ギター バックナンバー

Qomolangma Tomato('09年5月号)

Qomolangma Tomato

変化と進化の末に見出したステージへ
溢れ出る感情を叩き付けた『camouflage』という新境地


 作品ごとに色を変えながら音楽と真摯に向き合い、新たな表現に挑む4人組、Qomolangma Tomatoの1年ぶりの3rd.アルバム『camouflage』がリリースされる。前作『Limelight Blue on the Q.T.』に比べて格段の変化を感じさせる今作は、都会の喧噪から解放された場所での集中的な合宿で制作が行なわれ、濃密な時間と情熱を注いだ作品となった。また、これまであまりコードについて意識的ではなかったバンドが、「コードを意識して制作した」とインタビュー中に何度も言っているように、『camouflage』ではコードや音感、バンドのアンサンブルに拘った結果、彼らの核は崩さないまま楽曲のバリエーションが増え、より幅広いサウンドを聴かせているように思う。ようやくスタート・ラインに立ったという彼らの快進撃はここから始まっていくだろう。(interview:やまだともこ+椎名宗之)

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a flood of circle('09年5月号)

a flood of circle

光の届かぬ闇から君を救うロックンロール、 絶望の果てに手を伸ばす希望のブルース


 『Before the flood』〈怒濤の濁流の前に〉と題されたライヴ音源シリーズの発表、今年1月に新宿ロフトで行なった初のワンマン・ライヴの成功と、まさに奔流の如き快進撃を続けるア・フラッド・オブ・サークル。2006年の結成以来、ブルース・ロックを分母に置きつつも極めてポピュラリティの高い音楽性を一貫して追求してきた彼らが“怒濤の濁流の果てに”見いだしたもの──それは、荒ぶる猛牛の魂だった。自身初のフル・アルバムとなる『BUFFALO SOUL』には、ルーツ・ミュージックに深く根差した初期の楽曲から表層的なブルースを脱却した独創性溢れる現在進行形の楽曲までが収められ、実にヴァラエティに富んだ内容となっている。不変的なブルースと普遍的なポピュラリティが混在した珠玉の12曲は、どれも深い絶望の淵から這い上がった者だけが手を伸ばす希望の曙光に満ちており、逞しい成長を遂げた姿が如実に窺える。結成以来、七転八倒しながら独自の音楽性を模索し続けてきた彼らにとって、まさに活動序章における集大成的な作品と言えるだろう。ルーツ・ミュージックへの愛情を精神的な支柱とした尖鋭性の高い最新型ロックンロール、それがア・フラッド・オブ・サークルの真骨頂だ。だからこそ、彼らの奏でる至高の歌にはロックンロールの過去と未来を繋ぐ奇跡の一瞬がある。そしてそのロックンロールは、光の届かぬ闇から君を救う福音として煌々と眩い輝きを放っているのだ。(interview:椎名宗之)

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THE BAWDIES('09年5月号)

THE BAWDIES

過去と未来を繋ぐ壮大なロックンロール物語、遂に新章突入!


 ストロークスを筆頭に、ホワイト・ストライプス、ヴァインズ、ハイヴスらが巻き起こした“ロックンロール・リヴァイヴァル”なる21世紀初頭のムーヴメントはここ日本へも飛び火し、近年では“ストロークス以降”と称される正統的なロックンロールの再生を謳う新進気鋭のバンドが増えてきた。その中でも一歩抜きん出た存在なのが本稿の主役、ザ・ボゥディーズだ。オールディーズ・バット・ゴールディーズな50〜60年代のリズム&ブルース/ロックンロールを敬愛する自身のルーツ・ミュージックとして今の時代に蘇生させるのが彼らの身上だったが、LOVE PSYCHEDELICOのNAOKIをプロデュースに迎えたメジャー・ファースト・アルバム『THIS IS MY STORY』で彼らは確たる核を据えた揺るぎない音楽性を終ぞ確立した。ルーツ・ミュージックを礎としながらも、そのダイナミックなエナジーを湛えたプリミティヴな音像は間違いなく2009年最新型のロックンロールだ。一部の好事家から熱狂的な支持を受けるバンドとこれまで目されていた彼らが、ロックンロールの未来を託されたバンドとして幅広く認知される時が遂に来た。散在する点と点が線として繋がる輝かしいロックンロールの物語は真の意味でここから始まる。(interview:椎名宗之)

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JAPAN-狂撃-SPECIAL('09年5月号)

JAPAN-狂撃-SPECIAL

なめられたらなめかえせ! 合言葉は“な・め・ん・な・よ”!
時代の閉塞感に蝕まれた弱体ニッポンに楔を打ち込む『This is なめんなよ』!


 昨年11月にシングル『カミカゼロード』でまさかのメジャー・デビューを果たし、バリバリの昭和ヤンキー・ルックと明るく激しい暴走パンク・サウンドで一躍脚光を浴びたJAPAN -狂撃- SPECIAL〈ジャパン・くるう・スペシャル〉が待望のファースト・アルバム『This is なめんなよ』を遂に完成させた。“なめんなよ”という彼らの精神的ポリシーが全編に貫かれた本作には、100年に一度の経済危機におののきながら漆黒の闇をさまよい続ける我々日本人の塞ぎがちな心に希望の光を突き刺す珠玉のナンバーがズラリ。後のことなぞ知るモンか、オマエの好きにやったれや! という何の迷いもブレも感じさせない豪直球かつ真摯なメッセージの数々が萎えた心をこれでもかとばかりに奮い立たせてくれる。カウンター・カルチャーとしてのロックの批評性と極上のユーモア・センスが実に理想的なバランスで融合したこの会心作の中に、今日のロックに欠落したもののすべてが詰め込まれていると言っても過言ではない。時代錯誤と揶揄されかねないその容姿も、パンキー(パンク&ヤンキー)サウンドにすべてを懸けたその心意気も、彼らは120%ガチだ。ガチだからこそ、彼らの実直な歌は五臓六腑に深く染み渡る。いつの時代も、本気の心にしか人の心は動かせないものなのである。(interview:椎名宗之)

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Sady & Mady('09年5月号)

Sady & Mady

アコースティック・ギターとドラムが織り成す狂気を秘めた詩世界


 Sady & Madyが体現するのは安易なカテゴライズを拒否する音楽だ。アコースティック・ギターとドラムという至ってシンプルな編成でありながらも、何ものにもとらわれない奔放な創造性と前衛性から生まれるその詩世界はまさにワン&オンリー。『N2FU』〈エヌ・ツー・エフ・ユー〉と題されたアルバムに収められた13曲の歌に通底しているのは、実直に生きる人間がまるで心地好く生きられない現代社会に対する深い諦念と強い憤りである。洗練された耳触りの良いサウンドに乗せて唄われる歌声は朴訥としていて、発せられるメッセージはまるで剥き出しの神経1本1本をサンドペーパーで擦り付けたかの如き痛みを覚えるものだ。それはまさに、形ばかりの豊かさやその場限りの楽しさばかりが盛り込まれた昨今の音楽に牙を剥かんばかりのレベル・ミュージックであり、脆く崩れやすい価値観に覆われた当世の空気とシンクロした“時代のサウンドトラック”とも言えよう。奇を衒うわけではなく既存のフォーマットを逸脱してしまう異形の才が描く音楽風景は、翠緑の樹海のように広く果てしない。(interview:椎名宗之)

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ミドリ('09年5月号)

ミドリ

『ミドリ、ワンマン、2009春。』追加公演「ライブ!!」、日比谷野外大音楽堂にて開催決定!
猫ひろし/DJ ムメ(村田めぐみ from メロン記念日)/クリトリック・リスをゲストに迎えた大舞台で提示するロックの新たな地平とは──。


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キャプテンストライダム('09年5月号)

キャプテンストライダム

結成10周年を迎える今年は“2009年ディスコの旅”イヤー!
キャリア史上最強のディスコ・ロック・チューン『ブギーナイト・フィーバー』、堂々の完成!

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Rooftop presents affective sounds vol.1 座談会 関口友則(pigstar)×菊地佑介(plane)×小田和奏(No Regret Life)('09年5月号)

Rooftop presents affective sounds vol.1 座談会 関口友則(pigstar)×菊地佑介(plane)×小田和奏(No Regret Life)

感情を揺さぶる音。心をふるわせる音。
3バンドによる熱きステージを目撃せよ!


 6月3日に下北沢SHELTERで行なうイベント『Rooftop presents affective sounds vol.1』。affective soundsは“感情を揺さぶる音”という意味を持たせています。このコンセプトを元に出演をオファーしたのは、楽曲の随所に散りばめられた美しいピアノの旋律に絡み合う、ボーカル関口の歌声が心地良いpigstar。心に優しく染み込む魔法のウタを聴かせるplane。3人でしか出せない音にこだわりシンプル且つダイナミックに聴かせるNo Regret Lifeの3バンド! 全バンドをじっくり楽しんでもらいたいので、当日の演奏時間はちょっと長めを予定しています。エネルギーに溢れたステージを魅せてくれますので、ぜひご来場ください!
 この対談をするために、各バンドのボーカルさんに集まっていただいたのが4月某日。桜満開の代々木公園でまずは写真撮影開始。撮影中の雑談で初対面の方も打ち解けてもらおうという目論みが功を奏し、暖かい春の午後に行われたインタビューは、菊地氏のペースに何度も飲み込まれそうになりながらも、気候と同じように暖かくてほのぼのとしたものになりました。(interview:やまだともこ)

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YUEY('09年5月号)

YUEY

剥き出しの感情を揺さぶる歌。
偽らない言葉で表された人間性。


 今年2月には5代目ドラマー脱退というバンドの危機を乗り越えたYUEYの1st.アルバム『横殴り日差しSOUND』が遂にリリース! 音の細部にまでこだわり、オルタナ、J-POP、ファンク、ハードロック、フォークなど全てのジャンルを網羅したこのアルバムは1st.にして重量感はたっぷりの作品。今作では、ゲストミュージシャンに中村圭作氏【Kowloon、toe(サポート)、木村カエラ(サポート)など】を迎え、キーボードのメロディーが音により深みと臨場感を与える。また、歌詞は自分から湧き出る言葉だけを綴るスタイルで、YUEYの人柄も知ることができるだろう。
 今回は、ボーカル・ギターの比嘉 祐にお話を伺った。そして感じたのは、彼は捻くれてなんかいない、真っ直ぐなだけだと。それが楽曲にちゃんと表れているのは、YUEYの魅力のひとつではないだろうか。(interview:やまだともこ)

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69★TRIBE 〜Cupid Honey Traps〜('09年5月号)

YUEY

スカした時代に罠を仕掛けろ!
“永遠の17歳”YOU-DiE!!!が贈る、次世代のロックを担う気鋭バンドが一堂に会した究極のコンピレーション・アルバム!!


 敬愛してやまない怒髪天のレパートリーに『ロクでなし』という不滅のナンバーがある。この歌詞の中にある“どちらにしようか迷ったら どっちがROCKか? コレで決めるゼ!”というフレーズを僕は生きる指針として日々活用している。“どっちがROCKか?”。これを選択の基準にさえすれば大抵のことは間違いないし、仮にスットコドッコイな結果になったとしても納得が行く。それは10代の多感な時期にロックンロールという魔物に刻まれたばかりに背負ってしまった業のようなものなのである。
 長いキャリアを積んだロック・バンドの滋味に富んだ奥深さと凄味ももちろん素晴らしいし、共感し得る部分も個人的には多々あるのだが、ロックンロールの出自はやはりティーンエイジャーの抑えがたい衝動に端を発するものであり、その意味でロックンロールは常に傷つきやすい10代のためにあると言える。この場合の10代とは言うまでもなく実年齢を意味するのではなく、ティーンエイジのスピリットを未来永劫身に宿したロックンロールをこよなく愛するあらゆる世代のことを指す。日夜新たなユース・カルチャーを発信し続けるライヴハウスを拠り所とした本誌を精読してくれているあなたもきっとそうだろう。
 時代の半歩先を読む敏感なアンテナを絶えず張っているであろうあなたならきっと気に入ってもらえるコンピレーション・アルバムを紹介したい。『FACTORY』『ELVIS』のプロデューサー、『BLACK LIST』『ロッケンロー★サミット』『69★TRIBE』のオーガナイザー、そして万力、YOU-DIE!!!&ザ・リーゼンツのギター&ヴォーカルとして知られるYOU-DIE!!!氏が深い愛情をもってコンパイルした『69★TRIBE 〜Cupid Honey Traps〜』がそれだ。「“0”から“1”の瞬間に立ち会いたい。なぜならば、その瞬間にすべてのエネルギーが詰まっているから…」と語るYOU-DIE!!!氏もまた、“どっちがROCKか?”を生きる指針とする生粋のロックンロール原理主義者であると僕は思う。だからこそ、氏の慧眼によって選ばれた『69★TRIBE 〜Cupid Honey Traps〜』の参加面子にも至極納得ができる。次世代のロック・シーンの勢力地図を大きく塗り替えるであろう全15組のバンドは皆、“0”を“1”に変える圧倒的なポテンシャルを有しているからである。2009年における日本のアンダーグラウンドなロックの極めて良質な部分がこのアルバムに凝縮していると言っても過言ではない。音楽に限らず、どの分野でも未来有望な新人が出てこないのは不幸なことだが、このコンピレーション・アルバムを聴くと日本のロックンロールは明るいと実感できる。今最もヒップなロックンロールを知りたければ、これほど最適なアルバムは他にないと断言したい。そして、このアルバムをきっかけに各バンドのオリジナル作品にも是非触れて欲しい。彼らこそが明日のロックンロールを切り拓いていく真のイノヴェーターなのだから。(text:椎名宗之)

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浜辺シゲキ('09年5月号)

浜辺シゲキ

“HOP MUSIC”──それは体を踊らせ、心まで躍らせるプリミティヴな音楽


 ROCKIN' ICHIRO & BOOGIE WOOGIE SWING BOYSの初音源『HONEY MUSTARD AND ONION』から今年でちょうど10年、浜辺シゲキが到達したのは“HOP MUSIC”と自身が命名した躍動感に満ちたアコースティック・サウンドだった。ロックンロール、ロカビリー、R&B、ジャズ、バップ、ジャイヴ、ジプシー・スウィング…ありとあらゆるルーツ・ミュージックをその源泉としながら、無条件に体を揺さぶらせるリズムと心を弾ませる瑞々しい歌声が加味することで生まれる“HOP MUSIC”。アコースティックでありながら、ロックでポップでヒップなダンス・ミュージックだ。それは彼が試行錯誤の末に辿り着いた境地であり、揺るぎない音楽人生の指針でもある。その指針は、偉大なる先人から受け継いだ魂の音楽を次の世代へと伝承すべく未来の方向を指している。アコースティック・サウンドの新たなスタンダードとなる高いポテンシャルを秘めた音楽性を活路として、人と人を繋ぐ浜辺シゲキの音楽の旅はまだまだ続いていく──。(interview:椎名宗之)

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DISK RECOMMEND ('09年5月号)

LOFT PROJECTのスタッフがイチオシのCD・DVDを紹介!!
レビューページの画像をクリックすると、Amazonのページにリンクします。

★以下のジャケットをクリックすると、各レビューが読めます。

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ギター バックナンバー

Rooftop4月号のラインナップ





exclusive interview

9mm Parabellum Bullet
鋭い刃のように襲いかかる、狂熱のライブを集めた映像集『act I』
中島卓偉
10年にわたる疾走の果てに辿り着いた“心から音楽を楽しむ”境地
KEN YOKOYAMA / THE STREET BEATS / 大槻ケンヂ:『ミッドナイト・プラグレス・カフェ』篇 / 大槻ケンヂ:『オーケンののほほん学校』篇 / Who the Bitch / REDЯUM / 杉山オサム / ストライカーズ / 太陽とシスコムーン / 怒髪天


雑文爆裂都市 〜COLUMN THE BURST CITY

◎吉田 肇(panicsmile)『中央線高架下における悪あがき的音楽生活』
◎植木遊人+星野概念+横山マサアキ+町田直隆『遊星横町』
◎第103回 カタル(ニューロティカ)『今夜はトゥナイト』
◎第3世代的コラム『スリーアウトでもチェンジしないぜ!!!』
◎谷口 健 (BEYONDS)『砂の上のダンス』
◎bloodthirsty butchers『裏のスジの突き当り』
*『月刊 怒髪天』は都合により今号は休載します。
◎おじさんの眼 世界放浪篇〜大海原をゆく:世界一周103日間の船旅に挑戦〜


REGULARS

☆DISK RECOMMEND
☆ジュリエットやまだの『あ・き・す・と・ぜ・ね・こ』

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9mm Parabellum Bullet('09年4月号)

9mm Parabellum Bullet

鋭い刃のように襲いかかる、狂熱のライブを集めた映像集『act I』


 9mm Parabellum Bulletの初ライブDVD『act I』がリリースとなった。この数年で、ライブの回数を重ねるごとに大きな場所へと会場を移していく彼らだが、2008年10月に行なわれた初の日比谷野外大音楽堂ワンマンやZepp Tokyoでのワンマンを始め、各地のライブハウスツアーの映像、そしてボーナストラックとしてDebut Disc『Discommunication e.p.』のカップリングに収録されている新宿ロフトでのライブ音源を映像化して完全収録されている。ライブのあの雰囲気はそのままに、鋭い目つきや華麗なスティックさばき、飛び散る汗など細部まで見えるところが、改めてじっくりと見れるのが、このDVDの良いところである。とは言え、9mmのライブをまずは肌で感じてから…の話ではあるが、とにかく熱量と生のライブが充分に伝わるDVDだ。
 今回はメンバー皆さんに、このDVDの魅力を存分に語ってもらうこととなった。(interview:やまだともこ)

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中島卓偉('09年4月号)

中島卓偉

10年にわたる疾走の果てに辿り着いた“心から音楽を楽しむ”境地


 「次の10年は“一番新しいライヴにしか興味がない”って答えたい。昨日のことよりも明日のことを答えたい。そういうスタンスにもっともっと近づけたいんですよ」。インタビューの終盤に今後のライヴについて尋ねた時、中島卓偉は力強くそう語った。その言葉の中にこそ、中島卓偉という傑出したシンガー・ソングライターの本質がある。色褪せた過去を振り返ることなく、常に今この瞬間を精一杯楽しんで生きること。未踏の雪原を踏破するかの如く、新たな表現の可能性を絶えず模索し続けること。デビューから10年、彼は頑なにその姿勢を貫いてきた。『TAKUI NAKAJIMA Anniversary 1999-2008 BEST YOURS』と題された初のベスト・アルバムにはそんな疾風怒濤の10年の軌跡が凝縮されており、“TAKUI”時代から変わることのない卓越したメロディ・センス、あらゆるジャンルを貪欲に呑み込んだサウンド・アプローチ、そして記名性の高い純真な歌声が存分に楽しめる。本作を発表したことで20代の10年間に区切りをつけた彼は、孔子の“30にして立つ(三十而立)”という『論語』の言葉通りに真の意味で自立した音楽活動に目下勤しんでいる。この先の10年に向けて、中島卓偉の軽やかな助走はすでに始まっているのだ。お楽しみはこれからである。(interview:椎名宗之)

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Ken Yokoyama('09年4月号)

Ken Yokoyama

今、この瞬間にしか表現できないもの。
4-WAY SPLIT盤『The Best New-Comer Of The Year』リリース!!


 Ken Yokoyama、ALMOND、DRADNATS、SpecialThanksによるスプリット盤『The Best New-Comer Of The Year』が到着。発起人は、もちろん横山健。新世代のバンドとの“共演”は、2008年に2度のメンバーチェンジを経て、ここにきてようやく新体制が整った彼にとっても、大きな刺激になったようだ。新生・KEN BANDの初レコーディングの手ごたえから、バンド論、パンク・マインドの在り方など、じつに興味深い話を聞くことができたと思う。(interview:森 朋之)

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THE STREET BEATS('09年4月号)

THE STREET BEATS

今を刻み、今を生きる──。
刹那を胸に荒野をさすらうバンドの結成25周年という通過点


 今年結成25周年を迎えるストリート・ビーツが放つ通算20作目となるオリジナル・アルバム『さすらいの歌』は、歌の持つ力と楽曲の魅力を最大限に引き出すという確たるアプローチのもとに生み出された至高の作品だ。ビーツの最高傑作は常にネクスト・ワンという自身の信条は本作においても見事に貫かれている。自らの生きる証として極めて真摯な姿勢で珠玉の歌々を紡ぎ出してきた彼らは本作において楽曲作りの手法を今一度見つめ直し、現在考え得る最良の布陣を迎えて現在持ち得る最大の力を余すところなく発揮した。与えられた状況の中で一心不乱に愛する音楽と対峙すること。心の糧となる音楽を生み出す以上はストイックにならざるを得ないということ。そんな極々真っ当なことをただ愚直に取り組んできたからこそ、彼らは聴く者の心を激しく打ち奮わせる魂の歌を数多く生み落としてこれたのだろう。現状に飽き足ることなく常にさすらい続けてきた彼らの道標なき旅において、この四半世紀という節目はあくまで通過点にすぎない。『さすらいの歌』という作品は、明日からまた刹那を胸に荒野をさすらうビーツの高らかな決意表明でもあるのだ。(interview:椎名宗之)

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Who the Bitch('09年4月号)

Who the Bitch

一期は夢よ、ただ踊れ!
徹頭徹尾メロディアスで“踊れる”ポップ・パンク de GO! GO! GO!


 これは平成の“ええじゃないか”なのか!? 自らのバンド名をタイトルに冠した初の公式音源から1年と8ヶ月、Who the Bitchが放つ5曲入りのミニ・アルバム『ミラクルファイト de GO! GO! GO!』。ギターとベースをそれぞれ携えた個性の異なる女性ツイン・ヴォーカル、一斗缶を炸裂させるユニークさを併せ持つ力強いドラムという3ピースが放つダンサブルなポップ・パンクは聴く者を無条件に昂揚させ、丘サーファーならぬ丘ダンサーをも踊りたい欲求に駆り立てる。とにかく問答無用に腰にクるのだ。それでいて奏でられるメロディは総天然色、ポップの極みなのである。しかも本作には無機的でクールな佇まいの『sadistic』という新機軸の楽曲(大名曲!)まで収録されているのだから、もはや諸手を挙げてひれ伏すほかない。これぞ2009年のライヴハウス・シーンにおける最大のメイク・ミラクル! …なのかどうかは聴き手の判断に任せるが、堅苦しい話は抜きして、そのプリミティヴなロックンロールが放射する快楽を存分に味わおうではないか。(interview:椎名宗之)

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REDЯUM('09年4月号)

REDЯUM

13年間にわたり構築した“CINEMATIC SOUND FOUNDATION”の終幕──
バンドを牽引し続けてきたKAZIが語る解散の真意と赤裸々な心情


 2009年4月25日、新宿ロフトにて行なわれるライヴをもって13年間にわたる活動に終止符を打つREDЯUMのラスト・インタビューをお届けする。昨年11月、“桃園の誓い。vol.8”のアンコールの際に突如解散を宣言してから早4ヶ月。彼らは目下“TOMORROW NEVER COMES”と題されたラスト・ツアーと並行して新曲の制作を敢行し、さらにはラスト・ライヴに向けた入念な準備に日々勤しんでいる。REDЯUMとしての明日は4月25日以降にはもう二度とやって来ない。残されたわずかな日々を無為にすることなく、最大限の力を振り絞って有終の美を飾ろうとするその姿には悲壮感すら漂うが、幸いなことにスワン・ソングの最後の旋律を奏でるその瞬間まで時間はまだある。REDЯUMという不世出のバンドが市松模様のステージで命を燃やし尽くすその時を見届ける好機があるのだ。華々しく散開することで鮮烈に焼き付けられたREDЯUMの残像を、僕たちは後々まで語り継いでいく義務がある。その際の格好のサブ・テキストとしてこのインタビューが機能すれば嬉しい。(interview:椎名宗之)

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レコーディング・エンジニアという深淵なる匠の世界('09年4月号)

杉山オサム STUDIO IMPACT エンジニア

アーティストが発した音を至上の形でアウトプットするのが僕の使命です


 スタジオインパクトは、新宿ロフトや下北沢シェルターなどを経営するロフトプロジェクトが放つ良心性と使い勝手の良さを追求するレコーディング・スタジオである。メイン・エンジニアである杉山オサムは現役ミュージシャンとしての長い経験を生かし、普通のエンジニアとは一味異なる個性的なミックスをする。アーティストの立場になった実践的なアドバイスやレコーディングでの雰囲気作りも非常に得意とし、“バンド・サウンドをミュージシャンと同じ目線で作り上げる”敏腕エンジニアだと言えるだろう。そんな彼のエンジニアとしての信念や深いこだわり、常にクオリティの高い音楽を生み出し続けることの矜持について訊いた。(文・構成:椎名宗之)

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