真実は非日常の中にこそ存在する
caroline rocks記念すべき初の正式音源『白い空気とカーディガンと頭痛』リリース!! 喉が張り裂けそうなほどに叫ぶハイトーンボイスが印象的なバンド。心の叫びともとれるボーカルに、ツインギターによる美しくもあり鋭くもあるメロディー、艶やかに色気さえ感じるリズム隊が重なった時のバランスは絶妙で、透明感のある楽曲に彩りを加える。しかし、その彩りとは決して華やかなものではなく、淡い色が付きましたというぐらいのもので、なかなか正体は掴めない。掴みたいのに掴みきれないその佇まいはどこか空に浮く雲にも似ており、雲も時として恐怖すら感じる雷雲となるように静かなサウンドは突如轟音を響かせる楽曲へと展開していく。陰と陽、静と動、夢と現実、日常と非日常という、相反するものを音で表現するcaroline rocksが今後どのような進化をし、表現を手に入れていくのかが楽しみである。
今回はギターボーカル渡辺僚啓にお話を伺うことができた。どこか掴みきれない感じは、やはり音楽にも反映されているのだと感じた。(interview:やまだともこ)
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