このスタジオ、本誌6月号でハウス・エンジニアの田村英章氏に僕がインタビューしていますが、レーベル運営もしている同社のボス、スタッフの姐御(怒髪天をマネージメントされていた方)とかねてより親交が深く、そんなスタジオで他でもないPANICSMILEが新曲をレコーディングするというので陣中見舞いという名の冷やかしに行ってきた次第。お約束でちゃんとリポDも持参しましたですよ、ええ。
このパニスマの新曲、8月に発売されるらしいヘンリー・チャールズ・ブコウスキー(アメリカの詩人・作家、1920〜1994)のトリビュート・アルバムに収録されるとのこと。他にもbloodthirsty butchersの吉村さんやeastern youthの吉野さん、タテタカコさん、フラワーカンパニーズなどが参加するそうです。メーカーから何のインフォメーションもないので、全部パニスマ吉田さんからの受け売りですけど(笑)。バップさん、リリースの暁には是非インタビューやらせて下さいね!
『BEST EDUCATION』という紛うことなき会心の作を発表した後の初音源だけに個人的にも新曲が凄まじく楽しみだったのですが、そこは日本が世界に誇る激変態ポップ・バンド(笑)、期待を裏切られること皆無で出来は言うまでもなく最高! 相変わらず各パートは暴れ放題のズレまくりなんですが、やはり得も言われぬ高揚感がやがてドドドドッと去来しやがるんだなァ…。感服!
6分を超すこの大作、とにかく聴き応え半端ナシ。何が豊かで何が貧相なのか、はたまたそれが倒錯するかのようなユーモアに溢れた曲(判りづらいかな?)。エンジニア田村師匠の巧みな仕事っぷりと吉田さんの的確な改善点が施され、また尋常じゃないテンションの傑作が生まれた感あり。
兎にも角にも、世の中を震撼させるような曲が生まれる瞬間に立ち会えて感無量であります!
写真左は、トラックダウン中にスタジオにあったRooftopを読みふけるギターのジェイソン。日本語読めるのでしょうか?(笑)
写真右はフライハイト・スタジオが誇る名エンジニア、田村師匠の男気に溢れた後ろ姿。普段はグラビアアイドルの話しかしないけど(笑)、さり気なくツボを押さえた仕事を完遂する恰好良すぎな兄貴ですわ!(しいな)