こちらではトンとご無沙汰でやんす、名ばかりのRooftop編集長、椎名でございます。
急に春めいてきやがりましたが、皆さん如何お過ごしでしょうか。
オイラは相も変わらず怒涛のように押し寄せる感情の波に右往左往していますが、ささやかな希望だけは胸に秘めて何とか生き長らえておりますです。
こちとら4月号の校了も何とか終えて、本日は偉そうに休みを頂いておる次第。行き着けの美容室が平日なのに激混みで、しばしまたれよの時間潰しに今月の個人的な備忘録でもつれづれに書き連ねようかと思うのです。そんなわけで、以下、羅列。
◎某日、日本が世界に誇るアトミック・ドラマーに東大島のちゃんこ鍋屋でご馳走して頂く。かれこれ1年経つ某仕事に対するお礼とのことで、甚だ恐縮。塩ちゃんこ、めっさ旨かった。
◎某日、敬愛する某太鼓叩きのH兄貴&シェルター西村と共にプラスワンの『熟女ナイト』を見に行く。H兄貴が一度もプラスワンに行ったことがないってんで、軽く接待。惜しげもなく晒されるおっぱいに何の有り難みもないのはいつも通り。というか、忙しなく働くスタッフに合わせる顔がなかったぞ。あはは。
◎某日、本業以外の個人仕事(BOφWY『“LAST GIGS”COMPLETE』のブックレット原稿書きに『BOφWY MAG.』なる販促用小冊子の編集)が二転三転。時に急転直下で「締切、今日まで」(笑)。己のプライドと可能性に懸けてただ踏ん張るのみ。
◎その作業と並行して、夏に出る某コンピの企画書をダダダダッと書き上げる。ディレクターとA&Rの方がテキストを褒めてくれて凄く励みになった。書き手と読み手の距離は凄く近いはずなのに、凄く遠くも感じる。特にああでもないこうでもないと悶々としながら文章を考えている時はそう思う。だから「素晴らしい文章でした」なんて直接言われると、ちゃんと届いた、しかも褒められた!と小躍りしてしまうのだ。嗚呼、小心者。嗚呼、いつまで経っても褒められたがり屋。ははは。
◎某日、深夜のロフトでストラングラーズのジャン・ジャック・バーネル。もちろんその前日にゲストの吉村さんからメール。もちろんリハから入り。贔屓目でも何でもなく、ジャン・ジャックの100倍吉村さんの歌と演奏のほうが胸に沁みた。
◎その吉村さんにライブ後の食事中、ホイップ+小倉あん+フランスパンのスライスが合うことを教わった(笑)。
◎その吉村さんがあのバカボンのパパと同じ『41歳の春だから』なのに気付き、次号コラムのキャッチもそれにする。次の“裏スジ”は特におもろいすよ。健さんとブッチャーズのテキストは毎月本当に楽しみ。
◎それでも座席に座ろうとするおばさんにおっちゃんと(座った瞬間は安堵と自嘲の表情が交錯していて、とにかく醜い)、それでも大股広げて化粧しまくる娘さんと、それでも弁当をガッツリ喰らう学ラン君と、それでも缶ビールのタブを気持ち良く開ける現場仕事帰りの同世代風と。西武新宿線に乗車するマナーの素晴らしさにはいつも目を見張るものがあるが、恥じる美徳がこのまま薄れていけば、50年後にはストリーキングも容認される時代になるのではないか。
◎某日、烏山にある某お好み焼き屋で社の若い衆と密談。サイド・メニューの“山ステ”こと山芋ステーキが旨すぎる。山ステは家で再現不可能だが、これまた旨すぎな胡瓜の和えもの(胡瓜と塩昆布と味の素と胡麻を使用)なら俺でも作れそうなので、早速作ってみた。しそ昆布でもうまくいった。これでまた一段と部屋呑みが増える…。
◎が、旨いものを食べると明日また頑張ろうと素直に思える。単細胞で良かったです。
◎某日、原宿で男子サシ呑み。非常に有益な時間なり。同世代にしか共有し得ぬ価値観というのは、確かに、ある。こういう大切な仲間が同じ世界にいると思うと頑張れる。
◎某日、「次からRooftopに背表紙付けるんですよ」とあるメーカーの人に言ったら、「へぇ、儲かってるんですねぇ」と言われた。そんなわけねぇべや(笑)。毎月赤貧も赤貧なのだが、それでもやってみたいだけだ。俺が仕切るようになって5年、ページと部数を増やして、紙の質を上げてインタビューは全面カラーにして…と闇雲にビルドアップを繰り返してきたが、今の体制で敢行し得る体裁の進化は恐らくこれで最後だろう。後は現状維持するか、体裁のレベルを下げるか、20年前のようにまた突然店舗のスケジュール・ページのみになるか(笑)、いずれかである。人を入れて更なる高みを目指す選択肢もあるにはあるが、さてどうなることやら。
◎某日、スポーツ新聞が軒並み「高橋尚子、惨敗」を一面に持ってくるなか、東スポだけ唯一「朝青龍、細木数子と養子縁組」。翌日、やっと高橋尚子ネタを一面に持ってきたと思えば「高橋尚子、出馬の“怪情報”」。横並びを拒否して常に独自路線で突っ走ること。素晴らしい。こうありたい。
◎某日、吉川さんのDVD『THE SECOND SESSION』を見て元気出た。年末の代々木2デイズ、改めて見てもやはり素晴らしく良い。エマさんとジミーさんの新旧HR/HMギター対決、後藤次利さんの超絶チョッパー、3ドラムの雷神みたいな存在感、うじきつよしさんのやりすぎ感。どれも無謀で最高。やっぱり無謀こそが生き抜くルールなんだなァ…と改めて痛感。
というわけで、次号から本誌は無線綴じ仕様の体裁と相成ります。真ん中のホチキスさんさようなら、背表紙さんコニャニャチハ、なのです。
去年の12月号以降、Asagaya/Loft Aのスケジュール枠を作らないといけなくてモノクロ4Pを追加したのですが、その4Pは無線綴じの製本構造上泣く泣くカットせざるを得なくて、台割を何とかやりくりして以前の全72Pとなります。Loft Aのスケジュールがなくなったわけじゃありません。ま、店舗スタッフが余りに入稿の締切を守らない時はなくしたいと思うこと多々ありだけどね(笑)。
4月1日にはこのサイトにもインタビュー記事がアップされる予定ですが、できれば現物を手にとって頂ければこれ幸いなり! そしてご意見・ご感想をドシドシ伝えて下さればと。読者の皆さんの反応が本誌制作に向かう一番の原動力ですから、上っ面な言葉ではなく本気で。どうぞよろしくです。(しいな)