ギター バックナンバー

DISK RECOMMEND ('07年12月号)

LOFT PROJECTのスタッフがイチオシのCD・DVDを紹介!!
レビューページの画像をクリックすると、Amazonのページにリンクします。

★以下のジャケットをクリックすると、各レビューが読めます。

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怒髪天 / LIFE BOWL

TECI-1163 2,800yen (tax in) / IN STORES NOW

今年発表された日本の全ロック・アルバムの中でも間違いなく五指に入る大名盤である。や、個人的な思い入れは多々あれど(当方、メジャー返り咲き以降の作品だと『桜吹雪と男呼唄』や『トーキョー・ロンリー・サムライマン』といったアルバムがツボであります)、この際、怒髪天の史上最高傑作と言い切ってもいいのかもしれない。増子直純が既に様々な媒体で語っている通り、一言で言えば“軽くて深い”のだ。間口は広いが、その奥行きたるや尋常ではなく深い。はじめチョロチョロなかパッパ、赤子泣いてもフタ取るな、である。違うか。いや、違わない。それでこそこの“人生どんぶり”の下のごはんは癒し系ならぬ肥やし系の音楽を奏でる怒髪天らしく、実に実に美味しく炊けているのだから。米のひと粒ひと粒はまるで給食の古米の如くエッジが立っているが、噛み締めれば噛み締めるほど滋味に富んだ味わい深さを醸し出す。さらにそのごはんの上に乗る歌という名の具の数々ときたら、そのひとつひとつがまたミシュランなどクソ喰らえな絶品さなのだ。ギターウルフのセイジによる電光石火なギター&シャウトが有機的に絡み合う70'sパンク調の『不惑 in LIFE』は過去随一のソリッドさ(とにかくベースの音が素晴らしく良い!)、思わずマッドネスのムカデ・ダンスが目に浮かぶ四つ打ちディスコ・チューン『ドンマイ・ビート』はケイタイモのキーボードが光る新境地、去り行く友へ捧げた『青の季節』にはギュッと胸を締め付けられて激しく感涙、『男と書いて』は従来の怒髪天節ながら性別を超越して説く正しき男道に身震い、クラムボンのミトのほんわかとしながらも鋭利な鍵盤と夢心地なメロディが相俟った『3番線』は奇跡の名曲、物事のジャッジは好みで決めやがれと一見強気な『好キ嫌イズム』の裏で今日も相手の顔色を窺いながら己の息の根を止める『俺ころし』の悲哀は空手の三年殺しの如し、『N・C・T』に続き物語性に富んだ作風の『なんかイイな』はアナーキーからの影響が色濃く“なんか”どころか凄まじく良く、今やライヴの定番中の定番曲『酒燃料爆進曲』の新録は酒を呑むすべてのダメ人間に捧げる免罪符の特性がさらに増して飲酒量まで倍増、シメはお茶漬けでサラサラ行くかと思いきや、『不惑 in LIFE』リプリーズはすずやのトンカツ茶漬けの如き濃厚さ。が、不思議とペロリと平らげられて後味は爽やか。うっかりおかわりをしたくなる中毒性を何処ぞに孕んでいるのか、気が付けばまんまと頭の『不惑 in LIFE』に舞い戻ってしまうのである。すわ恐るべし、平均年齢40.25歳の怒髪天の底力。思えば、6年前の年末に現O-WESTで行なわれた再始動後初のワンマンでの彼らは明らかにアップアップでぎこちなかった。何事にも真摯に取り組む余りに気負いの先立つことが裏目に出てしまい、ここぞ一番という時にスットコドッコイをしでかす。そんな彼らに僕は深い共感を覚えて愛らしく感じていたのだが、今の彼らは最早あの時の彼らではない。それが幾ばくか寂しくは思うものの、彼らはようやくイイ塩梅に肩の力が抜けてその本領が発揮できる状況が整ってきたということなのだろう。現メンバーが揃って19年目にしてこれだけ至上の作品を見事に作り上げたことが何よりの証左である。凍てつく季節に堪え忍ぶ時期を終え、怒髪天という名の寒椿は今まさに大輪の花を咲かせようとしている。


Rooftop編集長:椎名宗之


APOGEE / アヒル

VICL-36343 1,050yen(tax in) / IN STORES NOW

ハイブリッドなサウンドを次々に送り出すAPOGEEの5thシングル『アヒル』。荒削りなギターに、ダンサブルなグルーブ、一定のメロディーをループさせまくるシンセサイザー。曲が始まってから、すぐに飛び込んでくるこのシンセサイザーの高音が、曲の間中耳から離れることがない。リピートしっぱなしの、すでにグルグルとした音の中に描かれているのは、わかりやすくシンプルな歌詞。確かにこのサウンドで、小難しいこと歌われたら、本当にどっかの世界に飛ばされていきそうになると思っていたのだが、このサウンドにのるシンプルな詞とは、ひたすら繰り返させる「アヒル」という言葉。最後には17連発の「アヒル」…。

全てがループにループを重ね…とにかくループしまくるこの曲は、ヘッドフォンで聴いていると、すでにどうにかなってしまいそう。ただ、こういう遊びの部分も楽曲に取り入れられるということは、彼らがすごく楽しく音楽を作っている証拠。この『アヒル』。3曲目にはフェニックス、CASSIUSなどのリミックスを手がけるフランス人リミキサー、25 Hours A Dayの手によるリミックス版も収録されている。また違った『アヒル』が楽しめる。って、このレビューの中でも「アヒル」がループ&ループしてる…。中毒性も含んでいるAPOGEEのサウンドに溺れてしまいそうだ。


Rooftop:やまだともこ


enon / Grass Geysers...Carbon Clouds

tg311cd / 輸入盤

恥ずかしながら初めて聴きました。ああ、タッチ&ゴーのバンドかーとか思いながら、何となくボケっと試聴していて、なんか妙に引っ掛かるオネダリな女性ヴォーカルの曲にやられて買ってしまいました。

結構な数のアルバムが出ていて、割と歴史のあるバンドというのも後で知りまして、2002年に出た『High SOCIETY』というアルバムも近い人が持っていたので聴いてみましたが、あまり女性ヴォーカルが押し出されていなくて、(このアルバムでは半分くらい女性Voメイン)悪くはないけどアルバム通しての印象が違いました。この女性vo、妙に日本っぽいメロディとだなあと思っていたらToko Yasudaさんという日本人の方。しかもVan PeltやBlonde Red Headというバンドに参加してきたキャリアのある人でした。彼女による、日本的なキュートなメロディが、僕ら日本人にはとても親しみやすく、ポップに聴かせるようになっています、そしてこういうメロディって欧米の人々にはどういう感じで聴こえてるのかも気になる所です。それにしても、日本の女性が海のむこうでこうやって頑張っているのは嬉しいし応援したくなりますね。


LOFT RECORDS/TIGER HOLE:オオサワシンタロウ


envy / abyssal

DDCS-6009/SO-019 1,365yen / IN STORES NOW

世界に誇る、日本孤高のバンドenvyの最新作が発売された。半年ぶりにCDを買った。『abyssal』(底知れない)と名付けられたこのシングルは、より鍛え抜かれあまりにもストイックなまでの、絶望に近い、希望を感じる。特に圧巻は10分余りに渡る1曲目『A road of winds the water builds』(水が作る風の路)での、美しさから激情への爆発。昔、疾走感の有る曲の時には、絶望を深く感じ、とことん追い詰められる感覚を感じたが、そこから数年たち、今作では、確固たる意志を感じ、正に鍛え抜かれた、絶大なる説得力がある。envyは確実に、スケール、荘厳さ、美しさ、生々しい重さ、爆発力、そして説得力が、作品毎にアップしている。今この世の中に生きていて、ここに存在している全ての私たちは余りにも多くの喜怒哀楽の感情を持っている。その全ての感情をここまでリアルに音楽で表現しているバンドを、私は他に知らない。envyは、美しい音源のも良いが、圧倒的なライブが素晴らしい。こんなにも激しい美しさを実演するバンドも、他には知らない。そんな彼らのDVDも同時にリリースされた。その作品も、個人的にはフルリピートだ。


新宿ロフト:大塚智昭


片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ / 我楽ノススメ

YCCL-50002 / IN STORES NOW

京都の男5人衆による、デビューミニアルバム5曲入り。『我楽ノススメ』とは、本来、我楽多(がらくた)と書かれる。意味は、使い道や値打ちのなくなった雑多なもののことを指す単語ですが、このアルバムにおいては、マイナスイメージではなく雑多なものの中から新しいエネルギーを生み出し、“本当の楽しみ方”を伝えていきたいという思いが込められている。という本人達の意志通り、最初から最後まで日本人による日本人の為のロックンロールがぎっしり詰まっております。まだ彼らのライブを未見の方々は絶対に観るべきです。のっけから120%のテンションとサウンドで、観客の皆様を一気に気持ちのよいとこへ連れてってくれます。ちなみにVo,片山氏のソロもバンドとは違い、彼のパーソナルな部分がかいま見れ、素晴しいです。そんな片山氏のソロがNakedLOFTにて12/6ありますよ。ぜひお越し下さいまし。


Naked Loft:みし


ギルガメッシュ / Girugamesh

初回限定盤XNDC-10021/B 3,675yen(tax in) 通常盤XNDC-10022 3,150yen(tax in) / 12.26 IN STORES

2004年に結成されたギルガメッシュの2nd Album『Girugamesh』が12月26日に発売されます。初回限定盤にはPV2曲と裏ギルガメッシュ映像が収録されたDVDが特典として付き、通常盤には初回限定盤に収録されていない曲が3曲収録されています。自身のバンド名を結成3年でアルバムタイトルに選ぶとは珍しいな、と思ったけど、このAlbumを聴き、次の作品がとても楽しみになった。このAlbumを聴いていて、特に気になる曲がある。その曲の歌詞に手が止まった。「ドキッ」とした。その曲の言葉に、自分の生き方をすごく問い詰められているように感じた。「スゴイッ」と思った。なかなかこうは感じない。作詞をしているVo.左迅の世界にすごく興味を持った。

2007年、勢力的にLIVE活動を行ってきたギルガメッシュだが、2008年も1月から国内ツアー、そしてヨーロッパツアーと、とてもパワフルなLIVE活動を展開していきます!そして2008年1月25日には、ヨーロッパでもこの「Girugamesh」のAlbumがリリースされます!! まだギルガメッシュの曲を聴いた事がない人も、ぜひCHECKしてみて下さいネッ☆


新宿LOFT副店長:河西 香織


THE COLLECTORS / 東京虫BUGS

COCP-51057 ¥3,150(TAX IN) / 12.19 IN STORES

格好良い人たちによって、格好良いメロディと格好良い歌詞が、格好良いアレンジで、格好良くプレイされるロック以上に格好良いものはこの世にないのですが、それだけに、格好良いロック自体がそこらあたりにコロコロ転がっていたりもしません。だから、格好良いロックに出会えたときの喜びは筆舌し難いのです。ぼくは、ザ・コレクターズのライブを初めて観たその瞬間から大ファンになりました。メンバー全員格好良くって、曲も歌詞もアレンジも歌声も演奏も格好良くって、ああ、ぼくはなんでいままでザ・コレクターズを知らなかったのか! と、過ぎ去った時間を惜しく思いもしましたが、それ以上に、ザ・コレクターズを知ることが出来た喜びに震えました。その出会いに感謝しました。なんてったって、こうして新譜が出て新曲が聴けるだけじゃなく、ライブもガンガンやっているロックバンドです。ザ・ビートルズやザ・フーやレッド・ツェッペリンなんかは確かに神か? 悪魔か? ってくらいとんでもなく格好良かったですが、直接その様を肌で感じることはできません。過去形で語られる人たちです。が、ザ・コレクターズは、今、現在、存在し活動しているわけです。現在進行形なんです! たよりになる男たち!それが、ザ・コレクターズ!

これは、すごいことだ。
ということで、この新譜『東京虫BUGS』。なんでこの人たちは40代のくせして、揃いも揃って、こんなにも新鮮な音を響かせられるのか。音の新鮮さって、決して若者の特権なんかじゃないってことをこうもまざまざと耳にさせられると、ああ、年を重ねるってのは、なんて素晴らしいことなんだ! と30代の男は勇気づけられました。粋で格好良い大人の見本。こんな40代を目指します。


エアギタリスト:宮城マリオ


Psysalia Psysalis Psyche / Psysalia Psysalis Psyche

500yen(tax in) / IN STORES NOW

あなたは知っているだろうか? いずれ耳にするであろう「サイサリア・サイサリス・サイケ」という名のバンドを。先日CHELSEA HOTELで行われたワンマンライブも成功させ、オーディエンスの熱気から、彼らに対する期待の高さを感じた。私が彼らの音から連想するのは、“光”“緑”“魔法”。まさに、音が止まったら魔法がとけてしまいそうな、そんな錯覚に陥って何度も再生してしまう中毒性がある。グランジよりスリリングで、UKロックよりアッパー。この1st Mini Albumはライブで定番の5曲が収録され、今のサイサリア・サイサリス・サイケを知るうえで重要な手がかりになる作品だ。とは言え、何よりライブを見てほしい。ステージに立つだけで、その存在感にワクワクするような、何かを起こしてくれるだろうと思わせてくれるバンドはなかなか居ないと思う。メンバー、一人一人に個性的な“光”があるのもサイサリ(通称)の魅力だ。私はライブを見て、このバンドに溺れてしまった。ステージから伸びてきた“緑色”の蔦が私達の心に絡み付いて、その中で確実に芽を生やす。私は今切実に、このバンドに出会えた幸福と興奮を広めたい。来年1月15日、彼ら初となる新宿ロフトでのライブを決行します。是非来て下さい。(CD販売場所はこちらのHPでcheck!)


新宿LOFT:岩波 亜朱香


ZAZEN BOYS / I Don't Wanna Be With You

MSSI-0003 1,200yen(tax in) / 12.05 IN STORES

「えっ、これZAZEN BOYSなの? …あっ、ZAZEN BOYSだ!!」ZAZEN BOYSのニューシングル『I don't wanna be with you』。最初にこれを聴いた時、そんなことを思った。シンセサイザーを全面にフューチャーした今作はそれまでとは格別に何か違うのに、ZAZEN BOYSさ、というものはきちんと残されている。新しいZAZEN節が炸裂というところである。きっとこれが変化…というよりも進化なんだろう。この人たち、ものすごいスピードで進んでるんだなぁ。人や物にはある程度のイメージというものがあって、日々「そんなのくそくらえ!」と思っているのだけれど、結局はそれに囚われている自分がいる。でも彼等にはいつもそれを覆されてしまっていて、音楽にイメージなんて必要ないんだとつくづく思う。このシングルは全4曲。それぞれが「おぉ!」と思えるような曲ばかり。ライブでは幾度か披露しているそう。しかしながら未だ見られずの私は向井さんのサイトから夏のライブ音源をmp3におとし、それを聴きながら勝手にライブ妄想大会を開いているのだけれど、やはり実際にライブを見て聴いて、どういう風に化けているのか体験したいところである。そしてそれがとても愉しみだ。次はどんな手でくるのか? なんていう想像を超えて、それ以上のことをやってのけてしまうZAZEN BOYSは理解不能だ。でも最高。最高すぎて愉快。やっぱりライブに行きたい!!!!


新宿ロフト:チーさん


三杯酢 / ニセモノの時代

CTCD-587 2,300yen(tax-in) / 1.1 IN STORES

自称バカには2種類存在する。すごいバカとただのバカだ。とりわけ前者のすごいバカには気をつけたほうがいい。確信犯的なバカは時にものすごくクレバーな存在だからだ。なんだかんだいって、結局こういった確信犯が世の中をおもしろくしていくものだ。

間違いなく確信犯であるレコードレーベル“キャプテントリップ・レコーズ”から、またもやすごい音源が届けられた。2年ほど前から活動を始めた「スカム・ハードコア・ノイズ・パンク」なバンド「三杯酢」のファーストアルバム『ニセモノの時代』がこれだ。この「ニセモノ」とは自分たちのことなのか?、あるいは自分たち以外の存在のことなのか? 多分どちらも指した上で、この三杯酢はすごいニセモノ(つまりは「本物」)を現前しているのだろう。ちなみに僕は、三杯酢の奏でるノイズと轟音のシャワーに身を委ねながら、その音像の中にマイルス・デイビスやハウリン・ウルフの亡霊を見たような気がした。これは確かに本物だ。


加藤梅造


throwcurve / リコール

OWCS-1016 1,500yen(tax in) / IN STORES NOW

フラストレーションがROCKの重要なファクターの1つだとしたら、それを正当にねちっこく、かつ痛快に突き抜けたのがこれだ。ほぼ2年ぶりとなる単独音源は既存の曲ではなく、この1年強の間に生まれた物で構成された全6曲のミニアルバム。これがまたえらく“とんがった”曲たちがパッケージされている。1曲目『表現は自由』からシニカルに音楽業界への風刺をぶちかましたと思えば、『革命のマナー』でさらにアイロニカルに感情を爆発させる。そして轟音の痺れを残したまま3曲目の『動物』でリスナーと暴力的に、当然のように同化する。突き抜けたナンバーを畳み掛けた後は、フィルムカメラのシャッター音から始まる『マスターテープに起因するノイズ』。現在のモードの先駆けになった曲だそう。インストの『Recalled』を挟んで、最後にはメロウな『僕らについてすべて』で締める。彼等特有の構築美を備えつつも、ストレートに聴き手に届くサウンドアレンジは秀逸。是非ボーカルの温度、格楽器の音色に注意して聴いて欲しい。彼らのもつ変態性(超褒め言葉)が冬の花火さながらに冴え渡る、いびつに美しいリアルなレコードだ。不穏な猫ジャケもサイコー。


Quip magazine:朝倉


曽我部恵一ランデヴーバンド / おはよう

ROSE 57 2,500yen(tax in) / 12.12 IN STORES

今年8月に発売されたサマークラシック的アルバム『blue』から僅か4ヶ月でまたまた曽我部さんのニューアルバム『おはよう』が届きました。今回は曽我部恵一バンドではなく、音源としては初お目見えとなる素敵なユニット、曽我部恵一ランデヴーバンド名義の作品で、とても優しく、温かく、柔らかな空気に満ちたアルバムです。アコースティックギター、ベース、アルトサックス、エレキギター、ピアノ、というドラムレスなバンド編成で、曽我部さんのメロウな歌声が絡み合います。「おはよう」「おやすみ」って言えるのってすごい幸せなことなのかなって思う。真冬に暖房をつけた部屋でホットココアを飲みながら微睡んでるような、そんなアルバムです。


ロフトプラスワン:白井絢介


DOWN / over the under

RRCY-21299 / IN STORE NOW

フィリップアンセルモ is back! もはや説明不要でしょうが、exPANTERAのフィリップアンセルモ率いるdownの5年半ぶりとなる3rdアルバムです。

とか言いながら、実はdownの音をきくのは初めてだったんですが、少し意外でした。ゴリゴリのメタルかと思ってたら、pride&gloryみたいなheavyなサザンロックという印象で、特筆すべきはやはりフィリップの歌でしょうか。PANTERAの時より非常にエモーショナルな歌が聴けます。やはりあの事件があって、色々辛いことがあって、そういうのがフィリップの歌をこんなにも表現豊かにしてるんだろうかと思って聴くと泣けてきます。(歌詞を見ながら聴くとよりグッときます。)今回機会があってこのアルバムを聴く事が出来たんですが、聞きのがさないで良かったなー、というのが素直な感想です。いいアルバムです。


下北沢SHELTER:春咲@イカセ特訓


塚本功 / Stompin'

NGCA-1034 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW

思い返せば云年も前、塚本さんの演奏をはじめて目にした自分はまだ高校生で、その格好良すぎるたたずまいと演奏に目をまん丸にしてステージを見上げていたのでした。

そんな日本屈指のギタリスト、塚本功の2作目となるギターソロアルバム。前回の1stアルバム『Electric Spanish-175』がギター1本による作品だったのに対し、今回はドラムにASA-CHANG、ウッドベースに長山雄治を迎えたバンド編成での作品。腕前は超一流、かといって既成の音楽の枠におさまらないその演奏はいわば「オトナ離れ」しております。後半ではちょっとばかり塚本さんの歌声も聴けるので、「なんといってもネタンダーズで聴ける塚本さんの歌とギターのからみが一番!」と思っている私のようなファンも大満足。もちろん頭がおかしくなりたいこだわりのギタリストのみなさんにも、オススメです。


こだま


Hamabe Shigeki / Demo Session 00 2007 Autumn

Free Sampler / 会場限定配布

今月でNaked Loftは3周年。その3年間でシゲキさんは10回にも及ぶ“SKETCH”というソロライブを開催してきた。ある時は一人での弾き語り、ある時は気の合う仲間とのセッション。そこで産まれた幾多の曲を“SKETCH BOOK”に記してきた。それらの楽曲を今回初音源化。しかもそれが会場限定での無料配布という太っ腹っぷり。無料だからといって侮るなかれな完成度。過去のソロ2作(共に全国流通盤)とは違う何か充実感をを感じさせる今作。アコースティックの持つ暖かい音をよりジャジーでスウィンギンに聴かせてくれている。シゲキさんの持つ優しくもクールな歌声をMABOさん、TONEさん、クスベシンヤさんの鉄壁の3人が完璧なサポート。12/18にはリリースパーティがNaked Loftで開催されます。今、新しいスタイルを身につけたシゲキさんのライブを見逃すと後悔することになるでしょう。


Naked Loft:植村孝幸


HARCO / KI・CO・E・RU?

MTCA-3011 2,800yen(tax in) / 12.05 IN STORES

約5年振りのフルアルバムにあたる『KI・CO・E・RU?』。この5年の間に、HARCOの楽曲と声は家族のお茶の間を賑わすかの様な存在に。みんなもきっと一度は聴いた事あるCMソングをいくつも手掛けた事もあるだろう。

そんな彼が作った本作を聴いた後に感じた『KI・CO・E・RU?』は、とても温かいなぁ〜ってこと。なんか1人で聴くには惜しい感じの、身近かな大切な人、家族と聴いていたい、そんな1枚に思えたんです。個人的にはYUKIに楽曲提供した『夏のヒーロー』が凄く好きな曲なので、HARCOヴァージョンで聴けた事が嬉しかった。ちなみにタイトル『KI・CO・E・RU?』は、HARCO企画のライブイベントのタイトルであり、ファンには馴染みの深いタイトル。こんな安堵感のあるポップアルバムに出会えた奇跡に感謝したい。 1/5 下北沢SHELTER「ブルー・スリー大会 東京編」


SONG-CRUX:樋口寛子


pygmy with bitter ends / KILL BLUES

oto-103 / IN STORES NOW

pygmy with bitter endsこと“ビタエン”から珠玉の名曲が詰まったアルバム『KILL BLUES』が届けられました。元々そのどこか懐かしくも温もりのあるサウンドとユーモアセンスもありながらストーリー性のある歌詞には目を見張るものがあるのですが、以前にも増してポップさがスケールアップしたこのアルバムに完全に僕の心は打ち抜かれました。特に全体的な音のバランスが秀逸。従来のバンドフォーマット(ギター、ベース、ドラム)に効果的に入るトランペットやオルガンの音が非常に心地良いし、全員で聴かせるコーラスワークにも妥協がない。これら全てがヴォーカルnoriboooooneの親しみのある優しい声を引き立たせており、まさに洗練された音世界を作り出している。捨て曲ナシの全11曲、聴けば必ずあなたもビタエンの世界に夢中になることでしょう。


four colour me pop?:ウエムラタカユキ


ピラニアンズ / ピラニアンズライブ(復活中)

NGCA-1035 2,000yen(tax in) / IN STORE NOW

私は高校の頃、劇団SHALALA(座長は出川哲郎)のメンバーであった入江雅人氏が大好きであった。テレビで見てドンはまり、この頃(今でもだが)演劇を見に行くということもまったく未知であったが、どうしてもこの人の生が見たい! とネットもない時代だったので確かぴあなどで調べたところ、どうやら一人芝居もやっている、これば行かねば!(テレビでも「雅人の部屋」(だったと思う)というコーナーが一番好きだった)と栃木の田舎者がのこのこ東京へ行ってました。最高でしたね…今でも入江さんはテレビなどでも活躍中です。で、何を思ったかCDまで出す、と。そのバックがピラニアンズでした。ピアニカでバンド? どれどれとEXTREMEが大好きだった私は、ちょっと不安を抱えながら原宿クロコダイルにレコ発ライブたるものを見に行ったのですが、完璧に眼からウロコでまくりましたね。入江さんが大好きでしたが、完璧にピラニアンズの虜。

ちょっとタームがあきましたが最近復活でCDまでリリース。きっといい意味で難易も変わってないことを願う。今度見に行こうっと。


下北沢SHELTER:西村等


町田直隆 / 栄光なき兵士達に捧ぐ

TRGR-001 2,300yen(tax in) / 12月26日よりライブ会場&HPより通販で発売

BUNGEE JUMP FESTIVALが解散して2年。ソロとして自主でデモCDを制作していた町田直隆のフルアルバム『栄光なき兵士達に捧ぐ』がようやくリリースされる。ソロ名義のアルバムだが、入っている曲は全てバンドバージョン(町田直隆&PK BATTLES)。1曲目は…『東京ファック』。ソロになってからは、町田直隆=ソロ=アコギ1本というイメージになってきていたのに…一転。意表を突かれた。イントロから地響きのようなベース、嵐のようなドラムが鳴り響き、血管を浮き上がらせながら(予想)、叫ぶように歌われるボーカル。アコギでポロリンじゃないんだ…。彼そのものが歌われた『少年』や、私が一番好きな『絶望ファンクラブ』、BOφWYをかなり意識したと思われる『武蔵野ブレイクダウン』、出だしからかっこいい『拝啓ロックンロール』など、聴かせたい順に並べたというより、どれも1番に聴きたいという衝動にかられる13曲。

全曲バンドサウンドだからアコギ1本に比べると当然豪華にはなっているが、体の芯に突き刺さるような言葉や、ヒリヒリと(時にハラハラと)させる曲の本質っていうのは変わっていなくて、これが町田直隆なんだと、思いが何一つ欠けることなく伝わってくる。BUNGEE JUMP FESTIVAL時代に比べると、よりさらけ出した感のある作品。どの曲を聴いてもいろいろなことを考えさせられて、いろんな想像をして、たくさんドキドキして、そこらの綺麗にまとまったCDよりも聴き続けたいと思う。これが何万枚って売れたら面白いな。


Rooftop:やまだともこ


メロン記念日 / メロンジュース

EPCE-5526 2,500yen(tax in) / 12.12 IN STORES

メロン記念日の、今年最後のリリースとなる『メロンジュース』は、ミニアルバムという形態だからできた、これまでにないチャレンジを楽しめる。全7曲中5曲が新曲で、うち1曲が(SMAPの『ライオンハート』などの作者でもある)コモリタミノル作の『カリスマ・綺麗』。カリスマモデルに憧れてダイエットに励む女性のことを歌ったユニークな歌詞が印象的で、一聴しただけでサビの部分の4人のコーラスが耳に残るきれいな曲だ。残る4曲は、今回初めての試みとなる各メンバーのソロ。チップチューン風のかわいらしい曲『ランチ』(村田)、青春の苦さを歌った爽やかなポップス『6月のサンシャイン』(大谷)、ピアノの旋律が美しい恋人同士の別れの曲『ドライブ』(柴田)、一夜の女の駆け引きをダンサブルに歌う『あくま de FAKE』(斉藤)と、各人の個性がはっきりしたメロン4人のイメージをうまく曲として表現している。下積み時代が長かったメロン記念日は、これまで1つ1つの曲なりライブなりを4人が力を合わせて取り組んできたが、今回一人一人がそれぞれ自身のソロに向かい合うことで、グループ全体としての表現力もこれまで以上に高まるだろう。年末のライブが楽しみだ。


加藤梅造


face to face / Don't Turn Away

IN STORES NOW

先月からの青春プレイバックCD、OP IVの次は(OP IVが正規版で再リリースしたのはびっくりしましたYO)これまた墓場まで持ってけCDでもあるface to faceの1st。ミロスガレージでグルグルとサークルしてた時にこれがかかるとホントテンションあがってサークルの速さが2倍増しになってたような(笑)。今思えばメロコアというよりかエモなんですが、それ以前にちょっと前の日本で言う青春パンクに近いものがるような気が…わかり易い歌詞、シンプルなコードで突っ走る疾走感。当時(今でもですが)、同じ土俵でこれを越えるCDはなかなかないですね。十代後半の多感な時(今でも多感ですがなにか?)、ベタに家の車で4号線を走ってるときにこのCDを聴いてました。なかでも『I Want』という曲はその当時のNo.1ソング。意味なんて無くてもいいようなことに意味が有るか無いかを考えてしまい、苛立ちを覚えていたその当時の自分は確かに若かった。が、そんな中で培ったことは多数あり、現在もその経験は役に立ってると思うし、このCDはそんな自分の行き先をちょっとは決めてくれた名盤です。そんな甘酸っぱいワタクシの青春にカンパイ(涙)。


下北沢SHELTER:西村等


RADIOTS / RADIOTS

CSCD-005 2,310yen(tax in) / 12.10 IN STORES

とにかく聴け!! その一言に尽きますね!だってさ、「パンクが…」とか「アイリッシュがどーの」とかいくら語ってどうしようもないと思いません? とくにこの手のジャンルに関しては何よりかによりライブを見ろ! そしてCDを買って家で聴け! それだけ! って感じじゃないですか?

この間、自分の企画にRADIOTS出演してもらったんですがあの時はすごかったですよ! いつもと変わらぬBar the LOFTなはずだったのに、RADIOTSが始まった途端そこはまるでイギリスかどっかのバーラウンジとか小さなライブハウス見たいな空気になってました。Yoshiyaさんのあの独特の歌声にHiromitsuさんの激しく刻んでくるギター。それだけでもう異空間へと飛び込んだ気分です。そんなライブの空気を良い意味でぶち壊すこのCD。ライブの時の爽快感や泥臭いパフォーマンス(良い意味でですよ)とはまったく違った繊細さや、クオリティの高さを見せ付けるかのような音。このバンドはライブがなければ成り立たないし、はたまたCDなしでも成り立たない。そんなバンドな気がしますね。どんなバンドも当然CDがあってライブがあって当たり前なんだけどRADIOTSに関して言えば、両方体感しないと絶対にもったいないし意味がないと思う。だからライブを見た人はCDを買って、CDを買った人はライブ会場に足を運んでほしい。絶対に損はさせませんよ! だって現に僕は損した気分に一切なってませんからね!


新宿LOFT:HxGxK


Lucky13 / コードネーム“男の子”

rpc-021 2,100yen(tax in) / IN STORES NOW

 Lucky13の1st.フルアルバム『コードネーム“男の子”』がリリースされた。中瀬さんが描く詞の世界は独特のもので、表現の仕方とか言葉の使い方がどれも素敵。詞に付随していろんなことを想像させて嬉しくなったり、ちょっとセンチメンタルな気持ちになったり、様々な表情を持った10曲。

「もしもし僕ですか」という詞が特に好きで、何度も聴きたくなる『東京ライフ』。どこか情けなくて、どこか頼りない男の子の詞だけれど、誰もが抱える不安に対して、「とにかく君のする全てを肯定するから」とそっと勇気づけてくれる『応援歌』。この詞を読んだ時、もし自分が未来にさよならしなければならないぐらい悲しいお別れが来たら本当に耐えられないと思ったまま、聴くと切なくなりすぎるから未だにちゃんと聴くことができない『さよなら未来』。初めてライブで聴いた時から気になる曲だった『天然パーマネント』など、とにかく全曲詞が素晴らしい。そして重なる楽器の音色も、サウンドの聴きやすさも、歌声の素朴さも(Lucky13の場合、ここがすごく大事)、中瀬さんの指の綺麗さも(あれ!?)全部ひっくるめて、琴線をビンビン刺激してくる。幸せと不幸せが交互に訪れる毎日に、彼らの曲を聴くことによって暖かい光が差し込み、何気ない日常に小さな幸せを舞い込ませてくれる。魔法のような歌が勢揃い。


Rooftop:やまだともこ



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