ギター バックナンバー

ネクラポップ('07年4月号)

ネクラポップ

新生ネクラポップ始動! ユメノハテに、人間の屑は屑として進化していく!

昨年末、五島圭はより納得のいく音楽制作の形態を求めて、4人編成だったネクラポップを半ば強引に終わらせた。それはバンドの最初期、一人宅録に没頭していた状態に戻ることを強く望んだためだという。しかしその後、わずかな期間を経て再び稲葉周太郎をベーシストに、そして新たに石井知成をドラマーに迎え、ネクラポップは3ピース・バンドとして再始動するに至った。2004年10月にミニ・アルバム『人間の屑』を発表して以来、「なにもかも全部おわりにしてやるのさ」(「あるまじき行為」)、「くじけるその前に死ぬんだ」(「大後悔時代」)、「はじまるまえからおわっている」(「雑音世界」)といった文字通りネクラで屈折した歌詞と浮遊感のある甘美なメロディが融合した特異なポップ・センスで我々を魅了してきた彼ら。まず何よりその再始動を手放しで大歓迎すると共に、今後彼らが新たに紡ぎ出す音楽がどういった方向性を辿るのかを尋ねるべく、ライヴのリハーサル前で慌ただしい彼らを直撃した。(interview:椎名宗之)


「ポップであること」「シンプルだけど激しく」がテーマ

──石井さんがバンドに加入してどれくらい経つんですか?

石井知成(ds):まだ3ヵ月くらいですね。

──元々メンバーと知り合いだったとか?

稲葉周太郎(b):いえ、六畳人間というバンドと知り合いで、ヴォーカルのタカオサトルさんが、僕らがドラムを探しているという話を聞いて紹介してくれたんです。

──なるほど。加入されてからライヴはどのくらいやったんですか?

石井:今日(3月19日、新宿レッドクロス)を入れて4回です。

──3ヵ月間、ネクラポップのドラムを叩いてみて手応えは如何ですか。

石井:難しいですねぇ。技術的なことは大丈夫なんですけど、リズムを乗せるのがなかなか…。今までやってきたバンドではそういうことを余り意識してこなかったんですけど、ネクラポップはリズムに乗せるのが一番求められているので。

──今まではどんなバンドをやってきたんですか?

石井:“気合い一発!”みたいな…オルタナとかグランジと呼ばれる感じの、もうちょっとパンク寄りみたいなバンドですね。

──今日は諸事情によりリーダーが遅れているわけですが(笑)、オリジナル・メンバーである稲葉さんは同じリズム隊として石井さんのプレイをどう感じていますか?

稲葉:最初に叩いてもらった時から違和感は全然なかったです。今もすんなりやれていますよ。

──今頃この現場に向かっているであろう五島さんも同じ印象ですかね?(笑)

稲葉:(笑)もちろんです。今頃全力で向かっているはずですけど(笑)。

──今振り返ると、オリジナルの4人編成時代には志向するサウンドの理想と現実に開きがあったんでしょうか?

稲葉:そうですねぇ…グルーヴと言うか、生っぽい感じが以前は逆にあったと思うんです。でも、バンドとして一体になれていたかって言うと話は変わってくるんで。そういう生っぽい感じがある程度必要だったというのは当時の自分の中にもあったんですけど。

──4人から3人になったというだけでもアンサンブルの妙が自ずと変わってきますよね。

稲葉:そうですね。リスナーの立場を考えると、楽器が減ったぶんパワー・ダウンしたように思われてしまうかな? という危惧はあったんですけど、やっている側としては全然それは感じていないんですよ。今までは自分以外にも弦が2人いたわけで、そういう部分でカヴァーしてもらっていたところもあったんですけど、これからはちゃんと…今までもちゃんとやってきましたけど(笑)、更にしっかりしないといけないなと今は思っています。

──3人編成になって、これまでとはまた違った新たな兆候がバンド内に芽生えてきたと思うのですが。

稲葉:音のスペースというものが出来たんで、そういうものが合う曲も生まれてきましたね。力強さがいい意味でなくなって、柔らかくなったと言うか。

石井:そういうのを言ってもらわないと、こっちとしては不安になるっていうのがあるんですけど(笑)。僕も4人の時のネクラポップは知っているんで。ライヴも4、5回くらいは観たことがあるし。

──客席から観た時のネクラポップはどんな印象でしたか?

石井:歌詞が変わってるっていうのが第一印象でしたね。

──僕も最初に音源を聴いた時にそう思いましたよ。凄く後ろ向きな歌詞なんだけど、妙な清涼感が残ると言うか。

稲葉:まず“耳につく”っていうところを意識してましたからね。

──3人になってから新曲はもう何曲か出来上がっているんですか?

稲葉:段々とそういうモードにはなってきています。石井君が入ってから出来たのは3、4曲なんですけど、4月はまだライヴを1本も入れていないので、そこで新曲を作っていく期間にしようかなと。

──新しい気持ちで臨むと言うか、バンドをイチからやり直すような部分もありますよね。

稲葉:そうですね。

──じゃあ、今はライヴも少々抑え気味で?

稲葉:はい。以前は月に2、3本のペースでやっていたんですけど、今はちょっと少なめで。

──メンバー・チェンジ後のライヴの反応はどうですか?

稲葉:アンケートなんかを見ると、好意的に観てくれているお客さんもいっぱいいますね。

(ここでようやく五島が到着)

五島圭(vo, g):すみません、遅れてしまいまして。よろしくお願いします。

──お待ちしていました。あれ、こう見ると3人とも髪型が似ていますね。

一同:(笑)

稲葉:別に示し合わせたわけじゃないんですけど。今はいろんな意味で全員が充電期間中みたいな(笑)。

──五島さんはドラムが変わっての手応えは如何ですか?

五島:やっぱり今までとは違いますね。シャープな感じになったし、僕が求めていたものに近付いたと言うか。やりやすいですよ。やりたかったものができている気がします。

──その、五島さんが求めていたものっていうのを具体的に言うと?

五島:自分が好きだったものを思い出してみると、ビートルズだったりニルヴァーナだったりスマッシング・パンプキンズだったりして、やっぱり音的にも感情的にも激しさをもっと出したかったんです。今まではちょっとポップで聴きやすいもので、それが強みでもあったんですけど、もっと荒っぽくて激しい感じの振り幅が欲しかったんです。3ピースになったことによって、そういうものにもっと近付いていけるんじゃないかと思ってます。シンプルだけど激しくと言うか。速効性があるって言うんですかね。

──でも、曲の核にあるのはあくまで“ポップであること”と言うか。

五島:ポップさは大事にしたいですね。だけど丁寧にやるっていうのとはまた違うと言うか、やっぱり荒っぽさというのは意識していきたいんです。


一人でやるつもりが理想的なバンド・サウンドになった

──五島さんと稲葉さんにお訊きしたいんですけど、佐久間正英さんがプロデュースしたシングル『ユメノハテ』という作品を、発表から1年が経過した今どう捉えていますか?

五島:僕としてはホントに素晴らしいと思っています。J-POPという言い方が正しいかどうか判らないですけど、メイン・ストリームの真髄を理解していらっしゃる方が“こういうものが聴きやすい”と提示して下さった部分で。

稲葉:そのシングルの前に出したアルバムっていうのは自分達だけで全部やったんですけど、その後に佐久間さんにプロデュースして頂いたら、目から鱗みたいな部分がたくさんあって。五島君が言ったように、ポップで聴きやすい音っていうのが自分達にも出せるんだなって(笑)。人によって好き嫌いはあるのかも知れないですけど、やっぱり全然違うなって言うか、僕らだけでは出せない音だなと思いましたね。明らかにそれまで出したものと雰囲気が違いますね。

──なるほど。でも、個人的に『ユメノハテ』はバンドのエグい部分やザラッとした感触が排除されすぎている気がするんですよ。

五島:まぁ、確かに。この作品に関しては、色は完全に佐久間さんのものですからね。佐久間さんにすべてを委ねた部分があるので。演奏しているのは僕らだけど、違うものにはなっていましたね。僕としては、今思えば荒っぽさを出すためにもうちょっと主張すれば良かったかな? とは思いますけど。もちろん凄く勉強になったし、楽しいレコーディングだったんですけど、本来のネクラポップを知っている人からしたらエッジが削げたと思われるところは確かにあると思います。でも、僕らの音でもちゃんとしたものになるんだという手応えは得られましたね。

──もちろん、誰がプロデュースに携わろうとネクラポップの曲の良さは実証されていましたけれど。

五島:ええ。今後ももちろん音の良さを追求していきたいですけど、わがままさと言うかはみ出した部分というのは残したいですよね。

──先ほど稲葉さんと石井さんに伺ったんですけど、新曲も出来つつあるそうですね。

五島:はい。ファースト・アルバムまでは今まで溜めてきた曲があって、それをメンバーに聴かせて…っていうふうにやってきたんですけど、今回こうしてメンバーが変わって…と言うか、実は一旦みんなをクビにして一人になったんですよ。

──そうなんですか? じゃあ、ネクラポップ名義でソロ・ライヴをやっていた活動当初に戻った感じですね。

五島:そうです。それで自分の作品としてまず作ろうと思って、“ここは誰かに弾いてもらおう”とか“ここは機械でやろう”とか考えながら作っていたんです。“ワンマンでやろう”みたいな決意があって、すべて自分の納得がいくように人にやってもらおうと思ったんですよ。でも、いざこの3人で始めたら、逆に一人でやらなくなっちゃったんですよね。自分で曲を持っていって2人に演奏してもらうと、やっぱり稲葉君独特のベースラインや石井君にしか出せないリズムが付くのが良かったりする。自分が一番得意なメロディと歌詞を作って、打ち込みも使えるし、好きにやれる状態になったにも関わらず。だから、いざワンマンでやろうと思ったら逆にバンドっぽくなってしまったと言うか(笑)。ホント好き勝手にやっているし、自分が作ったメロディを稲葉君に「これ弾いてくれ」って持っていって弾いてくれるんだけど、完成していない曲を渡して稲葉君が考えてきたベースを弾いても恰好いいんですよ。

──ソロ・ユニットをやろうとしたのに、図らずも理想的なバンド・サウンドになったと(笑)。

五島:そうなんです。そこが不思議なんですけど。妥協とかは一切なく、今は3人で一緒にやったものがいいなと素直に思ってやっているんです。

──ドラムは特に、打ち込みよりもやっぱり人力が欲しくなりますよね。

五島:そうですね。打ち込みも好きなんですけど、ループも人間がやるのがいいと思うんです。聴けばやっぱりテクノとかと違ってバンドっぽさが出るんですよね。そういう感触が取り戻せた感じはありますね。

──でも、五島さんの本来の性格から言うと、何でも一人でやったほうが気は楽なんじゃないですか?

五島:楽ですね(笑)。一人のほうが魅力があると感じる人もいると思うんですけど、少なくとも今の自分としてはそれは違うなと思っているので。まぁ、この2人に僕のわがままを聞いてもらっているような感じですけどね。

──と、五島さんは仰っていますが?

稲葉:そんな気持ちは全然ないですよ。むしろちょっとわがままなほうがいいくらいで、凄くやりやすいですよ。

──4人編成の時は発言も均等、あくまで民主主義の論理でバンドが動いていたんですか?

五島:いや、むしろ誰もモノを言えなかったですね(笑)。仲は良かったし、楽しくいられたから長く続けたいという思いもあったし、そういう雰囲気を維持することを重視していましたね。でも、それじゃ自分が本当に納得のいく作品を作れないんじゃないかと思って、今の形に至った感じなんです。

──そんな話を伺っていると次の音源により期待が掛かりますけど、新曲はこれまでよりもシンプルでストレートなものになりそうですか?

五島:そうですね。でも、全体的には不思議な感じになるんじゃないですかね? 入れたい要素がいっぱいあるので。

稲葉:でもどうなるんだろう? 具体的にはまだ僕も判ってないです。それは五島君に訊くことになるんでしょうけど(笑)。ただ、音源としては“これぞ3ピース!”みたいな感じにはならないと思いますよ。

五島:そうだね。3人で一発録りして、ライヴも音源と一緒みたいなことにはならないです。音源は音源で、ライヴとは別の楽しみ方ができるような感じになると思う。ライヴでの再現性というのはそれほど重視していないんですよ。鍵盤を入れたりもしてみたいし。

──元々ネクラポップは宅録っぽい匂いが強いですからね。

五島:そうですね。それが本来僕のやりたいことなので。

──今の3人でのライヴはどうですか?

五島:個人的に言えば楽しいですね。譲るところがないので、音を出している気持ち良さがありますね。

──ギターが1本減ってやりづらくはないですか?

五島:うーん。やりづらいって言うか、失敗は目立ちますよね(笑)。極端な話、ギターが2本いれば僕が弾かなくてもライヴでは曲として成り立つわけですよ。だからヴォーカルに集中できるところはあるんですけど、自分としてはそうやって譲っちゃったらもの足りない部分もあるんです。だから今は自分でギターの音をでっかく出せるのがいいですね。

──ギターが1本減ったぶん、リズム隊が補っている部分もあるでしょうしね。

五島:ええ。それぞれがギター1本減った部分を埋めるアイディアを出し合ったりして、それがまた面白いですね。


情けないけど憎めない人間性を唄いたい

──歌を伝えるという部分ではどうですか? 歌を唄いながらもギターをちゃんと弾かないといけないだろうし。

五島:責任重大ですね。プレッシャーもあるんですけど、やっぱりそれがやりたかったので。今まで聴こえていたギターのメロディがなくなったぶん、歌のメロディに焦点が合ってくるところもありますしね。そういう意味で歌の印象が今まで以上に残るんじゃないかというのを期待しているし、そこで勝負だと思っています。他のバンドのライヴを観ていると、歌を聴きたいのにギターのメロディのほうが聴こえてしまうバンドもいるんですよね。それはそれでいいと思うんだけど、今僕が目指しているのはそうじゃないんです。

──最終的には歌を届けたいという気持ちが強い?

五島:そうですね。印象として歌のメロディを残すためにライヴをやっていると言うか。ギターは好きだし、好きなように弾きたいんですけど、何を残したいかと言ったらやっぱり歌なんですよね。これからは今まで以上に歌に焦点を当ててやっていきたいですね。

──個々が最大限の力を発揮していい歌を聴かせるというのは、稲葉さんも石井さんも同じですか?

稲葉:そうですね。もともと歌がいいじゃないですか? 五島君の声がいいので、4人でやっていた時も歌を邪魔しちゃいけないと心懸けていたんです。僕が聴く側になった時にイヤだなと思うことはやらないようにしていたんですよ。だからライヴでも五島君には歌をちゃんと表現して欲しいと思っていますけどね。

石井:僕もネクラポップの歌が好きなんですよね。変な話、ギター1本で弾き語りしてもいいじゃないかと思ったりもするんですよ。でも、そこに僕らが入ってやるからには、ギターだけでやっているよりもいいものにしなければと思っています。

稲葉:まぁ、そういうことをずっと考えてやってきたわけでもないですけど(笑)、思い返してみれば好きになったきっかけは五島君の歌だったなという意識はありますね。

──ということは、ここからネクラポップの第2章が始まったという感じですね。

五島:そうですね。また新しく始めますっていう感じに受け取ってもらえたら嬉しいですね。新たな形でネクラポップを表現できる場を与えてもらっているので、最大限に頑張りたいと思っています。

──とにかくライヴの回数をもっと増やして欲しいと思いますけどね。

五島:バンドとしては、「ライヴ、恰好いいじゃん!」ってやっぱり言われたいですし、チャレンジですよね。曲を作るのは得意分野ではあるんですけど、ライヴ・パフォーマンスをただメチャメチャにやるのではなく、「こいつら巧いじゃん!」って言われるくらいまでこの3人で頑張りたいですね。

──五島さんが音楽をやっていて一番気持ちいいと感じる瞬間というのは、やはりいい曲が出来た時なんですか?

五島:そうですね。いい曲が出来て、それを自分で唄っている時っていうのが…恥ずかしいですけどね(笑)。自分の曲なのに、自分が作った曲じゃないような気分で聴ける時は気持ちいいですね。

──昔からあるスタンダード・ナンバーのような曲が出来た瞬間というのはグッと来るんでしょうね。

五島:来ますね。王道でもあるとは思うんですけど、“この曲、昔からあったんじゃないか?”と思うような曲が出来た時はやっぱり一番嬉しいですね。その曲をライヴでやったらホントに唄っていて気持ちいいし。だから曲を作るんじゃないですかね。ライヴでやったらお客さんの反応もダイレクトに返って来るし。

──そうやってライヴでの反応が気になるというのは、独り善がりになっていない何よりの証拠ですよね。

五島:そうですね。独り善がりにはなりたくないですね。当然自分が気持ち良くなりたいですけど、作品としてのクォリティと言うか、誰が聴いても気持ち良くなれるような大衆性というのも欲しいですよね。

──曲は本当に素晴らしいと思いますよ。死にたいとか殻にこもって生きていくんだとか、歌詞はドン底に落ちるようなものもありますけど(笑)。

五島:(笑)でも、ドン底に落ちたままにはならない何か…メロディのパワフルさとかはあるとは思いますね。暗さだけでは終わらないっていう。心の中では暗いことを考えているんだけど、でも普通に生活してるじゃん、という感じ。

──歌詞はどんな音楽から影響を受けているんですか? 好きな作家とかは?

五島:さっきも言いましたけど、ビートルズやニルヴァーナとかが好きで、あの人達って歌詞は暗いけどメロディはそうでもなかったりしますからね。そういう音楽を聴いていたのが、バンドもやらずに家で本を読んでいた時代だったんです。作家で言えば、月並みですけど太宰治が大好きで、“俺はもうダメだ”とか思って太宰の言葉をアレンジして自分なりに言葉を残すって言うか…凄く暗いですけど(笑)。そういう内側に渦巻くものを昇華して吐き出すっていうのを音楽でやりたいですね。僕は太宰とはレヴェルも違いますけど(笑)。

稲葉:でも、僕は太宰って微笑ましい感じがしますけどね。凄く普通の人なんじゃないかという気もするんですよ。

五島:そう、ちょっと強さもあるじゃないですか? ああいう後ろ向きな小説を出していても芯に強さがあって、ある程度そういう自覚もあって、でもたまに嘘をついてしまうという。だから嘘というものに結構興味があるんです。根っから正直な人もいるとは思うんですけど、やっぱり人って嘘をついちゃうんですよね。

──うっかり嘘をついてしまう人間に共感できる?

五島:そうですね。嫉妬したりとか憧れたりとか、肝心なところでホントのことが言えなかったりとか、後になってそのことを思い出すとか、そういうのは誰にでもあって、しかも凄く辛いことですよね。そこで会えなくなってしまう人もいたり、“あの時ああ言っておけば良かった…”という後悔もある。そういうのは凄く普通のことだと思うし、そんな思いを詞に込めたいというのはありますね。「人間の屑」っていうタイトルの曲もあるんですけど、そういう人ってどうしようもないけどかわいく思えてしまう部分があると思うんですよ。それを歌詞として描きたいんです。

──そういった人間のおかしみみたいなものが、今後歌のテーマとしてより顕著に出てきそうですね。

五島:それが恰好いいかと言えばどうかと思うんですけど(笑)、僕はそういうのが嫌いじゃないので。情けないけど憎めなくて、かわいい部分もあるみたいなね。

──強引にまとめると、相変わらずネクラポップは一筋縄では行かないってことですね。

五島:そういうことです(笑)。


人間の屑

mini album 人間の屑

DDCZ-1078 1,575yen (tax in)
2004年10月6日発表
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あるまじき行為

single あるまじき行為

UDCE-1001 1,260yen (tax in)
2005年3月9日発表
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ネクラポップ

first album ネクラポップ

UDCE-1002 2,500yen (tax in)
2005年6月22日発表
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ユメノハテ

single ユメノハテ

UDCE-1003 1,260yen (tax in)
2006年2月2日発表
★amazonで購入する

*リリースはすべてUPPER DECK/UP-FRONT WORKSより

ネクラポップ OFFICIAL WEB SITE
http://www.nekurapop.net

posted by Rooftop at 14:00 | TrackBack(0) | バックナンバー

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