ギター レギュラーコラム

ZOOMYの眼('07年9月号)

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サントリー武蔵野ビール工場でヘベレ・ケレレ・ヨー!
〜ロフトプロジェクト・スタッフと行く大人の社会見学!の巻〜



ZOOMYを千鳥足にさせる「黄色い魔法の液体」はどうやって生まれるのか?
武蔵野犬式ならぬ武蔵野麦酒式なビール職人達の仕事っぷりを体感すべく、
ロフトプロジェクトの社員を引き連れて大人の社会見学を敢行!



旨いビールは人間の五感にしか作れない!

そんなわけで、今日は俺が日頃から愛してやまないロフトプロジェクトの各店舗スタッフと一緒にサントリー武蔵野ビール工場へ見学に行ってきた! ここはユーミンの「中央フリーウェイ」の歌詞にも出てくる都内唯一のビール工場で、1963年創業だから俺より3つ年上の酒呑みの大先輩ってことになるね(笑)。

今日は見学用の帽子を最初から意気込んで被ってたんだけど、俺が被るとドモホルンリンクルを作ってる人みたいだったよね(笑)。思わず「初めての方にはお売りできません」って言いそうになっちゃったよ(笑)。それはともかくとして、サントリーのザ・プレミアム・モルツは天然水、二条大麦、アロマホップという厳選に厳選を重ねた素材選びがあってこそ旨いのが今日見学してよく判ったし、「ビール酵母が活き活きとするような環境作りに努めている」というサントリー・スタッフの方の言葉には感動したね。人間よりも酵母優先、もう完全に酵母原理主義みたいな感じだよね(笑)。あと、ホップが日本でほとんど採れないっていうのを初めて知った。採れても東北や北海道の一部なんだってね。ビールの製造工程のレクチャーを受けてる時に、俺はサンプルとして出された大麦や麦芽をひっきりなしに食べてたんだけど、あれは甘くて凄く美味しかった。麦茶に砂糖が入ってるみたいな味で、酒のつまみとして充分イケるよ。ネイキッドロフト副店長のウエズに同じくサンプルのホップを食べさせたら「苦すぎますよ、これ!」ってエラくシブい顔をしてたけど、そりゃそうだよな(笑)。スタッフの人は「食べても美味しいものじゃありませんよ」って言ってたしね(笑)。『はだしのゲン』でゲンのお父さんが言ってたみたいに、ウエズも「踏まれてもまっすぐ伸びる麦のように」ならなきゃダメだね(笑)。

あと、熟成を終えたビールがろ過されて、缶にどんどん詰められる様はやっぱり圧巻だったよね。まるで石井聰互監督の『爆裂都市』に出てきそうな風景で、胸が躍ったよ。凄まじい速さでシステマティックに缶詰めされながらも、そこに不良品がないか徹底してチェックするのは人間の目っていうのが凄いと思ったし、あれはプロの仕事だね。俺には到底できない芸当だよ。

レクチャーでは実際にディスペンサーを使って生ビールの正しい注ぎ方を教わったんだけど、普段店で何気なく呑む生ビールも、店側のちょっとした注ぎ方次第でだいぶ味が変わるのがよく判ったよ。器具のメンテナンス、グラスを常に清潔にしておくこと、そして注ぎ方の大切さ。そんな些細なことも店の大切なサービスのひとつだと思ったね。

今日習った旨い生ビールの注ぎ方は、ロフトのスタッフにもイイ勉強になったんじゃないかな。グラスを45度に傾ける、グラス7分目までビールを注ぐ、最後にクリーミーな泡でフタをする。泡でフタをして炭酸ガスを逃がさないっていう概念がイイじゃない? しかも、美味しい生ビールは呑み干すと泡が何層かの輪になる「エンジェルリング」…天使の輪がグラスに残るんだよね。天使の輪と言ってもキューティクルじゃないよ(笑)。とにかく店が旨いビールを注ぐようになれば、「美味しい輪」「また来る輪」「儲かる輪」っていうナニワっぽい三段落ちが起こることも教わったしね(笑)。それと、樽の温度を確認して適正なガスの圧力に設定する「温度カード」というのを貰ったんだけど、今度からライブのMCの時にこのカードを使って客席とステージ上の温度差を測ってみようと思う(笑)。坂さんだと相当なガスの圧力にしないとダメだからね(笑)。

お楽しみの試飲コーナーで3杯もグラスを空けちゃったから今はすっかりイイ気分だけど、ザ・プレミアム・モルツはやっぱりおかわりしたくなる味だよね。苦味がグッと来るけどすぐにサッと消えていくから、もう一杯呑みたくなる。工場で働くすべての人達が持ち得る英知と技術があの一杯に凝縮されてるわけだから、旨くないはずがないよね。サントリーの技術者の方が「人間の五感にしか良いモノは作れない」って言ってたけど、旨いビールもイイ音楽も原点は同じなんだと思ったな。モノ作りに携わる端くれとして、俺達怒髪天もザ・プレミアム・モルツみたいに最高金賞をブン獲るくらいにまだまだ精進しなきゃね!



写真:岩本 剛


怒髪天 information

◇ニュー・シングル『酒燃料爆進曲』(TECI-119/1,200円・税込)、絶賛発売中!
酒燃料爆進曲
『酒爆』の再録を筆頭に、ライヴ定番化間違いナシの新曲「ヘベレ・ケレレ・ヨー」、萩原健一のカヴァー「ぐでんぐでん」、そして「ビール・オア・ダイ」の別ヴァージョンを収録したアルコール血中濃度120%の“酒”EP!(発売はテイチクエンタテインメント/インペリアルレコードより)
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◇増子直純:番組MC
音楽情報番組『音流〜On Ryu〜』(テレビ東京のみ・毎週金曜27:15〜27:45)のMCを担当!

◇増子直純 主宰の新レーベル『Northern Blossom Records』始動!
ZOOMYこと増子直純が自ら主宰する新レーベル『Northern Blossom Records』(ノーザン ブラッサム レコード)が9月1日から始動! 「北の花盛りは、遅い。しかし、必ず花は咲く!」をコンセプトに、ZOOMYの慧眼によって見いだされた良質なアーティストの作品を発表していく! 第1弾アーティストは、同郷の後輩でもあるBUGY CRAXONEに決定! オーガナイザー・増子直純の手腕に期待大!

Live info.

◇EVENT
9月19日(水)新宿LOFT
9月21日(金)千葉LOOK
10月1日(月)新宿LOFT
10月12日(金)郡山CLUB #9
10月23日(火)大阪FANDANGO
11月14日(水)札幌ベッシーホール

◇『Roulette Loung TOUR』Roulette Lounge vs デリバリーブラッサム(vs. Radio Caroline)
10月5日(金)水戸LIGHTHOUSE
10月6日(土)HEAVEN'S ROCK宇都宮VJ-2

◇怒髪天 presents デリバリーブラッサム“month of NO GOD”
10月13日(土)仙台CLUB JUNK BOX
10月25日(木)熊本Django
10月26日(金)福岡graf
10月27日(土)広島CAVE-BE
10月29日(月)名古屋CLUB UP SET

◇ディスカバリージャパン“原点カイキ大作戦”
10月31日(水)下北沢CLUB Que[w/ 24/7, 夜のストレンジャーズ, Fave Raves]
11月1日(木)下北沢CLUB Que[w/ 24/7, 騒音寺, BLACK BOTTOM BRASS BAND, DJ:ISHIKAWA (TIGER HOLE), TARSHI( LONESOME DOVE WOODROWS)]

◇怒髪天2007年冬ツアー決定!!
11月30日(金)高崎Club FLEEZ
12月2日(日)京都磔磔
12月4日(火)金沢van van V4
12月5日(水)神戸STAR CLUB
12月6日(木)高松DIME
12月17日(月)郡山#9
12月19日(水)宇都宮HEAVEN'S ROCK

怒髪天 OFFICIAL WEB SITE
http://www.dohatsuten.jp/

posted by Rooftop at 05:00 | TrackBack(0) | レギュラーコラム

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