通算5枚目のフル・アルバム『フルスロットル・レッドゾーン』を完成させ、本誌では初となるメンバー全員でのインタビュー! 場所は都内某所にある彼らのアジト“ロックスビル・スタジオ・ワン”! ……の横にあるバーのデッキ! つまりオープンエア!(笑) 何でもスタジオ兼事務所が手狭ということで、フツーに車や人が往来するなかでインタビューするという僕自身ハジメテの経験!(笑) しかも、途中ロックスビル・スタジオ・ワンのビルの大家さんが兄貴達に向かって陽気に挨拶!(笑) インタビューでもKOZZYさんが話している通り、ロックンローラーたる者、ご近所付き合いはヒジョーに大切なわけですな! ははは。
それにしても! 自分達の手でスタジオをこしらえて、その秘密基地とも呼べる場所で音源も映像もフライヤーも雑誌の広告も何から何まで自分達のハンドメイドという姿勢には大いに共感! だからマックショウの生み出す作品にはどれも何とも言えぬ温もりが感じられるんだなァ…。
取材後にスタジオの内部にもお邪魔させて頂きましたが、確かに狭くはあるものの、機能性に富んだ内装とさり気なく置かれたヴィンテージ機材の数々に阿鼻叫喚! 何と言うか、男の子が自分だけの要塞を作り上げたように感じられて、凄く夢があるなァ…と思ったです。
マックショウ、そして本体であるコルツが一貫して体現してきたものとは、「やりゃあできんじゃん!」という頑ななDIY精神と音楽に対する深い愛情の念ではないでしょうか。だからこそ魂がふるえる。だからこそレッドゾーンまで振り切った彼らの音楽が我々の琴線に触れまくる。だからこそロックンロールに淫してきた我が身の来し方を正当化できる。だからこそ昭和82年というマックショウの音楽を享受できる現代に生まれた幸運に感謝するのです。(しいな)
かっけぇよね、もの凄く! またインタビューしたいな。