真ん中にいるからこそ見えるもの
今月、ジュリエットの部屋に招いたのは“イケメン'ズ”のよーへい(伊東洋平)さんとよっこ(横山真一郎)さんのお2人。イケメン'ズという名前のインパクトが強くて、気になって気になってしょうがなくなったので、さっそくインタビュー依頼。仙台在住のお2人なので、東京に来たタイミングでキャッチ! 遂にイケメン'ズとご対面〜。
イケメン'ズ!?!?
──いきなりですけど、なんで“イケメン'ズ”なんですか?
よーへい:本当にいきなりですね(笑)。見た目はご覧の通りなんですけど。
──とてもイケメンですね(笑)。
よーへい:お約束的なところで、ありがとうございます(笑)。「なんでイケメン'ズなの?」って、まさにジュリエットさんが僕らの罠にひっかかったというところですね(笑)。最初に“イケメン'ズ ”が思いついて、他にも名前を考えたんですけど、どれもインパクトで勝てる感じはしなくてですね。イケメン'ズ(仮)でライブをやった時に、たくさんの人が声をかけてくれたっていうのもあって、インパクトがあるんだなって実感したんです。笑ってもらえればいいでしょって付けたんですよ。
──「俺ら超イケメン!」って思っているわけでは…。
よーへい:全くないです(笑)。ギャップを楽しんでもらいたんです。変な名前なのに歌は真面目に歌うんだって言われたいんです。
よっこ:歌をイケメンだと思ってもらえればいいなと。
──良いこと言いますね。ようやく謎が解けました。結成は2005年だそうですが、もともともこういう音楽性で始めたんですか?
よーへい:変わってきてるとは思いますけど、根底にある“ポップ”なものというのは変わってないです。
──ポップのど真ん中ですよね。誰でもわかるというか。それは意識してます?
よーへい:曲の作り方で凝ってるところがあるとか歌詞は伝わりやすいように作るとか、音楽性は意識してますけど、わかりやすい曲になっているのは人間性だと思っているんです。僕ら、歌がめちゃくちゃうまいわけでもないし、ビジュアルがいいわけでもなくて、じゃあ取り柄ってなんだろうと思ったら、僕とよっこはが共通しているのは何事も真ん中なんですよね。スポーツもこなすけど頂点に行かない。そんなにかっこ悪くもないけど特別に良いわけでもなくて、真ん中なんです。
よっこ:全部中途半端なんです(笑)。
よーへい:それが良い面で言えば、真ん中にいるからこそ見えるものをライブでも歌の中にもパフォーマンスにも出していきたいなと、それが良いところでもあるって再発見したんです。そこをなくしたらどんなに歌が上手くなってもギターがうまくなっても、イケメン'ズじゃなくなっちゃう。
──良い意味で、一番身近にいそうな感じ。
よーへい:隣近所のおにいさんを目指しているんです。輝かしくて手が届かない感じじゃなくて、一緒にライブを楽しむ。僕らはちょっと引っ張るだけ。でも、本当は“ちょっと”じゃなくて、“ちょっと”の中に努力とか苦労が詰め込んであって、隣近所のおにいちゃんでいいですけど、プロを目指す者としてしなければいけない努力だったり、輝かしくなければいけない。だからステージ上ではただのおにいさんではいけないと気にしつつ、でも気付けばやっぱ身近だよなっていうのを目指してます。
初デートの淡い思い出
──3月にリリースされたアルバム『オタマジャクシ』ですが、タイトルは音符をイメージしているんですか?
よーへい:それと、カエルになっていきたいなと。『オタマジャクシ』はいい意味で未完成なんですけど、それが気持ちがいいなと思ったんです。いい部分の未完成感も出したいし、音楽的にも成長していきたいから、『オタマジャクシ』にしました。振り返るともっとできるじゃんっていうところがあったんです。もっと伝わる言葉を探っていきたいし、歌唱力ひとつにしても人に伝えていきたいと思うんです。わかりやすかったり伝わりやすい音楽だと思いますけど、伝わりやすいという大前提には聴いていて気持ちがいいとか、そういう部分が絶対に必要だと思うんです。『オタマジャクシ』で納得しきっているわけではないですからね。
──なるほど。『サンドウィッチ』(M-3)は淡い恋愛のお話でしたね。
よーへい:もともとは路上で歌っている時に、ある高校生の男の子が「これから好きな子と初デートなんだ」と話をしてくれたのがきっかけで、自分の初恋を思い出しながらミックスさせたんです。
──よーへいさんの初恋はいつだったんですか?
よーへい:小学生だと思いますけど、歌詞の冒頭にもあるように初デートのためにジャケットを買ったりするような恋は遅かったほうなのかな。
──初デートは覚えてます?
よーへい:断片的ですけどね。高校生の時にすごい好きだった子と花火に行った記憶は強烈に覚えてます。あと、僕もデートでサンドウィッチを食べたことが本当にあって、お店に入ったのに結局あまり喋れなかった体験をしていたので、その男の子と自分がリンクしたんです。
──小さい時って好きな人とうまく話せない感じってありましたよね。
よーへい:そうなんですよね。だから、話題をメモして用意しておいたんですけど、話がポンポン流れるんですよ。
──一問一答みたいな?
よーへい:そうそう(笑)。「うん」とか「へぇ〜」で終わるんです。結局メモしてたものは使い果たしてどうしようって。(ここから洋平の淡い恋愛トークが続く)…というか、僕は何を言っているんでしょうか(笑)。
──(笑)そういう経験って書く曲に反映されてます?
よーへい:今回は入ってないですが、淡い感じが出てる歌もあるかもしれないですね。人を好きになるって、ウキウキして楽しいし、傷つくこともありますけど自分に刺激をくれますからね。
──今でも恋を?
よーへい:探しているところです、もっぱら。
イケメンかイケメンじゃないか判断してください(笑)
──今はツアー中で5月3日・4日の仙台CLUB JUNK BOXでファイナルですね。ツアー中だからお忙しいと思いますけど、休みの日って何してます?
よーへい:友達に「明日映画見に行かない?」って連絡しますね。
よっこ:僕は家が大好きなんで、ゴロゴロしながら映画とか見てます。
──映画はどんなのを?
よっこ:僕は『スパイダーマン』が好きですね。
よーへい:スパイダーマンフリークなんです。
──そうなんですか。赤い人ですよね(笑)。
よっこ:すごいアバウトですよね。スパイダーマンをここまで知らない人始めて会いましたよ!
よーへい:僕は『ストーリー』の歌の中にも入ってるんですけど、『トゥルーマン・ショー』という映画のジム・キャリーが大好きです。あと『ショーシャンクの空に』とかですね。休みの日はしょっちゅう映画を見に行ってますよ。
──ところで、お2人が思うイケメンって誰ですか?
よーへい:人間的に言えば、たくさんいますよ。堤真一さんとか、中田英寿さんとか、ゆずの悠仁さんとか。
よっこ:松方弘樹さんと、中尾彬さん。
──雰囲気とか人間的なところでのイケメンは目指すところですか?
よーへい:僕らも自分らができる範囲で、顔も含めてかっこよくなっていきたいとは思っていますよ。
よっこ:外見はいくらでもなりたいですもん。でも、そしたら整形しかないですよ。
──いや、、、全然そんなことないですよ!!
よーへい:またお約束的な(笑)。でも、最低限の意識は持っていたいですね。
──じゃあ、最後にアルバムに対して一言お願いします。
よーへい:イケメン'ズを知らない人でも『オタマジャクシ』を聴いて、どんな音楽をしていてどんな人なのかなっていうのがわかっていただけると思うのでぜひ聴いてもらいたいです。あと、今回のアルバムは日常の風景や景色が流れていて、誰かを好きになるとか幸せな時とか別れてしまった時の悲しい感じとか、あとは仕事に行く時のだるい感じとか励ましていきたい時とか、そんな曲達が入ってます。鞄の中に1枚入れて、何かあった時にこれを聴けば大丈夫というCDだと思うので、お試しで聴いてもらいたいです。1枚を通して楽しんでもらえると思います。あとは、CDを手にとっていただければ、僕らがイケメンかイケメンじゃないか判別していただけると思います(笑)。
──だいぶイケメンだと思いますが…。よっこさんは?
よっこ:今のイケメン'ズが出ていると思うので、これを聴いてライブに来てもらえたらと思います。それで「イケメンじゃないよ」って言いに来てもらえれば(笑)。
──あ、言って良かったんだ(笑)。
よっこ:やっぱ思ってたんだ(笑)。
──(笑)あとは何か言い足りないことがありましたら。
よーへい:イケメン'ズのCDを聴いてもらえたり、Rooftopを見て興味を持ってもらったり、ライブを見ていいなと思った方がいましたら、僕らインディーズでまだまだ昇っていかなければならないので、これからも僕らはいい歌を歌い続けます。もしみなさんが「いい」と思ってくれたらガンガン広めて言ってください。僕らも必死で走り続けているので。あとはラブRooftopです。
New album
『オタマジャクシ』
LLCW-3 / 2,000yen(tax in)
IN STORES NOW
【ライブ情報】
イケメン’ズレコ発全国ツアー”オタマジャクシであります!”FINAL 2daysワンマンライブ
一般:1日券2,500yen / 2日通券4,000yen
中学生以下券:1日券1,500yen / 2日通券2,800 yen
2008年5月3日(土)・4日(日)
仙台CLUB JUNK BOX
OPEN 16:15 / START 17:00
プレイガイド :仙台CLUB JUNK BOX / ウェルパフォーミングアーツ / ローソンチケット【26794】
お問合せ ウェルパフォーミングアーツ
022-217-3955/info@ikemens.com
プロフィール…2005年に路上ライブでのセッションをきっかけに仙台で結成。温かみがありながら芯もあるパワフルな声を持ち実は意外と抜けている『洋平』と、伸びのあるエモーショナルな声、そして人一倍明るい真面目な楽天家『よっこ』。この2人によるアコースティックユニット。彼ら自身がいつもコンセプトとしている日常の“夢と現実”をPOPなメロディーにのせて歌う楽曲や、会場が一体となり楽しむステージが幅広い世代から人気を集めている。今までにリリースした3枚のシングルはCMタイアップやFM局・AM局のパワープレイにも選出された。2007年夏には初の全国ツアーも実施。さらに、地元放送局へ楽曲提供を行うなど、仙台を中心に全国にもその活動の幅を拡げつつある。今年3月からは全国29箇所を回るツアーがスタート! ツアーファイナルには地元仙台にて2DAYSワンマンライブを開催!
イケメン'ズ official website
http://www.ikemens.com/