2008年11月15日(土)より、渋谷シネマGAGA!、シネ・リーブル池袋、シネマート新宿ほか全国ロードショー!
どんな時代にも、夢に向かってひたむきになる若者がいる。
振り返ったとき、その夢が時代遅れで笑ってしまうようなものであっても、そのときの彼らは熱く輝いていた…。
映画『GSワンダーランド』が描くのは、憧れの日劇のステージに立つ夢を叶えるために、音楽に青春を賭けた若者4人の姿。飛び込んだショービジネスの世界で大人たちの都合に翻弄されながらも、へこたれずに夢を追い続ける彼らが、60年代後半に一大ブームとなったGS<グループ・サウンズ>の不思議な世界へと導いていく。
1966年のビートルズ来日公演に影響され、日本でも楽器を手にした若者たちが次々とバンドを結成。その後、GSブームが突如花開き、本格プロ志向のバンドから、数打ちゃ当たるかのように粗製乱造されたバンドも数知れず。60年代にたった2年半しか続かなかったGSブームに21世紀から飛び込み、ザ・タイツメンを演じたのは、『キル・ビル Vol.1』『死国』『エクステ』などで強烈な個性を発揮し、今回は男装にも挑戦した栗山千明(ミク)、『蝉しぐれ』で鮮烈なデビューを飾り、本作では見事な歌声まで披露する石田卓也(マサオ)、『仮面ライダーカブト』や『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』で大ブレークした水嶋ヒロ(シュン)、『ALWAYS 続・三丁目の夕日』『コード・ブルー 〜ドクターヘリ緊急救命〜』の若手個性派の浅利陽介(ケンタ)といった映画やTVドラマ等で大活躍中の4人。栗山以外は楽器に触るのも初めての状態から特訓を重ねた上に、当時を再現した王子様スタイルにも果敢に挑戦している。彼らをデビューさせるレコード会社社長には、GSブームの渦中にいた元ザ・タイガースの岸部一徳を配し、武田真治、大杉漣、杉本哲太といった実力ある個性派俳優が集結し、当時の音楽業界をリアルに再現している。また、ザ・タイツメンに対抗するバンド、ザ・ナックルズの高岡蒼甫や、同じレコード会社に所属するフレッシュフォーの温水洋一など、歌唱力でも魅せる俳優たちにも注目だ。
音楽は、GSを作り上げた才能が奇跡的に再結集。ザ・タイツメンが歌う主題歌は当時ヒットを連発した橋本淳(作詞)&筒美京平(作曲)のゴールデン・コンビが、新たに書き下ろした『海岸線のホテル』。清潔で明るい恋を連想させる詩に、ちょっぴり切なさを漂わせるメロディが、今の時代に新鮮に響く。劇中曲は、当時のGSに加えて、ネオGSの雄、サリー久保田らが新たに制作したオリジナルGS10曲という凝り様だ。
監督は、『東京ハレンチ天国・さよならのブルース』が、2001年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門でグランプリを受賞、海外の映画祭でも絶賛を浴びた本田隆一。その後も、ナンセンスでシュール、エンタテイメント性を貫く作品を連発している。監督自身、高校時代からGSの大ファンであり、熱い思いで本作を結実させた。
ビートルズやローリング・ストーンズを和風にアレンジしていたはずのGSが、なぜ、青い目、王子様、白いテラス、ガラスの人形というフレーズに代表されるような、とんでもメルヘンの世界に迷走していったのか? 大人たちに翻弄されたザ・タイツメンのその後は? はかなくも消えていった若者たちのキラキラとした青春の1ページを、こだわりのGSサウンドと60年代のサイケなビジュアルで見せる音楽青春映画がここに誕生した!
(C)2008「GSW」製作委員会
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posted by Rooftop at 21:00
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