リキッドルームやらAXやらZeppやらでのワンマンも結構なんですが、いつか怒髪天を日本武道館で観たいとヲイラは本気で思っているので、今よりもっともっと売れてメジャー街道をばく進して欲しいのです。もちろん、魂こがしたバンドの如く、武道館の翌日はロフトでね(笑)。
それにしても、『酒爆』のジャケ周りやPVの評判が芳しくないと聞きますが(特に昔から応援しているファンに多いらしい)、そんなにダメでしょうか?
僕なんかは「これでも俺達についてこれるか!?」というバンドの軽い挑発に思えますけどね(笑)。
こういうことを書くと「椎名はバンド側の人間だから」とかくだらないことを揶揄されかねないので多くは語りませんけど、怒髪天というか増子さんの笑いに対するスタンスって、昔からかなり自虐的じゃないですか?(笑) 増子さんがウチのインタビューでも答えているけど、日本酒の瓶に筆文字で『酒爆』と書かれたジャケなら確かにベタにも程があると僕は思うし、バド○イザーを模した缶ビールを金髪のお姉さんが抱えたあの振り切り具合は潔いと感じるけどなァ…ダメ?(笑)
そうしたアートワーク周りも確かに大事だけれど、本来評価すべき対象である楽曲はどれも粒揃いなわけで、そこを皆なんでもっと語ろうとしないのかな? と思います。
次なるアルバムの肌触りを予感させる“バラクーダ meets ポーグス”みたいな曲(笑)などは怒髪天にとって新機軸だし、ドリフターズ・タイプの彼らが常に新たなチャレンジを敢行している姿には素直に感服してしまいます。
まァ、ジャケやPVの出来一つひとつに熱く論議するのはバンドを心底愛してやまないことの裏返しなわけで、そんなファンが尋常じゃなく多いのは頼もしい限りだなァ…と改めて感じる昨今なのであります。(しいな)