(第18回下北沢演劇祭参加公演)
2月14日(木)〜24日(日) 下北沢・「劇」小劇場
出演:秘密兵器 (飯森明 / 五十嵐和弘 / 吉岡そんれい / 岩田有弘 / にいみ啓介 / 三浦文太郎 / 関根かな / 吉田幸宏 / 兼古みつほ / 乙川理恵子)
作・演出:秘密兵器 / 照明・音響:(有)舞台企画 TAKAMA / 舞台監督:川上勉(キーノートプランニング) / 写真:濱谷幸江 / 映像:ささきたかし
制作:伊田都美・山崎朋子 / 宣伝美術:佐々木貴行・岩田友孝
疾走感溢れる秘密兵器のステージ
エンターテインメント風集団秘密兵器による舞台MISSION IN POSITIVE 11th ATTACK「ダッシュ!!」が 下北沢・「劇」小劇場で行われました。第18回下北沢演劇祭に「劇」小劇場推薦団体としての公演。日程は2/14〜24までの11日間16公演。実は今回は2回見に行ったんですけど、1回目が日曜日。もう1回は平日の夜公演。しかし、会場は平日、休日問わずどちらも超満員でありました。最終公演はかなり早い時期にソールドアウトになっていましたからね。
今回の公演は「演劇の聖地“下北沢”に秘密兵器旋風を巻き起こすべく、今まで以上にスタイリッシュに、パワフルに、アホ全開に暴れまくります!!」と宣言されていた通り、笑いあり、ホロリあり、ポロリあり(ちょっとホント/詳しくは後ほど)の、タイトルが『ダッシュ!!』だけあって、疾走感のあるステージでした。
まず、開演と同時に会場が暗転…どこを見たらいいのかもわからないぐらい真っ暗。照明が付くと秘密兵器のメンバーが、黒のスーツを身に纏いステージにズラリと並んでいた。…が、なんだか様子がおかしい。よく見てみると、全員鼻にフックがかかっていた。男前のあの方も、かわいらしいあの方も、みんな鼻の穴を天井に向け、最初のご挨拶。そしてテープカット。ステージの前部分に張られたテープに向かって全員が歩み出る。もちろん鼻フックをしながら。すごい顔してる(笑)。そして切れた! テープが! …じゃ なくて、メンバーが。「鼻が切れるわー!!!!!」そりゃ、そうだ。というわけで、気を取り直して…。ん?ゴム・パッチン?しかも全員で。でも、よく見ると一番前のリーダー(004・五十嵐和弘)は、何かとても嬉しそうな顔。それもそのはず、一人だけゴム加えてないんだもの。というわけで、リーダーのみ特大のゴム・パッチン。顔面に極太のゴムがあっちこっちから当たってきたリーダーはテンションかなり低めでOPENINGのご挨拶が終了。
ここからは秘密兵器流コント。メンバー全員が脚本を書けると以前言われていたとおり、006・岩田有弘さんが作・演出をした『スタートライン』や、013・兼古みつほさん(新メンバー!!)が作・演出をした『注文のしにくい料理店』。リーダーが作・演出を手がけた『銭湯』。003・伊田都美さんが作・演出をした『カリスマダンサー・クロヌリー』などで、次々に笑いをたたみかけてくる。『スタートライン』では、スターターとして最後に出てきたオバケ(笑)?? 『注文のしにくい料理店』では 005・吉岡そんれいさんが、来店したお客さんに対して無茶な要求を繰り広げる。吉岡さんが演じる、どこの国の人かわからない役は最高にハマっていると思う。『銭湯』では吉岡さんが本当に全裸なんじゃないかと一瞬ヒヤッとしたり)、銭湯なだけに男性陣パンツ一丁のシーンがあったり、変なヒーローが出てきたり、毎回恒例となっている010・三浦文太郎さんのすごいお腹が拝めたり(それにしてもヒドイ女子高生だったな)、『カリスマダンサー・クロヌリー』はダンススクールのお話。クロヌリーに扮した001・飯森明さんがあまりにも似合いすぎていて笑いっぱなし。ここでコントは終了。
そして、ステージは一転、物語に入ります。作・演出をリーダーが手がけた『新・アパートメント物語』。お話が始まる前に三浦さんのMCの中で「こんなアパートに僕も住んでみたいです」と。とあるアパートを舞台にしたハートフルな物語。アパートなんて本当はみんな赤の他人しかいないのに、ここは他人のことも共に悩み、喜び、怒るあたたかい住人さんの集まり。このアパートには様々な職種の人々が暮らしています。先生もいれば、刑事もいて、美容師さんがいて、作家さんがいて、そんな中で現代を象徴するような1人のニートくん。ニートくんなりに悩み、思い、社会に適応できない様までリアルに映し出されていました。途中起こったケンカのシーンは超迫力。役者さんってこういうことなんだなーと改めて実感。救いようのないニートくんも、最後にはすがすがしい気持ちになって幕を閉じました。『ダッシュ!!』というタイトル通り、疾走感に溢れたお芝居でした。
先程『ダッシュ!!』を2回見に行ったと書きましたけど、私の場合、お芝居はあまり見たことがないので、1回目に行った時には犬のように、メインでセリフを言っている方々だけに注目をしていましたが、2回目に見に行くとセリフを行っている方のバックで実はとても細かい動きをしている人がいたり、誰もが細かな動きひとつ気を抜いていなかったというのは初歩的なものかもしれないけど、とても感激。しかも、何回見ても同じところで笑ったり、ジワッと感動したり、きっと何度見ても飽きないんだろうなというお話でした。ちゃんと作り込まれていて、いつの間にか登場人物に感情移入していることに気付きます。全部で2時間ちょっとでありながら、全然飽きないのは(座り続けていたからお尻が痛くなったぐらいだ)演者さんの演技が魅力的だったことと、お話がおもしろかったからだと思います。もっと見ていたかったぐらい。そして、なんとなく秘密兵器が気になってきたという方に朗報。昨年8月に行なった舞台のDVDが販売されるそうです。今回はショウのラストに、サンプル1枚をかけた勝ち抜きジャンケンが行われました。私はソッコーで負けたけど、あのDVD見たかったな…。
というわけで、今後の秘密兵器の予定が気になるという方はオフィシャルサイト<http://www.himitsuheiki.jp/>で随時ご確認ください。お芝居が決まったら一度見に行くことをおすすめします。
★ジュリエット、先月のお楽しみ★
2月3日に横浜アリーナで行なわれた“MATCHY with Question?”のプレミアムイベントに行ってきました。MATCHY with Question?とは近藤マッチさんとQuestion?の期間限定で結成されたユニット。1月にリリースされた『目覚めろ!野性』を購入するとイベントに応募できるというもので、見事友達が当選。ちゃっかり付いてかせてもらいました。当日は、家を出る瞬間から気持ちが萎えそうなぐらい関東地方は大雪。でも行くよ、MATCHY with Question?だもの。ハイテクなシステムで入場をし、最初に登場したのはQuestion?。大歓声。スクリーンでしかお顔は見れなかったけれど、みんなかわいい。曲とか全然知らないけど、Question?がそこにいるってだけで充分に楽しめちゃう。数曲歌った後、マッチさんが登場!! 『目覚めろ!野性』とC/Wの『ミッドナイト・シャッフル'08 remix』を熱唱後、マッチさん単独ステージ。ナマで聴く『ハイティーン・ブギ』はやっぱり感動するわ。「マッチが歌ってるー」っていうだけで、なんかワクワクする感じも否めなかったしね。5曲ほど歌い、再びQuestion?登場。アンコールではもう一度『目覚めろ!野性』を歌い、MCを含めた1時間ほどのイベントは終了しました。初ナママッチも嬉しかったけど、かわいいQuestion?を見たことはやっぱり明日の活力になります。
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