前衛的でいて限りなくポップ、哀愁と郷愁を湛えた珠玉のメロディ
結成から16年を経て世に問う初のフル・アルバム『給水塔』
イースタンユースのベーシスト、二宮友和(g, vo)が率いる3ピース・バンド“ひょうたん”がファースト・アルバム『給水塔』を完成させた。地元・愛媛県宇和島市で中学時代から同級生だった二宮と奥平厚志(b)が上京後に同郷の林 康雄(ds)と出会い、1992年に結成。当初は“夏の日の午后”(言うまでもなく、イースタンユースの代表曲「夏の日の午後」の由来である)というバンド名で活動していた彼らが結成から実に16年を経て発表する本作は、ぶっきらぼうながら真心を芯に据えた二宮の温かいヴォーカル、決して一筋縄では行かないひねりの利いたサウンドとアレンジ、そして哀愁と郷愁を否応なく聴き手に呼び起こすどこか懐かしいメロディが三位一体となった掛け値無しに素晴らしい作品である。朴訥としていながら何とも言えぬ艶があり、武骨でありながら流麗、前衛的でありながらポップ、カラカラに渇いていながら潤いに満ち、難解でありながら親しみやすい。そんな二律背反を事も無げに共存させる不可思議な魅力が彼らの音楽には確かにある。お天道様の下で今日もうんとこどっこい生きている我々烏合の衆に向けて、ひょうたんは同じ群れの中から“大丈夫さ”と陰り無き日常を唄い上げる。これほどまでに純真無垢でやさしい歌声を僕は寡聞にして知らない。(interview:椎名宗之)
給水塔が自分達の生活を司る象徴に思えた
──気が付けば初の公式音源(EP『ひょうたん』、2004年8月発表)の発表から早3年半が経ちましたが、バンドのファースト・アルバムはやはり焦らずに時間を掛けて発表しようと考えていたんですか。
二宮:いや、そういうわけでもなかったんですよ。具体的にいつ出すとか、出すこと自体のプランも何もなかったので(笑)。前作以降はダラダラと新曲を作りながらライヴをやっていた感じでしたから。
──それにしても、結成から16年を経て初のフル・アルバムを発表するというのも、如何にもひょうたんらしいマイペースっぷりですよね(笑)。
二宮:活動の前半は余り頑張っていなかったので(笑)。前のEPを出したちょっと前から、またゼロから始めた感じなんです。
──前作を発表して以降、それまでのライヴとは明らかに反応も違ってきたんじゃないですか。
二宮:EPを出す前は、ひょうたんを観にライヴに来る人は皆無に近かったので(笑)、やっぱり変わりましたよね。ひょうたんを観る目的のお客さんが増えたことが一番大きな変化ですね。ライヴでお客さんの反応を見て、自分達の曲が浸透しているのも窺えましたし。
──今回のリリースはどんな経緯で実を結んだんですか。
二宮:漠然とアルバムを作りたいなと考えていたところへ、カーシヴやザ・グッド・ライフなどでイースタンユースと関係があったサイドアウト・レコーズから話を頂いたんですよ。「雨小僧」や「給水塔」はその話が決まってから新しく作った曲なんですけど、「大宴会」や「トゥルットゥ」のように10年くらい前からある曲も入っています。
──タイトルに冠している『給水塔』の意図するところは?
二宮:ウチの近所にでっかい給水塔があるんですよ。それをテーマに曲を作ってみたんです。給水塔が自分達の生活を司っている象徴のように思えたんですよね。アルバム全体を通して貫く意志みたいなものが、具体的ではないですけど給水塔という言葉の中にイメージとしてあるような気がしたんですよ。
──絶えず水を供給する貯水池としての役割を果たす給水塔は我々の生活には不可欠なものだし、生活に根差した音楽を志向するひょうたんらしいキーワードと言えますね。
二宮:ええ、そうだと思いますね。
──イースタンユースの自主レーベル“裸足の音楽社”を2005年に立ち上げて以降、ニノさん自らバンドのマネージャーも兼任しているわけですから、ひょうたんの活動を両立するのはなかなか難儀ではないですか? 本作はイースタンの『地球の裏から風が吹く』を完成させた後に集中して行なったレコーディングだったんじゃないかと思いますが。
二宮:去年の10月から11月にかけて集中して録りました。レコーディング自体はベーシックを3日で録って、歌を含めた被せが4日くらいだったのかな。ライヴでずっとやってきた曲が多かったし、アレンジが大体固まっていたからスムーズでしたよ。ギターのオーヴァー・ダブとか、被せているのもそんなにないんですよね。今回はバンド・サウンドをそのまんまの形で出したいと思っていましたから。
──ということは、ヴォーカルにはだいぶ時間を掛けたわけですね?
二宮:ええ、結構唄い直したりしましたね。スムーズに行ったのもありましたけど。
──じっくりと聴かせる「給水塔」のような曲は、とりわけ唄うのが難しかったんじゃないですか。
二宮:そうですね。「給水塔」は唄い方そのものを何度か試して、一番いい表情が出たものを選んだので、特に難しかったですね。
──前作に比べて、ニノさんの歌の表情が多彩になったのが本作の大きな特徴のひとつですよね。
二宮:そこは今回、凄く意識したんですよ。無表情に唄いながらも声自体に表情があるのが本当は理想なんですけど、なかなかそういうふうにならなくて、無表情にすればするほど汚くなっちゃうんですよね。だから曲ごとに表情を変えるように努めて意識したんです。
──一見、一本調子でぶっきらぼうに唄っているようなんですけど、何とも言えない温かみやほろ苦さが随所に垣間見られるんですよね。そういうヴォーカリストとしての力量は、前作から3年半の間に積み重ねたライヴでの成果なのでは?
二宮:いやいや(笑)。一番実りになったと思うのは、以前ネイキッドロフトでやった初めてのアコースティック・ライヴ(2005年5月22日、Rooftop&坂本商店 presents『音楽牧場vol.6 〜放牧〜』)なんですよ。あの練習をしていた時に、アコースティックだといつもより歌がもろに出てしまうことに気付いて、これはどうしたものかと(笑)。それから唄うことについて意識的になったところはありますね。
お天道様は全部お見通し
──そう仰って下さると、イヴェントを仕掛けた甲斐があったと感じます(笑)。折角の機会なので1曲ごとに伺いたいのですが、まずは「グラッチェ」から。グラッチェという少年の成長物語を描いた、ストーリー性に富んだ歌詞が特徴的ですね。
二宮:少年と言うか、割と大人になった人をイメージしているんですよ。なんて言うんですかね、烏合の衆の1人が見たり感じたりするものを描いてみたと言うか。歌詞はノンフィクション的なものじゃないと…っていう意識がそれまではあったんですが、今までにない物語性のあるものを書いてみたいと思ったんですよね。
──イースタンユースの歌が持つ激情の迸る感じがこの「グラッチェ」にもありますよね。
二宮:やっぱり、吉野(寿)さんからは凄く影響を受けていますからね。歌詞もメロディも、聴く人にイメージをどれだけ思い起こさせるかという表現の面では特に。
──ニノさんの声のかすれ具合が叙情性を増幅させていて、ペーソスに溢れた世界を見事に表出していますね。
二宮:本当はもっと綺麗な声で唄いたいんですけどね。高いキーでも張らずに唄えるような、柔らかいけど太い声になればいいなと思っているんですよ。
──ニノさんが理想とするヴォーカリストは?
二宮:誰々みたいになりたいっていう強い意識はないんですけど、敢えて言うなら…オジー・オズボーンですかね(笑)。ヴォーカリストとして大好きですから。あと、ティム・ケイシャー(カーシヴ/ザ・グッド・ライフ)の歌も素敵だなと思いますね。
──2曲目の「太陽がギラついたら」は、林さんの跳ねるリズムが映える軽妙なナンバーですね。
二宮:実は一番オーソドックスな8ビートなんですよね。曲の感じに合わせてちょっと抑えたビート感が重要で、そこはうまくできたんじゃないかと思います。
──続く「あのかお」では一転、夕暮れの情景が浮かぶしっとりとした歌を聴かせています。
二宮:これも、いろんな顔が街中にあるって言うか…。
──これもまた、烏合の衆の中で?(笑)
二宮:そうですね(笑)。そんな師走の街の景色を描いてみたと言うか。こういう情景描写は何度も書き直すんですよ。歌詞を作る時間というのを設けて、集中して臨む感じです。先にメロディがあって歌詞を書くことが多いですけど、曲によっていろいろですね。メロディと歌詞を同時に考えながらコード進行を作っていく場合もあれば、メロディがほぼ出来ている状態からカラオケで歌を乗せていく場合もありますし。
──「トゥルットゥ」はサビの鼻歌をそのまま形にした感じですか。
二宮:10年くらい前の曲なので、どうだったか…(笑)。ドラムとベースのパターンが先に出来て、そこから練っていった曲だったと思います。
──曲の展開が目まぐるしく変わっていく、ちょっと前衛的な匂いがする曲調はひょうたんの大きな持ち味のひとつですよね。
二宮:そうですね、ええ。みんな元々プログレ好きだったりするので、そういうのが自ずと出るんでしょうね。
──こういう決して一筋縄では行かないアレンジを固めるのは、相当な練習量が必要だと思いますけど…。
二宮:なかなか大変ですねぇ…特に林君が覚えてくれなくて(笑)。だから、そういう難解なアレンジを減らしたんですよね。覚えられないような曲を無理にやるのもいいんですけど、各々がもっと伸び伸びできるようなものをやったほうがいいと思って。どうしてもやってもらわないと困るものは無理強いしますけど(笑)、全員がナチュラルにできて、しっかりハマるようなものがこのバンドには一番合っているんだなと思って。
──裏声のコーラスは奥平さんですか。
二宮:そうです。何ヶ所かで林君もハモりを入れていますけど、「トゥルットゥ」のコーラスは全部奥平だけですね。
──「陰り無き日常」は胸にグッと迫る哀切メロディに彩られた紛うことなき名曲で、ライヴで披露されていた頃から個人的にも好きな楽曲だったんですが、こうして音源化されたものを聴くとアコースティック・ギターが絶妙な隠し味になっているのがよく判りますね。
二宮:アコースティックの切迫感みたいなものがこの曲には必要でしたからね。これもライヴでずっとやってきた曲で、何度もバンドで合わせて違和感のないところまでアンサンブルやアレンジを詰めていたから、録りでも迷いはなかったですね。
──「朝日が夕日が星空が/僕達の明日を知っている/だいたいの事は知っている」という歌詞からは、“お天道様が見ているから悪いことはできない”という太陽信仰みたいなものを感じますが。
二宮:“お天道様は全部お見通し”じゃないですけど、割と迷信深いところがあるんですよ。何て言うんですかね、全然悪いことをしていないのに、街で警察官を見ると“怒られるんじゃないか?”とつい考えてしまうって言うか(笑)。そんなふうに毎日を生きているので、「明日も来年も死ぬるまで/『大丈夫さ』と繰り返していく」と自分に言い聞かせて生きていかないと辛いところがあるんですよね。
イメージを呼び起こす歌詞を書きたい
──「夜更けの錯乱」は「あのかお」にも通じる穏やかな表情の楽曲ですね。
二宮:今はこういうタイプの曲のほうが作りやすいのかもしれませんね。「あのかお」はスタジオで合わせた曲なんですけど、「夜更けの錯乱」は家で独りで作ったんです。締切を設けて自分を追い込まないと、なかなか曲作りをしないんですよね。家で楽器を触ることも余りなかったりするので。年に1回くらい、夜中に曲作りのスイッチが入る期間が1ヶ月ほどあるんですけど。
──それは夏の盛りだったりすることが多いですか? というのは、前作に収められていた「僕が笑う向日葵のように下品に」や本作の「太陽がギラついたら」「陰り無き日常」など、ひょうたんの歌詞は蒸し暑くギラギラした盛夏を主題にした曲が殊のほか多い気がするんですよ。
二宮:ああ、そうかもしれません。ひょうたん=夏の盛り、判りやすくていいですよね(笑)。
──本作にはインストが2曲が収められていて、そのうちの1曲が「無精髭の女」ですけれども、タイトルを含めてどこかコミカルなニュアンスのあるナンバーですね。
二宮:「無精髭の女」に特定のモデルはなくて(笑)、あくまで曲調からのイメージですね。エレクトーンをイメージして音を作ってみたんです。プログレ好きのせいなのか、演奏していても最初は音が凄く硬いんですよ。それだけじゃないもの、たとえば60年代のサイケっぽい軽いインストなんかも最近はやりたいと思っているんです。リズムがちょっと拍子抜けした感じと言うか(笑)。「無精髭の女」はそういう部分を少しイメージしたところがあるんですよね。必要以上に力が入った感じだけなのは疲れてきたって言うか、それだけがやりたいわけじゃないと言うか。
──インストの曲は特に、ギタリスト=二宮友和のプレイにフォーカスが当たるわけですが、ご自身のギター・プレイに関してはどう見ていますか。
二宮:いやぁ、理想通りには弾けていないですよ。頑張れば弾けるか、頑張っても無理かの見極めだけはお陰様でできるようになりましたけど(笑)。手癖だけで弾くのはやりたくなくて、先にフレーズをイメージしたものを弾くと言うか、なるべくそうしたいと思っているんです。
──確かに、ニノさんが思春期に多大な影響を受けたハード・ロック/ヘヴィ・メタルの手癖は本作では見受けられませんよね(笑)。
二宮:さすがにそういうのはもう残っていないですね。でも、「無精髭の女」の最後のほうはちょっとだけそんな要素があるんですよ。カントリー風に弾いたので判らないと思いますけど(笑)。
──「雨小僧」はタイトル通り雨粒を想起させるギターの音色が効果的な凝ったサウンドで、横殴りの雨風が巧みに描写されていますね。
二宮:2年くらい前に、安いマルチ・エフェクターを買ったんですよ。ヴィンテージ・エフェクターを並べて使っている人達からは笑われてしまうような代物なんですけど。もっぱらそのエフェクターを使っていて、それに元々入っていた音をビッと押して作ったんです(笑)。曲を作らなきゃなと家で弾いていたら簡単なワン・フレーズが出来たので、それをスタジオに持って行ったら歌のないものが出来て、そのサウンドからイメージを膨らませて歌詞を書き上げた感じですね。リズム録りが終わって、歌録りの時に歌詞がギリギリ間に合ったんです。
──アルバムのタイトルにもなっている「給水塔」ですが、目を引くのはやはりアコースティック・ダブ・メッセンジャーズやナートでの活動で知られるヴァイオリニスト、斉藤裕子さんの客演ですね。ひょうたんのサウンドとヴァイオリンがこれほど相性が良いとは正直思いませんでしたけど(笑)。
二宮:そうですよねぇ(笑)。裕子ちゃんがこういうひょうたんの持ち味を引き出してくれたんだと思います。デモの状態で裕子ちゃんに渡して、「寒々しい感じで」というリクエストだけを伝えて作ってきてもらったんですよ。「ロシアみたいな寒々しさを」って(笑)。寂しい感じと言うか。
──当初からヴァイオリンを念頭に置いて作った曲なんですか。
二宮:いや、最初は考えていなかったんです。バンドのアレンジが固まってきて、それからヴァイオリンの音があるといいなと思って。
──ライヴでも是非裕子さんをゲストに呼んで共演して欲しいですね。
二宮:そうですね。そういう機会も是非作りたいです。
──「我々は群がって 彷徨って 日々を闘っている」というこの「給水塔」の歌詞も、主題としているのは烏合の衆の中で生き抜く人々と言えますよね。
二宮:テーマに余り幅がないもので…(笑)。歌の真意を必要以上に説明する気はないんですが、歌詞を読んで全く判らないようなものにはしたくないんですよね。だから、ある程度イメージを呼び起こすような歌詞を書くように意識はしています。難解で不可思議な歌詞も決して嫌いじゃないんですけど、自分ではもう少し判りやすい歌詞にしたいと思っていますね。
天の邪鬼なりのポップさと判りやすさ
──アルバムの最後を飾るインスト「大宴会」はすでにライヴではお馴染みですね。「ヤンヤヤンヤ…」と主旋律をハミングしているのは奥平さんですよね?
二宮:そうです。「ウッ! ハッ!」と合いの手を入れているのは林君で、僕は唄ってないんですよ。ライヴでもそうしています。これも出来たのは10年前なんですけど、曲名がずっとなかったんですよね。
──ちなみに、仮タイトルは何と呼んでいたんですか。
二宮:「ヤンヤン」…ですね(笑)。4年くらい前に曲名を「大宴会」にしたんですよ。
──囃子言葉の「ええじゃないか」に似た趣きがあって、賑々しく祭り風情で最後を締め括るのは本作には相応しい気がしますね。
二宮:ええ。曲順はああだこうだみんなで話していたんですけど、「大宴会」が最後に来ることだけは最初から決まっていましたね。こうして10曲揃ってみると、自分でもなかなかいいものが出来たなという自負もあります。今のこの3人が演奏する感覚だったり、見えている景色みたいなものが如実に出ていると思いますね。
──演奏は全体的に肩の力がほどけてラフになりつつも、1曲ごとの精度は確実に上がっているように感じますが。
二宮:ああ、そうですか。練習した甲斐があります(笑)。
──演奏同様、とても味わい深いイラストが描かれたジャケットは、「水の生物を描いて欲しい」というニノさんのリクエストを受けてシャンソンシゲルさん(ゲラーズ)が手掛けたそうですね。
二宮:ええ。そうしたらカエルを描いてきてくれて。こちらとしては魚でも河童でも良かったんですけどね(笑)。シリアスなものになると良くないなとは思っていて、ポップな感じのジャケットにしたかったんですよ。
──アルバムの内容自体が凄くポップで親しみやすいから、それはとても理にかなった判断だと思いますよ。
二宮:メンバーは全員天の邪鬼だから、いわゆるポップさを目指すのとは違うと思うんですけど、その中でひょうたんなりのキレの良さだったり判りやすさを大事にしたいし、音の軽さも重さもある幅の広い表現をしていきたいんですよね。
──ニノさんとしては、ひょうたんとイースタンユースという2つのバンドに携わることでバランスを保っているところがありますか。
二宮:そこは余り深く考えていないですね。いつも行き当たりばったりですから(笑)。
──イースタンで得た経験がひょうたんにフィードバックされたり、その逆もあったりするんじゃないですか。
二宮:そうですね。僕個人が両方やっていることで、ひょうたんで得たものをイースタンユースに持ち込んだり、もちろんその逆も多いですけど…それも余り意識はしていないですね。全く別のバンドですし。
──目下、イースタンのツアー『極東最前線/巡業〜地球の裏から風が吹く〜』を鋭意敢行中ですが、それが終わるとすぐにひょうたんのレコ発ツアーが控えているというタイトなスケジュールですね。
二宮:ひょうたんとして大阪でライヴをやるのは、実は初めてなんですよ。東京以外でやったのが3ヶ所しかないんです。過去に静岡と京都と名古屋でそれぞれ1回ずつやったことがあるだけなので。今回は大阪、名古屋、東京だけですけど、是非遊びに来て欲しいですね。…って、何だかラジオっぽい喋りになってきましたね(笑)。
──では、この辺で1曲紹介してもらいましょうか(笑)。もしラジオでこのアルバムの中から1曲オンエアするとしたら、ニノさんならどの曲を選びますか?
二宮:どうなんですかねぇ…まぁ、遅くない曲だと思うんですけど。「グラッチェ」、「太陽がギラついたら」、「陰り無き日常」、「雨小僧」のどれかじゃないですかね?
──レコ発が3ヶ所だけというのも惜しいし、今年は折を見てライヴを1本でも多く増やして欲しいですね。
二宮:ええ、増やしたいですよ。ただ、こればかりはメンバー全員の都合もあるし、誘われないとできませんからね。自分達で企画するというのもありますけど…。
──ネイキッドロフトや阿佐ヶ谷ロフトAでアコースティック・ライヴをまた是非やって下さいよ。この『給水塔』の楽曲がアコースティック・スタイルになるとどうなるか、非常に興味がありますし。
二宮:そうですね、またやりたいです。今度のアルバムの曲をアコースティックで演奏するのは全然考えたことがなかったから、やってみたら凄く新鮮でしょうね。
──では最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。
二宮:はい。初めて聴く人が多いとは思うんですけど、聴けば凄く判りやすい音楽なので、まずは買う前にどこかでチラッと聴いてもらえたらいいんじゃないかと思います(笑)。
first full album
給水塔
01. グラッチェ
02. 太陽がギラついたら
03. あのかお
04. トゥルットゥ
05. 陰り無き日常
06. 夜更けの錯乱
07. 無精髭の女
08. 雨小僧
09. 給水塔
10. 大宴会
SideOut RECORDS VSJ-0001
2,520yen (tax in)
2008.2.13 IN STORES
★amazonで購入する
★iTunes Storeで購入する(PC ONLY)
Live info.
音楽牧場 〜アルバム『給水塔』発売記念ツアー〜
3月1日(土)大阪:十三ファンダンゴ
ゲスト:dOPPO、枡本航太
OPEN 18:00 / START 18:30 ファンダンゴ:06-6308-1621
3月2日(日)名古屋:K・D Japon
ゲスト:OGRE YOU ASSHOLE
OPEN 18:00 / START 19:00 K・D Japon:052-251-0324
3月9日(日)東京:下北沢シェルター
ゲスト:EXTRUDERS ほか
OPEN 18:30 / START 19:00 シェルター:03-3466-7430
全公演:前売:2,300円/当日:2,500円(いずれもドリンク代別)
ひょうたん official website
http://www.hyotan.net/