あなたとは違うんです? 人間は十人十色だ、違うに決まってんだろ、この腰抜け総理が! やー、いきなり冒頭からすいません。舌の根も乾かぬうちに安心実現内閣とやらを放棄した一国の首相が余りにアホアホで、ムカッ腹が立って収まりませぬ。うう。
まぁ、それはさておき。総理が最後の最後まで他人事な会見をやらかした一昨日(ってくどいか)、Rooftopの最新号が無事配布開始されました。それに伴いこのweb Rooftopでもインタビュー記事がアップされましたので皆々様よろしゅうに。今日は9月号に掲載されたヲイラ担当のインタビューについて徒然なるままに書き連ねてみようと思う次第です。
まず、
VELTPUNCHは8月号の校了翌日という身体のだるさが抜け切らぬ時期にインタビュー、恵比寿のジェネオンにて。レーベル側はあらゆる媒体を十把人絡にして取材日程を組むので致し方なし。ヴォーカル&ギターの長沼氏は仕事帰りのスーツ姿で、何だかやり手の営業マンに見える。あの一筋縄では決して行かぬ轟音変態楽曲を生み出すバンドマンにはとても見えない。音の趣味が近いせいか、楽曲に仕込まれたネタの狙いを突くと大方の予想通りで、楽しい話ができた。
それとこれは完全に余談になるですが、恵比寿って駅付近に俺好みな立ち飲み屋がかなり立ち並んでますよね。恵比寿(とか渋谷)にはムダにオッサレなCITYという偏見と憎悪に充ち満ちたイメージを抱いているので、仮にリキッドルームへ行く用事があってもライブ見たらすぐに退散したいくらい(よく行くO-nestもまた然り)。とりあえず新宿までは戻らないと、とても気持ちが落ち着かぬ万年田舎モンの私です。って、どうでもいい話ですね。
ARBのキースさんには、デビュー30周年を記念して発売された15枚のオリジナル・アルバム・リマスター(1979年のファーストから1989年の『SYMPATHY』まで)と当時のバンドを取り巻く状況について訊いた。シンコー時代からバンドを支え続けたマネージャーの藤井さん(ある意味、俺にとっては小川町の大先輩である)にも同席してもらい、適宜に話に加わってもらった。ARBはもちろん大好きなバンドなので話は容赦なく弾んだが、弾み過ぎて絶対に活字にできないようなことまで聞いてしまった(笑)。
これも完全に余談ですが、この取材時に『PAPERS BED』のアナログ盤にキースさんのサインを頂いた。それをにゅうおいらんずのベーシストとしても活躍しているベン片岡兄貴にプレゼントしたら、とても喜んでくれて良かった。ベン兄貴は生粋のARB KIDSなのである。毎年恒例にゅうおいらんず10日間連続興行のさなか、荷物を増やしちゃってゴメンね、兄貴。
そのにゅうおいらんずでヘルプとして叩いたこともある
ZUMEX元親方、噂には聞いていたがまさかあんなに身体を絞ったとは思わず。ネイキッドロフト前で待ち合わせをしたのだが、時間に遅れて向こうから走ってくる人がZUMEXさんと判るまで多少時間を要したほど。そんな元親方にはヘルシーにも程がある野菜丼をプラスワンの厨房で作ってもらった。出来(も何もあったもんじゃないが)は本誌をとくとご覧あれ。
またまた完全に余談ですが、取材日はRSRFESへと発つ前日。ZUMEXさんは免許更新の後に取材に合流してくれました。取材で使ったタマネギ・ドレッシングと食材の残りを嬉しそうにお持ち帰りになりました。
9月号の表紙巻頭を飾ってくれた
LOVE LOVE LOVEは、お盆明けにメンバー全員で天下のアミューズにて。彼らのように清々しい歌を表現するバンドは本来俺の守備範囲ではないのだが、今後の可能性を感じるバンドゆえ、本誌歌モノ番長の山田と2人でインタビューすることに。メンバー3人とも人当たりが良く、とても話しやすかった。
余談も余談、完全に余談ですが、このアミューズのある渋谷インフォスタワーには、日本のロック・シーンを牽引するロッキング・オン社もテナントに入っています。そんな天下の(あ、また使っちゃった)ロキノンさんが本誌に広告を打ってくれました。こんなジリ貧雑誌を相手にして下さって本当に有り難い限りです。え? 文面に悪意を感じる? そんなことありません。俺が悪意を抱いているのはJUICE MAGAZINEだけですから。ははは。
ミステリー・ガールズ。何と現役の女子大生2人組である。しかも初のインタビューだという。彼女たちもエラく緊張したと思うが、普段そんな若い婦女子と話す機会がない俺も凄まじく緊張した。夏休み中にも関わらずテイチクの会議室で連日レッスンを続けているお2人、どちらもその素顔はしおらしげなお嬢さんで(ああ、なんて加齢臭漂う言い方だろうか)、俺は余り目を見て話ができなかった。まるでD.T.力みなぎる中学生のような挙動不審さである。
余談も余談も余談、完全に余談ですが、このミステリー・ガールズを仕掛けているのは怒髪天の初代ディレクターだったTさんであります。最近では綾小路きみまろの漫談CDなどで当てていらっしゃる。怒髪天といい、きみまろ師匠といい、つくづく中高年のアイドルと縁の深い御方だ(笑)。
小谷美紗子さんは俺のなかで別格の存在であるからして、襟を正す気持ちで南青山のヒップランドミュージックへと赴く。その音楽性同様、小谷さんの言葉にはブレがない。こちらの拙い質問にもはっきりとYesかNoかで答える。時折見せるはんなりな笑顔と凛とした佇まいの応酬に思わずひるみそうになったが、結果的には本誌にしかできないインタビューになったと自負している。今回発売された『Odani Misako Trio』はここ3年の傑作から選りすぐったものなので、内容が悪いわけがない。今月1枚しかCDが買えないという人がもしいたら、このベスト・アルバムを激しくお薦めしたい。内容は全面的に俺が保証する。
いい加減余談を加えるのがしんどくなってきましたが、テレ朝の番宣で小谷さんの「Who -08-」が流れるのを見るたびにドキッとしてしまいます。
お盆を挟んだ都合で取材の都合が後手後手になっていた
!wagero!と
nemoの取材は同じ日にまとめてやった。
!wagero!にはO-WESTでのワンマン当日にBMG JAPANに集まってもらい、総勢10人の全員インタビュー。後で文字起こしが苦労するので、発言時に名前を名乗ってもらう手法を取った。まぁ、それも最初のほうだけで済んだけど。彼らの魅力であるライブについてあれこれ訊いたわけだが、バンドに関心のない人でも充分面白く思えるテキストになったんじゃないかと思う。
nemoは西荻にあるこけし屋にて。ベースのホンマさんはブッチャーズのローディーとしても活躍されている方だし、GOD'S GUTS/Nahtのタカヒロさんも同席してくれたのでリラックスして話ができた。やはりLess than TVのバンドマンは発想が常軌を逸していて最高。話が弾み過ぎてまとめるのに苦戦した。
余談もこれで最後にしますが、この日は会社に戻って深夜にLOFTのバーステージで行なわれていたa flood of circleの企画にDJで参加。久々に爆音でpanicsmileの「freedom is this」を掛けられて爽快でした。far franceのメンバーがそれを聴いて、あのクセになるリフを音合わせで奏でてくれてニヤリとした。やっぱりたまに毒抜きでイベントに出るの愉しいなぁ。まぁ、こんな締切間際にイベント出てる場合じゃないですけどね(笑)。
そんなこんなの9月号。皆さんのご意見・ご感想、是非是非お寄せ下さい。アクセス解析によると、今のところ、小谷さん、VELTPUNCH、ZUMEX、ハネムーン、日本浪漫派、ミステリー・ガールズ、LOVE LOVE LOVE、YMCKの順で頻繁に読まれている模様であります。(しいな)