ギター レギュラーコラム

月刊・怒髪天 2008年3月号 OHZZYの耳 第2回

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OHZZYに影響を与えた5大ギタリスト大発表!
〜“歩く歌本”への道は一日にして成らずの巻〜

お陰様でOHZZYカレンダー2008は売上絶好調!(実はまだ売ってます!) あの芸術的な筆裁きを今度は影響を受けたギタリストで再現! このやっぱり素晴らしすぎるイラストの数々に「中学生のともくん」は何を思うのか──!

THE NEATBEATS

自分の感情が指先から出てくるようなプレイがしたい

今回は、俺が影響を受けたギタリスト5人の話をしようかなと。まず、一番最初にギタリストを意識したのはアリスかな。中1ぐらいだったと思うけど、スーパーカーとかと同じ感じで単純にギターってものが視覚的にカッコイイなァって思った。

(1)松山千春

実際に影響を受けたっていう意味では、一番古いところで言うと松山千春だね。中学生の時に地元の留萌文化センターの大ホールにコンサートを観に行った。その頃はまだヒットする前だったんだけど、たった独りでギターを弾きながら唄って、それがメチャメチャ上手くて。その頃の松山千春はこの絵みたいにロン毛でタレサンを掛けて、青いオベーションを持ってた。松山千春の曲は全部コピーしたね。
ohzzy
だからホントに俺のフォーク・ギターの原点。もう完全に刷り込まれてるから、怒髪天のスロー・テンポの曲には間違いなく松山千春の影響が出てるね。

 

(2)高崎 晃(レイジー〜ラウドネス)

その次が高校生の頃で、レイジー〜ラウドネスの高崎 晃。高校の音楽の授業で好きなレコードを持って来て下さいっていうのがあったからラウドネスを持って行って、授業で1時間ラウドネスを鑑賞したこともあった(笑)。その音楽の先生は女性だったんだけど、カーリー・ヘアで高崎 晃にそっくりで(笑)。この絵は『レッツゴー・ヤング』にレイジーが出た時のもの。俺が一番観たかったギター・ソロに入る前ぐらいのところで司会の平尾昌晃とアシスタントの女の子が両サイドから前に出て来て、「また来週〜」とか言って、ギター・ソロのところが隠れちゃった。
ohzzy
それがとっても悲しくてね。そういう場面を描いてみた。高校生の時は、学校に行く何時間か前に起きてギターの朝練をして、その後学校に行ってハンドボール部の練習をして、授業が終わってまた部活をやってから家に帰ってギターの練習をして、一体いつ寝てたんだろう? っていう感じだったね。

 

(3)内田勘太郎(憂歌団)

その後が憂歌団だね。憂歌団は札幌でサラリーマンをやってた頃から家で酒の肴によく聴いてて、東京に出て来てからも野音にライブを観に行ったりしてた。
ohzzy
それまではメタルとかハードコアばっかり聴いてたんだけど、ルーツみたいなものが聴いてみたくなって、ツェッペリンとかエアロスミスとかを聴くようになって、そこからブルースまで遡ってロバート・ジョンソンとかまで聴くようになって、更に日本人でもそういうのをやってる人がいるってことで憂歌団に出会ったんだよね。この絵は新宿のタワーレコードのインストアに行った時の情景で、ともくんが勘太郎さんに握手してもらってる。憂歌団は凄すぎてコピーする気にもなれなかったんだけど、勘太郎さんはいつか自分もあんなふうになれたらイイなって思わせてくれたギタリストだね。

(4)ジミ・ヘンドリックス

あとはジミヘンだね。花柄のシャツを着てストラトを持ってるっていうのでジミヘンって判るでしょ? ウッドストックの床がどうなってるのか判らなかったから、ロフトみたいに市松模様になってるけど(笑)。
ohzzy
ジミヘンはもう、ギタリストだったら絶対に一度は通る道だよね。自分の出したい音の次元じゃないからコピーしたことはないんだけど、これから曲を作ろうっていう時に聴いたりする。何か判らないけど揺さぶられるものがあるんだよね。「曲作らなきゃ」っていう気持ちにさせられるっていうか。あ、今気付いたけど、ジミヘンって左利きなのにこの絵は右利きになってるね。全然気付かなかった(笑)。ていうか、ジミヘンを描くにあたって、そんなことは大した問題じゃないね!(笑)

(5)吉村秀樹(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)

最後は急に身近になって、ブッチャーズのヨウちゃんなんだけど。ヨウちゃんとは実家が凄く近くて、いつも一緒に学校へ行ってたんだよ。俺は遅刻するのが嫌だから早めに迎えに行くんだけど、ヨウちゃんはのんびりしてるから「ちょっと待って〜、今行くわ〜」とか言って、俺は時計を見ながら「遅刻しちゃうよ〜」って(笑)。「となりページ参照。」っていう注釈は、左ページのブッチャーズのコラムのことだね。今月号は射守矢の担当らしいけど(笑)。ヨウちゃんとは同じぐらいの頃にギターを始めて、一緒に松山千春のライブにも行ったりしたと思うんだけど、今となっては全然違うジャンルの音楽をやってるのが面白いよね。でも、今考えてみるとヨウちゃんは最初から浮遊感のあるギターが好きで、俺はクッキリしたソリッドなギターが好きだった。だからまるっきり正反対で、お互いに影響を受けることはなかったんだけど、一緒に「畜生」っていうハードコア・バンドを組んだりもした。
ohzzy
ヨウちゃんのギターって譜面には起こせないし、まるで捉えどころがないよね。昔っからヘンな押さえ方をするコードを考えてたし。俺は絶対に思いつかないし、弾かないし、弾こうとも思わないけど、だからこそ凄く刺激になるっていうかね。同じ街で近い距離で育ったのに、こんなにも正反対の方向に行くっていうのが面白いよね。

俺が目指すこれからのギター・プレイとしては、もっと感情的に弾きたいっていうか。今までライブでは「間違えないように、CD通りに弾こう」っていう気持ちが強かったんだけど、ライブの本数を多くやるうちに毎回そうやって同じことをやるのがつまんないと思うようになった。最近はもっと、その会場の空気感やその時のメンバーの雰囲気を汲んで、自分の感情が指先から出てくるようなプレイがしたいと思うね。

【OHZZYさんから素敵なプレゼントがあります!】


怒髪天 information LIFE BOWL

◇ニュー・アルバム『LIFE BOWL』(TECI-1163/2,800円・税込)、11月21日発売!

人生いろいろあるけれど、何を乗せても大丈夫! メガ丼のように器の大きい人間になりたい…そんな俺達界隈の同志達に捧げる器のでっかい作品! ギターウルフのセイジ、BEAT CRUSADERSのケイタイモ、クラムボンのMITOという豪華ゲスト・ミュージシャンも参加した渾身の一枚!(発売はテイチクエンタテインメント/インペリアルレコードより)
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◇ライブDVD『for beautiful 不惑 in LIFE』(TEBI-38071/3,800円・税込)発売決定!

2008年2月3日に渋谷AXにて開催されたツアー“for beautiful 不惑 in LIFE”最終公演の模様を収録した初のDVD、遂にリリース決定(全22曲収録)。

Live info.

◇EVENT
3月6日(木)NHK-FM ライブビート/3月16日(日)名古屋CLUB UP SET(with:THE MACKSHOW/GUEST DJ:TAKA5H1 (P.SLIDER) ex.RALEIGH/DJ die)/3月22日(火)Zepp Sapporo(with:月光グリーン/ロミオマシーン/湯別メインストリート)/3月25日(火)高松DIME『THE NEATBEATS ROLL ON GOOD TOUR』(with:THE NEATBEATS/ニューロティカ/他)/3月26日(水)徳島JITTERBUG『THE NEATBEATS ROLL ON GOOD TOUR』(with:THE NEATBEATS/ニューロティカ/他)/3月29日(土)大阪城野外音楽堂(SAL CULTURE)/5月3日(土)神戸ポートアイランド(GOING KOBE '08)/6月21日(土)・22日(日)秩父ミューズパーク野外ステージ(グループ魂の秩父ぱつんぱつんフェスティバル)


◇デリバリーブラッサム“GO WEST 〜俺たちの西遊記〜”
3月28日(金)神戸STAR CLUB(with:未定)/3月30日(日)岡山PEPPER LAND(with:未定)/4月2日(水)鹿児島SR HALL(with:未定)/4月3日(木)熊本Be-9(with:未定)/4月5日(土)長崎Be-7(with:未定)/4月6日(日)大分TOPS(with:未定)/4月9日(水)京都 MUSE(with:未定)


◇トーキョーブラッサム スペシャル“男盛ノ花盛 in 野音”
4月19日(土)日比谷野外大音楽堂(with:Theピーズ/SION & The Cat Scratch Combo)


怒髪天 OFFICIAL WEB SITE
http://www.dohatsuten.jp/

ご意見・ご感想・ZOOMY/OHZZY/SHIMMY/ZUMEXにチャレンジして欲しい企画大募集!! 〒169-0073 東京都新宿区百人町1-5-1 百人町ビル3F 有限会社ルーフトップ/ルーフトップ編集部『月刊・怒髪天』係まで

posted by Rooftop at 09:00 | レギュラーコラム
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