ギター バックナンバー

DISK RECOMMEND ('07年11月号)

LOFT PROJECTのスタッフがイチオシのCD・DVDを紹介!!
レビューページの画像をクリックすると、Amazonのページにリンクします。

★以下のジャケットをクリックすると、各レビューが読めます。

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eastern youth / 地球の裏から風が吹く

VPCC-81579 3,000yen (tax in) / 11.21 IN STORES

地球の裏まで投げかけろ 声にならない歌を
前作『365歩のブルース』以来、1年8ヶ月振りに発表となるイースタンユース通算12作目のオリジナル作品集。吉野 寿(エレキギター、ボイス)が“bedside yoshino”として参加したオムニバス・アルバム『酔いどれ詩人になるまえに』のリリース元だったバップへの移籍第1弾アルバムでもある。
先行シングル『沸点36℃』(カップリングはコクシネル「一分間」のカヴァー!)でもその片鱗が窺えた通り、身体が引き千切れんばかりの深い悲しみや孤独すらも酒の肴にして呑み干す潔さ、常に傍らにある死を見据えながら精一杯生を謳歌せんとする強い意志は本作でも不変。“だから今日もここに立って/嘘と真実の風の中で悪あがきを続ける”(「沸点36℃」)、“この淋しさが生きてる証さ/震える足元が生きてる証さ”(「滑走路と人力飛行機」)、“孤独がどうして珍しい/そうして此所まで生きてきた”(「ばかやろう節」)といった歌詞に象徴されるように、生きている実感を死にもの狂いで追い求める姿が赤裸々に唄われている。小手先の技巧に走ることのない素っ裸の言葉は極限までシンプルに研ぎ澄まされ、一層強固になった感のある三位一体の有機的な演奏は、その表面上のしなやかさとは裏腹に後を引く深みと濃さをしっかりと湛えている。今回新たにタッグを組んだエンジニア、速水直樹との音作りが吉と出た何よりの証左だろう。どこぞのウィスキーの惹句ではないが、端的に言うなら“深く、濃く、柔らかい”のである。
ジャケットには、2年間に31歳で夭折した画家・石田徹也の絵画『兵士』(1996年作品)が吉野の慧眼により起用されている。社会性とユーモアと毒とセンチメンタリズムとが混在した強烈な印象を観る者に残す絵で、アルバムの世界観と相通ずる妙味に溢れた名画だと思う。「損得とか処世術とかとは無縁のところで、描かないとどうしようもないから描いてるだけっていうのを感じた」と石田の絵について語った吉野の言葉を引き合いに出すまでもなく、唄わざるを得ないから唄うだけという吉野自身の姿勢がこの絵を呼んだのだろう。この『兵士』からも小手先の技巧に走ることのない筆致とやむにやまれぬ表現衝動が十二分に感じられる。
音楽が手軽にデジタル音楽プレイヤーや携帯電話にダウンロードできる風潮を否定するつもりはないが、アルバム1枚に対する聴き手の求心力や熱量が薄れてきた昨今、パッケージを含めて作り手の温もりと熱意と愛情がぎっちりと詰まったこうした芳醇な音楽を消耗したくないものだとつくづく思う。少なくとも僕にとって“声にならない歌”が詰まったこのアルバムは心の滋養であり、生きる糧であり、音楽の持つ力を信じられる至上の作品なのである。


Rooftop編集長:椎名宗之


アンダーグラフ / セカンドファンタジー

FLCF-7143 1,050yen(tax in) / 11.21 IN STORES

だいぶ待った気がする。前作のシングル『また帰るから/ピースアンテナ』から半年ぶりのリリースとなる 7thシングル『セカンドファンタジー』。9月27日にLIQUID ROOM ebisuで行なわれた“live tour'07 Vol.1”のツアーファイナルに参加した際、本編の最後に歌われた曲。ここで初めて耳にした『セカンドファンタジー』は、私がアンダーグラフの曲に求めていた、挫けそうな時にフワッと包み込んでくれるような曲だった。全部の歌詞を聴きとることはできなかったものの、耳に飛び込んでくるフレーズのひとつひとつが素敵な単語を使われていて、心にジンと響いていた。『セカンドファンタジー』が歌われている間中、幸せな時間が会場全体にも流れていた。改めて詞を読んで、こういう事が歌われていたんだと、さらにこの曲を好きになった。一言も一音も聴き逃したくなくて、CDを手にした瞬間から隅々まで何度も何度も聴いていた。アンダーグラフが奏でる楽曲の中で雰囲気が一番好きな感じの、一番聴きたいと思っていた曲だった。
M-2の『9[ナイン]』は、ロンドンでレコーディングされた曲が挿入されている。ノリの良いロックのサウンドに乗せて、疾走感と勢いがあるこの曲は、「前を向くんだ」という歌詞がより力強く伝わってくる。今後のライブでも盛り上がる曲になることだろう。1月にはアルバムのリリースが決まっているそう。どんな素敵なウタを届けてくれるのか、今から楽しみでしかたない。


Rooftop:やまだともこ


音速ライン / 三枚おろし

UPCH-20054 2,600yen(tax in) / 11.14 IN STORES

待ってました! 3枚目のフルアルバム! ありきたりの言葉で申し訳ないのですが、これがもう最高なんです! 力強いメロディー、更にグルーヴを増した演奏。郷愁を誘うかの様な儚い歌声は健在! そして、自主制作盤として発表した名曲『ウソラシド』が収録されていたり、インディーズ盤『青い世界』から『未来サントラ』が収録されていたり、今の魅力満載の楽曲に変わっていた事が嬉しかった。すでに何度も繰り返しているのに聴き飽きないのは、そんな流れを作る彼等の配慮があるからこそだと思うのです。もちろんそこにはファンとしての心情があるからかもしれませんが、お値段以上のものをあますことなく披露している事は間違いありません。
彼等と出会ってから、ギターロックバンドに興味を示さなくなってしまったのは、彼等で充分満足させてもらっているからなんだろうな。なんでこんなにドップリとはまってしまったんでしょうね(笑)。私は声を大にして言いたい。私は彼等から生まれる音楽、人柄が大好きです。


SONG-CRUX:樋口寛子


OPERATION IVY / OPERATION IVY

LOOKOUT 10CD / 廃盤

部屋の片付けをやっていたら思わず出てきた昔懐かしい思い出CDって出てきますよね(写真も然り)。今後は30歳前後が「あー、懐かしいワー」というようなCDを書いていこうかな、と。今回は墓場まで持っていくであろう「OPERATION IVY」のちにRANCIDへと移行していくのですが、自分が20歳頃、毎日のように聴いてましたね。自分の中のスカコアの元となった最高級のバンド(あとVOODOO GLOW SKULLSとか)中ジャケのメンバー写真の若さもいい感じ(笑)。『smiling』と『JUNKIE'S RUNNIN'DRY』が好きですね。その昔SHELTERで働いていた玉村にコピーでなくオフィシャルのOP IVのTシャツを誕生日プレゼントであげましたね。オフィシャルのOP IVのTシャツってかなりレアだと思いますけど。なんでもLOOKOUTレコードの事情により(潰れた?)廃盤になったそうです。そりゃないぜ…。


下北沢SHELTER:西村等


the guitar plus me / 777

CXCA-1217 2,100yen(tax in) / IN STORES NOW

“ギターと私”と言うユニット名そのままに作詞作曲から演奏・録音・ミックスを全て1人でこなすシオザワヨウイチのユニット、それが“the guitar plus me”。活動7年目にして7作目、7曲入りからシンプルに名付けられた『777』というこのアルバムは原点であるアコースティックな弾き語りはもちろんのこと、エレクトロ的な要素もふんだんに取り入れた意欲作だ。その音楽性はポストロックからAOR、カントリー、ブルーグラスに至るまで多彩で、それをライブでは全てギター1本で表現するあたり“奇才”と言えるのではなかろうか。アコースティックとエレクトロの谷間を絶妙に行き来するポップス・センス、バランスの良さは羨ましい限り。まさに最新型のネオ・アコースティック・ポップスである。一度、“ギターと私”と言う名のマジカル・ファンタジーワールドを体験してみてはいかが?


植村孝幸


gonvut / fall

rpc-015gv SFR-033 1,050yen(tax in) / IN STORES NOW(ライブ会場限定販売)

言わずと知れた高木フトシ(AKUH)とゴンダタケシ(GRiP)によるユニット【gonvut】の第2弾CDが発売されました! この2人の歌声は、本当に綺麗に重なるなぁ〜と前作品同様、思いました。相性がとても良いんでしょうねっ。しっとりと、そして力強く響く歌声に惚れ惚れします。このCDは、10/20の大阪と10/21の名古屋と10/26のNaked Loftで行われたライブ会場のみの限定販売! って、Rooftopが発行される時には、もう既に終了してる…きっとまた販売する(はずっ)!! という事で、高木さんのブログ(http://akuh.seesaa.net/)かゴンダさんのブログ(http://blog.livedoor.jp/stayfree2001/)をcheckして次なる販売方法が発表されるのを待って下さい〜。
高木さんは「俺はゴンブトって名前を認めたわけじゃない」って6/10のNaked Loftでの初LIVE後の打ち上げでは言っていましたけど、正式に【gonvut】に決まったんですね! この2人のユニット【gonvut】は絶対LIVEも観るべきです! 絶対talkでも楽しませてくれます!! 第3弾のCDも楽しみにしてます☆


新宿LOFT副店長:河西 香織


PSYCHOTIC REACTION / The Light Sleeper

BOMB-92 2,300yen(tax in) / IN STORES NOW

2000年結成後、大阪を中心に活動し、オムニバスへの参加や3枚のシングルのリリースを経て、待望の1stアルバムがTIME BOMBより発売! 帯にも、初期全盛エルビス・コステロ&アトラクションズの再来! とあるように、パワーポップファンにはお馴染みのバンドですが、パワーポップという高尚な感じより、男女混声のヴォーカルとキーボードが絡むカラフルなポップロックは、もっと親しみやすく懐かしい日本的なモノ。おそらくメンバーも20代後半から30代前半だと思うのですが、例えばBitterSweetGenerationを聴いた時にも感じた、80年代後半の日本のロックのテイストを感じました。もしかしたら違うかも知れないですが、もしそうなら、僕らの世代に残る、“バンドブーム”や“歌謡ロック”というトラウマを凄くクールな形で表現している、かっこいいバンドだと思います。


LOFT RECORDS/TIGER HOLE:オオサワシンタロウ


SION / 20th milestone

UGCA-1016 3,150yen(tax in) / IN STORES NOW

新宿の片隅から歌い続ける男、SIONが20枚目のオリジナルアルバムを発売した。私はロフトに入って初めてSIONを知った。当時10代の自分には凄い声の人がいるなぁと思うだけだった。しかし、毎年ロフトに出演しているSIONのライブを見て、私も1つずつ年をとりながら聴いていると、実は心の奥底に響いて、潜在意識にすり込まれる。その気持ちがどんどんどんどん高まり、今では涙が溢れるくらい衝撃的な存在になっていた。そして、全てのアルバムを手に入れ、初めから聴いてみた。そこにはSIONの20枚のカラーというか、1枚づつの等身大のSION自身が居た。
この最新アルバムは本人も称している、文字通り「最高傑作」になっている。1曲目の『マイナスを脱ぎ捨てる』から、力強く温かいSIONからのメッセージが詰まっている。『どけ、終わりの足音なら』を聴いたときは、私自身、何をやっても悪く考えて自分で自分を責めてしまうような日に、その感情を押しのける力強さを感じた。2曲目の『Valentine』では、深みのある大きな優しさで包み込む愛を感じた。日常には絶望があるかもしれない、、、。でもSIONが歌っていれば、大丈夫だと思う。


新宿ロフト店長:大塚智昭


スケルトンズ / うたをうたおう

PRCD-006 2,400yen(tax in) / 11.14 IN STORES

今年の春ぐらいから「アルバム作ってるんですよー」って言ってた気がするけど、ようやく出来上がりましたね。10月7日・8日に北沢タウンホールで行なった『スケルトンズのアチワンマン』2daysで先行販売されたニューアルバム『うたをうたおう』。ワンマンの1日目にもこのアルバムの中から何曲か演奏されて、いい曲だなーとずっと残っていたのが、『待ち焦がれ』(M-7)。私の中のスケルトンズは、楽しく踊れてポップな曲を聴かせるイメージが強かったので、今までのスケルトンズに比べるとかっこいいロックな曲だという印象でした。『キャンディ』(M-4)も良い曲だったし、ライブでは誰もが楽しみにしている『h.A.R.u』の続編とも言うべき『f.U.Y.u』も収録され、今後のライブでの楽しみが増えたという感じです。あと、最近ネコ好きな私にとって『ネコ』(M-8)というタイトルが付いた曲はそれだけで興味が惹かれるものではありましたが、曲がどうこう以前に歌詞カードの右下に書かれている破壊的なネコのイラストを見て愕然としました。お世辞にもかわいいとは言えないネコ…。このCDを手にした直後、1時間近くこの変なネコのイラストをネタにしてお酒を飲んだ記憶があります。いろんな角度から楽しむことができるスケルトンズの『うたをうたおう』。心も体もワクワクすること間違いなしです。


Rooftop:やまだともこ


spanam / forWord

KKB-002 2300yen(tax in) / 11.21 IN STORES

This is ROCK music!!!! spanamのライブを見たことあるだろうか。あの迫力はハッキリ言って半端じゃない。音のひとつひとつが形となり、その存在感はこれでもかと言うほどにアピールしてくる。しかもその1つ1つに重みがあり、ずっしりとしたモノを僕らにぶつけてくる。かと思えば繊細なギターの音色。数々の技術を駆使してこれでもか! これでもか! と責め立てて来るわけです。
そんなspanamがCDを出した。実は僕はspanamをCDで聴いたことがない。その理由のひとつに絶対にこの音はCDでは表現出来ない! と思ったからだ。さっきも言ったように、重みのあるあの音だったり、姿を現したと言っても過言ではない『音』と言う生き物だったりが良いわけであって、家で寝そべって聴くモノではない。しかもそんなルーズな存在ではない。だからCDを聴いたら絶対に冷めてしまうと思っていた。その心配はなさそうだ。CDデッキにCDを入れ再生ボタンを押した瞬間。もうそこはライブハウスへと変貌を遂げていた。彼らが戦い続けてきた、そして戦い続けていくライブハウスがここにはある。あの音、あの存在感や、空気、ましてや風景までもが浮かぶことなんて久しぶりだった(そこに浮かんだライブハウスがLOFTじゃなかったのがちょっと気がかりだが…)。とにかく心配していたような事はひとつもなかった。むしろそんな心配さえ吹き飛ばしてくれる1枚だったと思う。This is ROCK music!!!! This is spanam music!!!!


新宿LOFT:HxGxK


DRUNK FUX / LOUDLY

GWCD-003 2,100yen(tax in) / IN STORES NOW

7月にガンズ&ローゼスの来日公演を観てきた。関東でやった公演は全部観た。相当金は掛かったが、やっぱりこれだ!と思った。そして(恐らく)こんな俺と同じ遺伝子を持った男達が先月デビューした。そのバンドは DRUNK FUX。ガンズファンからしたらそのまんまのバンド名だ。そして、そのバンド名を汚す事無い楽曲がこのアルバムに納められている。この国にはめずらしい 純度100パーセントのBADBOYS R&Rだ。俺が知る限りZIGGY以来ではないか?
結成当時からライブを観てきたが、その(いい意味で)滅茶苦茶っぷりはこのアルバムにたっぷり注ぎ込まれている。(この前もギターのAKAが酒を飲んでいて自分たちのライブに遅刻して3曲目から登場したらしい。それすらバンドのカラーにしてしまう所が凄い!)
このバンド名にピンときた人、ジャケットにピンときた人は是非是非聞いてみてほしい。このテの音が好きな人の期待は絶対裏切らないはずだ。


下北沢SHELTER:W、ゴミケル ローズ


永山尚太 / ぼくらの道

TECG-9 1,050yen(tax in) / IN STORES NOW

永山尚太さん、自身初のラブソング『ぼくらの道』は大人の恋愛を題材としている。詩には大人の恋愛感が綴られ、長年付き合った人との日々、遠い記憶、別れ、後悔、切なさ、心の描写、そしてその先に見えてくるお互いの希望の光、今でもあなたの悲しむ顔だけは見たくないと思うほどの愛おしさや優しさなど、溢れてくる感情がダイレクトに伝わる作品になっている。さらに尚太さんの声でその詩の世界観をリアルなモノとして聴く者を優しく包み込み、決して放さない魅力を際だたせている。皆さんもこの曲を聴いて何か温かいモノを感じとれるはずです!!
そんな永山尚太さんも出るイベント「唄者(うたしゃ)飯店Vol. 2 」が11月9日金曜日に新宿ネイキッドロフトで開かれます。尚太さん以外にも沖縄のアーティスト、慶田盛大介さん、そべぽーぽーさん、比嘉あゆみさんが出演!!沖縄ワールドを存分に楽しめるイベントになるでしょう。


Naked LOFT:ぐしけん


HARRY HOSONO&THE WORLD SHYNESS / FLYING SAUCER 1947

VICL-62534 3,045yen(tax in) / IN STORES NOW

自慢話から入る。つい3ヶ月前事務所の電話が鳴り、ロフトレコードの『衝撃のUFO』(1975年ビクターレコードよりライブハウスロフトシリーズとしてリリース後、トランスレコードよりリミックス盤発売)の音源をサンプリングしたいのですけど…」とスピードスターレコードより電話があった。なんと、私が30数年前にほとんど1人で適当に作ったレコードの素材を、かの天下の細野晴臣御大が使いたいというのだ。このCDの6曲目にほんの数秒間「宇宙交信器(円盤からの声)」の所が入っているだけなのだが、私はそれでもうれしくってその夜はなかなか寝付けなかった。
さてこのアルバムであるが、世界で初めてUFOが認識され、かの天才細野晴臣が生まれた年と言うところから名付けられたという。イエローマジック以降の細野さんはほとんど打ち込みだけでやってきた。だから初期の細野作品を愛している私にとっては全く興味がない存在だった。しかし、今回のアルバムは1940年代の一発どりを踏襲しているが故にバンドアンサンブルのほどよい緊張感を含め、ロックアルバムからの離脱も含め細野さんはここで「原点回帰」したと宣言しているように見えた。(ばんざい。)70年代から常に時代を先取りしてきた細野晴臣作品を愛しているファンにとってはたまらないと思う。素晴らしすぎる作品である。


平野悠


フジファブリック / 若者のすべて

TOCT-40175 1,000yen(tax in) / 11.14 IN STORES

分かりやすくジャンル分けをしたらいわゆる「ロック」と分類されるのでしょうけど、どんな音楽をしているバンドなの? と言われると非常に難しい。だって、本作『若者のすべて』みたいなシンプルな歌を歌ったり、今年発表した2曲のシングル『Sufer King』、『パッション・フルーツ』の様な一癖も二癖もある愉快であり、爽快な楽曲を発表したりして。でも一貫して言えるのは、メロディーと歌詞の語呂合わせが何とも絶妙だという事。今回の作品は、景色がパァーっと浮かぶ様な、自分の体験とリンクしまうかの様なちょっとセンチな気分で聞けます。また名曲出したなぁ〜と感心しました。あまりも良かったから色んな人に「今回のフジファブリックの新譜、凄い良かったよー!」と口コミしてしまう程です。本当、彼等は聴き手を飽きさせないバンドだなぁ。


SONG-CRUX:樋口寛子


フジファブリック / 若者のすべて

TOCT-40175 1,000yen(tax in) / 11.14 IN STORES

分かりやすくジャンル分けをしたらいわゆる「ロック」と分類されるのでしょうけど、どんな音楽をしているバンドなの? と言われると非常に難しい。だって、本作『若者のすべて』みたいなシンプルな歌を歌ったり、今年発表した2曲のシングル『Sufer King』、『パッション・フルーツ』の様な一癖も二癖もある愉快であり、爽快な楽曲を発表したりして。でも一貫して言えるのは、メロディーと歌詞の語呂合わせが何とも絶妙だという事。今回の作品は、景色がパァーっと浮かぶ様な、自分の体験とリンクしまうかの様なちょっとセンチな気分で聞けます。また名曲出したなぁ〜と感心しました。あまりも良かったから色んな人に「今回のフジファブリックの新譜、凄い良かったよー!」と口コミしてしまう程です。本当、彼等は聴き手を飽きさせないバンドだなぁ。


SONG-CRUX:樋口寛子


plane / localizer

TFCC-86237 2,800yen(tax in) / IN STORES NOW

前作『Slow Express』から約1年半。planeが2nd.アルバム『localizer』をリリースしました。“locarizer”とは…と書こうと思いましたが、気になる方はインタビューページに掲載しているのでそちらをお読み下さい。
今回リリースされたこのアルバムは、私がいつも聴いている曲とは違い、感情をストレートにぶつけない曲が多い気がしました。でも、だからといって全く意味がないことを歌っているのかと言えばそうではなくて、きっと、どんなに泥臭い事を歌っていても、この4人の絶妙なサウンドのバランスが受け入れやすく聴きやすい作品にしているんだろうと思います。「聴きやすい」ということをBGM的だと言えばそれまでですが、BGMの中にもただ流れているだけで気にならないものと、メロディーが良くてつい聴き入ってしまうものがあるとすれば絶対に後者。いつだかのレビューで『花火』のことを書きましたが、有線からこの曲が流れてきて、きれいなボーカルとサウンドに作業をしていた手を止めた記憶があります(『花火』のアルバムバージョンも必聴!)。今作は、そういった聴き心地の良い楽曲が10曲も聴けて、全曲で46分とてもリラックスした時間を過ごすことができます。
planeと言えばボーカルの菊地さんですけど、こんなにステキな曲を書く方でありながら、キャラがかなり濃い。インタビューでは笑いっぱなしの2時間でした。こういうギャップが、さらに良い曲として聴かせてくれるんじゃないかと思っています。ぜひ聴いてもらいたい作品です。


Rooftop:やまだともこ


BLUEV / ロックンロール登場

TFCC-86237 2,800yen(tax in) / IN STORES NOW

祝 結成10周年! で、初のフルアルバム…。活動をライブに照準合わせちゃっているモンだから、アルバムにまとめるのを忘れてたとしか思えない…。ヌンチャク振り回すわ、飛び蹴りながらフロアーに降り立つわ、ドリンクカウンターにビールのおねだりするわ…。ちょっと迷惑な位のテンションで挑んで来る彼等、本作は再生すると飛び出す絵本的なライブ感が〜!!! 迷惑です…やめてください(笑)。
楽曲はバリエーション在りつつも全体的に大人の渋ROCKなのにね…。なんだか様子がオカシイ、ていうか一発録りなんじゃないのかコレ? の割にはエンハンスト仕様で、前シングルのロックンロール24時間(自分はコレにヤられました)PVと、ブックレットの付録付き…贅沢に出来てます。
BLUEVに関してデータが無い方、まずはこのPVだけでも是非! 愛すべきバカ大人に泣けます。何はともあれ、まずはライブを観ん事には埒が明かない、コレはライブ観戦してから思い出し笑いする為のアイテムです、断言出来ます! (注→本文はあくまでもCDレビューです)

【ライブ情報】
12/1郡山CLUB#9「ブルー・スリー大会2007」
1/5 下北沢SHELTER「ブルー・スリー大会 東京編」


新宿LOFT:よっしぃ


MINOR LEAGUE / SOUL イズ SON

SCRTRTRO701 1,365yen(tax in) / IN STORES NOW

自分がシェルターで初めて働きだした時「どーも、トールです」と人なつっこい笑顔で挨拶された先輩がいまして、同い年ということもあり仲良くなった。当時恵比寿にMILKというライブもできるクラブがオープンとなり、タイガーホールの石川さんなどがDJをやっていて皆で遊びに行って朝までよく騒いでいた。今でも鮮明に覚えているのは、トールが休みの日にシェルターへ遊びに来た時の服装が真っ白いシャツに下駄というお洒落を通り過ぎてなにかバンカラを感じた。会った時からなにか野生を感じる存在感、基本おバカであるが誰にでも優しかったし、誰からも好かれていた。ここまで書くとこの人死んだんかな? と思う人もいるでしょうがそういうわけでなく、トールがやっている「MINOR LEAGUE」の新譜が出たんですよ。俗に言う「ラウド系」ですが、そんな中でも異色を放つマイナーリーグの新作はかなり良い出来。「ネット de デート」のイントロ最高。


下北沢SHELTER:西村等


松浦亜弥 / ダブル レインボウ

EPCE-5501 3,150yen (tax-in) / NOW IN STORES

本誌の数少ないアイドル枠として、℃-uteのニューシングル「都会っ子 純情」を取り上げようかと思ったが、やっぱり今月はこの松浦亜弥の5枚目のオリジナルアルバム『ダブル レインボウ』を推したいと思う。5作目といっても前作『Naked Songs』がカバー中心だったことを考えると、実質的には『x3』(2004年)以来のオリジナルアルバムとも言える。実際この3年間の変化は大きい。14歳でデビューし、「桃色片想い」「Yeah! めっちゃホリディ」などのヒットで“完璧なアイドル”として世間を席巻したあややも今や21歳。大人になったあややの歌と世界観を披露する意味でも今作は非常に重要な作品となっている。以前のイメージを求めて聴くと肩すかしをくらうだろうが、収録曲はどれも粒が揃っていて全体のコンセプトはとてもはっきりしている。落ち着いたバラードや軽快なポップスは、70年代以降のニューミュージックを思わせ、あやや本来の歌の巧さが光っている。特に「女 Day by Day」は現在のあややを等身大に表した秀作だ。“負けるなB型”って所がイイネ。


加藤梅造


メリー / M.E.R.R.Y.

初回盤:VIZL-262 3,675yen(tax in) / 通常盤:VICL-62594 3,045yen(tax in) / 11.07 IN STORES

11.7に3rd Album『M.E.R.R.Y.』が発売される。やはりAlbumはたくさんのメリーの音楽性を発見出来る。Singleでもカップリング曲でマニアックな部分に触れる事は出来るが、Albumともなると相当な部分に触れる事が出来る。何度かメリーのREVIEWを書かせてもらっているけど、毎回思う事は、曲とヴォーカルの音楽がしっかり絡み合うなぁ、という事だ。メロディアスな曲調からレトロな曲調から激しい曲調まで。ガラさんのヴォーカル力は凄いなぁ〜としみじみ思った。ありきたりな言葉になってしまうけど「上手い!」。哀愁漂う曲では特に、“想い”が伝わってきて悲しい気持ちになる。もちろんガラさんだけではなく、このメンバーだからこそ出せる音に曲。“メリーは素晴らしい”と再確認した1枚だった。初回盤にはDVDが付き、通常盤にはボーナストラックで『ポエジー』という曲が収録されている。
11/20からは「Many Merry Days #3」tourがSHIBUYA-AXを皮切りにstartする。CDも良いけどLIVEも最高なバンドなので、ぜひ生で音楽を聴いてみて欲しい。


新宿LOFT副店長:河西 香織


夜子ママ&オアシスガールズ / 夜子ママ宇宙音頭

KICB-2277 1,200yen(tax in) / IN STORES NOW

『満月の夜には、不思議な伝説があります。遠い宇宙の果てから、流れ星に乗って、魔法使いヤコママが現れるというのです。さて、今日は満月 さぁ、みんなで呼んでみましょう! せぇぇーの ヤコママ〜』『みんな、夢を持っていますか? 魔法使いヤコママと、宇宙で夢をかなえましょう!! パドマパドマパドマ〜』
これがこの唄の冒頭歌詞。ダンサー(兼振り付け師)でマジシャンで高級会員制クラブのオーナーで執筆家でNPO法人アジアヒューマンサポートの最高顧問でハリウッド女優。そして、あるときは「みんなを幸せにすることができる魔法使い」という顔を持つ夜子ママ。(上記に書ききれませんが、まだまださまざまな顔を持っています)この唄同様、彼女そのものにも宇宙を感じてしまうのは私だけでしょうか? ちなみに歌詞にある「パドマパドマパドマ」というのは、彼女が自身が考案した「みんなが幸せになれる」という魔法の言葉。さぁ みんなももう口ずさまずにはいられない! たとえ今日が満月でなくとも…「パドマパドマパドマ〜〜〜」。新曲『忍者空手』も近々発売予定。もう彼女しか見えない。


LOFT PLUS ONE:パドマ柴田


大和 / 旅の草鞋の爪を切る

DLCN-2012 2,310yen (tax in) / 11.07 IN STORES

我らがENJOY PUNK ROCK軍団ヘッドロック・レコーズの長男坊であり、元祖三線パンクロックの大和が、3年ぶりのアルバムを引っさげて戻って参りました。前作『永遠と一日』を完成させた直後、バンドのメイン・ソングライターだったギタリストのマサが脱退。これは大和にとって正直大きな痛手でした。ボーカルのヒトシはといえば、全てを出しきってしまったかの如く、軽い「抜け殻状態」に陥り、このままではいかんと、「ママチャリ日本一周」の旅に出て、約3ヶ月で完遂。その旅を通じて「やはり自分はこれからも歌を唄っていきたい」と決意を新たにし、様々な紆余曲折もポジティブに乗り越えつつ、そこから更に約3年。文字通り、大和ファミリーの力を総結集して作り上げた、最高の作品がここにあります。ある日の旅の情景から生まれた感動的な名曲『或る日の夕陽に』、元アンジーの水戸くんが作詞提供してくれたエモーショナルな『火の鳥』、BEGINの名曲『島人ぬ宝』のカバー、ベースのカズが初めて作詞を手掛けた『白樺の夢』、『大和』と『琉球』が絶妙に融合した、大和ならではのミクスチャー・インスト・チューン『大江戸祭り』など、全10曲。文字通り、渾身の一作です。是非とも聴いて下さいませ。是非とも男泣きして下さいませ。


DJ-namijin/ヘッドロックオーガナイザー


藤崎賢一 / 境界線

BRCDS-8025 1,000yen(tax in) / IN STORES NOW

2006年7月に6(six)解散後、再びソロ活動を始めたヴォーカリスト藤崎賢一。ライヴで人気のキラー・チューン『境界線』を、ファンの声に応えマキシ・シングルとして10/10にリリースした。今回も藤崎節炸裂! 個人的にずっとファンとして追いかけているアーティストなのだが、まさにファン心理を読んだ仕上げになっていて、シングル・ヴァージョン、ヴォーカル&ピアノ・ヴァージョン、ライヴ・ヴァージョンと違った顔をした3パターンの『境界線』が聴けるのも、このマキシ・シングルの魅力だ。でも一番の魅力は、いつの時代も変わる事のない、等身大の人間味を感じる事が出来る藤崎の魂のこもった唄。熱くなれると共になぜかホッと安心出来たりもするのだ。だから変な言い方だがファンを止められない。きっとこの唄が健在する限り、私はずっと彼のファンで有り続けるのであろう。また11/3(土)&4(日)には下北沢Cave Beでのライヴが決定している。久しぶりにその魅力を肌で感じて来よう。


新宿LOFT:どうきょうみゆき


岸根光 / Trick or Treat

BRCDS-8024 1,800yen(tax in) / IN STORES NOW

SHOWYこと岸根光。ex.JUSTY-NASTYのベーシスト。J-N解散後ヴォーカルに転向。ソロ・ユニット、いくつかのバンドを経て、16年振りのソロ・ミニ・アルバムを10/10にリリースした。
「岸根光」をベーシストとしてしか知らなかった私は、彼がどんな歌を歌うのかとても興味があった。蓋を開けてみると、ポップな曲有りの耳に馴染みやすいロック。初めて聴く岸根さんの歌声は、どこか優しさと切なさを帯びていて、まるでキャリアと年齢を重ねた現在の彼が見えてくるよう。個人的な事だが、このアルバムで描かれている世界が、私の考えや日々思う事に酷似していて凄く驚いた。特に最後に入っている『Maria』の歌詞は、私の思いそのまま! このアルバムは私にとって一気に身近なものになった。ちなみにこのアルバムと先に紹介した藤崎さんのマキシ・シングル『境界線』、2枚同時に購入すると藤崎賢一サイドユニット “THE BAND OF OUTSIDERS” featuring 岸根光による未発表音源がプレゼントされるらしい! また11/3(土)に下北沢Cave Beにてイベント出演(藤崎氏も出演!)、11/10(土)には大阪・心斎橋RUIDOにてレコ発ライヴが決定! 次は是非生で!!


新宿LOFT:どうきょうみゆき



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