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ジュリエットやまだの『あ・き・す・と・ぜ・ね・こ』

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これまでより一歩踏み出した役にも挑戦したい


今回ジュリエットがお招きしたのは、4月18日にリリースされるショートムービー『約束の丘〜Falling Sky Over〜』に出演している森陽太くん。スラッとした身長と手足に、ちっちゃい顔、大きな目。陽太くんが登場した瞬間、あまりにも全てが整いすぎていて“どっきり”かと思いましたよ。でもインタビューが始まるとすごく気さくで、よくしゃべってくれるし、とても楽しかったです。希望に満ちあふれた大きくてキラキラとした目で、「これまでより一歩踏み出して、いろんな役に挑戦したい」なんて言われたら、「一生懸命応援します!」って本気で思ってしまいます。ロミオとして、素敵すぎる森陽太くんはこれから期待大(はあと)。


ロミオ

泥臭い俳優になりたい

──顔ちっちゃいですね。

「いやいや(笑)。」

──じゃあ、まずは自己紹介からお願いします。

「森陽太です。21歳です。趣味は喫茶店に1人で行ってお茶をすることです。」

──カフェで佇む感じはイメージにピッタリです。

「(笑)僕、高校の時に市役所のボランティアサークルで、お茶をしながら打ち合わせをすることが多かったんです。喫茶店で“次の企画はどうしようか”って、よく話してました。だから、今でも物事を考える時は喫茶店で、コーヒーを飲みながらっていうのが一番好きなんです。」

──役作りも喫茶店でやったりするんですか?

「はい。台本読んだりもしてますよ。」

──では、この世界はどんなきっかけで入ったんですか?

「目立ちたがり屋の部分もありましたが、ずっと映画に出ることが夢だったんです。映画を見る機会が多くて、いつかは出る側になりたいなって。中学生の時の文集にも“映画俳優になりたい”って書いていたぐらいです。それで、高校生の時に知り合いで映画スタッフをやっている方が日本映画学校で講師をされていたんですけど、“基礎からやってみたら?”って言ってくれて、18歳の時に上京したのがきっかけです。その学校がまた面白い学校で、入学して3日後ぐらいに“福島に行きます!”っていきなり携帯没収されて、それから10日間ぐらい農家のお宅にお邪魔して、朝5時に田植えをして夜8時に寝るっていう生活をしたんです。」

──田植えの姿も画になりそうですね(笑)。

「それで帰ってきた次の日に“これやって!”って台本渡されて…。緒方明監督や古厩(ふるまや)智之監督を迎えて、次の日から映画のリハーサル。初めてだから台本の読み方もわからないし、自分の役をどう演じたらいいのかわからなかったけれど、とにかくやるしかなかったんです。でも、クランクインしてから自分の中で吹っ切れましたね。今までやったことのなかった10日間の農家での生活を経験したことも大きかったんです。スッと役に入れてましたから。出来上がった映画もすごく評判が良くて、それが自分の中のベースになっていますね。いつも思っているんですが、泥臭い俳優になりたいんです。他の人とは違う個性的な輝きを持った人になりたい。あと、映画学校はで役者としてお互いの呼吸を感じようということで半年間、内海桂子師匠の元で漫才の稽古をさせてもらったりしました。いろんな経験があったから今の自分があるし、自信に繋がっています。」

──農業の後に学校で撮ったのがデビュー作?

「はい。」

──今見てどうですか?

「下手くそだなーって思います(笑)。あまりセリフがなくて、視線とか相手の動きを感じて演技をするという役だったんです。最初は、視線で相手に語るって何ですかっていう状態でしたよ(笑)。だから古厩監督に相談したんですけど、その時に“お前は何もしなくていい。ただそこに存在してくれ。それだけで画になるようにするから”って、すごい漠然としたことを言われたんです。自分としては、カメラの前に立ったらセリフを言わなきゃというのがあったんですけど、“役者はカメラの前にただ存在すればいい。それだけできたらいいんだから。でも、それができない人がほとんどだからそこは覚えておけ”って。今でもカメラの前で存在するという部分は探しているところで、その言葉を頭に置いて芝居をしています。あの時の言葉は忘れられないです。」

──今回リリースされるDVD『約束の丘』は風景のシーンが多かったから、それが生かせたんじゃないですか?

「そうですね。今回の役は会社を任されている立場の人間というのは難しい役所でした。だから、参考になる作品を見てある程度頭で固めたつもりではありましたけど、納得いかない部分があったんです。その時に森陽太として存在するのではなくて、役として存在しようと思って挑んでみたら、スタッフさんからOKいただいて、一歩踏み出せた部分だったのかな。冷静になって立てた映画でした。」

──共演された大口兼悟さんは事務所の先輩ですけど、どうでした?

「めちゃくちゃかっこよかったですよ。いつも言っているんですけど、めちゃくちゃかっこいい。憧れです。今回の役も兼悟さんが演じる役に憧れているという役で、そこは兼悟さんとやれて良かったな。」

──野球のシーンがありましたけど、野球の経験は?

「全くないです。キャッチボールですらやったことがなくて、今回クランクインして本番直前までずっとキャッチボールの練習してました(笑)。」

──役の練習じゃなくて?

「キャッチボールもやらなきゃって(笑)。フォームから練習したので見て欲しいところではありますね(笑)。」

違う面も見せていきたい

──この世界は学校に行って、そのまま良い流れがあって今に至る?

「2年前の夏に事務所の方と出会って、在学中に所属させてもらったんです。それからビジュアルボーイのコンテストでグランプリをもらって、そこから応援してくださっているファンの方もたくさんいてくれて、ありがたいの一言でしかないですね。仕事で落ち込むこととかもありますけど、いただいた手紙やメールを読んで励まされる部分もたくさんあって頑張ろうって思えるんです。みなさんのおかげですね。2月にやった舞台『プラスイズム』もたくさんの人が見に来てくれて、すごく励みになったし、一言一言がありがたくてしょうがないんです。これだけパワーをもらってるんだからみんなの期待に応えなきゃって思っていつもやってます。」

──ファンの方がいないと成立しないですもんね。では、今までいろいろと出演して印象に残っているものは?

「『プラスイズム』です。ゲイの役だったんです。自分の範疇を越えているというか、これまでの自分の経験が一切通用しないですからね。しかも、いつも誰かを好きでいて、いつもときめいていますっていうかわいらしい役だったんです。それをいかにいやらしく見せないかということを考えたら、根っこからかわいくあるしかない。森陽太という部分から一歩踏み出して、役として解放してみようかって思ったんです。すごく感情の起伏が激しい役で、笑ったり泣いたり怒ったり悲しんだり、自分の感情が一番凝縮していた公演期間でしたよ(笑)。お客さんからはすごく評判が良かったです。でも今回はできたけど、次回だったらどうするかっていうのは課題ですね。お客さんを常に裏切って行きたいわけじゃないですけど、こういう森陽太もいるというのも見せていきたい。こういう役もできるんだっていうのを見て欲しいんです。」

──今年はいろいろ決まってます?

「はい。5月に舞台をやります。」

──今後どんな俳優さんになりたいですか?

「かっこいい役もやってみたい。今まではかわいい系の役が多くて、その役も好きなんですけど、今まで少年役の多かった森陽太が一歩踏み出して大人な役ができたらと思ってます。」

──そしたら『約束の丘』は新境地に入ってきたんじゃないですか?

「はい。苦労した面でもありましたけど、自分の意外なところが見えました。だからたくさんの人に見てもらいたいし、演技の面でどんどん裏切っていきたい。」

──俳優さんって会社員にもなれるし、野球選手にもなれるし、おもしろいんだろうなと思いますよ。

「いろんな人の人生を一緒に歩けますからね。人の何倍も人生について考えられる。そういう意味では幸せなのかな。何倍も濃い人生を歩けてるんじゃないかと思っています。」

──今まで演じた役で、こいつはかっこよかったっていうのはあります?

「王子様の役をやった『偽伝、樋口一葉』はかっこよかったですけど、『岸和田少年愚連隊』の役は初っぱなからケンカのシーンで、男臭くて違った意味でかっこよかったです。」

──じゃあ、最後に10年後の自分は何をやっていたいですか?

「変わらず喫茶店には通っていたい。」

──まずそこ(笑)?

「(笑)それと、かっこいい大人になりたい。結婚して子供がいるかもしれないけれど、子供が自慢できるお父さんになりたい。かっこいい大人を目指して20代を過ごしたいですね。あとは、出演できる機会をたくさんいただいて、もっと森陽太を知ってもらいたい。一生懸命応えていくので、今後も応援してもらえたら嬉しいです!!!」


約束の丘〜Falling Sky Over〜

ENFD-9009 / 3,990yen(tax in)
発売元:シーライツ
販売元:イーネット・フロンティア
4.18 IN STORES
映像特典:大口兼悟 オリジナルPV&オフショット映像
内容:国内No.1俳優専門サイト「ビジュアルボーイ」にて配信されたショートムービーをDVD化。
故郷の買収計画を進める男が過去の自分を知る青年との約束に触れ、本当の自分として歩き出すまでを描く。主演は人気イケメン俳優・大口兼悟、森陽太。
★amazonで購入する

Event info.

DVD発売記念イベント
4月20日(日)17:00 より発売記念イベントを福家書店・新宿サブナード店で開催。(整理券配布予定)

福家書店 official website
http://www.fukuya-shoten.jp/event/

1枚購入者 サインと握手
2枚購入者 サインと握手と生写真2枚
3枚購入者 サインと握手と生写真2枚とチェキ

5月28日〜6月1日 新宿シアターサンモールにて舞台出演決定!

TRI PLE A official website
http://www.aaa-triple-a.co.jp/

posted by Rooftop at 10:00 | バックナンバー