ギター バックナンバー

ジュリエットやまだの『あ・き・す・と・ぜ・ね・こ』 ('07年9月号)

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今月のロミオ:東野ハマジ+ダイスケハンサム(from:SHORT LEG SUMMER)

今回のジュリエットの部屋に招待したのはロックンロールバンド“SHORT LEG SUMMER”から、東野ハマジさんとダイスケハンサムさんです。元々、このご時世に“ハンサム”と名乗る人って…本当にハンサムなのだろうかと興味津々でインタビュー場所に向かいました。東野幸治さんにそっくりの東野ハマジ(Vo.)さんと、確かに“ハンサム”なダイスケハンサム(Dr.)さんが登場。とにかく喋るハマジさんと、おとなしめのハンサムさんという対照的なお二人でしたが、楽しい時間を過ごしました。このバンド、かなり面白いです。


ハマジ VS ハンサム

──ジュリエットの企画なので最初に理想のデートのお話をしましょうか。

ハマジ:どこから話したらよいのかなー。

──じゃあ、ハンサムさんにお聞きしたいんですけど、ハンサムさんが夢見るデートプランは?

ハンサム:まず、自転車で彼女を迎えに行って、電車で水族館に行きます。楽しいですかね。

ハマジ:誰に聞いているんだよ(笑)。

──水族館ってガラスが割れそうで好きじゃないんですよねー。

ハマジ:ということは、水族館というチョイスははっきり言ってナシですねー(笑)。

ハンサム:(苦笑)じゃあ動物園に行きます。動物園でキリンを見てから動物園の食事処でご飯を食べます。

ハマジ:動物園をなかなか出たくないんだ(笑)。

ハンサム:それから彼女の家に行って、朝まで動物園の思い出を語り合いますね。

ハマジ:動物園しか行かないんだ(笑)。彼女の家では語るだけで朝まで?

ハンサム:いや、いろいろなことをして。

ハマジ:動物園の思い出からいろいろなことをするタイミングって大丈夫ですか?

ハンサム:大丈夫ですよ。

ハマジ:…ハンサムくん、わからないよぉ。

──タイミング的にはかなり難易度が高いですよね(笑)。ハマジさんは?

ハマジ:僕はお買い物をしたいですねー。外国の映画にあるようなショッピングモールで箱を抱えながら彼女のお買い物に付き合いたいです。「そんなに持ちきれないぜー」ってやりたい(笑)。それで、エスカレーターの前でドターンて転びたい(笑)。彼女はちょっとバカにするんで、「ちょっと待ってくれよー」っていうノリ。

──完全に洋画のノリですね(笑)。では今まで一番心に残っているデートは?

ハマジ:僕は20歳か21歳ぐらいのクリスマスに、当時好きだった女の子とお台場に行きまして、「クリスマスだからプレゼントさせてくれよ」って言ったら「今日ここに連れてきてくれたことがプレゼントだから」みたいな感じでしたけど、「敢えて言うなら何が欲しい?」って聞いたら、そこにあったでっかいプーさんのぬいぐるみが欲しいって言ったんです。それを買ったんですけど入る袋がなくて、彼女が「抱いて帰りますから」って。クリスマスのお台場でプーさんをだっこして歩く彼女がかわいくてね。それが思い出に残ってます。その後、告白したら「私、吉田さんが好きです」って言われまして、それ以来プーさんが大嫌いになりました(笑)。

──本当にプーさんが欲しかっただけだったんですかね(笑)。

ハマジ:それか、こんなでかいプーさんと言えば買わないだろうって思ったんでしょうね。それを俺がパンチ見せてホントに買っちゃって…あれはしょっぱいクリスマスでした(笑)。

ハンサム:僕は彼女とノープランで海に行って、夕方ぐらいから偶然近くでお祭りと花火大会をやっていたので行ったんですよ。その後、泊まろうという事になったので泊まるところを探していたんですが、お盆で泊まるところがなくて歩いて探し続けたんです。途中で彼女が疲れたって言うんで一晩中彼女をおんぶして、旅館を探しました。

──ドラマみたいですねー。でも、さすがに一晩中歩くのは嫌ですね。

ハマジ:俺も一晩中歩かされたら嫌ですね。おんぶされるのも嫌だよ。

──デートは、リーゼントに皮ジャンで行くんですか?

ハマジ:これが一番かっこいいと思っているので…。「やめてよ」って言われたこともあります。

──やっぱり…。

ハマジ:「やっぱり」って言われちゃった(笑)。

──ハンサムさんのデート着はラメタイ(ラメのネクタイ)ですか?

ハンサム:だいたいこんな感じですね。

──ラメタイは衣装ですか?

ハンサム:衣装は越えてきてます。衣装という一言では片づけられない。

──体の一部みたいな?

ハンサム:俺がこの一部みたいな。

──…(苦笑)

ハマジ:ひきましたね(笑)。じゃあ、ジュリエットはどっちとデートしたいですか?

──洋服の話ですか?

ハマジ:いや、トータル的に。

──うーん…。

ハマジ:俺はめちゃめちゃ優しいタイプですよ。

ハンサム:俺も優しいですよ。

──うーん…。

ハマジ:デートだけで終わるものではないですからねー。

──じゃあ、ハンサムさん!!!

ハマジ:そこの前の段階だったら悩むけど、そこまで絡んでくるとハンサムだっていうコメントですよ。

──(笑)好きな女の子のタイプってあります?

ハンサム:雰囲気がある子ですね。

ハマジ:僕は話に付き合ってくれる子が良いです。話を流さないで笑ってくれる子が好きですね。

──ハマジさんは絶対に一緒にいて飽きないタイプですよね。

ハマジ:聞いたか、おい。

ハンサム:…そうですかね。

ハマジ:一緒にいる人間が言うな(笑)。

──(笑)そもそもハンサムさんとハマジさんってどんな意味でこの名前なんですか?

ハマジ:僕はハマジが名字なんですけど、ある日お世話になってるライブハウスからCDを出した時に、できたCDに“全作詞作曲 東野ハマジ”って勝手に書かれていて、「これどういうことですか?」って言ったら「東野幸治にそっくりなんだよ!!!」って、それ以来東野ハマジなんです。

──ハンサムさんは自分で名乗ったんですか?

ハマジ:はい、そうです(ちょっと怒り気味)。

──今回のジュリエットは“ハンサム”っていう名前で選ばせてもらったところもありますからね。プロフィールを見て、陰険で陰口をたたくハンサムってどんなだろうって思ってました(笑)。

ハマジ:ハンサムって明るいイメージありますからね(笑)。


強い敵、高い壁に挑んでいきたい

──今回リリースされる2nd.シングル『キラキラ』は、“人生輝いていこうぜ”ということがテーマになってますが、どんな時にこの曲は生まれたんですか?

ハマジ:曲を作る締め切りが迫っていて、スタジオに入る前日の夜から曲作りをしていたんですが、家を出る直前に「俺の言いたいことはこんなことじゃない!」って出来ていた曲を投げ捨てて、適当なコードで叫びながら歌ったら、自然と『キラキラ』が出てきたんです。その時に俺が言いたいことの全て何じゃないかなって思います。

──「輝いて輝いて 一度きりなんだから」ってすごくいいフレーズですよね。では自分が一番輝いて見える場所はどこだと思います?

ハマジ:ステージもですけど、何かに挑戦してるときしか輝けないと思うんですよね。才能があるわけでもないし、見た目も良くないし、それでも挑戦し続ければ応援してくれる人がいるってことをバンドをやっていて感じているので嬉しい事だと思います。だからどんどん強い敵、高い壁に挑んでいきたいと思います。

──ほう。ハンサムさんは?

ハンサム:やっぱり…ラメタイを付けている時。勝負の時に付けるというのが俺の中にあるので…。

──一番キラキラ輝いてますからね。

ハンサム:キラキラしたいときにキラキラするんです。…………今うまいこと言いましたよ。

ハマジ:今うまいこと言った気になってるのがすごく痛かった。

──(苦笑)この曲はいつぐらいから制作されてましたか?

ハマジ:昨年の春ぐらいですね。その時にできていたんです。ライブでもやっていて、人気もあったんですが、音源にはなっていなかったんです。応援歌だとは思いますけど、『キラキラ』は力を抜けるやさしさがある曲。

──楽曲はハマジさんが作られているんですか?

ハマジ:僕がギターで作って、バンドでアレンジをしてます。

──アレンジを最終的にまとめる作業はどなたが?

ハマジ:最終的には僕になるのかな。けど、俺たち4人だ からこうなんだっていうのを出すことを大事にしています。

ハンサム:僕は2年前にSHORT LEG SUMMERのサポートをしていて辞めたんですけど、もう一度アツイパッションを燃やしたいって昨年12月に戻りましたから。


ロックンロールはツッパリだけのものじゃないぜ

──今のようなロックンロールのバンドをやっていこうと思ったのはいつぐらいですか?

ハマジ:おととしの夏に初めて全国を回ったんですけど、なんとなくステージに立ってなんとない格好をしてたら知らない人は見てくれないですよね。とりあえず1曲聴いてもらえたらそこからは音楽でもっていける。そのためにはどうしたらいいだろうって。それで考えたのが、革ジャンはもともと着ていたので、リーゼントで固めて見た目からロックンロールを好きなことをアピールしようって。自分たちがロックンロールをどれだけ好きかがわかってもらえたら、好きな人は1曲聴いてみようって思ってもらえるかもと思ったんです。

──イメージが固定される懸念はなかったですか?

ハマジ:こういう格好をしてますけど、ロックンロールはツッパリだけのものじゃないぜっていうメッセージもあるので、うまく伝えるのに笑いを挟んだりとかポップな曲に流れたり、そういうところは気にしてますよ。昔のツッパリって男気もあったけどキュートさもあったじゃないですか。そういうところを出していきたい。その上でいろんな面を見せて、一通り聴いた時にあいつらロックンロールバンドだったなって思ってもらえればいいかな。

──あと、『シェリー』(M-2)なんですがこの曲は…。

ハマジ:この曲は正直に言ってしまうと思い入れとかないっす!パッと浮かんだ言葉を書いて出来た!って。出来た後にメンバーに「シェリーって誰?」って俺が聞いたんです(笑)。

──確かに、、、誰なんですかね(苦笑)。ロックンロールって元々派手イメージがあって、この曲も四畳半のにおいはしないですよね。ところで、以前『新柏』という作品を出していたように、なぜSHORT LEG SUMMERはここまで柏にこだわるんですか?

ハマジ:柏は出身地でもあり、「柏からこんなやつらが出てきたぜ、ヨロシク!」みたいな感じですね。柏は柏発の何かが出てきた時に応援しようっていうエネルギーがある街なんです。エネルギーがある街から出てきた俺たちがやっていく中で、柏も俺たちも一緒に盛り上がれれば嬉しいですね。エネルギーがある柏をリスペクトしているんです。

──今の活動の拠点は柏ですけど、今後全国にという野望は?

ハマジ:もちろんありますよ。

──では『キラキラ』の「輝いて大きな夢語る」という詞にかけて、10年後は何をしていると思いますか?

ハマジ:10年後もこの格好で今と同じ情熱を持って歌い続けられるんだったら、かっこいいよって褒めてあげたいです。

ハンサム:僕はラメタイをして、もっとキラキラしていたい。

ハマジ:…今までの話を総合して、俺とハンサムだったらどっちと付き合います?

──ハマジさん!!(即答)

ハマジ:やった! 今日来てよかった(笑)。

──(笑)10月からツアーも始まりますから、読者のみなさんに一言ずつお願いします。

ハマジ:『キラキラ』という曲は聴く人を選ばない応援歌だと思うので、1回でもいいから聴いてほしいですね。そしてライブに来て欲しい。俺らのパッションを生で感じに来てくれ! ヨロシク!!!

ハンサム:『キラキラ』で大好きな自分を見つけてもらいたいですね。俺らのライブでも、いろんなライブがあるので、ライブに来て体感してくれたらと思います。

ハマジ:あと、今日はジュリエットの中でハンサムに勝ててうれしいです!

ハンサム:もう1回勝負しようか…。


久遠

SHORT LEG SUMMER 2nd Single
『キラキラ』

2007.09.19 Release
AVCD-31287 ¥1,050-(tax in)
★amazonで購入する
★iTunes Storeで購入する(PC ONLY) icon
1. キラキラ
2. シェリー
3. バイバイベイベー 〜2007年7月26日「関東ギターエロス」より〜
4. 路地裏に咲く花 〜2007年7月26日「関東ギターエロス」より〜


LIVE Info

9.01(Sat)札幌ペニーレーン24
9.07(Fri)仙台JUINK BOX
9.21(Fri)横須賀PUMPKIN
『キラキラ』リリースTOUR
10.03(Wed)渋谷O-Crest
10.08(Mon)福岡DRUM SON
10.11(Thu)名古屋ell FITS ALL

SHORT LEG SUMMER OFFICIAL WEB SITE
http://www.short-leg-summer.com/

posted by Rooftop at 04:40 | TrackBack(0) | バックナンバー

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