもらうという趣向があり、客席を走り回るタテさんからカスタネットを手渡された。吉村さんの隣だったので目立ったのか、イースタンユースのシャツを着ていたからか。もちろん、酔いに任せてリズム感皆無ながら気持ち良くブッ叩かせて頂きましたとも、ええ。
 終演後、吉村さんが「ヤスオんちに行こう!」と言うので、ウチのオンボロマンションとご近所である雷矢のヤスオさん邸へ。ウイスキーを呑み干した我々、行きに立ち寄ったコンビニでまた缶の白角を買って野方まで移動です。
 ヤスオさんちの宅呑みは何度かお邪魔させて頂いてますが、この日も当然カオスでした。翌日吉村さんから「記憶なし…」とメールがあったので推して知るべし(笑)。
 久々にキャベジンを必要とした土曜日、昼に渋谷で自社アーティストのインタビューを終えてライブレポのため野音へ。開場時間にメロン記念日の村田めぐみさんがDJムメとして盛り上げ、猫ひろしさんが前説でさらに煽り、本編であるミドリのワンマンの後にクリトリック・リスがまさかの〆を飾るという実に多彩かつユニークなイベントだった。
 去年の四次元ジャック・ツアー時の衣装に身を包んだ村田さん、フリージアや運命で一部生歌も披露。アウェイな場であるにも関わらず、前方でヲタモダチが果敢に盛り上げる姿は村田さんもとても頼もしく感じたのではないだろうか。最後に掛かった新曲『DON'T SAY GOOD-BYE』でも村田さんの歌声が一部聴けたが、同曲がライブにおける新たなキラー・チューンになることを強く確信した次第。
 ミドリは生粋のライブ・バンドであることを改めて印象づけた威風堂々な佇まい。パンクのライブなんだからもっと前に来いとまりこさんが煽ると、オーディエンスがゾゾッとステージ前まで詰め寄った。座席指定も何もまるで関係なしのカオス。恐らく経緯を見守るイベンター同様、個人的には野音で20年前に起きた悲しい事件をどうしても連想してしまったけれど、ライブという生の空間ならではの予測不能な展開にググっと身震いした。事実その後の会場全体の一体感たるや凄まじく、やっぱりロックはこうでなきゃ、と思った。

 写真は、本文とは全く関係なく先日ネイキッドロフトで行なわれた『ニューロティカ カタルの今夜はトゥナイトDX』(お陰様で売れてます)刊行記念イベントのステージ。編集担当のやまだと司会をやらせて頂きました。カタルさんの穏和な人柄とお客さんの優しさに溢れたあったかいイベントだったなぁ…。(しいな)
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ギター 編集無頼帖

極私的レビュー『DON'T SAY GOOD-BYE』

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 本誌最新号でどうしても書いておきたいCDレビューがあったんですが、掲載枠が一杯だったのでこっちに書きます。ネタ? もちろんメロン記念日なんですが、何か?(笑)
 “メロン記念日ロック化計画”と銘打たれた一大プロジェクトの記念すべき第1弾は、異能のお面集団ことビート・クルセイダースとがっぷり四つに組んだコラボレーションであります。本誌2007年4月号に掲載したメロン記念日×ヒダカトオル(ビート・クルセイダース)×掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)の座談会をご覧になった方ならご承知の通り、ヒダカさん(誕生日=本厄突入+ご結婚おめでとうございます!)は我々ヲタモダチ視線で楽曲を紡ぎ出す優れたコンポーザーであるゆえ、実に痒い所に手が届いた仕上がりとなっており、このプロジェクトの初陣を飾るに相応しい顔合わせと言えるでしょう。
 『DON'T SAY GOOD-BYE』と題されたビート・クルセイダース提供の楽曲、曲調は端的に言えば80年代のジャパニーズ・ヘヴィメタルを彷彿とさせるもので、個人的にはアースシェイカーの『MORE』もしくは男闘呼組の『DAY BREAK』辺りを連想しマシータ。そう書くと何だかパロディのように受け取られてしまうかもしれませんが、この楽曲は徹頭徹尾ガチなのです。新たなメロンの代表曲になるようにとヒダカさんは極上のメロディと流麗な構成を兼ね備えた楽曲を提供し、メロンはその意気に見事応えています。また、扇情的かつ硬質なロックを唄うことでメロンの新たな可能性を引き出すことにも成功しています。
 そんな小難しい話はさておき、激しく胸をかきむしられるエモーショナルな旋律がとにかく素晴らしく、何度聴いても飽きません。とりわけサビで聴かれる“MY LOVE, TONIGHT”の部分には涙腺を直撃されること必至で、アイドルとロックのハイブリッド云々は関係なく純粋に“イイ歌”であることを認めざるを得ません。
 斉藤さんソロ〜斉藤さん+柴田さん、村田さんソロ〜村田さん+大谷さん、サビで4人全員、大谷さんソロ〜大谷さん+斉藤さん、柴田さんソロ〜柴田さん+村田さん…というパート順とハモリの組み合わせもヒダカさんの指定によるもの。「また同じ人でAメロから始まっちゃうと、ヲタモダチとしては楽しみが半減するんじゃないかと思った」というヒダカさんの言葉通り、ライブで披露されることを想定した上で考え抜かれた妙案なのであります。この辺りの絶妙な采配もヲタモダチのハートをしっかりと掌握しているヒダカさんならではと言えます。
 中盤のタロウさんによるギター・ソロも、ヘヴィメタル全盛期に思春期を過ごした30代半ば以降40代前半の世代は思わずニヤリとするであろう出来。ビート・クルセイダースきってのメタル・マニアであるタロウさんが嬉々として速弾きする姿が目に浮かびます。なお、斉藤さん、大谷さんと共にタロウさんがラップのパートでクールにキメている部分も大きな聴き所のひとつです。
 今後、秋頃までに残り4組のロック・バンドとコラボレートしていくメロン記念日、この先の境界線をブチ破った果ての化学変化が益々楽しみになってきました。この一連のプロジェクトを経て、来年の2月にデビュー10周年という大きな節目を迎える頃には格段のビルドアップを果たしていることでしょう。
 おっとその前に、今月19日(金)には渋谷O-eastであの『MELON LOUNGE』が復活、ゲストのビート・クルセイダースとの共演で『DON'T SAY GOOD-BYE』が初披露されるので必見でありますね(掟さんも急遽DJ参戦決定)。明日はミドリの野音ワンマンにDJムメこと村田さんが参戦するし、既存のフィールド外で目覚ましい活躍をするメロンの姿が次々と見られて実に嬉しい限りです。
 なお、この『DON'T SAY GOOD-BYE』は全国のタワーレコードとメロンのライブ会場限定で今月24日発売。こんな拙文を読んで下さっているあなたはもちろん、19日の『〜LOUNGE』で先行買いですよね?(笑) 100年に一度の経済危機と言われる時代に生まれた100年に一度のエモーショナルなこの大名曲、まさにお値打ちの800円だと思いますよ。(しいな)
posted by Rooftop at 13:42 | Comment(1) | 編集無頼帖

ギター 編集無頼帖

UNITED FRONT

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 みなさんこんばんは。
 最近のweb Rooftopにおける検索ワードで一番のツボは「メロン記念日に同じ血を感じるんだ」だったしいなです。同じ血を感じるのか、そうか(笑)。何でもこれ、某お塩先輩語録のひとつらしいんですけど、よくこれでウチのサイトまで辿り着いたなぁ…(笑)。
 それはさておき、近づいて参りましたよ、BG Magazine&JUICE&Rooftop&SHINJUKU LOFT presents『UNITED FRONT』。当初、本誌代表枠としてpanicsmileの吉田さんに爆音ノイズとギター・オンリーのソロ出演を打診していましたが、急遽バンド編成と相成りました。吉田さんの脇を固めて下さるのは、ドラムにNATSUMENの山本達久さん、いろんな音を出す係としてyudayajazzさん、そしてベースにpanicsmileのやっさんことヤスダケンイチさん。パニスマでもFUN☆ANAでもS AND THE NICOLEKIDMENでもscreaming100でもない、全くの新編成が奏でる“歩くポップ博覧強記”こと吉田肇のルーツ・ミュージックを堪能できること請け合い。
 当日はフリーペーパー3誌の編集者によるトークセッションやDJも盛り込まれるそうです。あと、上の写真にあるように当日限定の小冊子が配布されます。拙い体裁ではありますが、本誌を欠かさずコレクトして下さっている方(いるのか!?)には是非入手して頂きたいブツであります。そんなわけでまたクドくも告知なり!(しいな)
 BG Magazine&JUICE&Rooftop&SHINJUKU LOFT presents『UNITED FRONT』
 2009年6月12日(金)新宿LOFT
 OPEN 17:30/START 18:00
 ADV ¥2500/DOOR ¥3000
 ◇BUGY CRAXONE[JUICE]
 ◇Veni Vidi Vicious[BG Magazine]
 ◇吉田肇(from panicsmile)[Rooftop]
 ◇Radio Foundation[SHINJUKU LOFT]
 ◆Lコード:77519
 ◆info.:新宿LOFT 03-5272-0382
posted by Rooftop at 20:16 | Comment(0) | 編集無頼帖