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キノコホテル LOFT席亭's MONTHLY COLUMN雑文爆裂都市 〜COLUMN THE BURST CITY
◎JOJO広重:人生非常階段 REGULARS
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キノコホテル('10年8月号)
『マリアンヌの休日』という名の夏の宿泊プラン
生温いメジャー・シーンを震撼させた衝撃のデビュー・アルバム『マリアンヌの憂鬱』から早半年、そのポップで過激で中毒性の高い大衆音楽を拠り所として昇竜の勢いを続けるキノコホテルが『マリアンヌの休日』と題したアルバムを発表する。収録された全6曲は、橋本淳&筒美京平、小林亜星、阿久悠&三木たかし、なかにし礼&井上大輔(忠夫)、平岡精二といった名だたるヒットメーカーたちが残したマニアックかつカルトなナンバーばかり。マリアンヌ東雲が半裸で浜辺に寝そべり真夏のバカンスを享受しているジャケットが示す通り、彼女の作詞・作曲活動はひと休みという体で1967年から1975年にかけて発表された名(迷)曲の数々をキノコホテル流に昇華させた作品集である。「なんだ、単なるカヴァー・アルバムか」と侮ることなかれ。人知れず世に埋もれた楽曲を見いだす慧眼、オリジナルと見紛うばかりの卓越したアレンジ・センス、そして見巧者を唸らせる歌唱と演奏。そのどれを取っても絶品であり、他人の楽曲でもキノコホテルの本質を余すところなく体現している辺り、やはり只者ではない。『マリアンヌの休日』という名の夏の宿泊プラン、満室になることは必至なのでご予約はどうぞお早めに。(interview:椎名宗之)
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THE MACKSHOW('10年8月号)
永遠のロックン・アイドル、奇跡のゲット・バック!
昭和八十五年・夏、愛と平和とロックンロールを奏でる不滅の青春音盤が堂々の完成!
これはラトルズがビートルズを凌駕したということなのか!?
昭和八十三年(2008年)四月十三日、日比谷野外大音楽堂でのステージを最後に活動休止、昨年秋に赤坂BLITZでのワンマン・ライヴで突如として完全復活を果たした国産ドメスティック・ロックンローラー(絶滅危惧種として本誌認定)、ザ・マックショウ。再始動後に発表される初のオリジナル・アルバム『Here Comes The Rocka-Rolla 〜情熱のロカ・ローラ〜』はオールディーズ・バット・ゴールディーズなロックンロールの作法に立ち返り、細部にわたって心血を注がれた金字塔的作品だ。これまでも古式ゆかしいニッポンのロックンロールを現代に蘇生させ、老いも若きも興奮の坩堝へと導いてきた彼らだが、本作は何やら気合いの入り方が徹頭徹尾尋常ではないのである。全編ノン・デジタルのアナログ・テープ一発実演録音という居合い抜きの如きレコーディング手法は元より、ただひたすらに感情を昂ぶらせるツイスティン・ビートに胸を締め付けるグッド・メロディはさらに純度を増し、KOZZY MACKとTOMMY MACKのホームグラウンドである広島を舞台にして甘く切ない十代の追憶を描いた“ヒロシマ・グラフィティ”とも言うべきコンセプトの秀逸さも実に心憎い。しかも、発売日は広島平和記念日にあたる8月6日という徹底ぶりなのだ。
本稿は、技法も流儀も姿勢も昭和五十年代(フィフティーズ)へとさらに深化させた意図をメンバー全員に尋ねた貴重な質疑応答の記録であると同時に、生ける屍とも言うべき去勢された音楽ばかりを量産する業界への警鐘でもある。心して精読して頂きたい。(interview:椎名宗之)
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残響record Compilation vol.2('10年8月号)
時代と共に歩む珠玉の34曲が収録されたコンピレーションアルバム
今や、向かうところ敵なしと言っても過言ではないレーベル残響recrdより、所属するバンドを一同に集めたコンピレーション『残響record Compilation vo l.2』がリリースされることになった。te'、9mm Parabellum Bullet、People In The Box、65daysofstaticといった第一線で活躍しているバンドや、Luminous Orangeなどの時代を築いたバンド、そしてcinema staffを始めとして、Antelopeやthe cabsといった今後の時代を築くだろう若手バンドまで、国内アーティスト18組、海外のアーティスト16組で、2枚組全34曲収録というボリュームのある作品。
今回は、作品のリリースを記念して、収録されている日本人勢17組に2つのお題について答えて頂いた。どのバンドからも、ありすぎる個性が充分に感じられるコメントだった。
そして、このCDを引っ提げて、“残響sound tour 2010”と題されたリリースツアーを9月に東名阪仙で行なう。東京は、新宿LOFTで開催決定!! まずは、8月にリリースされるコンピを聴いてライブに備えよう。(text:やまだともこ)
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The John's Guerrilla('10年8月号)
これは“変化”ではなく“進化”である。
より“伝える事”に重きを置いた会心作『UNITED DIAMOND』!!
2009年7月にリリースした1st.フルアルバム『Seize The Time』から約1年、The John's Guerrillaの新しい作品が届けられた。直訳すると“ダイヤモンドの集合体”となる今作『UNITED DIAMOND』。美しいダイヤモンドを曲やメンバーや取り巻く環境に例え、その集合体がひとつの作品となって世に放たれた。
“我流のNEW PSYCHEDELIC”と例えられる彼らだが、今作ではプロデューサーにアイゴンこと會田茂一氏を迎えて、新たなレコーディング方法や表現方法を取り入れた結果、よりタイトに、よりダイレクトに、よりわかりやすく聴ける作品となった。
今回は作詞作曲を手がけるボーカルのLeoの単独インタビュー。『Seize The Time』の時には闘争心を剥き出していた彼が、今作では慈愛の心が強くなったと感じるのは気のせいではないはず。海外ツアーで得た経験も加味され、より強力になったThe John's Guerrillaを感じてもらいたい。(interview:やまだともこ)
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コウサカワタル('10年8月号)
伝統とテクノロジーの幸せ過ぎる融合
三線を皮切りに、日本人には馴染みのないサロード、ダンバウ、クニィなどといった世界各地の伝統楽器にエレクトリック・テクノロジーをかませ、全く新しい音像を産み出すインストゥルメンタルプレイヤー、コウサカワタル。「カフェがお似合いのヒーリング系でしょ〜」なんてしたり顔のヤツラを一瞬でノックアウトさせるディープなサウンドは、間違いなく最新鋭なのに細胞レベルの郷愁を呼び起こす、掛け値なしにヤバイ体験! 沖縄を拠点にする彼に、メールでインタビューを敢行した。(interview:前川誠)
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Dirty Old Men('10年8月号)
SEBASTIAN X('10年8月号)
次は僕らの時代だ!
闇を抱えつつ愛と希望を高らかに謳う新鋭バンド、彗星の如く現る!
久々に次世代を担うポテンシャルに満ちた気鋭のバンドと巡り会うことができた。その名はSEBASTIAN X。2008年2月に結成された男女4人編成のギターレス・バンドだ。表層的には明朗快活、誰しもが親しめる大衆性を全面に押し出した彩り豊かな音楽を奏でているが、歌の世界観は闇と病みにどっぷりと浸かった者だけが体現し得る人生讃歌と言うべきものである。ただ闇雲に明るくハッピーに行こうという安直なポップ・ソングではなく、表現の発露がネガティヴな思考や感情なのが信用できる。日常を生きる中でドン詰まりの絶望を感じることもなければ、明日への希望を盲信するわけでもない僕らにとって、彼らの歌はヒリヒリするほどにリアルだ。その生々しさをトロピカルな音色で甘味加工する手腕も見事だ。歌の世界観を構築するヴォーカルの永原真夏、音作りのネゴシエーターであるドラムの沖山良太にSEBASTIAN Xの特異性について大いに語って頂こう。(interview:椎名宗之)
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Dr.Downer('10年8月号)
猪股ヨウスケ (Gu.Vo) / 高橋ケイタ (Gu) / 星野サトシ (Ba.Vo) / 小石トモアキ (Dr. Backing Vo)
躍動するバンドの“現在”がかき鳴らす
騒々しく鮮烈なエモーション
暴れ回るギターと、朴訥としたボーカルが歌う胸をかきむしるメロディー。Dr.Downer(ドクターダウナー)という名のロックバンドは今まで、その毅然とした存在感をライブハウスという現場において放ってきた。そんな彼らの4曲入りCDがこのたび、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が中心となって立ち上げられたレーベル“only in dreams”からリリースされた。ライブの凄まじいまでの勢いや「バンドって面白い!」という喜び……そんなバンドの“現在”すべてを真空パックし、CDという盤上で再現することに成功した本作は、インディペンデントな制作環境だからこそ成し得た奇跡と言っても過言ではあるまい。今、ここからDr.Downerが始まるのだ──。LINKのサポートギターも務めたフロントマン、猪股ヨウスケに訊いた。(interview:前川誠/構成:やまだともこ/協力:STUDIO JUST)
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つばき('10年8月号)
自らが進む道を確信に変え、より強靱になったつばきが向かう先
つばきが活動を始めて10周年を迎えた2010年にリリースされるニューアルバム『夜更けの太陽』。全曲を通して、彼らの持ち味でもある色彩豊かな表情を詰め込んだものになっており、歌もサウンドも、これまでの歴史をギュッと凝縮したものだと感じられる作品となった。彼らがこの3人であることが偶然のようで必然だったように、つばきにしか出せない3人のグルーヴと、3人でしか出せないサウンドで、彼らの立ち位置をより明確なものにしてくれている。
今回、ボーカル&ギターの一色徳保にお話を伺うことができた。何気に、Rooftopではつばきの単独インタビューは初めてかもしれない。(interview:やまだともこ)
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小向美奈子('10年8月号)
映画『花と蛇3』公開記念インタビュー
団鬼六による官能小説の金字塔『花と蛇』。これまでに幾度となく映画化されてきた本作の最新作『花と蛇3』が、8月28日より全国公開される。主演は、昨年6月のストリップデビューなど、常にスキャンダラスな存在であり続ける小向美奈子! 清楚なチェリストでありながら、夫の死を境に官能調教の冥府魔道へ堕ちてゆく主人公・静子を、ムチ打ちあり監視放尿あり全裸ハードレズあり、そして話題の「スライム乳」も曝して文字通り体当たりで演じきる! 更に著名緊縛師・有末剛による芸術的緊縛が百花繚乱咲き乱れ、名バイプレイヤー・火野正平の凄まじい存在感も注ぎ込まれ、どっかの続編映画が腰を抜かす、台風のごとき破壊力を誇るに至った本作。今回、我々取材班はその台風の目とも言える小向美奈子へのインタビューを取ることに成功した。インタビュアーは、ロフトプラスワン随一の危険度を誇るシリーズトークライブ「プチ鹿島・居島一平の思わず聞いてしまいました!!」でお馴染み、プチ鹿島。意外とも言える共通点・プロレスをテーマにした対談を、是非ともご覧あれ!(インタビュー:プチ鹿島 文・構成:前川誠)
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ROCK'N'ROLL GYPSIES('10年8月号)
流浪の楽聖たちが奏でるロックンロールの汲めども尽きぬ滋味深さ
会場および通販限定のライヴ・アルバム『Same Old BackBeat』の発表は途中あったものの、オリジナル・アルバムとしては実に5年振りの発表である。花田裕之(vo, g)、下山 淳(g, vo)、池畑潤二(ds)、市川勝也(b)から成るロックンロール・ジプシーズの『III』は一見ぶっきらぼうで無愛想で武骨な風情でありながらも、噛み締めるほどに深みのあるコクとまろやかさに溢れたロックンロールを存分に堪能できる逸品だ。思春期にザ・ルースターズという数奇な運命を辿った空集合の音楽に魅せられた僕らには『OH! MY GOD』と『CRAZY ROMANCE』のカヴァーがまず目を引くところで、原曲の趣きに風格が加味された感があるのだが、恐らく本人たちにその自覚はないだろう。自由奔放なジプシーたちの佇まいは柳に風とばかりにさり気なく、悠然と果てなき旅を続けるのみと言わんばかりに淡々としている。『III』という作品も彼らにとってはひとつの通過点に過ぎないのかもしれないが、単なる通過点として看過することは到底できない会心の作だ。この至上の一枚を主題に、先日行なわれた花田の50歳を記念したプレミアム・イヴェント、その一環として実現したまさかのルースター“Z”再結成について花田と下山に訊いた。(interview:椎名宗之+加藤梅造)
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DISK RECOMMEND ('10年08月号)
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a flood of circle LOFT席亭's MONTHLY COLUMN
◎おじさんの眼/文:平野 悠 雑文爆裂都市 〜COLUMN THE BURST CITY
◎JOJO広重:人生非常階段 REGULARS
☆LIVE or DIE 〜LIVE REPORT〜 |
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a flood of circle('10年7月号)
ブルースを更新し続けるための新たなトライアル
ダンスロックで投げかけられた“人間の証明”とは
2009年のa flood of circleは激動の1年だった。1月に新宿ロフトにて初めてのワンマンライブを行ない、4月には1st.Full Album『BUFFALO SOUL』をリリース。全国ツアーを各地で開催し、順調に一歩ずつ進んでいるように見えたが、ツアーファイナル目前にギターが失踪。しかし、その後も走り続けた3人は、ゲストギタリストを迎えて2nd Album『PARADOX PARADE』を11月に発表し、今年3月に『PARADOX PARADE』ツアーファイナルワンマンを恵比寿リキッドルームで行なった。このファイナルワンマンは、3人になってもがむしゃらに突っ走ってきた彼らの集大成でもあった。
そのa flood of circleが、今回1st. Single『Human License』をリリースする。ワンマンを持って一区切りついた彼らから生まれた新たなる作品は、“人間らしさとは”という一石を投じるものであった。様々な経験を経て、辿り着いた“人間って何だろう”という素朴な疑問を歌にした今作は、ブルースをベースに置きながらダンスロックで聴かせる作品となっており、これまでとは違う一面を覗かせている。
今回は、a flood of circleの作詞・作曲の多くを手がけるVocal & Guitar佐々木 亮介への単独インタビューが実現。“ブルースを更新する”ことを念頭に置く彼らが、変わらずに走り続け、進化をしようとしている姿を感じていただきたい。(interview:やまだともこ)
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中島卓偉('10年7月号)
それでも“明日への階段”を登り続ける頑強な意志、
破壊と創造を繰り返すイノヴェーターの強靱な覚悟
昨年、『ULTRA SLACKER』と題された2枚のフル・アルバムとベスト・アルバムを発表することでデビュー10周年を華々しく総括した中島卓偉。3年半振りとなるシングル『明日への階段』は彼の音楽人生がこの先の10年もまた実り多きものになることを予感させる作品であり、今がまさにセカンド・ステージへの過渡期であることを雄弁に物語っている。辛酸を舐めつつも歩を緩めず今日を明日へと繋ぐタイトル・トラックは、逞しいバンド・アンサンブルと荘厳なストリングス・カルテットが有機的に絡み合ったスタンダード性の高いナンバー。この妙味に富んだ楽曲を筆頭に、カップリング曲はいずれも決して一筋縄では行かない創意工夫を凝らしたものばかりだ。ありとあらゆる音楽的素養を貪欲に呑み込み、咀嚼し、血肉化させる破壊的創造者、中島卓偉にしか成し得ないハイブリッドな音楽性がいよいよ円熟期に突入したと言っていいだろう。文化の十字路をたった一人で体現する彼の思考体系に迫った1万字インタビューをここに謹んでお届けする。(interview:椎名宗之)
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SCOOBIE DO('10年7月号)
よりエネルギッシュに、より歌謡テイストに
FUNKY4が鳴らす夏全開のサマーアンセム『何度も恋をする』!
SCOOBIE DOが夏を目前にリリースするBRAND NEW ALBUM『何度も恋をする』。彼らにしては珍しい、日本語のタイトルにまず驚かされた。
今作は、胸キュン度2000%のサマーアンセム大全集!『太陽と女の子』の、夏の照りつける太陽のような明るさを持った曲から始まり、そこからはSCOOBIE DOならではの“Funk-a-lismo”なサウンドの波が押し寄せる。ブラックミュージックを根底にサウンドを鳴らしている彼らだが、ここ最近は“聴きやすさ”も追究し、歌謡曲としても充分に成立する楽曲となった。SCOOBIE DOほどのキャリアがあれば、緻密に作り込んだサウンドを鳴らす事はいくらでもできるはずだが、それを大衆的な楽曲へと変換し、聴く人を限定しないものとして作り上げられている。間口を広げ、より“歌謡”として普遍的な作品として聴き継がれていくことを想像させる1枚。
今回も、SCOOBIE DOの作詞・作曲を手がけるマツキタイジロウ氏にお話を伺った。そして、前回に続きマネージャーとして同行したMOBY氏にもさりげなく話を伺うことができた。(interview:やまだともこ)
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