「ROCKER'S TATTOO」。
写真家・菊池茂夫の新たしい写真集が発売される。総勢43人のミュージシャンを撮りおろし。43人のミュージシャン。そのポートレートは、定点測でその人物の確固たる「個」を伝えていく。やはり日本屈指のロックを撮れる写真家・菊池茂夫。その菊池氏に、発売を記念して、改めて墨に対する想いをうかがった。
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「ROCKER'S TATTOO」。
写真家・菊池茂夫の新たしい写真集が発売される。総勢43人のミュージシャンを撮りおろし。43人のミュージシャン。そのポートレートは、定点測でその人物の確固たる「個」を伝えていく。やはり日本屈指のロックを撮れる写真家・菊池茂夫。その菊池氏に、発売を記念して、改めて墨に対する想いをうかがった。
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活動休止期を経て実に6年振りの発表となるフル・アルバム『In The Beta City』の完成、長らく入手困難だったファースト・アルバム『Narrow Ways』の新装盤発売と、Nahtの周辺がにわかに慌ただしい。本誌でも当然の如くそれらの作品を手厚くフォローしたいと考えていたところ、関係者から「一度“Learn It From Lone”を総括してみてはどうか」というリクエストを受けた。数奇な変遷を辿ってきた彼らの歩みを語る上で欠かせない自主企画“Learn It From Lone”は、良質な音楽を提供することで周囲を取り巻く閉塞した状況を打破するというSEIKIと西村による不屈の意志が通底した志の高いイヴェントであり、バンドとライヴハウスの強い信頼関係なしでは決して成立し得なかったものだ。無軌道なまでに自らの音楽性を追求することに腐心していた“Learn It From Lone”という蒼の時代に、SEIKIの胸中に去来するものは何だったのか。最新作『In The Beta City』の尋常ならざる充実振りを解く鍵はそこにあるような気がしてならない。(interview:椎名宗之)
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LUNKHEADのニューアルバム『FORCE』がリリースされた。「今回は自分らがかっこいいと思う曲をまとめることが出来た」と言われている通り、全13曲を通して聴いてみると、前作のアルバム『LUNKHEAD』で聴かせたポップな楽曲とは変わり、人間くささを感じる作品となっていた。「生」だけでなく「死」と背中合わせのギリギリの心情が吐露されている歌詞から、今の彼らが必死で“生きて”いることが想像できた。
私が思うLUNKHEADの魅力と言えば、歌の力強さや、聴き心地のよいメロディー、ライブで魅せる圧倒的なパフォーマンス(あれだけ叫んで暴れて歌って、小高さんがいつ倒れてしまうのかと本気で心配することがある)。でも、その激しいステージの中にも、メンバー全員の人柄が溢れたやさしさと素直さがあり、だから目が離せないんじゃないかと思う。
今回4人にお話を聞かせていただけることになり、実はメンバー全員と話すのは初めてでかなり緊張して臨んだ取材だった。そこで、この4人は自分たちバンドもメンバーそれぞれのことも大好きだということが手に取るようにわかった。この取材後、私もLUNKHEADをもっと好きになったとは言うまでもない。 (interview:やまだともこ)
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今年目出度く結成10周年を迎えるニートビーツが、かつてロック不毛地帯だった極東にその礎を築いた先人達に敬意を表すべく、『JAPANESE ROCK & ROLL ATTACK!! 〜ロックンロールの逆襲!!〜 日本編』なる究極のオマージュ・アルバムを完成させた! この10年の間に知り得たミュージシャン仲間やオリジネーターをも巻き込んで放たれるジャパニーズ・ロックの真髄が実に全10曲! オリジナルをリアルタイムで聴いてきたロック検定黒帯クラスも、原曲などつゆ知らずな仔猫チャン達もザッツ・オーライト・ママ! 先人の生み出したロックンロール・エチケットを頑なに守り続けるニートビーツがニッポンのロックを背負って立つ! Mr.PANこと真鍋 崇(vo, g)によるロックンロールの逆襲宣言に心して耳を傾けろ!(interview:椎名宗之)
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民族派政治団体「一水会」顧問としての活動の他に、作家、評論家としても幅広く活躍する鈴木邦男はロフトプラスワンの開店当初から出演している論客の一人だ。政治、社会問題はもちろん、サブカル、格闘技からニート問題まで、あらゆる分野に旺盛な好奇心を持つ鈴木氏にお話を伺った。(Interview:加藤梅造)
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De+LAXの榊原秀樹が自らヴォーカルも務めるソロ・プロジェクト、カリキュラマシーンが1年半振りとなるミニ・アルバム『THIS IS LOVE SONG』を完成させた。特筆すべきは、真正面から“ラヴ・ソング”に取り組みアルバムのタイトルに冠したアプローチ、これまで以上にポップであることにフォーカスを絞り込んだ楽曲の完成度、そして何より、結成から7年を経て榊原の突き詰めたい方向性をより具現化していくバンドとしての在り方。カリキュラマシーンが強い信念を持って新境地に達したことが十二分に窺える会心作だ。近年ではゲーム音楽の制作に着手するなど、常に意欲的な活動を続ける榊原にカリキュラマシーンを始めとする様々なプロジェクトについて、また20年選手の目に映るミュージック・ビジネスの現状に至るまでをじっくりと訊いた。(interview:椎名宗之)
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“場末のキャバ嬢とジゴロ”を意識したという外連味にまみれたその出で立ちと、理屈抜きに楽しめるエンターテインメント性の高いライヴをまずは観て欲しい。Who the Bitch。名は体を表すという言葉通り、女性ツイン・ヴォーカルが猥雑な歌詞を無邪気に唄い、一斗缶を炸裂させるパワフルなドラムが絡んだ様は強烈にも程があるインパクトを観る者に与えるが、奏でられる音楽はどこまでもポップで煌びやか。自らのバンド名をタイトルに冠した初の公式音源は、聴き手を選ばず誰にでも親しめる大衆的なパンク・ロックがギッチリと詰まった一枚であり、Who the Bitchの名刺代わりとしては申し分のない作品だ。下世話だが決して飽くことのないスリリングな彼女達の処女航海に、あなたも是非一度乗船して頂きたい。(interview:椎名宗之)
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80年代アイドルの格好で、巷を賑わせているのはスーパーアイドル日野誠さん。銭形金太郎にも出演された経歴を持ち(貧乏アイドルで)、知る人ぞ知るスーパーアイドルなのです。ネイキッドロフトに出演していた彼に一目惚れし、今回のインタビューが実現!マンモスうれピー!
当日は撮影があるとは伝えていたものの、まさか衣装で着ている短パンのロールアップで現れるとは想像していなくて(着替えるかと思ってた!)、今がHey! Say! なのか昭和なのかと目を疑いました。久々に光GENJIのお話もできたり、アイドルアイドルした方とお話してとても新鮮な気持ちになりました☆ 光GENJIは『青春にはまだ早い』と言ってましたが、青春に早いも遅いもありません。
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L→R:KOJI(THE RYDERS) / RYOJI(RYOJI&THE LAST CHORDS) / MINAMI(KEMURI) / J.OHNO(THE RYDERS)
THE RYDERSのJ.OHNO、KOJIの呼びかけのもと、チバユウスケ(THE BIRTHDAY)、MINAMI(KEMURI)、RYOJI(RYOJI & THE LAST CHORDS)他、多数の豪華なゲストミュージシャンを迎えて制作され、RAMONESへのこだわりと愛情が爆発しまくり、まさにRAMONES憑依状態という史上最強のRAMONESトリビュート・ユニット、DUMBの『TRIBUTE TO THE RAMONES』がリリースされて、早くも話題を呼んでいる。今月は、J.OHNO、KOJIに加え、今作に参加したゲストミュージシャンからMINAMI、RYOJIを迎えてRAMONESへの思い入れを大いに語ってもらった。(interview : 北村ヂン)
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昨年のメジャー進出以降、それまでの音楽的レンジを押し広げるべく実験的なアイディアをふんだんに盛り込んだ『CORE』『SPIRAL』という意欲的なミニ・アルバムを矢継ぎ早に発表したHIGH VOLTAGEが、初のフル・アルバムとなる『1 (one)』を遂に完成させた。そのタイトルが示す通り、本作はこれまで果敢に挑んできた様々なトライアルを完全に血肉化した彼らがようやく踏み出した真の意味での第一歩であり、彼らにしか奏でることのできない唯一無二のロックンロールを生み落とした記念碑的な作品である。夜明け前の漆黒の闇をくぐり抜けた彼らが手にしたものは、表現者としてのプリミティヴな精神性と希望に満ちた曙光だ。その目映い光は『1 (one)』というアルバムに強い肯定性と慈愛の輝きをもたらしている。(interview:椎名宗之)
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三遊亭小遊三師匠、御歳60歳。自らが所属する社団法人 落語芸術協会の副会長も務める落語界の大御所である。本誌の読者には、『笑点』の“大喜利”で水色の着物をお召しになっている噺家さんと言えば馴染み深いだろうか。'68年4月に3代目三遊亭遊三に入門して以来40年近く噺家として第一線で活躍を続ける一方で、『らくご卓球クラブ』のコーチを務めたり、俳優や声優としても精力的に活動するなど、落語以外にも活躍の幅を四方八方に広げている。そんな小遊三師匠が近年力を注いでいるのが、噺家の真打を中心に構成されたディキシー・バンド“にゅうおいらんず”だ。昨年、結成10周年を祝うべく行なわれたライヴのDVD化を記念して、ロック界きっての語り部であり、噺家の素質をも十二分に持ち得た怒髪天の増子直純を迎え、娯楽の親戚同士に当たる落語とロックの共通項について存分に語り倒してもらった。(文・構成/椎名宗之)
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2002年12月の結成以来、その名の通り赤子の如く“よちよち歩き”で前進してきたtoddleが、セカンド・アルバム『Dawn Praise the World』を完成させた。際限まで余分なものを削ぎ落としたシンプルで力強く情感に訴えかけるプレイ、涙腺を緩ませること必至の哀切メロディに彩られた本作を聴けば、足下をおぼつかせながらも辿り着いた彼らの自我の確立と成長の轍を確かに感じ取れるはずである。絶え間ない日々の絶望という泥濘に足を取られながらも、「憎しみとか後悔は土に返して」、「悲しみとか寂しさは川に流して」(「Gulp It Down」)、漆黒の長い夜を煌びやかな曙光に変える勇気と明日への希望を彼らは遂に見いだしたのだ。
小林 愛がtoddle結成以前から活動を続けてきたswarm's armのセカンド・アルバム『3285D』と共にプロデュースを務めた吉村秀樹(bloodthirsty butchers)を迎え、まるでしぼりたての朝の陽光のようなこのアルバムの制作過程をメンバー全員に賑々しく振り返ってもらった。(interview&phot:椎名宗之)
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紛うことなき名作の誕生である。小谷美紗子の通算9枚目となるオリジナル・アルバム『Out』。『adore』『CATCH』に続き、玉田豊夢(ds)、山口寛雄(ba)が参加する鉄壁のピアノ・トリオによって制作されたセルフ・プロデュース作品としては3作目となる本作は、楽曲のクオリティ、確固たるアンサンブル、無防備なまでに剥き出しになった瑞々しい歌声、そのどれを取っても過去随一だ。「『Out』を聴いて、天狗になるのも無理はないなと思っていただければ最高に幸せである」という小谷自身の言葉からも、その絶対の自信のほどが窺えるだろう。これほどまでに彩りが豊かで柔らかく、力強くも儚く、透徹したまっすぐな歌を僕は寡黙にして知らない。内なる情念を一気に暴発させ、小谷美紗子は大切な人同士の平和を願いながら尚も声を嗄らして叫び続けている。「楽しみはありますか、好きな人はいますか」と。(interview:椎名宗之)
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前作のミニアルバム『piece of mind』から1年3ヶ月ぶりにして、2枚目のフルアルバムが完成したTYPHOON24。その名も『ROCK THE NATION』。直訳すれば「国を揺らす」という意味になるが、まず目に飛び込んでくる“ROCK”という単語に反応してしまう。さらに1曲目のタイトルは『HARD ROCK BROTHER』。「これはROCKのアルバムで、自分たちはHARD ROCKをやってますよ」と何も知らずに手にとった人にもわかりやすいフラグ的要素がこめられている。もちろんただのフラグではなく、彼らのハードロック魂をぎっちりこめた全12曲を収録。思わず頭をふりたくなるアッパーチューンとともに、ギターアルペジオを効かせたやや切なめな曲があるのもハードロックのマナーに則しているのでは? 精力的にライブもこなし、日々ハードロックの伝道に努める彼らの楽曲づくり・アルバムづくりについてmiya38(b、vo)とSENSHO1500(g、vo)に聞いた。(interview:古川はる香)
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the ARROWSの4枚目のシングル『ロックンロールファンファーレ』が6月6日にリリースされる。今作は、WACK WACK RHYTHM BANDのホーンセクションをフィーチャーした2007年夏、最強のパーティーチューン。ライブで魅せるあのパフォーマンスは初めて見た者を虜にし、華やかなパーティー会場へと誘なってくれる。
今回の作品でバンドとして新しいチャレンジをし、新境地を切り開いたthe ARROWSのボーカル・坂井竜二さんにお話を伺うことになりました。(text:やまだともこ)
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COALTAR OF THE DEEPERS(以下、COTD)は、オルタナティヴ以降のロック・シーンの中で日本が世界に誇ることができる最も先鋭的なバンドの一つだ。先日発売されたシングル『TORTOISE e.p』に続き、今回、約5年ぶりの5thアルバム『Yukari Telepath』が待望のリリースとなる。デスメタル、ハードコアパンク、エレクトロニカ、シューゲイザーなどのオルタナ以降のロックを独自に進化させたCOTDの世界がより緻密に構築された今作は、「SF」をトータル・コンセプトとし、「近未来、テレパシー、紀元前文明、逃避行」といったキーワードが散りばめられている。「これがCOALTAR OF THE DEEPERSだというものにしたかった」というNARASAKIの言葉通り、COTDの集大成的な作品になっているが、全身全霊でこの傑作を作り終えたNARASAKI に早速アルバムについて語っていただいた。(interview:加藤梅造)
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「やっぱり、あの〜、歌を唄いたいって感じだと思う、いま、ユーさんは。ソロアルバムといいながら自分は楽器だけで、人が唄ってたりする人もいる。そういう意味ではユーさんのは違うよね。フジーユーという何か言いたい事があるんだよ。大量に。誰かに仕事で頼まれてることでもないし、締め切りもないのに …。それ以前の唄いたいことがあるんだよ」これはプロデューサーのイマーノキヨシローの談だ。フジーユーが30年以上も音楽を楽しみ続けて、初めて作ったソロアルバム『フジーユー』。「余分なアタマは使えない」そしてこれは、フジーユーの談。(Interviewer and editor:K×4、カターカタマキ)
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2003年、現メンバーでSWEEPとして活動を開始し、神戸・大阪・中心に関東でも精力的にライブを行なう。2007年、バンド名をnamidacoatへと改名し、遂に1st.アルバム『namidacoat』リリースする!
関西を中心に活動していた彼らだったので、実はSWEEPというバンドも知らなかったのですが、今回縁があり『namidacoat』を聴いて射抜かれました、本当に。メロディーや歌のわかりやすさなど、歌を大事にしているバンドが好きな方にはたまらない楽曲の数々がこの作品には詰まっています。インタビュー当日、どんな人たちなのかとドキドキしながら場所へ向かうと、そこにはムードメーカーと言われ、とてもよく喋るボーカル中川氏を始め、とても個性的で気の良い関西の青年が揃っていました。こんなノリの良い方々なのに、こんな詞も書けちゃうんだという思いでいっぱいになりました。どんななのかは聴いて下さい! まずはこのインタビューで彼らを知って下さい。(interview:やまだともこ)
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