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大塚智昭(新宿ロフト店長)×西村等(下北沢シェルター店長)('07年1月号)

大塚智昭(新宿ロフト店長)×西村等(下北沢シェルター店長)

大塚智昭(新宿ロフト店長)×西村等(下北沢シェルター店長) 2007年、新春大放談!

2006年に新宿ロフトは30周年。下北沢シェルターは15周年を迎えた。そこで新宿ロフトは1年かけて30周年の歴史を見せる一大イベントを、下北沢シェルターは地方ツアーに回りツアーファイナルをシェルターの10倍以上にもなるZepp Tokyoで行うという、お互いのライブハウスにとって歴史に残る1年となった。今回は2007年を迎え、昨年の思い出と共に今年に懸ける熱い野望を両氏にお話していただいた。ライブは会議室ではなく、現場で行われているんだということをヒシヒシと感じた対談となった。でも、ライブハウス運営するって大変ですね…。(interview:椎名宗之 / text:やまだともこ)


ライブハウス離れをした人たちにも来て欲しい

──2006年の総括として、ロフトは30周年、シェルターは15周年を迎えて、率直な手応えを伺いたいのですが…。

大塚:30周年イベントの仕込みを始めたのが一昨年の10月ぐらいからだったから、とにかく長かったです。毎日すごく濃かったです。

──年齢的に若い大塚さんがロフトの30周年っていう歴史を顧みるときにプレッシャーになるとかあったんですか?

大塚:めちゃめちゃありましたよ。自分が産まれる前からライブをやってる人がいっぱいいましたからね。76年から86年の10年を振り返るっていう第1期の1月なんか関係者が全員自分より年上…。

西村:年上と接するって気を使いますからね。

大塚:でも、自分の知らない時代にライブやっていて、今でも音楽を続けてる人っていいんですよね。ムーンライダースとかのライブはすごく感動しました。

──ロフト30年の歴史を見せるっていうイベントも、10/1に行なった30時間ライブも「始める」ということは相当な動力ですよね。ロフト20周年は武道館で、30周年はあえてロフトで根を張ってイベントやりましたもんね。

大塚:ここからっていうのがありますから…。

──『SHINJUKU LOFT 30TH ANNIVERSARY“ROCK OF AGES 2006”』では、年間を通して貫こうとしたポリシーってあります?

大塚:店長になったのは昨年の10月からなんですけど…。出演者がどんなに先輩でも乾杯の音頭をとるとか出演者全員と会話するとかは常に気を付けてましたよ。このイベントによって新たな出会いも数々あったので、今年はロフトを知らなかった人にも知ってもらえるようになりたい。ライブハウス離れをした人たちにも来て欲しいですね。

──小滝橋にすごく通ってたんだろなっていうお客さんも年間で見た気がしますよね。

大塚:『ROCK IS LOFT 1976-2006』(2006年8月発行の新宿ロフトの30年をまとめた本)とか30周年記念Tシャツもそうなんですけど、ロフトに来たお客さんがけっこう買ってくれるんです。ロフトが好きで来てくれてた人がいっぱいいたんだって嬉しくなりましたよ。

──30年間の重みを25歳の大塚さんが背負うプレッシャーもありますよね。

西村:俺はそのプレッシャーには耐えられない(苦笑)。

──そんなこと言わずに…(笑)。シェルターは15周年を迎えSHELTER TOURSに出たり、Zepp Tokyoで大がかりなイベントもやられたり…。

西村:そう考えるとロフトとは対局でしたね。ロフトは自分の店でイベントをやり、シェルターは外でイベントをやった。でもお互い意地張ってたわけじゃなくて自然にそうなったという感じでした。

──SHELTER TOURSは念願の夢でしたよね。

西村:昔からどっかでやりたいって思ってたんです。

──ツアーはバンドと関係者の愛で成り立っているところが多かった気がしましたよ。

西村:仕事ではあるんだけどツアーの参加にOK出してくれたバンドは、それ以上の関わり合いでできたものなんじゃないかって思いますよ。だから、俺がシェルターで働き始めてからのバンドが多かった。もっと昔のバンドをからめても良かったのかな。

──でもツアーをやったりZeppのイベントにしても、10周年の時とは変えていこうというのはわかりましたよ。

西村:昔からシェルターは旬なことをやりたいっていうところがあるんです。流行ってるものを追いかけるっていう意味とは違うんですが…。

──ツアーは本当に楽しそうでしたね。

西村:WEBやRooftopの誌面にも書いたけど、身内ノリがでかくなったっていう感じでいいかな、と。お客さんとかバンドとかっていう括りがあまりない。みんなで一生懸命やりましたね。

──Zeppで一番象徴的だったのは、最後のバンド(YOUR SONG IS GOOD)のアンコールが終わって、店長(西村)がステージに出てきた時に、シェルタースタッフの煽りと後ろにいる関係者のヤジでお客さんも盛り上がってましたよね。

西村:大きな飲み会やろうっていうコンセプトだったので。だから飲みに来たお客さんがいっぱいいた。たくさん身内を作るっていうことには成功したと思いますよ。

──単純にひとつのライブハウスの店長だったらツアーとか出来ないですよね。

西村:他の小屋の人とかうらやましがってたと思います。でも地方だとニュアンスが違ってライブハウスの人が、気に入ったバンドとツアーしたり、バンドに付いて回ったりしてることってあるみたいですよ。



いいものはいいって言えるようになった

──ところで、2006年はブッキングに苦労されたと思うんですが、ブッキングに関してはどんな一年でした? 例えば、昔だったら流行に乗って半年ぐらいは苦労しないで何とかなるという状況があったと思うんですが、最近はカテゴライズが難しくなったと思うんです。ライブハウスシーンの音楽の動向を肌で感じてどうですか?

西村:ジャンルレスって言ってもゴッタ煮みたいなもので、ギターロックだけどオルタナ寄りだったり、オルタナだけどウタモノ寄りだったり、それこそオルタナやってる人が別バンドですごいウタモノやったりっていうのが多かった。逆にあえて線引きするということがなかったかもしれないです。

大塚:バンド間の横の繋がりがあまりなくなってきたような気はしますね。盛り上がってるシーンも特別なくて、単体で盛り上がった記憶があります。だからワンマンが多かったんじゃないですかね。

──Rooftopを読んでる人の中にもライブハウスを運営してる人がいると思うんですが、メロコアが流行っているときのHi-Standardみたいなスターバンドがいるとブッキングはしやすいものなんですか?

大塚:それはシーンとお店が密接に繋がってないと…。

──ロフトは出演されるバンドが偏っているってことはないですもんね。

大塚:歌舞伎町のロフトとしては、オールジャンルのバンドが出演できるということを狙っていきたいです。ビジュアル系のシーンも今ちょうど盛り上がってきてますし。

西村:うちも昨年ビジュアル系のイベントやりました。

──あれは快挙でしたよね。

大塚:僕、西村さんに「シェルターでビジュアルのライブやるってどう思う?」って相談されましたもん(笑)。

──やはりビジュアルのライブをやることに迷いはあったんですか?

西村:ありましたよ。今までそっち系はやらないオーラ出しをしてて、オファーもなかったから安心していたんだけど、あのイベントはふと湧いてきた話だったんです。それで、やってもいいかなって一瞬思って…。

──そこで敢えてブッキングをした要因は?

西村:好奇心というのもあったかもしれない(笑)。シェルターでビジュアル系はダメだっていう話になったのも、嫌いだからやらないわけではないんです。あの時は機会があったからというところですね。実際どうなんだろうって思ったけど、店員のテンションも高かったですよ。

──シェルターは年々総合的なライブハウスになってる。

西村:あっちもこっちもいいと思えるようになったところが、いいところでもあり悪いところでもあり…(苦笑)。いいものはいいって言えるようになったのかな。「そんなんじゃパンクじゃねえぞ!西村」みたいのも耳にしますけどね(笑)。

──今年振り返って、これは良かったっていうバンドいます?

大塚:音源で言ったらavengers in sci-fiが良かった。『avenger strikes back』は、めちゃめちゃいい!

西村:俺は、ライブで言うとa flood of circle。まだ学生で下北中心に活動している東京のバンド。わかりやすく言うとニューウエーブリバイバルみたい。

大塚:a flood of circleは、見る度に良くなってますよね。

西村:日本語でやってるバンド、ニューウエーブリバイバルとか好きなんです。ボーカルの存在もなんとなくですけどエレカシの宮本さんとかに…似てないんですけど、存在感が…。今年はどうにかならないかなって思います。

──本人の音楽の好き嫌いがあると思いますが、ブッキングする立場としては何が一番ひっかかるんですか?

西村:基本的にライブで見るから、ひとつでもいいからかっこいい要素があればいい。20分とか30分の中で、一瞬のフレーズだったりアクションだったりがかっこよかったら…。あとはもう1回見たいかどうか。sister jetとNalasはそうでした。2バンドともがんばって欲しいってずっと思ってて、思いの外この2バンドが仲良くなって、共同企画を定期的にやろうって話になってるみたいです。あと今年1番でかかったのはバングリ(バンドオブグリマーズ)ですかね。

大塚:バングリは100%頭に残りますね。人間力が強いバンドっていいですよね。

──バンドオブグリマーズは知らない人に向けて言ったらどんな感じのバンド?

大塚:『ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース』の頃のニールヤングだなって思った。

西村:プロフィールにはニールヤングって書いてるけど、俺はTeenage funclubっていう感じがする。

──(笑)無意味な轟音みたいな…。

西村:いつの間にか人が1人増えて5人になって、トリプルギターでがんばってましたね。

──(笑)なるほどね。やっぱりライブハウスの現場でしかわからないものってありますよね。

西村:どっかの映画じゃないですけど、「現場で起きてるんだ!」って(笑)。


何にも変わろうとしてません

──2006年はいい感じで過ごせましたか?

西村:俺は仕事をなめてたわけじゃないですけど、ツアーとZeppが終わって気が抜けちゃいましたね(苦笑)。

──2007年の展望は?

西村:これを聞かれてよく答えるのが「何にも変わろうとしてません」。どっかのウイスキーみたいにがんばります(笑)。

──深く濃くやわらかく…(笑)。でもライブハウスとしてはその時々で受けるシーンの流れとか、お客さんの反応を見ると基本は変わらないけど細かいところでシフトチェンジはしなきゃいけないですよね。

西村:シェルターの中でもニューラインナップのラインは一個作りたいな。ツアーもまたやりたい。それができたらもう一皮剥けるんじゃないかな。春になんかやりたいです。春って大学とか就職とかで東京にいっぱい人が入ってくる時期だから面白いことやりたいな。

──夏休みの季節とかになると、今度は学生さんがライブハウスに遊びに来るんじゃないですか?

西村:いやー、フェスで全然ですよ。でも大きなフェスになればなるほど、出演するバンドのジャンル決めてないじゃないですか。だから、フェスのバックヤードは雰囲気が良かったり、シーンを作るとは違うカテゴリで流れがあるんですよ。

──でも何日もフェスでお客さん持っていかれちゃったら、正直イベントが大変じゃないですか? ああいうフェスってライブハウスの店長的にはどうなんですか?

西村:俺はバンドやってるからバンドで出たい! フジロック出るんだったらホワイト以下は出ない!(笑)

──ロフトも大変でしょ?

大塚:大変ですね。

──ライブハウス主導で屋外のフェスをやるとかおもしろそうですよね。

大塚:前々から、ロフトテントとかシェルターテントっていう話はあるんですよ。でも最近はロフトプロジェクトが主体で“ROCK ON THE ROCK”(愛知県で行っているイベント)がそうじゃないですか。

──違うよ。ロフトかシェルター主導でやりますよ!みたいなもっとでかいこと言おうよ(笑)。

西村:野外でやるかはわからないですけど、もう1回全国ツアーとオールナイトでイベントやりたい。

大塚:俺はコマ劇場の前に櫓をたてて盆踊りやりたいんです。歌舞伎町大祭りをロフト始動でできないかと思って。ロフトで屋台出して…。

──ロフト31周年の構想としては?

大塚:リニューアルして8周年。けっこう変わったと思うんですよ。歌舞伎町ロフトが好きなアーティストもいるし、西新宿が好きなアーティストもいっぱいいるし、昨年ようやくミックスできたかな。祭りもやりたいですけど、中学生が出演する500円ライブとか今までのライブハウスのイメージを覆したい。

──ロフトは、前代未聞の30時間ライブやったじゃないですか(笑)。

西村:あれギネス載るの?

大塚:どうなんですかねー。

──(笑)あのイベントはどうでした?

大塚:30時間ライブは、とにかく長かったです。

──すごいイベントでしたよね。

大塚:30時間っていうお祭りイベントだったっていうのもあるけど、500円だからっていうのもあって意外とお客さんが来てくれたんです。バンドを見に来たっていう人もいっぱいいましたけど、ロフトってこういうところなんだって見に来る人も多かった。あとは目当てのバンド以外にも楽しんでましたし。

──それは、ロフトが目指すロッキンコミュニケーションですね。30時間はやってよかったですか?

大塚:やってよかったです。



常にかっこいいライブハウスでいたい

──2007年はどんなライブハウスにしたいですか?

西村:一人一人違う思いのシェルターでいいですよ。常にかっこいいライブハウスっていうのはありますけど。

──お客さんとしてですけど小滝橋のロフトは従業員が怖かったですよ。「どけ!」っていわれたもん(笑)。

大塚:それがよかったんでしょうね。

──それがよかった時代もあるけれど、あれが純粋にお客さんだったらどうなんでしょうね。でもライブハウスは「いらっしゃいませ」っていうのでもないと思うんですよね。おっかない店員がいて、最後までつっけんどんみたいなのがいいんですかね。

大塚:うちはリニューアルして西新宿のロフトに来ていたお客さんも来ていただいて、ART-SCHOOLとTHEATRE BROOKのように出演者のミックスもあるし、より多くの世代の人がこのバンドが面白いに加えて、このお店がおもしろいって言ってもらえるようになりたいですね。

──お客さんの層とか質が変わったって来たっていうのはあります?

大塚:ブッキングやり始めて1、2年なので、まだお客さん変わったって感じはないですね。客層としては20代後半の人が多いです。

──20代後半って、学校卒業して社会人になって忙しくなって音楽とかライブハウスを一度離れてるじゃないですか。

大塚:それを考えると30周年イベントを1年通してやってみて、そういう人たちがこのバンドがやるんだっていうところで来てくれたのかもしれないですね。

──ライブハウスって今後どうなっていくと思います? バンドにはノルマを課すわけでしょ? これだけライブハウスが乱立するっていうことは、きっと下手をこかない商売なんじゃないかと思うんです。シェルターもロフトも看板があるからあぐらをかこうと思えばかけるでしょ。

大塚:そんなこと全然ないですよ。

西村:こんなご時世だから足下ゆるいんですよ。虚勢はってやってるところもありますから。

──じゃあ10年後もそれぞれロフトやシェルターに働いているとして、2006年という時代をどう思うんでしょうね。

大塚:あん時は若かったって思えたらいいですね。

西村:俺のスタンスからしたら、10年経ったのに何にも変わってないじゃんって笑い話にしたい。

──でもライブハウスの店長であるうちは、かっこいいバンドを輩出したい。

西村:かっこいいバンドしか見たくないですからね。

──ここの記事を読んでくれてる人って、ライブハウスで働きたいっていう人もいるかもしれないですけど、ライブハウスをやる上で伝えておきたいことってあります?

西村:ライブハウスなんてやるもんじゃないです(笑)。

大塚:うーん…。憧れるものではないですね。想像していたよりも違ったというか、やってみてやっぱりこうなんだって思う仕事です。

──夢を見る人の夢を崩さない程度に言える誤差は? 私生活として、昼はあるけど夜はないとか…。

大塚:週末もないですね。

西村:でもアフター5でグチを言ってる仕事よりは楽しいと思う。

大塚:それはそうですね。

──ここはキツイっていうのは?

大塚:帰れない(笑)。

西村:俺は嫁が帰ってこない。

──(笑)妻帯者はライブハウスの店長は難しいっていうことですか? ライブハウスの店長になっちゃったら結婚できないぐらいお忙しくなりますよね。

西村:結婚したかったらライブハウス辞めたほうがいい(キッパリ)。

大塚:昨年結婚したんですけど…。 一同 (大爆笑)


Naked LOFT店長:奥野テツオ氏とロフトプラスワン:加藤梅造氏が2006年の総括と2007年の展望!

2006年はオープンから2年目にしてスタンスを確立できた年だったと思いますよ。
独自のカラーが色濃く出ていて、ロフトやシェルターとは違ったオリジナリティにあふれています。ネイキッドは新造ながら乱立険しいライブハウスシーンで良い勝負ができてるんじゃないスかねー。
ロフト30年とも重なる昨年は西新宿ロフト、西荻、荻窪などからお世話になってたミュージシャンと再びネイキッドから繋がっていく足がかりができてよかったですね。他には音楽ブッキング担当上江洲の沖縄イベントですよ。昨年あいつは読売の朝刊にブッキングマンとして載りましたからね、彼のフィールドでもある沖縄ルーツミュージックが花開いた年でしたね。今年もネイキッドには南国の風が吹いていますよ。
トークイベントはまだまだ勉強中ですが、今年は世の中の動きを敏感に捉え鋭くメスを入れていきたいです。ロフトには優秀なブッキングマンがキラ星の如くいますので、皆の力を借りて盛り上げていきたいですねー。これを読んでる皆さんの企画持込みもお待ちしてますよー!!
今年は音楽系では目玉企画としてネイキッド巌流島(ネイキッドのホームページ参照)、オヤジロックの宴『ジェネレーションD(団塊の世代)』、住民票提示で1ドリンクサービスという町おこし企画『Naked OASIS』などいろいろ挑戦して行きます。トーク系では非落語家による落語会、エンタメ韓国語講座、日本の古典芸能(能、狂言、義太夫、浄瑠璃、車人形、南京玉すだれなど)のパフォーマンスイベントも構想中です。
今年はネイキッドでも音楽とトークをからめた野外フェスをやれたらなーと考えてますよ。(Naked LOFT店長:奥野テツオ)


12月某日。景気が回復したのかどうか知らないが、さすがに師走の歌舞伎町は人で賑わっている。創業50年を越える「つるかめ食堂」で定食を食べながら外を見ると、カラオケにいく集団、ラーメン屋に並ぶカップル、ソープの客引きとヤクザ、歌舞伎町公園のホームレスなどいつもの顔ぶれがある。生活も人生も異なるこれらの人達が、歌舞伎町という巨大な交差点で混じり合っていく光景を眺めながら、今からこの人達全員でトークライブを始めたら面白いなあと、ふと考えてしまった。
11年前に世界初のトーク専門ライブハウスとしてオープンしたLOFT/PLUS ONEは、一昨年めでたく10周年を迎えた。最初の頃は出演を依頼した人に「居酒屋で話す?冗談じゃない」と言われてたようなこの店も、最近はおかげさまで「知る人ぞ知る」ぐらいの認知度と一部の人達からの熱狂的な支持をいただけるようになった。そして今年、LOFT/PLUS ONEは12年目を迎える。人間に例えれば思春期の入り口だ。相変わらずのバカ騒ぎ、激しい議論、深刻な話、出会い、別れ、ケンカ、もめ事を続けながら、次のディケイド(ハタチ!?)に向けて大きく成長していきたい。つるかめ食堂のおばちゃんに負けないぐらいにね。(LOFT/PLUSONE:加藤梅造)

posted by Rooftop at 17:00 | TrackBack(0) | バックナンバー

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