大槻ケンジ氏との対談スペシャル!
ハロ〜☆ミスターモンキー! そろそろ世間的には10月ってことで涼しくなってきてますか? 今年は残暑がキビしかったから急に涼しくなられても身体がビックリしちゃって僕的には困ります。って事で出来ればだんだん涼しくなっていってほしい今日この頃、みなさんどうお過ごしでしょうか? 僕としては夏バテも夏カゼも、ましてや夏ヤセなんかもまったくナッシングなまま、ただただ忙しく夏を乗り切ったっつーか過ぎてったっつーか……特に夏らしい事は一切してないまま夏は終わったッス!! ……それもこれもすべてはレコーディングやってたからなんですけど。「レコーディングだけしてた夏」……なんかスゲーな! ちょっとミュージシャンっぽいかもね! でもロックっぽさは確実にゼロだな! 残念ながら相変わらずロックな暮らしとは無縁な僕ですわ。…べつにいいんですけど。いくらロックだなんだって言ったって未だに「ニューロティカ? あのピエロのコミックバンドでしょ(笑)」ですから。そうですけど! 正解ですけど! そういえば「ロックだパンクだ言う前に男は心意気だ!」ってロッカーズの陣内さんが言ってたのを思い出しました。そうですよ。心意気ですよ。……ってそっちもあんまり自信無いなー。ロックでもなければパンクでもなし。ましてや心意気なんかある訳なしかよー。大丈夫かよ俺! そしてニューロティカ!! ……まあ、そんなこんなで今月も「今トゥナ」いってみよー!
さて8月号から始まってました「ニューロティカ ロフト通算ライブ回数200回記念!カウントダウン対談」。真ん中あたりのカラーページでドカンと1ページでやってもらってますよ。8月号のシズヲ、9月号のナボに続き今月号ではついに僕の出番って事で対談やってきました。で、一体誰と対談するんだろーって事ですけど、それが大方の予想を裏切ってお相手はなんと大槻ケンヂ氏! なんで? って思ったりする人も多いでしょう。バンドでのパートも違うし、年齢が近いって事以外は特に共通点の無さそうな2人。なのになんで大槻氏だったかっつーと、俺が大槻さんの小説のファンだから! だからミーハー的にも話を聞きたかったの! ついでにバンドブームの頃のウラヤマしい話(あっちゃんの体験話よりも数段豪華!)から、その後のブーム終了時のキツーイ裏話までジックリと聞きたかった訳なんですよ。ってことは僕が一方的に話聞きたいだけなんで、それじゃ対談じゃないじゃんって話にもなりそう。そりゃそうだね。でもまあ何とかなるだろって全くのノープランな俺。心配する北村ヂン。ホントは俺も心配。ってな訳でお忙しいスケジュールの合間に来ていただきました渋谷の某喫茶室の会議室。そしてどうなるか予想もつかないままとにかく始まりました「オーケン×カタル」対談。でもいざ始まってみたらマニアックな映画の話からバンドブーム、タレント業、小説の話などノリノリで話してくれました。さすがオーケン氏、話がオモシロイのなんのって。結果、対談ページ本編では収まりきれないほどのボリュームでネタが満載なので、チャッカリこっちでも続編をやっちゃいましょー!
『グミ・チョコレート・パイン』映画化!
カタル:大槻さん原作の『グミ・チョコレート・パイン』がついに映画化ということなんですが、楽しみですねぇ! 早く観たいですねー。
大槻:出来たのを観たんだけどいい映画でしたよ。話が違う方向にいっちゃったりとか、いかにもケラさんらしい展開もありつつ、いい感じだったなぁ。
カタル:なるほどねぇ。やっぱり原作とは変わってる部分もあるんですね。ケンゾーの若い頃と年をとってからの話が入り交じっているらしいですね。
大槻:その辺が原作とは全然違ってて、『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいに年をとった場面から始まるんですよ。36歳の主人公・大橋賢三を大森南朋さんが演じてるんですが、ガン保険のCM(海上生命ガン保険)の人なんですよね。「あー、賢三は年をとったらガン保険の人になるんだ!」っていうのが一番のショックでしたね(笑)。それを友達に言ったら「えっ、地井武雄になってたの?」って言われて、そっちのガン保険じゃないよーって(笑)。でも犬山イヌコとか、みのすけ、ピエール瀧、峯田和伸くんって、知ってる人ばっかり出てるんで不思議な感じだったなー。
カタル:自分の書いた小説とかが映画になるってのは今までにもあったんですか?
大槻:友松直之さん監督、加藤なつきちゃん主演の『ステーシー』、清水厚さん監督、香奈ちゃん主演の『NATSUMISAN』に続いて三回目ですね。……あ、本当は四回目だ。昔、空手バカボンっていうバンドをやっていたんですが、17歳の時に空手バカボンの楽曲を原案として大槻ケンヂ主演、ケラさん監督で『中央線ヤクザブルース』っていう10分くらいの短編映画を作ったことがあったんですよ。それには犬山イヌコも出てたんだけど。そういう意味では、原作・大槻ケンヂ、監督・ケラリーノ・サンドロヴィッチっていう映画は、すでに今から20数年前に作られていたんですよね。それが時を経てまた『グミ・チョコレート・パイン』で劇場公開映画として実現したってのはすごいことですよ。
カタル:格段にグレードアップしてまた……って事ですからね。それはスゴイ!
『小説家としての…』
カタル:大槻さんの小説の一ファンとして、原稿を書くにあたっての話なんかも聞きたいんですけど、よくホテルに缶詰になるとか書いてますけど、やっぱり大変なんですか?
大槻:そのくらいしないとやらないというのがあるんですよ。今、書く気が全然しなくなってて、文筆業も50歳くらいまでにやめようって思ってるんだけど……だってもう大変なんだもん。「こんな辛いことやるのイヤだ!」って。作家さんの中には自動書記みたいに、書かずにはいられないっていうような人もいるけど。
カタル:やっぱり最初に取りかかるときには「小説を書こう!」って思って書き始めるんですか? 俺は作曲する時は「曲を書こう! 今から曲を作るぞ!」と思ってやり始めるんですけど、それと同じような感じなんですかね?
大槻:「書こう!」と思って書きますね。2日前くらいから「明後日には書こう、明後日には書こう……」って思ってて、「あと5分したら書こう……」とかずっとやってて、最後に「エーイ!」って書き出すの。
カタル:やっぱりそのくらいの勢いをつけて始める訳ですね。なかなか取りかかれないカンジは分かるような気がします。で、その時にはある程度のプロットはあるわけですか?
大槻:ありますね。でもお腹痛くなりますよ。でも今は1日8枚って決めてて、そう決めてからはちょっと楽になったんだけど。………あ〜、もう書きたくないなぁ〜。
カタル:エッセイとかも書いてらっしゃいますけど、そういうのは日々ネタを集めてっていう感じですか?
大槻:ボーカリストとかコラムニストっていうのは本当に大変なんですよ! この世の全てをネタとして考えて生きているので。ボーカリストが他の演奏陣に対して思うのは「MC考えてみろよー! いちいちMC考える辛さをわかれーっ!」っていうことだからね(笑)。それはミック・ジャガーから大槻ケンヂまで、共通の気持ちなんじゃないかな。もう、どれだけ大変なことか……。
カタル:あ、じゃあ俺もあっちゃんにMCのダメ出しとかはしない方がいいんですね。
大槻:あっちゃんも死ぬ思いで本番直前までずーっと考えてるんだと思うよ。最近は段々型が出来てきて、考えなくてもしゃべれるようになったけど。
カタル:これ、Rooftopで僕が書いてるコーナーなんですけど、もう7年もやってるのに、未だに毎月毎月すごい大変なんですよ。締め切りが20日なんで、いつも15日くらいになると胃が痛くなってきて……。すごいプレッシャーの中で書いてるんですけど、不思議とヤメたいとは思わなくて………。やっぱり面白いって言われると嬉しいですしね。それで今後もっと面白くしていくために大槻先生からアドバイスしていただければと思ってるんですけど……。
大槻:いやいや、ボクなんかが言うのはなんなんですけど。誰かが言ってた事でボクが気をつけているのは「本を書くときに一番重要なのは、自分だけが知っていることを誰にでもわかるように書くことだ」っていう事ですね。文学以外は、それが一番誰が読んでも面白いんですよ。
カタル:やっぱり書き手には読み手にわかるように書ける技術が必要ってことですよねー。
大槻:あとは、あんまり下ネタを書かないようにしてますね。ミュージシャンが文章を書くとつい下ネタになっちゃう人が多いんですよ(笑)。それは避けたいなって。あまりシモへシモへと行っちゃうとねー。
カタル:そういえばシモで思い出したんですが『綿いっぱいの愛を!』(大槻ケンジ著のエッセイ集)で『イケるクチ』って話がありましたよね。あれは下ネタってことになるんでしょうけど、面白くて電車で読んでで笑っちゃって笑っちゃって…。元はファンレターから……ですよね。
大槻:そうなの。ファンレターなの。そういうネタを日々集めてねー。それと、トホホなことは全部エッセイネタにしようと思ってますね。でもロティカの周りなんてネタの宝庫なんじゃないの?
カタル:まあ、それはそうなんですけど……ほとんどがトホホですよ。最近のあっちゃんはトホホ量産体勢に入ってますね。僕の場合は日記みたいに書き連ねてるだけですから。喋り口調で。
大槻:でも、ミュージシャンももっと小説とか書けばいいのになって思うけどな。書くと意外とすごい才能が発揮されるかもしれない。町田康さんなんかもね。まさか町田さんが作家になるなんて思ってなかったじゃないですか。
カタル:すごいですよね。元々そういう才能を持ってる人だったんでしょうけどね。本が好きだってだけじゃ実際小説なんか書けるハズないでしょうから。僕はまったく自分で書ける気はしませんよー。これからもただの読み手でいます。
そんなカンジで最後はこの「今トゥナ」へのアドバイスまでいただいて、僕としては大満足で終わった今回の対談。いやーそれにしてもオモシロい話がたくさん聞けたなー。楽しかったし大成功でしょう。ナイスな企画でしたね。大槻さん、ホントにありがとうございました。また話聞きに行きたいッス。ネタが溜まった頃に。そん時はまたヨロシクお願いします!
俺バカにスゴすぎるメンツが!
そしてロティカの近況はといえば、レコーディング真っただ中の8/26に行われたロフトの197回目がものスゴかったよねー。だって共演が『THE STAR CLUB』に『SDR』、さらに『M.J.Q』ですよ! ヒカゲさんにシゲルさんに、さらにミチロウさんですから! ……ビックリしたなーもう。ありえねーッス。昔じゃ考えられないメンツが大集合しちゃった訳ですから。しかも俺バカに(笑)。いいんですかホントにってカンジ。『竹入BAND』も出てくれて、もう強力すぎてクラクラしちゃう1日でした。ホントに滅多になさそうなんで忘れられない日になりそう。こんな人達を集めちゃうあっちゃんもやっぱりスゴいのかなー。少しは見直したりしてみようかしら。そしてREC終了後は名古屋と大阪で超身内的俺バカ。ゲルググ、ロリータ18号、30%LESS FATにLonesome Dove Woodrowsですよ。これまた有り得ない程に身内ばっかり。気を遣うところがまったくナシ! いいのか悪いのかわかんないけど。でも楽しいからオールOKでしょう。そして個人的には恒例のベース飲み会がありました。いろんなバンドのベーシストだけが集まる飲み会! 低音のみ……強力だなー。しかも今回で3回目って事で人数も増えてますよー。30分遅れで僕が行った時にはすでに40人以上集まってて、その後もぞくぞくと来てたみたいだから最終的には何人になってたのかしら。写真は端っこの年長者席(笑)。主催のグレート前川、ウエノコウジ、市川勝也……。こっちサイドに座ってる人達はみんな40前後で向こう側が20代と30代前半らしい。僕は早い時間に終電で帰って来たのでその場に居た時間は3時間弱。なのでこのへんのお馴染みの人達としか喋ってなかったけど、その後はどうだったんでしょうか。年長者チームも若者チームも入り乱れて交流を深めちゃったりしたのかなー。ちなみに早い時間にはまだ近づきにくい雰囲気だったであろう年長者席に果敢に攻めて来て、僕にも丁寧に挨拶してきたのは「太陽族のつよし君」と「LUNK HEADの合田君」。この場では御法度とされてるベースやアンプの話で盛り上がったりしたんで、とりあえずこの2人の名前だけはシッカリ覚えて帰りました。それと私事ですが9/6に41歳になりました。って事で名古屋、大阪の俺バカではたくさんの贈り物やケーキ、メッセージをいただいちゃいました。どうもありがとう。厄年でも頑張っていけそうです。
そんなニューロティカとカタルですが、来月はいよいよロフト出演200回記念のワンマンライブが! それだけじゃなく初のカバーアルバム(タイトル未定)の発売まで! うわーっ たたた大変!! 2007年も後半にきてまた大きな動きが、そして大きな波がロティカに押し寄せてきてるカンジですよー! 乗り遅れないようにロティカと一緒にライドオンして下さいねー! って意味わかんねー!!
SPLIT LIVE DVD
「Live Shock Loft ニューロティカ×フラワーカンパニーズ」
RTLC-005 2,625yen(tax in)
2007.6.13 IN STORES
★amazonで購入する
THE LOODS
STILL LOUD (CD&DVD)
いぬん堂 WC-064~65 / 2,625yen
7.25 IN STORES
3月9日LOFTでの再結成&再解散ライブを完全収録。
Live info.
10.05(Fri)長野CLUB JUNK BOX
10.06(Sat)甲府KAZOO HALL
10.12(Fri)郡山♯9
10.13(Sat)仙台CLUB JUNK BOX
10.14(Sun)秋田Club SWINDLE
10.17(Wed) 渋谷クラブクアトロ
10.20(Sat) 札幌COLONY
※入場者全員にロチ太フィギュアプレゼント
10.28(Sun) 新宿LOFT
※ニューロティカロフト通算ライブ回数200回まであと1回
11.10(Sat)名古屋クラブクアトロ
※入場者全員に 2008年卓上カレンダープレゼント
11.11(Sun)大阪キングコブラ
※ 入場者全員に2008年卓上カレンダープレゼント
11.17(Sat)新宿LOFT
※ ニューロティカロフト通算ライブ回数200回記念スペシャルワンマンライブ
11.24(Sat) 新宿HOLIDAY
11.29(Tue)LIVE rise SHUNAN(山口県)
11.30(Fri)博多SON
※入場者全員にロチ太フィギュアプレゼント
12.02(Sun)徳島ジッターバグ
ニューロティカ OFFICIAL WEB SITE
http://www8.big.or.jp/~roteka/(PC)
http://www8.big.or.jp/~roteka/mobile/(mobile)