ロック・バンドへの純化とレンジ総括の果てに辿り着いた新境地──『The Weekenders!!!』
徹頭徹尾、開かれたアルバムである。間口は広いが恐ろしく奥深い。先行シングル『The Eternal Allergy』から3ヶ月を経て遂に発表されたBANDWAGONの2ndフル・アルバム『The Weekenders!!!』。「ジャズで言えばスノッブに向けたような音楽性から脱却して、ロックが好きなすべての人に聴いてほしいと思うようになった」とナベカワミツヨシ(vo, g)自身が語るように、パンク以降のリビドーを刺激するあらゆる音楽的エッセンスをブチ込んだロックの王道を往く会心の作だ。ロックのセグメント化と異ジャンルのクロスオーヴァー現象が進む中、愚直なまでにロック・バンドとしての本懐を遂げようとする彼らこそ今最も注目すべき存在であると僕は思う。レッツ・トラスト・オーヴァー・サーティー!!!(interview:椎名宗之)
自分達はロック・バンドなんだ!
──まず何が衝撃かって、待ちに待った2ndフル・アルバムのタイトルがまさか往年のテレビ番組、“テレビ三面記事”で来たか! っていう(笑)。
ナベカワ:はははははは! まさにそのライン、“桂ざこば、泉ピン子、チョメチョメ、ニャンニャンニャン”の世界なんですよ(笑)。『ウィークエンダー』って、当時土曜日の夜10時にやってましたよね。ドリフの『8時だョ!全員集合』、『Gメン'75』の後に見ていた土曜の記憶が僕の中で生々しく蘇ってきたと言うか。
──土曜の夜特有の高揚感ってありましたよね。EPOの「DOWN TOWN」(『オレたちひょうきん族』エンディング・テーマ曲)を聴くと無条件にわくわくしてくるような。
ナベカワ:そうですね。僕らは基本的に週末しかスタジオに入れなくて、金曜、土曜の夜には安堵感があるんですよ。その感じを出したかったのと、『ウィークエンダー』っていう番組自体、事件の再現ドラマがエロチックでもの凄く下世話だったじゃないですか?(笑) あのザワザワした感じ…いかがわしさ、猥雑さを出したかったところもありますね。僕らはずっと英語で唄ってますけど、最近で言えば日本脳炎とかがやっているようなあの頃のロックのがさつさ、猥雑さみたいなものについて改めて考えるようになって。『New Music Machine Extended Play!!!』('05年1月発表)を出して以降、ロック・バンドがやるダンス・ビートであったりニューウェイヴ感っていうのが世の中的に随分浸透した気がするんですけど、僕らはそこにもういたくなくなったと言うか、“自分達はロック・バンドなんだ!”という気持ちがこの1年でさらに強くなってきたんですよね。“餅は餅屋でしょ!?”って言うか、自分達が異ジャンルの人達と肩を並べるためには、よりロックに純化するしかないと思ったんです。1曲目の「Attack To Prize!!!」は、そんな僕らなりのロック宣言なんですよ。
──ロックが本来持ち得る肉体性への回帰は、作品を追うごとに顕著になっていますからね。
ナベカワ:ええ。どんどん先祖返りしてる感はありますね。だんだんしゃらくさくなってきたと言うか、頭で考えることが正しいと思えなくなってきたと言うか。
──『New Music Machine〜』でCLASHの「Rock The Casbah」をカヴァーした辺りからその傾向が強まったように思うんですが。
ナベカワ:そうですね。今作を作るにあたって、前作のミニで言うと「Shock And Shocking Anthem!!!」のような気をてらったものもやろうと思えばできたんですけど、それを続けるとただのマンネリになるし、単なるキワモノ的バンドで終わってしまうな、と。それよりもここで一度自分達の基軸みたいなものをきちんと見つめ直したほうがバンドがもっと自由になれると思ったし、“今ちゃんとロックをやらなくちゃダメだな”っていう気がしたんです。今まで音楽的には間口や振り幅を大きく取ってきたつもりなので、その中で芯のあるものを一度やってみたかったんですよ。これまでが“技のデパート”の異名を持つ舞の海だとすれば、今回は直球で横綱相撲をやってみよう、と(笑)。
──その意味でも王道を往く作品ですよね。相変わらずアレンジは非常によく練り込まれた緻密なものですけど。
ナベカワ:そこはメンバーの性格の細かさが自ずと出たと言うか。曲を作る時にミーティングとか相談も全然しないので、バンドとしての基礎体力が出来てきたんだなと思いますね。実はこの作品がレコーディングに入るまでの制作期間が今までで一番短かったんです。それまではライヴで新曲を披露しながら徐々に修正をしていくやり方だったんですけど、今回はそれが全くなくて。でも、今までの経験があるから自分達で結果を想像しながら臨めましたね。そういった意味ではこれまでの経験が活きたんだと思います。
──収録された全10曲は非常にポップで軽やかなんだけれどもサウンドはねじれた展開が施されていて、アルバムを人格で喩えるならかなり奇特な人ですよね(笑)。
ナベカワ:ははは。1曲1曲に必ず自分達が笑える要素を用意してると言うか、そこから曲作りが始まってるんですよ。だからこそ楽しくできるし、その擦り合わせはメンバー間で自然とできているんじゃないですかね。
──収録曲は、7月に発表された先行シングル「The Eternal Allergy」を核として枝葉が広がっていく構成ですね。
ナベカワ:そうですね。去年の8月からシングルの曲を含めた新曲を作り始めて、1ヶ月に1曲ペースで作っていったんですけど、一番初めに「The Eternal Allergy」が出来た時もこの曲がアルバムの中心になると思ってましたし。『New Music Machine〜』が出てライヴだけをやっている期間があって、その間に蓄積されたエネルギーが一気に噴出したんでしょうね。
タブーなもの、不可侵なものがなくなった
──「The Eternal Allergy」は“オ〜オオ!”というインディアンの雄叫びを思わせるコーラスが印象的で、とりわけ逞しいエネルギーに満ち溢れた曲ですね。我々のDNAに擦り込まれている太古のリズムを呼び起こすかのようで。
ナベカワ:もうエジプトの壁画系ですよね(笑)。何かの本で読んだんですけど、“音楽=リズムである”という一文を見つけまして。歌はその副産物的なものだ、と。人類最古の音楽って手拍子のリズムとかで、メロディがないじゃないですか? だからリズムは否応なしに人を高揚させるんだなと思って、そこからずっとリズムを追求しているところが自分の中ではありますね。曲を作る時もリズムから作るようになったし、そういうところは余りロック・バンドっぽくはないのかもしれないですね。
──2曲目の「Ghostwriter」は腰にクる跳ねたリズムが心地良い、強烈にソウルフルなナンバーですね。
ナベカワ:あれは完全に似非ファンクですね(笑)。だんだん自分達の中でタブーなもの、不可侵なものがなくなってきたと言うか、ファンクとかレゲエってやっちゃいけない音楽だとそれまでずっと思ってたんですよ。
──先行シングルに収録されていた「What Went Wrong!!!」もニューウェイヴの匂いを残したレゲエ・ソングでしたよね。
ナベカワ:ええ。あれで自分達でもやっていいんだと思えるようになって。「Ghostwriter」は最初、みんなでふざけて“デレデレデーッデッデ”ってドリフの「ヒゲのテーマ(DO ME)」をスタジオでやってたところから始まったんですよ(笑)。「ヒゲのテーマ」を自分達なりにやったらああなったという。
──ははは! 「ヒゲのテーマ」は我々30代にとって生まれて最初に出合ったソウル・ミュージックですからね(笑)。
ナベカワ:そうですよね(笑)。ヒゲダンスも『8時だョ!全員集合』だから、これもまた土曜日に繋がるんですよ。
──決して一筋縄で行かないBANDWAGON流レゲエ・ソングは、今回「John Graham Mellor」という曲で確立された感がありますけれども。
ナベカワ:そうですね。最初から最後までレゲエのリズムのままだと面白くないし、そこからどんどん曲調が変化していくのが自分達らしいと思いまして。
──ファンクもレゲエもヘンに神聖化することなく、軽やかなスタンスでロックとして消化/昇華しているのが如何にもBANDWAGONらしいと思うんです。
ナベカワ:ええ。あと、誤解を恐れずに言うといわゆるパクリっていうのも気にならなくなってきたんですよ。パクリと言うよりサンプルとして扱っていると言うか(笑)。「John Graham Mellor」にしても、CLASHの「Revolution Rock」のドラム・パターンをそのまま使ったりしてるんで。そこを突っ込まれても逆に有り難い感じなんです。気付いてくれて嬉しいし、そういうところを今後もっと上手にやっていきたいですね。
──BANDWAGONの場合は原曲に対する深い愛情が滲み出ているから聴く側もニヤリとするし、決して甲○バンドみたいじゃないですから(笑)。
ナベカワ:ははは。凄く大袈裟なことを言えば、「もう新しい音楽は出てこない」とか昔から言われてるじゃないですか? 確かにロックが生まれた時ほどの変革は今後迎えられないだろうと僕も思いますけど、その中で如何に自分達が楽しんで遊べるかと言えば、そういうサンプル的視点なのかなっていう気がするんですよ。吉田拓郎も「16小節まではパクリじゃない」って言ってましたからね(笑)。最後の「Urggggh!!!」も、『タッチ』の主題歌をみんなでやってみたところから始まってますから(笑)。
──ははは。土曜日から日曜日に移りましたね(笑)。
ナベカワ:聴いてみるとストイックさとかが印象として残るかもしれませんけど、やってる本人達としてはゲラゲラ笑いながらレコーディングしてるんですよ。4曲目の「It's A Closing Sentence」にも、最後にZIGGYの「Gloria」のメロディそのままのフレーズがありますから(笑)。
──遂に月9まで行きましたか(笑)。
ナベカワ:土曜から「Blue Monday」まで一気に(笑)。自分の原体験としての理想郷みたいなものは、やっぱり'80年代から'90年代初頭にかけての日本なんですよね。あの頃はインターネットもまだ普及していなかったから、海外からのカルチャーも微妙に間違って伝わってきたじゃないですか? あの間違い具合を出したかったんですよね。ネットがなかった時代って、今振り返ると牧歌的でいいなぁと思いますよ。
──海外と誤差があるぶんだけ、こちらの妄想を許してくれるのりしろがありましたよね。海の向こうのニューウェイヴの勃興も、日本のフィルターを通すと本田恭章になるわけで(笑)。
ナベカワ:ははは。イギリスで起こったニューウェイヴと日本で言われるニューウェイヴって全く別物なんじゃないかと最近思いますね。日本では音楽的にまとめようがないからメディアが使った便利な言葉だったんじゃないか、と(笑)。僕がニューウェイヴと感じた日本のバンドは有頂天を筆頭に、いわゆるナゴム系のバンドでしたね。ケンカは弱そうだけど口が立つ感じと言うか(笑)。
ナベカワミツヨシのカルチャー・アイコン
──ナベカワさんの原体験として深く心に刻まれている、'80年代から'90年代のカルチャー・アイコンというのは?
ナベカワ:そうですねぇ…音楽に関してはやっぱりCLASHしかないですね。本で言うと、初めてちゃんとした分厚い単行本を読んだのが村上龍だったんですよ。『コインロッカー・ベイビーズ』上下巻を当時付き合ってた彼女に貰って、そこを入口にして『限りなく透明に近いブルー』とかを読んだり。今の村上龍は文化人みたいで余り面白くないですけどね。映画は『キリング・フィールド』ですね。カンボジアの内戦の混乱を描いた作品で、未だに一番いい映画だと思ってます。最後にジョン・レノンの「Imagine」が流れるんですけど、オンタイムではないにせよ曲が時代に反映する瞬間を描いていると言うか、歌の力を思い知らされましたね。凄く強烈なイメージのある思い出深い映画なんですよ。
──なるほど。当時LOFTに出演していた日本のバンドとかはどうですか?
ナベカワ:イカ天が始まるまでの日本のバンドの状況が一番生々しいですね。イカ天はいわゆる自主制作というのを商売にした悪の根源だと思ってるので、その直前の時代。僕の中でバンドの活動方針や在るべき姿の理想はあの時代なんですよ。具体的に挙げると、NEWEST MODELが出した最初の2枚のアルバム(『Senseless Chatter Senseless Fists』『Pretty Radiation』)には色濃く影響を受けたし、あとは16TONSとか。あれがちょうど僕が中学を卒業する時くらいですね。
──2年前にLOFT/PLUS ONEで行なわれた『「レア盤対決vol.1」〜80年代日本のPUNK編〜』では、確かDOUBLE BOGGYSをフェイヴァリットに挙げてましたよね。
ナベカワ:そうですね。あの頃はもうジャンル的に多種多様でしたけど、今と違って棲み分けがなくて凄く渾沌としてましたよね。当時はどんなジャンルでも分け隔てなく聴いていたし、どんなバンドを聴いてもショックの連続でしたよ。僕が住んでた横浜には7th AVENUEくらいしかライヴハウスがなかったから、『宝島』で全部情報を得てました。背伸びしてLOFTに初めて行ったのが16歳の時で、確かMAGNETSが出てたと思います。それまでに得ていた情報では恐い所というイメージがあったんですけど、意外と普通のお客さんが多くて、“あ、こんなものなのか?”って思った記憶がありますね。だから願わくばANARCHYやARBが全盛の時にLOFTに行きたかったですよね。MODSは外見的なイメージも思いきりCLASHに近かったですけど、僕としては田中一郎さんがいた時のARBが凄くCLASHっぽいと思ってたんですよ。「Tokyo Cityは風だらけ」のカッティングの多さとか。
──そういうナベカワさんの幅広いカルチャー的素養を考えると、あらゆるジャンルを呑み込んだBANDWAGONの懐の深さがよく理解できますね。
ナベカワ:メンバーの文化的背景はそれぞれ違うと思いますけど、ドラム(ツジユウイチ)が蒲田出身で、僕とベース(アキモトタカジ)が横浜、ギター(イケダケイスケ)が新宿とか小田原に住んでたんです。みんなに共通するのは、テレビ神奈川(TVK)の影響が凄く強いってことなんですよ(笑)。映像としての音楽情報は『ミュージックトマト』や『ファンキートマト』とか、そのほとんどがTVKからでしたね。当時、夕方5時から横浜そごうの地下で伊藤政則氏や大貫憲章氏が“ミュートマ”の公開収録をやってまして、イケダ君は水曜日にやってた伊藤政則氏のメタルの日、僕は木曜日にやってた大貫憲章氏のパンクの日に学校帰りよく見に行ってたんです(笑)。
──ははは。神奈川県民にとってはツバキハウスの『LONDON NITE』や『HEAVY METAL SOUNDHOUSE』よりも、TVKの音楽番組のほうが圧倒的に生々しかったですからね(笑)。
ナベカワ:そうですね。当時は今みたいにスカパーとかもなかったし、自分の中で映像としてのアーカイヴみたいなものは同年代の人と比べても多いと思いますね。あと、DVDで出た『ライブ帝国』のARBとか、歴史的価値も凄く高いと思うし。…あ、それで思い出しましたけど、今回PVも撮ったリード曲的扱いの3曲目「Accidents, Don't Be Panic!!!」、これは思いきりSHEENA&THE ROKKETSの「レモンティー」です(笑)。タイトルを付ける前の最初の呼び名は「めんたいビート」でしたから(笑)。まぁ、どこがめんたいビートなんだよって話なんですけど、とにかく最初のテーマが大事なんですよ。そこで自分達のモチベーションを上げることが大事と言うか。笑える要素を含んだネタがひとつあれば、そこから一気に作曲が進んでいくので。
“音としてのDAMNED感”を出したい
──なるほど。でも、そういう引用は言われてみないと判らないですよ。どの曲も完全にBANDWAGON独自のサウンドとして成立していますからね。
ナベカワ:そういうことを言うのは、元の曲をちゃんと知ってる人に対してだけですよ。判ってる人に向けて言うのが楽しいんです(笑)。
──とても光栄です(笑)。その流れで伺いますけど、7曲目の「Phantom Limb Music!!!」の中で“Hang on the DJ”(DJを吊るし上げろ)と唄ってますよね? これってやっぱりSMITHの「Panic」ですか?(笑)
ナベカワ:そうですね(笑)。
──これまでL?K?OやALTZによるリミックス曲を発表してきたBANDWAGONだから反語的な表現だとは思うんですけど、ちょっと意外だったんですよ。
ナベカワ:あれはアイロニーとでも言いますか、『The Weekenders!!!』というタイトルもそうなんですけど、僕らは週末に賭けるしかないんですよね。大事な週末を楽しむことのアイコンとしてDJがある一方で、月曜日が一気にブルーになる要因のひとつでもあるな、と思って。と同時に、普段は会社でバカにされていて、週末にDJをやることでしかヒーローになれない人へのアイロニーだったりもするんです。
──'50年代後半から'60年代中頃にかけて流行したイギリスのモッズにも同じような悲哀がありましたよね。
ナベカワ:ええ。まさに『さらば青春の光』の世界ですね。自分達にとっての週末感っていうのは、楽しくもあり苦しくもあるっていう表裏一体の部分があるんです。僕らは自分達のことを昔から“血だらけの草野球”って呼んでますけど(笑)、練習量が少ないはずの草野球チームがたまにプロのチームに勝ったりするじゃないですか?(笑) あの感じを出したいんですよね。僕らもフル・タイムでバンドをやってる人達に負けたくないっていう気持ちがあるし、バンドに込める熱量は誰にも負けないという自信もありますから。ただ、世に出たCDを聴いてくれる人達にはこれを聴いて騒いでくれたらいいなと単純に思ってます。
──作品を発表するごとにいい意味で間口が広くなってきているし、今作は特にコアなリスナー以外の一般層にも受け入れられやすいアルバムですからね。
ナベカワ:凄く言葉が大きくなっちゃいますけど、やっていく度に自分達が自由になってる感じはありますね。ウチのドラムにしても、僕らが全く聴いてこなかったB'zを練習のために聴いてきたらしくて(笑)、それって最初は出さなかったと思うんですよ。でも、今はそういう部分も恰好良ければドンドン出していこう、と。
──そういう姿勢を貫きつつも、うるさ型のリスナーを唸らせる奥深さがあるのがBANDWAGONの強みですね。
ナベカワ:意味として通じるかどうか判らないですけど、“音としてのDAMNED感”を出したいんですよね。白塗りの奴はいるわ、着ぐるみ着てる奴はいるわ、あのバラバラ感を音として出したいと言うか。バラバラなんだけど最終的にはひとつのイメージとして固まっている雑種っぽさですね。いわゆるミクスチャーの意味とは違うんですけど、中期〜後期CLASHのあの自由な感じがやっぱり僕は凄く好きなんで。ただ、共感を得たい気持ちと得てたまるか! っていう気持ちが常に同じ分量で自分の中にあるんですよ。ポップであることも自分の中で凄く大事だし、ポップの定義は人それぞれだと思うんですけど、僕のポップ観っていうのはMELT-BANANAみたいな音楽に近いのかな、と。特にメロディのある音楽ではないんですけど、受け手の印象として僕は凄くポップに聴こえるんです。歌モノは歌モノで普段からよく聴くし、好き勝手なことをやりながらもちゃんと歌を唄いたいっていう気持ちが今回はこれまでの作品以上にありましたね。
──歌と言えば、「Phantom Limb Music!!!」の唄い出しのファルセットは新鮮でしたね。
ナベカワ:あれはもう完全に美輪明宏になりたかったんです(笑)。渋谷ジャンジャン系の匂いを出してみたかったんですよ。まぁ、言うなれば魂を安売りしている最近の美輪明宏に対するアンチテーゼですね(笑)。
──美人を超えた麗人にまで牙を剥くとは、パンク魂ここに在りですね(笑)。
ナベカワ:ははは。結局、パンクを感じられる音楽が僕は一番好きなんですよね。逆に、パンクを感じられない音楽が自分は一番嫌いなんだなと思って。パンクと言っても傍若無人に振る舞うわけじゃなくて、自分の理想像であるジョー・ストラマーもイアン・マッケイも品行方正ですからね。品行方正と言うか、真面目に生きた上で自由に音楽をやるのも自分の中ではパンクだと思ってるんですよ。
The Weekenders!!!
LASTRUM corporation LASCD-0099
2,205yen (tax in)
IN STORES NOW
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★iTunes Storeで購入する(PC ONLY)
Live info.
The Weekenders!!! TOUR 20062007 SOUNDPOLLUTION!!!
11月25日(土)埼玉:熊谷BLUE FOREST
11月26日(日)栃木:宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2
12月3日(日)新潟:新潟CLUB JUNKBOX
12月9日(土)静岡:浜松MESCALIN DRIVE
12月10日(日)愛知:名古屋CLUB ROCK'N'ROLL
12月16日(土)兵庫:神戸BLUEPORT
12月17日(日)京都:WHOOPEE'S
1月13日(土)徳島:CROWBER
1月14日(日)愛媛:Jeandore
1月20日(土)岡山:CRAZYMAMA1
1月21日(日)大阪:十三ファンダンゴ
1月27日(土)東京:代官山UNIT
the north end presents『音情景 vol.7』
11月11日(土)下北沢ERA
【w/ the north end / Discharming man / killie / worst taste】
OPEN 18:00 / START 18:30
TICKETS: adv-1,800yen / door-2,300yem(共にDRINK代別)
【info.】下北沢ERA:03-5466-9339
THE SHOW MUST GO ON!! Ver.01 "reach up to the universe" Tour Final
12月2日(土)下北沢ERA
【w/ reach up to the universe / VELTPUNCH / DOACOCK / Christpher Allan Diadora】
OPEN 17:30 / START 18:00
TICKETS: adv-1,800yen / door-2,300yem(共にDRINK代別)
【info.】下北沢ERA:03-5466-9339
BANDWAGON OFFICIAL WEB SITE
http://www.mywordsgoingnowheremusic.net/