ギター 編集無頼帖

SHIMMYの浅草珍道中 其ノ七

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 いつまで続くんだ、のらりくらりのこの与太話シリーズ! 正直俺もだいぶ飽きてきたけど意地で続けます!(笑)
 というわけで、このアトラクションは「ぴょんぴょん」! まさにその名の通り上下にぴょんぴょんフル稼働! 花やしきのサイトには「もしアナタがカエルになったら、きっとこんな感じ。ちびっ子にもおすすめの絶叫マシンです」と書かれている! そんなちびっ子たちに混じって今年前厄の酒っ子が搭乗! 見よ!この奇跡のおっきいお友達ショット! 「ローラーコースター」先頭乗車に続いて笑いの神が再び舞い降りた! のりもの券は3枚必要!(しいな)
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ギター 編集無頼帖

まだまだあるでよ

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 ほーれ、このハリボテ人形を見るだけでも七夕祭りに行く価値はあると思うぞ!(笑)(しいな)
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七夕祭りのハリボテ人形

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 昨夜、弊社全体会議用の店舗見回りで阿佐ヶ谷ロフトAに立ち寄ったところ、パール商店街は来たる阿佐ヶ谷七夕まつりの準備でどの店も大忙しなのでした。
 この祭り、日本では平塚、仙台と並ぶ三大七夕祭りなんだそうです。中野区野方在住僅か1年半の似非東京都民には知らなんだわな。
 んで、噂に聞いてたハリボテ人形が凄いのなんの。商店街の皆さんがえっちらほっちら長い竹を運んでいる中、半ば笑いを押し殺しながらケータイで撮りましたよ、オチャメな宙吊り人形たち。中にはコピーライツを気にしてなのか、顔をちゃんと描いていないスヌーピーがあったりして、いろいろとご苦労も垣間見えたのでした。
 阿佐ヶ谷ロフトAの前まで行くと、店長のテツオと副店長の佐々木が商店街の人たちと協力して竹の設置作業に精を出しておりました。阿佐ヶ谷ロフトAのテーマのひとつである“地域への土着化”にせっせと着手する様が窺えて、何だかほっこり。この七夕祭りの期間には阿佐ヶ谷ロフトAでも独自のイベントを開催するようなので、本誌掲載のスケジュールまたはwebでチェックしてみて下さい。(しいな)
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NY仕込みのダンスエンターテイメント!

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 事の発端は先月末、印刷所での出張校正の帰り路。副編集長の山田と話したこんな会話から俺は衝撃的な事実を知ってしまったのである。
 椎名:今月もしんどかったなァ。週末はやま念願の海に行けるんじゃないか?
 山田:いやそれが…8月の土日はまるっきり休めそうにないんれすよ…。(註:山田は舌が短いので「です」が「れす」になる)
 椎名:ん? 中旬から下旬の土日はRooftopの作業があるから仕方ないにしても、今度の土日くらいは休めるだろ?
 山田:それがれすね、レッスンがみっちり入ってまして…。
 椎名:レッスンって何の? まさか、絵のことでサンザン俺にバカにされて絵画教室にでも通い始めたのか!?
 山田:いや、絵はこれ以上巧くなったら周囲の反感を買っちゃいますから。
 椎名:そんな天に唾を吐くような発言してるとバチが当たるぞ!
 山田:望むところれすよ! そうじゃなくて、実は私、今ダンスの猛特訓を受けてるんれす…。
 椎名:ダ、ダンス!? どうした、筋トレに飽き足らず、遂にブロードウェイを夢見てしまったのか?
 山田:いやいや、友達に誘われてダンススクールに通うことになったんれすよ。単純に体を動かすの好きれすから。で、実はそのダンススクール主催の発表会が9月にあって…。
 椎名:ナニッ!? もうステージを踏むっていうのか? やまは人前に出るのが苦手で、イベントでも極力ステージに立たないようにしてるじゃん!
 山田:そうなんれす。
 椎名:ジュリエットやまだの“あ・き・す・と・ぜ・ね・こ”』だって、頑なに顔を隠してるくらいだし。
 山田:あれは私じゃなくて、あくまでジュリエットやまださんのコーナーれすから。
 椎名:……まァいいや。
 ……というわけなのである。我が編集部から何と女優がデビューしてしまうのだ! ちなみに「森の大木A」とかではなく、ちゃんと演者の一員として唄って踊るみたいです。さァ親愛なる読者諸兄よ、この山田の一世一代の晴れ舞台をみんなで冷やかしに行こうじゃないか!(笑) あっしはもちろんカメラ持って撮影しに行くですよ! 以下公演詳細!

 GOLDEN STEPS 15周年記念公演『MANO』
 第1部『GOLDEN HISTORY』:結成15年、よりすぐりの演目を再演!
 第2部『Evolution〜I Will Flap』:有名ミュージカルメドレーetc、一度は耳にしたことがある曲を満載♪
 ◇日時:
 9月6日(土)17:30開場/18:00開演
 9月7日(日)14:30開場/15:00開演
 ◇料金:2000円(全席自由)
 ◇場所:滝野川会館 大ホール(最寄駅:JR京浜東北線上中里駅、南北線西ヶ原駅より徒歩10分ほど)
 ◇構成・演出・振付:真野真由美
 ◇CAST:真野真由美、五十嵐ゆう子、木村真一、久保田昌代、佐藤和子、舘紀子、富田久子、中村有沙、星拓朗、松村幸恵、室田舞、山田智子、佑太(50音順)/GOLDEN STEPS Jr
 ◇ゲスト:妃宮麗子(元宝塚歌劇団・花組)ほか
 ◇MC:末広響子
 ◇STAFF 舞台監督:飯室由美子、照明:赤石諭(LIGHT GROOVY)
 ◇制作顧問:山田勝巳
 ◇チケットの購入・お問い合わせは aika@mui.biglobe.ne.jp まで(チケットを購入希望の方はメール件名を「チケット購入希望」にして、ご希望日と枚数を明記の上、ご連絡下さい)
 ダンスカンパニー「GOLDEN STEPS」official website
 http://www5d.biglobe.ne.jp/~GSdance/


 写真左のイイ味出してるフライヤーに山田の名前はないですが、「GOLDEN STEPS」のサイトにはしっかりあります、「山田智子」の名前。繰り返しますが、彼女は三度の飯よりイケメン好きな「ジュリエットやまだ」と同一人物ではありません……と本人は懲りずに言っています(笑)。(しいな)
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ギター 編集無頼帖

SHIMMYの浅草珍道中 其ノ六区

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 ギョエーッ! ヒェーッ! ウォーッ! ヌォーッ! グァーッ! ウワァーッ!
 ……ローラーコースターの走行中、40歳のおっきいお友達が隣の席で絶えず悲鳴を上げています。大した速さじゃないのに、どうやら本気で怖い模様(笑)。
 俺はこういう絶叫マシーンが大好きなので、ローラーコースターなんざ屁のツッパリは要らんですよ!っちゅう感じなんですが、シミさんの余りのビビりっぷりにゲラゲラ笑ってしまい、シャッターがうまいこと押せません(笑)。そんなわけで、肝心の写真はほとんどピンボケ。すんません。でもこうして見ると、意外とシミさんニコニコしてる気がするなァ…あ、怖すぎて笑うしかないのか。ははは。(しいな)
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SHIMMYの浅草珍道中 其ノ伍

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 サヨナラは8月のララバイと相成りまして、このweb Rooftopも昨日ズズズイとインタビュー記事がアップされました。そんなわけで、お約束通りこのブログでは当面シミさんの花やしき珍道中のアウトテイク写真を紹介していきましょう。浅草寺に立ち寄ってから花やしきにいざ潜入!であります。
 シミさんにはフリーパス(2100円という良心的な価格!)を渡して、まずはパンチのあるスピード系アトラクションから行きましょうと勧めます。速い乗り物が著しく苦手なシミさんが気後れしつつ選んだのは、最高時速たったの42km/hという日本現存最古のコースター(何と昭和28年生まれ)、『ローラーコースター』。そう、走行中に銭湯やら民家やらにぶつかりそうになる、今にも壊れそうなガタガタ感がたまらない、あの名物コースターです。
 三連休の中日なので場内はぼちぼち混んでいて数分並びましたが、こちらの思惑通り先頭席に座ることに。きっと笑いの神が降りて味方してくれたんでしょう(笑)。そして乗車前、シミさんの緊張はピークに!(しいな)
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オリジナリティの塊

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 この間、打ち合わせから会社に戻るとデスクに『極東最前線2』のサンプル盤が届いていた。バップのM下さんが限られたサンプルをわざわざ送ってくれたのである。イースタンユースは僕にとって別格のバンドなので、トイズキングのベスト盤と併せてこの『極東最前線2』も既に購入済だったけれど、素直に嬉しい。ノベルティの特製箸置きも同封されていたし、とても嬉しい。
 このオムニバス・アルバムの素晴らしさを今更言及するまでもないだろう。取材用に頂いた白盤(我々のような媒体や小売店のバイヤーなどに届けられるCD-R)は、ここ2ヶ月ほど仕事中でもプライベートでも鬼リピートして聴いている。かれこれ14年続いているイースタンの自主企画『極東最前線』、その2000年以降に出演したミュージシャンがずらり28組。イースタンも合わせると全29曲のオリジナリティの塊のような楽曲がぎっちりと詰まっている2枚組コンピレーションである。
 僕が貰った白盤にはZAZEN BOYSとDEERHOOF、そしてfOULの音源が収録されていなかったので、この3組は発売日に買ったCDで初めて聴いた。インタビューで吉野さんは「fOULはニノ(ベースの二宮さん)と朋美(イースタンのライブPAの今井朋美さん)がこれから録るよ」と言っていたが、待ち望んで余りある素晴らしい出来だった。
 そう、fOULなのである。あのfOULなのだ。“fOULの休憩”から3年の封印を解いての一時的な復活なのだ。彼らの「decade」と題された新曲は、確か結成10周年をテーマに当時の“砂上の楼閣”でも披露されていたように記憶するが、やはり他ならぬfOULの音なのであった。著しく一筋縄では行かない奇天烈さと威風堂々さとが交錯した完全無欠のfOULの歌だった。
 fOULに限らず、他のどのミュージシャンたちも誰にも似ていない、似ていようがない、むしろ誰かと似るのを声高に拒否するような佇まいを音とその行間に滲ませているかのようだ。
 他の誰とも似ていないことにプライオリティを置くこと。音楽と活字という畑は違えど、Rooftopという活字媒体において僕が重きを置いていることのひとつもまた“他の誰とも似ていないこと”である。それはイースタンやfOULを始め、8年前の『極東最前線』第1弾に参加したバンドたちから無意識のうちに教わったことのような気がする。
 流行り廃りとは無縁の場所で彼らの音楽は残響する。付和雷同を良しとせず、人が右と言えば左を向き、大衆が赤を望めば黒を貫く。かと言って、単なる天の邪鬼というわけじゃない。意図せずともそういった表現になってしまうのだ。そもそも意図なんてチョコザイなものは彼らにはハナから存在しやしない。やむにやまれず、いてもたってもいられず表現に向かうのだから。気分や上っ面だけの音楽とは一線を画した表現に命懸けなのだから。そんな彼らの音楽が、他の誰かと似るわけがないのである。iPhoneを買い求めるために徹夜して並ぶような、誰かと横並びでいることに満足できる人には何も響かないのかもしれない。でも、音楽が好きで好きで堪らない人、音楽にドキドキワクワクを求める人はきっとこの『極東最前線2』を気に入る筈だと僕は思う。消耗品には決してなり得ない純度の高い音楽がこれほどまでにギッチリと詰まっているCDもそうそうあるものではない。
 それとこのオムニバスが素晴らしいのは、別にあなたがイースタンのファンでなくても十二分に楽しめるポテンシャルに充ち満ちていることだ。何の先入観も持たずに素直に耳を傾ければ、音楽が本来持ち得る底力に心底武者震いすると思う。ま、そんな小難しい話ではなく、純粋にいい曲ばかりだからお得なオムニバスですよ、とだけ言っておけば充分かな。
 上の写真は、6月号の“砂の上のダンス”にも掲載したfOULの学さんと大地さん。リハ中に健さんがケータイで撮ったもの。年に数回、ライブハウスで会う学さんに僕はしつこく「何かバンドやらないんですか?」と尋ねる。学さんの答えはいつも同じだ。
 「fOUL以外にやりたいバンドはないですよ」
 その答えを聞く度に、僕の胸にはグッと熱いものがこみ上げてくるのだ。(しいな)
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SHIMMYの浅草珍道中 其ノ四

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 浅草寺を出て、ようやく花やしき通りまで来ました。
 そして遂に花やしきの入口までたどり着いたのですが、この先の展開は本編に繋がるので、後は8月1日に配布される本誌もしくはweb Rooftopを読んで頂くとしましょう。
 8月に入って以降、本誌で使えなかった写真をこちらにアップしていきます。どうぞお楽シミに!(しいな)
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SHIMMYの浅草珍道中 其ノ参

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 お約束のおみくじです。シミさんが引き当てたのは平々凡々に「吉」。こういう時は思い切って「凶」でも引いてくれないと面白くもなんともないので、誌面では当然ボツです(笑)。
 さて、気になるおみくじの文言を見てみましょう。

 いわく、
 「十五夜が、欠けることなく丸くて明らかな月のように、運気も充分でしょう」
 いわく、
 「月が澄んでその中に住むという兎やひきがえるがよく見えるように、浄らかな心と輝きを見せるでしょう」
 いわく、
 「大空に雲が少しもなく晴れ渡るように、邪魔するものがなく、心に迷いがないでしょう」
 いわく、
 「一天に雲がないように、心の中はこの上なく澄みわたることでしょう」

 …なんだよ、めちゃめちゃイイことばかりじゃん。面白くない!(笑)
 ではもっと具体的に見ていくと。

 願望:叶うでしょう。
 病気:重いでしょう。
 失物:出にくいでしょう。
 待ち人:遅くなって現れるでしょう。
 新築・引越:そこそこでしょう。
 旅行:良いでしょう。
 結婚・付き合い:そこそこでしょう。

 …うーむ、やっぱり重いのか、病気。まァ間違いなく肝機能だろうけど(笑)。ちなみに、この後花やしき内にある「真実の口占い」もシミさんにやってもらったんですが、そこでも健康面は著しく星の数が少なかったです(笑)。
 更にちなむと、おみくじ裏面の一番下にはこんなお言葉が。
 「観音箋には一番から百番まであり、その吉凶判断には凶・吉・末吉・半吉・小吉・末小吉・大吉の7種類あります。この中、大吉が出たからといって油断をしたり、また高慢な態度をとれば、凶に転じることもあります。謙虚で柔和な気持で人々に接するようにしましょう。また凶が出た人も畏れることなく、辛抱強さをもって誠実に過ごすことで、吉に転じます」
 苦難の後には幸運が出番を待っている、それまでは何事も誠意を持って当たれということですな。
 なお、浅草寺では「凶」以外のおみくじは木の枝に縛らずお持ち帰りして下さいとのこと。今はそういうシステムなのかと驚きつつも、そりゃ住職さんも管理に一苦労だもんなと思い直した次第です。(しいな)
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SHIMMYの浅草珍道中 其ノ弐

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 写真左は浅草寺の境内にて。浅草寺は628年に立てられた都内最古の寺なんだそうです。しっかし目立つな、この黄金色の長髪。軽く美輪様入ってますが、だからなのかこのオーラ(笑)。
 写真右は、浅草寺近くの店に貼ってあった『あんどーなつ』のポスターと。最近ドラマ化されたらしいこの漫画、シミさんのお気に入りなんですね。俺は大嫌いだけど(笑)。主人公が健気に和菓子作りに打ち込むのはいいが、その努力とは無縁のところで実の祖父母(大企業の会長と茶道の家元、どちらも素性は明かさない)がまるで水戸黄門の印籠みたいな威力を発揮して主人公を助けるご都合主義が気に食わないんだよなァ。
 この『あんどーなつ』が連載されている『ビッグコミックオリジナル』の話をよくシミさんとするのですが、シミさんは『あぶさん』とか『あじさいの唄』みたいな漫画が好きで、俺は『深夜食堂』みたいにユルくてちょっと泣けるのが好きなので、ことごとく趣味が合いません。貫地谷しほりの素朴さも悪くはないんだけど、うーむ(笑)。(しいな)
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SHIMMYの浅草珍道中 其ノ壱

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 次号掲載の『月刊・怒髪天』はシミさんの“SHIMMYの鼻”第3回。3回目にしてようやく屋外ロケですよ奥さん! 何処に行ったかってぇと、浅草! 上京して17年、未だに浅草花やしきに行ったことがないってんで、関東地方が梅雨明けになった翌日に行ってきましたよ花やしき! 三連休の中日、外はうだるような炎天下!
 本誌にはいつも写真を20枚程度しか掲載できないので、この場を借りて未使用写真を随時アップしていこうと思いまする。なんせ100枚近くおバカな写真を撮っちゃったもんでねぇ(笑)。そんなわけで、8月はこのネタで引っ張りまーす。ははは。
 上の写真は、花やしきの前に立ち寄った浅草寺。シミさんの初詣は毎年ここらしいです。線香の煙が目に沁みたこの顔、さすがフォトジェニック(・アルコール・)エンジェルだなァ(笑)。(しいな)
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人を酔わすピカレスク・ロマン

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 世間は三連休なれど、校了間際ゆえ怒涛の原稿起こしに取材と何やかんや働きっぱなしだった。なーんて書くと自慢っぽくなるしそういうのはイヤだし、しっかりと呑んでもいた事実はちゃんと白状しておきましょう。
 特に日曜はとある取材で浅草まで出掛けて、陽の高いうちから居酒屋吾郎で焼酎のトマトジュース割りをしこたま呑んで酩酊。炎天下を数時間動き通しだったので、久々に喉越し爽快の一杯目のビールを呑めた。当然呑み足らずに新宿の八珍に移動して親友を呼んで更に酩酊。仲間がロフトに行くというので店でまたどっぷり酩酊。すっかり千鳥ふみこさん状態になり、最後に阿佐ヶ谷で呑み干したしまいにはハラホレヒレハレと撃沈でありました。ははは。
 それにしても今月もよく呑んだ。歌舞伎町の行き着けの店で、大久保のくすぶった裏通りの赤提灯で、恵比寿のプレハブ造りの立ち呑み屋で、高円寺のオープンエアな串焼き屋で、店主の気まぐれで店が開く野方のおでん屋で呑み通し。畏れ多くも天下のブッチャーズ号に送って頂いた後に、環七添いをとぼとぼ歩きながら缶の白角水割りを呑んでみたりもした。そしてもちろん、帰宅すれば頭を切り替えつつ明日に備えてまた一杯ウイスキーを呷るのだから、つくづく懲りない。
 こう書くと如何にも酒好きに思われるかもしれないけど、自分では特にそんな意識もない。むしろ、そんなに酒自体が好きってわけでもない気がする(これだけ呑んどいてよく言うわ)。気持ちが塞いだ夜にお腹をじんわりとあったかくしてくれるウイスキーと、ここ数日のような灼熱地獄の夜にカラッカラの喉に注ぎ込むビールは心底旨いと思うけれど、この風味がたまらん!という域に達しているわけではない。
 普段ひとりで侘びしく呑むことが多い僕は、気の合う誰かと一緒に酒を呑むとそれだけで気持ちが昂揚してしまう。それで何となく酒が旨く感じるという算段なのだろう。
 つまり、酒に酔うのではなく人に酔う。仕事を終え次第早く抜け出したいといつも思う渋谷の雑踏にも酔ってしまうが、できればそんな人の酔い方はしたくないですのぅ。
 その人の醸し出す何とも言えぬ味わい深さとか今日までの足取りがにじみ出た話しっぷりに酔いしれる。その触媒として酒はもってこいのガソリンなんだなァ。
 昨日も懇意にしている某レーベルのダチが注目しているという大阪のバンドを下北で見て、また軽く飲酒。仕事が立て込んでいたのでビレッジバンガードに寄ってから会社に戻ったけれど。
 写真はそのビレッジバンガードで買った手塚治虫の『MW(ムウ)』。巨匠には珍しいタッチのピカレスク・ロマンで、大藪春彦の『蘇る金狼』みたいで凄く自分好みの物語だった。「オマエは絶対に気に入る筈だから買って読め!」とオススメしてくれたのは、一昨日炎天下の浅草を動き回ってくれた某バンドマン。「ポニョの歌キライでしょ?」とか、いつもことごとく僕の好みを言い当てる清水さん(あ、書いちゃった)、ステキな作品を教えてくれてどうもありがとう。お礼にもう読まない文庫版の銭ゲバ全2巻とウェザーリポートのジャコパス時代のベスト盤を差し上げます(笑)。(しいな)
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モナ/気をつけろ

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 I said hey Mona, oh Mona!
 I said yeah yeah yeah Mona, Oh Mona!

 やー、またやってくれましたねぇ、モナ。
 いつも買っている週刊文春の今週号の原色美女図鑑(今回は何故か二本立て、後ろのほう)でキャスター復帰に意気揚々としている山本モナが写っていて、何とも皮肉に思えたのでありました。
 本意ではなかったにせよ妻子ある野球選手と疑わしい行為をしたのだから自業自得としか言い様がないけど、現場の写真を押さえた週刊誌も意地が悪いなー、とも思う。
 政治家との不倫が発覚して報道番組を降ろされた女性キャスターに再チャンスが巡ってきたが、きっとまた同じことを繰り返すんじゃないか、そうなったら面白い、ちょっと足を引っ張ってやれ…そんな記者の悪意を僕は感じてしまいます。
 報道に携わる人間として失格だとか何とか偉そうにのたまう同業者やワイドショーのコメンテーターが案の定いるけど、酒の席じゃ誰しも褒められたもんじゃない酔態を晒すんじゃないのかなー。少なくとも僕はそうですけど(笑)。酒呑んで理性を失ってアホになることくらい大目に見てあげればイイのにと思うんですが、甘いすかね?
 今週は公私ともにライブを観る機会が多くて、その前後(や、その最中も)で散々呑んだくれて散々醜態を晒しっぱなしでしたが、いつも翌朝軽く自己嫌悪に陥る程度で反省は余りしません。反省する間もなくまた夜が来て呑んじゃいますからね(笑)。
 僕は元来気が小さいので、酒の席で自分の気にしていることを誰かに言われたり、こっぱずかしい失態を晒すと後々まで小石が引っ掛かるような感覚が残るんですが(情けない)、酔いの席の言動を後で蒸し返すのはルール違反と言うか、粋じゃない気がする。前日どれだけ酔狂に興じても、翌日は何食わぬ顔でやり過ごすのがようござんすな。
 とはいえ、何食わぬ顔でやり過ごせないのが公人であり有名税と言えるわけで、その辺はやはり節度を持って鯨呑しろっちゅうことですね。思い切り矛盾した言い方だけど(笑)。モナはひとまずジャビット君の着ぐるみでバラエティから再出発だな。ははは。

 週刊誌づら下げた
 うるさい声が聞こえる
 気をつけな
 気をつけな
 気をつけな
 おまえの大事な耳に

 …お粗末様!(しいな)
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加算式発想ノススメ

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 僕はいわゆる第2次ベビーブーム世代で、小中学校は一学年に7クラス、高校は11クラスそれぞれあった。それに加えて、1クラスに確か40人以上はいたのではないか。僕らの学年を境にして下の世代はどんどんクラスの数が減っていったのだが、高校と大学の受験は人数が多いゆえに熾烈を極めた。
 数が多いので就職も非常に困難で、超氷河期時代と言われた。当時はバブルが弾けて早数年、どこの会社も社員を体の良いリストラにすることに躍起だった。そんな中で履歴書数通、面接数社で割とすんなり就職が決まった僕はラッキーな部類だったと思うが、入社できた音楽系出版社はバブルの煽りを受けて未曽有の出版不況に戦々恐々としていた。
 とにかく本が売れない。僕が入社した時の単行本(タブ譜ではなく、ビートルズの伝記みたいな読み物)は初版が平均5,000部。ムックの場合は8,000〜10,000部。それが入社して4年が経過すると単行本からは基本的に撤退することになって雑誌を立ち上げることになり、たまに作る単行本も初版は4,000部からのスタートが平均になった(最近は3,000部らしいですね)。
 季刊発行から始まった雑誌も隔月刊となったが、赤字を増やす一方で編集部自体が解体(笑)。つまり一方的なクビである(そのくせ辞表は自分都合にさせられたのだが)。すでにフリーマガジンの『bounce』が台頭してきて、音楽誌の売上が低迷してきた頃である。
 編集稼業は何としても続けたかったので、ロフトに拾われてルーフトップの編集にありつけたのは幸運としか言い様がないけれど、今度は雑誌の独立採算のために広告の営業をしなければならない。が、無名の激マイナー誌などそう容易には広告収入など得られない。某大手広告代理店や飲料メーカーに何度アポを取ってもことごとく無視し続けられたこともある。その時の恨み辛みが良い発奮材料となったので、今にしてみれば大感謝なのだが。
 例によってまた長々と書き連ねてしまったが、苦労話を自慢したいわけでは更々ない。要するに何が言いたいかと言えば、生まれてこの方景気のイイ話などひとつもなかったということだ。学生時代にバブルの恩恵に与ったこともないし、社会人になれば経費も人員も削減の一途。前の会社で恒例だったという社員旅行なんて行ったこともねぇし(笑)。
 ただ、それでツラいことだらけだったかと言えばそんなことは決してない。恵まれない環境が常に「アタリマエ」なので、些細なトラブルなど屁でもない。すべてはマイナスから出発しているから、後は自分の動き次第でプラスに転じていくだけなのである。良くも悪くも加算式の発想と境遇に身を置かざるを得なかったのだが、今は逆にラッキーだったんじゃないかとすら思える。常にないものねだりで現状を嘆くよりも、ささやかな恵まれた機会に感謝できる人生のほうがずっと豊かに思える。
 上の写真をよーく見て頂きたい。こんな幼稚園児並みのイラストしか描けない副編集長の山田はゼロどころかマイナスからの出発だぞ!(笑) これほどまでにこっぱずかしい絵しか描けなくても、ヤツの人生は充分に豊かなのである! 天晴れだ!(笑)(しいな)

 註1:「べんさん」とは、落語芸術協会のエライ人&噺家さんによるジャズ・バンド「にゅうおいらんず」のベーシスト、ベン片岡氏である。45歳になったばかりの伊達男なのである。
 註2:「永井さん」とは、ジャニーズからライブハウス界隈のバンドまでを手掛ける一流ヘアメイク・アーティストである。巻き髪が特徴のべっぴんさんなのである。
 註3:2人は付き合っているわけではない(笑)。
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きみ vs 俺

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 何の因果か個別のブログが唐突に始まりました。
 いろんな色彩を放つ人間がゴッタ煮で混在しているところに俺は面白さを感じるし、第一こんな一介の編集稼業のズンドコ戯言なんざどれだけ需要があるのか皆目見当も付かないけれど、徒然なるままに書き連ねてみるべかなー。
 ま、今更そんなかしこまらなくても普段からダラダラと他愛のないことを書いているわけで、これまでどおりっちゃこれまでどおりか(笑)。
 こんな駄文でも、Rooftopのことなど露知らずの人が少しでもこの超弱小マイナー誌に興味を持ってくれるきっかけになればイイなァ…と思いながら書いておるわけですが、どうぞ皆様変わらずご贔屓の程を。

 それはそうと。この間このブログで自分が昔作った本のことを書いたら、読者の方から先日こんなお便りを頂きました。以下、何の断りもなく勝手に引用(笑)。

 〜『過去に執着しない』とは言っても、ご自身で作り上げた(編集に携わった)本ですから大切にして欲しいな。
 投げ売られていた…と言うけど、私はオークションで手に入れたのだけど、私にとってはその金額以上に価値のある大切な本なのですよ。
 Rooftopだってそうです。無料で戴いて来るのが心苦しいくらいだから。〜

 …んー、ありがてぇ!(泣)
 このお便りを読んで、『スクール☆ウォーズ』の滝沢先生ばりに泣きじゃくったことは言うまでもない(古い)。
 いやでもね、こういう読者の方からのお便りが自分にとってどれだけ励みになっているかわからんのです。伝わったかー! よっしゃー!と思うのです。まぁ、昔の本に関しては7年越しの伝わりだったかもしれないけど(笑)、やっぱりとても嬉しいこってす。そういう声を聞くと、時に一方通行にも思える地道な作業が補完された気になる。コミュニケーション大成立!って感じで。
 週末も、とあるライブの終演後に何人かの読者の方に「椎名さんですよね? あの○○の記事面白かったです」と声を掛けられてとても嬉しかった。イベント等の司会業をやってこなければこうして直接声を掛けてもらえることもないわけで、やっぱり恥は忍んどくべきだなァ(笑)。

 誌面は不特定多数の人が読むので公共性第一だけど、自分が原稿を書く時は「1対55,000」ではなくあくまで「1対1」を心がけています。というか、どうしてもそうなってしまう。やむにやまれぬ表現というのは紛れもない「個」から出発するわけだから、その終着点もまた「個」でなくてはならない、と思う。
 俺は目の前にいる、でも遠くのあなたに向けて文章を紡ぎ出す。届け! 伝われ!と思いながら書いている。それがちゃんと届いた時は素直に嬉しいし、どうしたって好き嫌いはあるので届かない場合もある。それでいいんだと思う。だからって独り善がりには絶対にならないけど。
 自分の大好きな音楽、生きる糧としている音楽を活字を通して伝えることで、同じ音楽を愛してやまない人たちとその素晴らしさを共有できるなんて、こんなに楽しい仕事は他にない。責任感も当然伴うし、体力的にも精神的にもキツいのなんか当たり前。読んでくれる人に思いが伝わった時の喜びを考えたら、もっとキツくならないと申し訳ないくらい(笑)。
 さーて。今月もぼちぼちラインナップを固めなければ、です。灼熱の夏に合わせて、限られた1ページに闇雲なエネルギーを当社比3割増でお届けします…って暑苦しすぎるかそれじゃ。ははは。(しいな)
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ギター 編集無頼帖

スットコドッコイ20年

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 この間の印刷所への出張校正の帰り、月一で訪れる中野ブロードウェイ内にある某古本屋に立ち寄ったら、『爆音侍〜激情無宿編〜』という僕が7年前に編集したムックが1,260円(定価よりちょっと安いくらい)で売られていて思わず買ってしまった。
 このムックはイースタンユースの吉野さんの顔がドーンと表紙を飾るもので、前の会社をクビになる直前に当時の同僚と一緒に一生懸命作った本であります。イースタンの他にもファウルや怒髪天、ナート、カウパァズ、ナンバーガール、そしてブッチャーズのインタビューやディスコグラフィがガッツリと載ってる非常にマニアックな内容でありました。
 かつて自分が手塩に掛けて作った本が古書店で投げ売られているのを見ると何とも複雑な気持ちになるのは確かだけど、買い戻すような行為に走ることはほとんどない。もとから余り過去に執着しない質だし、自分が昔作った本は粗ばかりが目についてウンザリするのが最たる理由。売れない本ばっかり作っていたので誤植を直せなかったものも多いし。実際、自分が手掛けた本や雑誌は驚くほど手元になくて、たまに知り合いから「あの本が欲しい」と言われることがあっても持ち合わせがないので返事に窮する。Rooftopも全然手元にないけど、これは会社に行けば全部揃ってるからなぁ(在庫一冊のもあるけど)。
 それでも『爆音侍〜激情無宿編〜』を買い戻したのは、手元に一冊もなかったのと、久々に自分でも読んでみたい記事があったから。それと、この間吉野さんにインタビューをしたことも何となく関係してるような気もする。
 今度出るイースタンのベスト盤2種はそれぞれ『1996-2001』『2001-2006』というタイトルで、前者は僕が社会人になって会社をクビになるまでの年月が符合。イースタンがキングに移籍したのは僕がロフトに拾われたタイミングと一緒…なんていう強引な解釈も成り立ったりするわけです。まぁ、言うまでもなくそんなのはファンの身勝手な妄想ですけどね(笑)。
 上の写真にもある通り、7月号の本誌ではイースタンユースへのインタビューを4頁にわたって掲載しています。これはもう編集長特権の行使以外何物でもないのですが(笑)、ご本人たちは賑々しく活動の節目を祝うことをヨシとしていないものの、結成20周年を本誌なりにお祝いしたい意味もあります。
 まぁ、それよりも何よりも、イースタンがリスペクトするアーティストが一堂に会したオムニバス・アルバム『極東最前線2』の内容が余りに素晴らしく、それに収録されたイースタンの「東京」という新曲がこれまた素晴らしい歌なのでじっくり掘り下げて話を訊きたかったのが誌面を拡大させた最たる理由なのですが。ディスクユニオンから出てる『FOLLOW UP』は次号イースタンが表紙らしいので質量的には負けてるかもしれないけど、僕は僕なりに読み応えのある誌面にしたつもりなので是非Rooftopのインタビューも読んで欲しいです。それをきっかけに『極東最前線2』を聴いてもらえたらこんなに嬉しいことはないです。
 それにしても、20年かぁ…。トイズ盤の音源からも12年(ということは僕も社会人12年)、あの『爆音侍』からもすでに7年。そんな歳月の積み重ねによる重さを感じさせずに軽やかなスタンスで活動を続けるのが如何にもイースタンらしくて僕は好きです。
 むさ苦しいほどに(或いは一編のイタさを感じさせるほどに・笑)僕がイースタンを好きなのは、次号掲載のインタビューを読んで頂ければよーく判ってもらえるでしょう。新曲への言及から派生して披露される吉野さんなりの東京観は一読の価値があると思うので、ひとつ精読して下さると幸いであります。(しいな)
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雨季のバッティング・エクササイズ!

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 校了間際の“カレンダー見るのが怖い病”から今月もようやく解脱できました。皆さんコンニチハ、ツアー先で倒れたチィ様のことがとても気掛かりな椎名です。
 この間、コロンビアの新しいA&Rの方にチィ様の新曲『我家』のサンプルを頂いて激しく聴き込んでいたり、怒髪天の友康さんの取材の後に呑みながら如何にチィ様の歌が素晴らしいかを互いに語り合ったり、最近僕が愛飲している『りょくこう青汁』のアサヒ緑健がNACK5でやっているチィ様の番組のスポンサーなのをこの間のオンエアで偶然知ったりと、このところまたやけにチィ様づいていたので、今度のニュースにも奇妙な符合を覚えてしまうのでありました。
 つーか、りょくこう青汁飲んで健康じゃなかったのか、チィ様! もしかしてあまり効果ないのか、りょくこう青汁!(味は旨い)

 それはさておき、今月も実りある取材を多々させて頂きました。いろんな音楽人と出会っていろんな価値観とその人の紡ぎ出す音楽の世界観を知るのは、凝り固まった自分の偏狭な考え方を緩和してくれます。もちろんその人の発する意見すべてに賛同はできないものの、そういう発想もありなのか!という驚きを与えてくれるだけでなく、思考の良きデータベースとなってくれるのです。そんな経験を仕事を通じて毎月定期的にできるのだから、つくづく幸せ者ですよね。

 それに、普段は秀でたギタリストでありメロディ・メーカーである歩く歌BONのお方が、上の写真のようにお茶目な姿を見せて下さるのだから本当に有難い(笑)。
 次号掲載の『OHZZYの耳』は、「曲作りに集中して籠もってるから身体を動かしたいな〜」という友康さんのリクエストからエクササイズ企画を敢行。野球少年だった友康さんに童心を取り戻してもらうべく(?)、ロフト近くの新宿バッティングセンターへ行ってきました。
 このバッティングセンター、室内の壁に野球選手はもとより植木等、山田邦子、田中美佐子、佐藤浩市等々錚々たる一流芸能人のサイン色紙が飾られていました。しかも、シブがき隊のヤックンとモックンのサインが時期は違えど隣り合わせに配置されいてるところに店主の細かい気遣いが見て取れます。しかもヤックンのサインは日付が今年の4月下旬。つい最近じゃん!(笑)
 その後歌舞伎町のコパボウルに移動して、友康さんには10年以上振りというボーリングもやって頂くことに。2ゲームやって、天下のギタリストの商売道具である右腕を見事に笑わせてしまいました。ゲームに参戦した僕も右腕が存分に笑いっぱなしで、翌日は笑いすぎて死ぬかと思いました。やはり日頃から適度な運動は不可欠ですね。ははは。
 この模様は7月1日から配布開始の本誌にて是非ご確認を。野球少年だった友康さんの微笑ましいエピソードも読めますよ。(しいな)
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見ず知らずのきみへ

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 7人もの命を奪わなければならぬほど払拭し得ぬ厭世観とは、一体どんなものなのだろうか。
 余りに腹立たしくて、せっかくの休日なのにとても憂鬱になった。どれだけ控えめに言っても、胸クソ悪い。

 見ず知らずの人にナイフを突き立てる前に、きみはまず際限なく自分自身と格闘しきったのか? ナイフが身体を切り裂く時の痛みと、とめどなく溢れ出る血の流れすら想像できなかったと言うのか? 自分がされたら厭なことは他人に強要しないという基本的な発想など、残念だけどきみには端からなかったのだろう。

 「世の中が厭になった」などと言うけれど、実社会とはまずもって絶望しか与えてくれないものだ。
 人が働いた対価として報酬を得るのは我々にとって当然の権利だが、働く上での摩擦係数は上がることはあっても下がることは決してない。
 社内外の人間関係によるトラブルはもちろんのこと、一番厄介なのは過去の自身の業績を如何に乗り越えられるかという克己心である。社会の景気やその会社の業績の浮き沈みにも当然左右されるだろう。
 それが大前提なのである。それが厭なら、そうだね、逆玉に乗って不動産業を営む金に困らない両親を持つ娘さんのところにでも婿に入れ。そこで適当にバイトでもすれ。嫁が高所得者ならば、リタイア時のジョン・レノンのように主夫に徹するのもいい。

 俺だって、多分基本的な資質はきみと大差ない。人付き合いはどうにもこうにも、苦手だ。家で独りで籠もっているほうがどれだけラクかという、自堕落極まりない男なのである。初対面の人とは目を見て話せないし、好きな女の子と二人だけで呑んでいても、こんなに近いのに何故こんなに遠いんだろうと勝手に思ってしまう。せっかく付き合えても、小さな不安の飛沫が増大したら何の前触れもなく一方的に関係をぶった切ってしまう。そのくせ、そのことを後々まで悔やんだりする。
 当然、そんな男に構ってくれる友達は数人しかいない。土曜の朝まで阿佐ヶ谷でバカ騒ぎできるような人しか親友と呼べる人もいない。

 そんな男が、雑誌というコミュニケーションのツールとしてのメディアの編纂に携わっているのだ。社会不適応者と言われてもおかしくない男が。
 毎月、いろんな人と出会う。名刺の100枚入りケースなどすぐになくなる。プロモーションを受けることもあれば、営業をかけることもあるし、昨日も酒場でインタビューを取り仕切った。そんなインタビューが月に6〜7本はある。イベントで司会をすることもあるし、たまにテレビやラジオの仕事も舞い込む。うっかり同業他誌に顔を出すこともある。
 はっきり言って、そのすべてがとても厄介である。心身ともに、消耗が激しい。要するに、他者と交わるのが厭で文章を書いたりまとめたりする仕事を選んだのに、俺の選んだ仕事はたくさんの他者の手から成り立つものだった、ということだ。そしてそれに付随する別仕事は雑誌以上に他者とコミュニケーションすることを俺に強いる。
 貴重な情報が得られるライブの打ち上げに極力出ないのも、恐らく大人数で騒ぐことが苦手だからだろう。つまり、他者との交わりがうまくできない最も不適応なタイプの人間が雑誌というメディアの最高責任者だと思ってくれればいい。

 だから俺は頑張ってるんだよとか、そういう自慢をしたいわけじゃない。まぁ、多少自慢はしたいところだけれど、こんな俺でも何とか社会性を保てていることを言いたいだけだ。
 人付き合いに関して極度の不安症の俺でも、世間に対してクソッタレと思いながらもどうにか明日に対して希望を抱けるようになったのだから。

 どれだけ現実に失望しようと、どれだけ他者に幻滅しようと、最後にはどうしてもコミュニケーションを求めてしまう。俺はそこのあんたと繋がりを持ちたいんだ。
 コミュニケーションを取るのが一番苦手なくせにコミュニケーションを求めてしまうというアホさ加減がきみにあったらなー、と思う。
 俺は自分がアホで良かったなとつくづく思う。
 そして、きみの犯した大罪を一生許すことはない。

 「友がみな我より偉くみえし時、花を買いきて妻と親しむ」という石川啄木が遺した有名な言葉があるけれど、一輪の花を買う金がなければ、もしくは花を一緒に愛でる相手がいなければ何の解決にもならないよね。きっときみはそこに勝手極まりない理不尽を増殖させていったんじゃなかろうか。
 もっとも、友に対して優劣を付けるなんて愚考は俺には端からありゃあせんのだが、その友だって内心は七転八倒な筈なのだ。
 でも、こんな俺ですらたまに羨望の眼差しで見られることがあるんだぜ? もはや心持ちは焼け野原だっていうのにさ。

 確かに人生は理不尽の連続だけど、そのスットコドッコイなつまづきが人生をとてつもなく面白くしてくれる。それは強がりなんかじゃなくて、俺には真理だ。
 ピンチという扉の向こうに得も言われぬハッピーが待っているという回路を知ると、人生まだまだ捨てたもんじゃないと素直に思える。少なくとも、他人にナイフを突き立てることはない。

 おまえと一献酌み交わすことでもあれば、何かが変わったのかもしれないのにな。
 ただただ、悲しいよ。(しいな)
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徒然なるままに

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 そんなわけで今月も弊社web藩・飯山君のお陰で無事インタビュー記事がアップされたわけでありますが、皆様もう読んで頂けましたでしょうか? 毎回言ってますけど、本誌は紙媒体なので現物を手に取ってもらうのが一番なんですが、弱小雑誌ゆえ発行部数も少ないので物理的に入手できない方も多々いらっしゃることと思います。そのためこのweb Rooftopに利用価値があると僕は考えてます。
 あとやっぱり、webは記事を読んでくれた方の感想がタイムラグなしで聞けるので、その速効性が気に入ってます。個人的には一枚のハガキに感想をビッシリと書いて送ってくれる読者の方に強いシンパシーを感じてしまいますが、読者プレゼント用のアンケート・メールにビッシリと感想を書いてくれる方も多々いらっしゃって、凄く励みになってます。求心力の高いバンド(メンバーのことなら何から何まで知りたいと思わせるパワーを持ったバンド)のファンは、凄くアツい書き込みをしてくれますね。そんなアツすぎる書き込みには、ええそりゃもちろんプレゼント当確サインを出しますよ!(笑)
 そう言えば、このアンケート・メールを読むと、あの文字の級数がちっさいにも程がある自分の編集後記が意外と読まれているのを感じます。ろくなこと書いてないにも関わらず、有り難いこってす。副編集長・山田の『ジュリエットやまだの「あ・き・す・と・ぜ・ね・こ」』やギャラクシー編集長・北村の『センチメンタル★高校15年生』みたいな個人のページが僕にはないので(単純に文才がないからです)、せめてあの狭いスペースにパーソナリティを出そうと思ってるのですが、今の文字数は明らかにやりすぎですよねぇ(笑)、ハイ、もちろん重々承知しております。でも、あんなスペースまで隈無く目を通してくれているのは手放しで嬉しいもんです。
 編集者は黒子に徹するべき、が持論なので、本誌に余り拙文を載せたくないのですが(こういったweb上での雑文は別)、雑誌を作っている人間の顔が見えることは凄く大事なことだとも思っているので、そのバランスが難しいと感じてます。まぁ、インタビューの質問やレビューでだいぶ主観的だと言われることが多いから、俺色はだいぶ出てると思いますが…(笑)。
 よく混同される方が多いんですが、ライターと編集者は別物なんですよね。編集者が文筆に勤しむ必要は本来ない。ただ、編集者たる者、優れた文章を見極める眼はなくちゃいけない。だから文章を書けるに越したことはない。なーんて言いながら本誌は外部のライターを余り起用しませんけど、それは予算的な問題と、編集部の人間がインタビューをしたほうが誌面的なコンセンサスを取りやすいからです。
 …まぁ、そんな堅苦しい話はさておき、最新号の本誌もどうぞごゆるりと愉しんで頂ければ幸いであります。写真は、本日新宿ロフトで行われる『抜歯十番勝負 三本目』にご出演されるお三方…右からスズキさん(プリング・ティース)、ダイスケはん(マキシマム ザ ホルモン)、アサノさん(マイライト)。アクセス解析によると、この三者座談会、何とトップ・ページを抜いて(笑)ぶっちぎりの1位を独走中です。やっぱり腹ペコさんたちのパワーは凄いなぁ…。(しいな)
posted by Rooftop at 18:29 | Comment(5) | TrackBack(0) | 編集無頼帖

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ヘドッてヘドッてヘドッちゃえ!

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 本誌人気連載『月刊・怒髪天』、最新号は“本家本元”である増子兄ィによる『ZOOMYの眼』です。“ズミ眼”としては42回目、2004年6月号の連載開始から丸4年経つこの連載も7月号には通算50回を迎えるわけだから早いもんです。
 というわけで今回の“ズミ眼”は、ソフビ・ヘドラ蒐集をライフワークとしているZOOMYたっての希望により、マーミット代表の赤松和光さんにお会いしてきました。M1号の西村祐次さん(2005年7月・8月号掲載)、模型造型師の寒河江弘さん(2006年7月号掲載)、サンガッツ本舗の壱宮忠義さん(2006年12月号掲載)、アトリエG-1の奥田茂喜さん(2007年5月号掲載)に続く、羊ならぬヘドラをめぐる冒険の第5弾です。
 ZOOMYの数あるヘドラ・コレクションの実に3割を占めるというマーミット社については下記URLを参照のこと。
 http://www.marmit.co.jp/
 新製品や最新開発情報などが見られる「マーミット・プラス」なるブログは、門外漢が読んでもとても面白い読み物です。ちなみに、就寝前のネット・パトロールを欠かさないZOOMYが所有するパソコンのブックマーク最上段にあるのは、このマーミットのサイトだそうです(笑)。ZOOMYがどれだけマーミットのアイテムに惚れ込んでいるかが窺えるエピソードでありますね。

 今回は赤松さんがお住まいの葛飾区某所を訪ねたのですが、場所がどこであろうとZOOMYは常に上機嫌。赤松さんとご対面し、マーミットの至宝フィギュアに囲まれると尚のこと上機嫌。ここにアップした写真のアウトテイクを見ても、ZOOMYの頬が終始緩みっぱなしなのがよく判ります(笑)。まぁ、取材でお会いするZOOMYはいつ何時でも上機嫌なのですが、ことフィギュア取材の場合は格別の笑顔を周囲に振りまきます。秀でた造型のフィギュアを手に取って見つめるZOOMYは本当にイイ顔をするので、側で話を聞きながらシャッターを切るこちらも何だかとても嬉しくなってくる。
 赤松さんとZOOMYの橋渡しをしてくれたプラスワンの斉藤女史もフィギュアにかけては非常に詳しいので、夕陽を浴びたメトロン星人とVF-1バルキリーとイエローサブマリンのビートルズのフィギュアしか持っていない門外漢の僕としては2人の話している内容がさっぱり判らないのですが(笑)、趣味を持つことはやっぱり大事なことだよなと、仕事以外はまるで無趣味の自分としては思う次第なのです。

 写真は左から時計回りに、マーミットの新製品ヘドラを抱えてご満悦のZOOMY、その新製品のヘドラのアップ(内蔵が見える仕様)、赤松さんに話を伺っている最中のZOOMY、『世界の怪獣』という図鑑に出てくるザゴラ山中の怪獣と共に。ここには載ってませんが、スーパーグリーン色のザゴラがエラくキレイでござんしたよ。
 肝心の記事は恐らく6月1日にはこのサイトにアップされる筈。どうぞお楽しみに。(しいな)
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