ギター バックナンバー

CD REVIEW ('06年9月号)

LOFT PROJECTのスタッフがイチオシのCD・DVDを紹介!!
レビューページの画像をクリックすると、Amazonのページにリンクします。

★以下のジャケットをクリックすると、各レビューが読めます。



アサヒ / 少年少女、紳士淑女の青春トラウマパンク
AKB-69 300yen(tax in) / 10.01 IN MY HAND

※欲しい人は電話かホームページで→090-8014-8190 http://asahi.doutei.com/

突然新人ロック評論家に初めてのCD評原稿依頼が来た。その夜眠れないくらいうれしかった。その一番最初がこのアサヒのデモCDなのである。私はルーフトップ椎名編集長に「このアサヒのCD評を載せるのはまずいんじゃないですか? デモCDをルーフトップに載せるのって初めてじゃないですか?」とお尋ねしたのだが、編集長は何か弱み(多分女関係)を握られているせいか、「いや、これは載せなければいけないCDなのです」と言い切るのだ。何とも新人の私はそのご意向には逆らえず、渡されたCDを聞いてみた。聞いてみてぶっ飛んだ。特に『童貞よ、ラブホに火を放て』と『下を向いててもいいから歩こう』はいいのだ。タイトルがだけど・・・(笑)。まだロフトのステージを踏むには数年かかると思うが、久しぶりにパンクぽいコアパンクを聞いた。ギターもドラムもボーカルもいい線行っている。300円なら買う価値あると思う。

新人ロック評論家:平野悠


うめ吉 / 今昔うたくらべ
TECH-30120 3,000yen (tax in) / IN STORES NOW

2000年のデビュー直後から新宿末広亭など寄席の定席にて「ひざがわり」(トリの直前)を務め、全国津々浦々年間500本の高座をこなし、先だっては今年10周年を迎えた日本最大の屋外ロック・フェス『フジロック・フェスティバル'06』の出演を果たすなど、新世代の三味線エンタテイナーとして八面六臂の活躍を続けているのが本稿の主役、うめ吉である。江戸時代より薬問屋を営む岡山県倉敷市の旧家に生まれ、高校卒業後のOL時代に新橋で「東をどり」を観て三味線への本格的な取り組みを決意。杵屋作美恵に長唄を師事し、国立劇場の寄席囃子研修生となった後に社団法人落語芸術協会へ入会、プロのお囃子として活動開始。寄席の下座三味線を弾いていたが、陰の立場であったお囃子から「桧山うめ吉」として色物(落語・講談以外の寄席演芸のこと)へと転身した。「お座敷小唄」「三味線ブギウギ」「東京ブギウギ」といった昭和レトロの流行歌と俗曲の数々を粋なアレンジでリメイクした本作は、三味線による俗曲の門外漢でも充分に楽しめる入門編的な一枚。粋な着物姿に日本髪という艶やかな容姿も相俟って、その純和風な歌声のなまめかしさに必ずや煩悩をくすぐられるはずだ。エロスの真髄は奥ゆかしさにあるという基本大原則を体現する江戸スタイル三味線エンターテインメントの誕生である。


Rooftop:椎名宗之


8-eit / In the other side
rbr-001 1,000yen(tax in) / 9.08 IN STORES

ついに待ち望んでいた音源がRELEASEされます! 8-eitの1st Maxi Single「In the other side」。一足先にCDを聞かせて頂きました。う〜ん、、、格好イイ!! 特にVo.椿サンの深みのある歌声に心しびれました! 4曲+ボーナストラック(?)も入っていて1,000円ってお得すぎです! このMaxiはぜひ、たくさんの人に聴いてもらいたいです! 私なりの感想を1曲PICK UPして書かせてもらうと、、、1曲目の「under the sun」…曲中に“祈りとは出来そうにないことを願うんじゃなくってさ必ず現実にすることを誓う決意さ”という詩がある。考えさせられるものがありました。この曲を聴いていると「未来は輝いている。明日はきっと輝いている」っていう希望的な印象を持つと共に、なぜかちょっと淋しさを感じました。なぜでしょう???  ここで、なんと×2、9月1日〜新宿LOFTでこのMaxi CDを先行販売してます! これを見たアナタ、LOFTへGO!! そして10月30日に8-eitが新宿LOFTに出演します。2回目の新宿LOFT出演です! 今から楽しみだなぁ〜。


新宿LOFT:キラ☆


カーネーション / WILD FANTASY
QACH30001 2,800yen(tax in) / IN STORES NOW

もしも無人島にCDを1枚だけ持っていくなら、カーネーション。歌心、メロディ、演奏技術、味、毒、マニア心をくすぐる仕掛け。カーネーションには音楽の全てがある。そして無人島でふたりきりで弾き語ってほしい男性No.1といえば直枝政広。そんなわけでカーネーション最新アルバム発売です。
出だしからギターの歪み全開で始まる「オフィーリア」。シンセサイザーの響きが粋な「PARADISE EXPRESS」まで、まさにロック魂でもって職人技ポップを作り出すカーネーションの魅力がいっぱい。深くてけだるいボーカル、力強いギター、テクニカルで色気のあるベース、タイトで凄腕のドラムに、酔いしれているうちにあっという間に時間が経ってしまいます。スリーピースバンドとして再出発してから3年、新たに設立した自主レーベルからのリリース。ますます力強さを増した男の色気にくらっときてみませんか?


Naked LOFT:こだま


the capital radio / ROCKERS GALORE
BOMBCD-101 2,415yen (tax in) / IN STORES NOW

トリビュートをする上で一番重要なものは何か?  それは、愛。そのバンドに対する愛がなければ、どんな名曲を演奏しようと、チンケな代物に成り下がってしまう。  最近やたらとカヴァーだのトリビュートだのが乱発されているけれど、愛が感じられないものも少なくない。「昔売れた曲やっとけば売れるんじゃね?」的な下心が見え隠れして気分が悪くなる。
そこへいくと、このthe capital radioは素晴らしい。大阪のROCK DJ AOYAMA率いるジョー・ストラマー トリビュート・バンドなのだが、THE CLASHとジョーへの愛が、それはもう、盤から流れ出すぐらい溢れている。ああ、ホントに大好きなんだなぁ、と思わず顔がほころぶ。これぞトリビュートの理想形。例えば初めてギターで『I Fought the Law』のイントロが弾けて、「あ、オレ、クラッシュ!?」って思っちゃったあの時みたいなピュアなテンションを維持したまま、ジミー倉田(THE BOTS)、クハラカズユキ、アキオ(BALZAC)らのさすがの演奏陣でクオリティも高い全12曲。やっぱ愛でしょ、愛。


LOFT PROJECT:稲垣由香


CUBISMO GRAFICO FIVE / POP POLLUTION
NIW-018 2,625yen(tax in) / IN STORES NOW

ニュースです。今年の夏は『POP POLLUTION』が蔓延する兆しが視られます。直ちにお近くのレコードショップにてCUBISMO GRAFICO FIVE『POP POLLUTION』をお買い求め下さい…ダンスミュージック発信? 発振? 基地、Niw! RECORDS真夏のリリースラッシュ、最後を飾るはもちろん、CUBISMO GRAFICO FIVE in da House! バンド結成3年目、3枚目のCDはいきなりのDANCEHALLトラック『THiRD ADVENTURE』で幕を明け、とにかく飽きない、隙ない、間違いないのないもの尽くしのI WANT YOUな1枚となっております。とにかく興奮しっぱなしで訳が分からなくなってきておりますが10月9日には新宿ロフト30周年記念イベント『break』にも出演して頂きます! てな感じで現場からは以上です、“SARAVAH...”


Naked LOFT:植村孝幸


鈴木羊 / カゲキナキゲキ
CXCA-1193 2,300yen(tax in) / IN STORES NOW

2005年10月発売の前作“電気羊はロックスターの夢を見るか”より10ヶ月早くもセカンドアルバムである。前作からのボブディラン、ビートルズ、プリンスといったバンドを取り入れた、大衆音楽としてのロックの鑑のような感じは今作も受け継がれており、よりスケールが増しています。ライブでは、シンガーソングライターというと一人か二人でという少ない人数でやるように思うかも知れませんが、シェルターで観た時はホーンやコーラスの女性なんかも居たりして、豪華というか、むしろバンドよりも広がりは無限に考えられるのではと思いました。そして鈴木さんのダンスパフォーマンスもかなりカッコイイです。実は鈴木さんは以前、“再検査”というバンドをやっていてその頃のライブも観た事が有るのですがその時も凄いパフォーマンスと動員力で、URANOK39先輩もライブ後すぐに平謝りした程でした。官能的なジャケットにも注目。


LOFT RECORDS / TIGER HOLE:オオサワシンタロウ


曽我部恵一 / sketch of shimokitazawa
ROSE 28 2,100yen(tax in) / IN STORES NOW

そうなのだ。新人ロック評論家と名乗った以上私はそれまで断固拒否していたCD評まで書く運命なのだ(笑)。曽我部恵一なんて言う音楽家はわたしゃ、ロック評論家になるまで知らなかったよ。元々ジャズ狂だった私は、このタイトルからはどうしてもマイルスの「sketch of spin」を連想してしまうのだが、マイルスの作品がジャズやマイルスを知らない人の入門盤ならこのCDも確実に曽我部恵一の個的世界観の入門盤と見た。全編素敵なラブソング、シンプルなギターの流れの中で、「青い夜がやってきて、僕らをブルーに染めるよ。通り横切る黒猫も、今きれいな青猫に…僕らはみんな探しあう」なんてメッセージが続くのだ。でもさ、曽我部のライブ見たら、その熱さとこのCDの黄昏具合に君はさらに曽我部ファン(不安)になるに違いない。


新人ロック評論家:平野悠


椿屋四重奏 / トワ
UKDZ-0053 1,050yen(tax in) / 9.06 IN STORES

白バックで白いバラの花束の横に白のスーツで座っている中田さんがジャケットになっているのは、椿屋四重奏がリリースするニューシングル『トワ』。中田さんの顔が前よりさらに痩せて見えるのは気のせいでしょうか。
静かなドラムとユラリとしたギターで始まるM-1の『トワ』は、「君を抱いていたいよ それ以外にいらないよ」のところで、ボーカルとサウンドがよりダイナミックにこのフレーズをアピールし、この曲が持つ一番の本音をダイレクトにぶち当ててくるようである。もちろん中田さんのセクシーボーカルも健在で、ウォークマンで聴き入ってしまうと、少し照れ臭くなるのは私だけですかね。
またM-2『共犯』では、これまでの椿屋にはあまりない、スイング風のサウンドを彼らなりに消化し、よりお洒落に、より艶っぽい、大人の階段を一歩進めた楽曲。こういう感じも好き。
ところで、10月21日の東京ライブは渋谷公会堂なんですね。すごいなぁ。


Rooftop:やまだともこ


TOKIO / 宙船(そらふね)/do! do! do!
通常盤初回プレスUPCH-5421 1,100yen(tax in) / IN STORES NOW

長瀬くんが主演のドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』の主題歌になっている『宙船』(そらふね)。中島みゆきさんが作詞作曲を手懸けていることで話題にもなってます。確かに中島みゆき節炸裂。たぶん中島みゆきさんが手掛けてたと知らなくても、「〜っぽいね」と言ってしまいそう。サウンドは今年2月にリリースされた『Mr.Traveling Man』に続く、懐かしい歌謡ロックテイスト(『Get Your Dream』はちょっとまた違う)。サウンドがサウンドなだけに、演奏中メンバーにほとんど笑顔がないです。シブイです。長瀬くんが雨に打たれながら歌い続けるPVにも注目。
そして両A面の『do!do!do!』。Xbox 360のCMで楽しそうに手拍子しながら歌うTOKIOが印象的な曲。どっちかって言ったらこの曲のほうがファンの私がイメージするTOKIOの雰囲気が出てて好きだなぁ。すっごい幸せそうな顔しながら演奏してるとこが想像できる。コンサートで聴けるのが楽しみな曲のひとつです。
今年は初のライブハウスツアー(って言ってもZeppだけど)を敢行中のTOKIO。春のツアーとは違う見せ方をしてくれると考えるだけでワクワクします。


ジュリエットやまだ


DRUMKAN / AS LIFE
WWDC-011 2,100yen(tax in) / 10.04 IN STORES

ex-ELLIOTTのケビン・ラッターマンを3度プロデューサーに迎え、今作で5枚目となるキャリア最高傑作のアルバムが完成。メンバーチェンジを経て、今までの良さを残しつつ、日本語詩が目立ったり、よりポップに歩み寄ったりと、良い裏切りというかベテランの幅広さを感じた。そして、日本のEMOシーンを担ってきた彼らの積極的な活動にも注目してもらいたい。自身で運営するレーベル“ waver waver ” のシリーズツアー「Ex-Hivision」では、ELLIOTT / Mae / Daphne loves derby / DreamState 等、数々の人気海外アーティストを日本に招聘し、海外と日本のEMOシーンの橋渡しをしている。もちろん海外での活動もずいぶん前からスタートさせている。待ち遠しいですが、気になる今作のツアーは11月よりスタート!!!もう少し待とう。まずは、(www.waver-waver.com)をクリックですね。


新宿LOFT:佐藤 統


夏待ちレスター / 波待ちレター
173-LDKCD 2,100yen(tax in) / IN STORES NOW

下北沢や高円寺を中心に活動する夏待ちの2ndアルバム。CD帯には〈ベンフォールズ Meets 奥田民生〉と。うん。いやいや。〈夏待ちレスター Is 夏待ちレスター〉です!!! カラフルなサウンドに、涙が出ちゃうほどの言葉が並んだポップソングばかりがずらり。よしっ! 私は私で『世界はオーライ!』 なんだ!って元気になれちゃう。頑張れちゃう。そのバンド名の通りキラキラした夏の眩しくも優しい陽射しのようなアルバム。もう来年の夏が待ち遠しくなるかも。こころとからだが踊りだすこと間違いなし! の1枚です。
9月15日には下北沢BASEMENT BARにて豪華ゲストを迎えてのリリースパーティが決定。私が夏待ち好きになったきっかけは笑顔になれるライブです。わくわくです。この夏、フェスにも海にも行っていない! なんていう人は今年最後のこの夏祭りで夏の思い出作りをしてみてはいかが?


Naked Loft:きしのわかこ


HARCO / BE MY GIRL〜君のデイリーニュース
MTCA-3008 1,500yen(tax in) / 9.20 IN STORES

スズキアルトCMソング「世界でいちばん頑張っている君に」のスマッシュヒットをはじめ、様々なCM音楽を制作しているHARCO。すっかりお茶の間音楽として馴染みつつあるここ最近。そんな中、花王のエッセンシャルダメージケアCMソング、カジヒデキとのコラボレートで話題のシングル「BE MY GIRL〜君のデイリーニュース」をリリースさせる。カップリングには、ベベチオとのコラボレート、キセルとのコラボーレート、ビューティフルハミングバードとのコラボレート楽曲が各収録されている。それぞれの楽曲に共通として言える事は、“良質ポップソング”であること。生活の一部として聴けること。無差別に色んな人に聴いてもらうには耳馴染みやすいメロディがあって、はじめて言葉が届くんだなぁと持論があります。このシングルを聴いていると改めてそう感じさせられるのです。秋にはベベチオ、キセル、ビューティフルハミングバードをお招きして、東名阪のツアーを実施するそう。これまたどんな空間が生まれるのでしょうか? 今からとても楽しみでなりません。


SONG-CRUX:樋口寛子


FLIPPER'S GUITAR / CAMERA TALK
MTCD-1070 felicity cap-62 2,500yen(tax in) / IN STORES NOW

前回のレビューで思った以上に反応があったフリパ1st再発ですが、今回は同時発売の2nd。小山田+小沢の二人になって(荒川、井上、吉田脱退)の2ndですが、思うに二人でやれることやりゃあいいじゃん。スタンス軽いよね、なんてことを当時言っていたのではないでしょうか? 1st以上にやりたい放題感があるのと同時に、天才な二人の頭の中をクリアに垣間見ることが出来る作品だと思います。「恋とマシンガン」で始まる今作はドラマのヒットもあり知名度がハンパ無くあがった時期。全てを斜めに見てたであろう(偏見です)二人は、売れることによって感じる自信とめんどくささががあったのでは? 自作3枚目で解散ですし。兎に角この作品ではタイトルも含め最高傑作「Haircut100 バスルームで髪を切る100の方法」が5曲目に。タイトルで一等賞は「Camera Full Of Kisses 全ての言葉はさようなら」ですね。次点は「クールなスパイでぶっとばせ」あ〜キュンキュンしますねぇ。カムバック青春。


下北沢SHELTER店長:西村等


マーブル・シープ / 反魂の術
CTCD-564 2,300yen(tax in) / 9.20 IN STORES

日本が誇るヘヴィ・サイケデリック・バンド「マーブル・シープ」が、99年の再始動以来初のライヴ・アルバムをリリースする。しかも、今回ex.デキシード・ザ・エモンズのTAK、ex.ゆらゆら帝国のMORIHIDE SAWADAが加入し、ツイン・ギター/ツイン・ドラムの5人編成となっての演奏だ。マーブル・シープはこの最強の布陣で今年3月にヨーロッパツアーを行い、各国の音楽的レベルの高いインディーズファン達から大喝采を受けたそうだ。今や少なくともインディーズ・シーンにおいては完全に音楽の国境はない!ということがまた正しく実証されたのだ。その充実ぶりは、このライブCDを聞けば明らかで、10分以上に及ぶ長尺の曲も壮大かつスリリングな緊張感で聞かせてくれる。世界に証明されたマーブル・シープの「反魂の術」を会得するためにも是非聴いてもらいたい一枚だ!


加藤梅造


まつきあゆむ / ディストーション
MONA-012 2,520yen(tax in) / 9.06 IN STORES

くるりが主宰するレーベル“NOISE McCARTNEY RECORDS"のコンピレーションアルバムに収録し、その後1st mini album『自宅録音』をリリースしてから1年半。じわりじわりと話題を集め、遂に満を持してのリリースとなった、1stFull album『ディストーション』。正直パッと見地味なビュジュアルですが(ごめんなさい。人の事言えませんが言っちゃいます)、作品は見た目と違い、色んな表情を持った楽曲郡がバッチリ私達を楽しませてくれます。特に歌詞が面白い! リアルな心象風景はそのままに、ライブ活動で鍛えられたであろうアンサンブルにバンドサウンドが、ひとまわりもふたまわりもまつきあゆむを大きく見せる。今年の夏に開催された「SUMMER SONIC2006」にも出演を果たすなど、大いに期待されている事は間違いない。


SONG-CRUX:樋口寛子


MAD3 / LOST TOKYO
RnR-002 2,730yen (tax in) / 10.10 IN STORES

狂っている、というのはMAD3への最高の賛辞であると思うので、何度でも言わせて頂く。 狂っている、このアルバムは狂っている。これはもはや時空を超えて生み出されたに違いない!
従来の彼らの、雷のごとき轟音の鳴り響くガレージ・ロックを想像して聴いたら大間違い。その破壊的なロックンロール要素を残しつつ、アコギ、シンセ、チェロ(!)、テルミン(!!)をも駆使し、クラシックのような気品、スパニッシュな情熱、未来からの電子音、果ては魔界のカラスの声、この世のものからあの世のものまで全て巻き込んで果てしなく広がる、全曲インストのロックンロール・オペラ!ノスタルジーを道連れに、ドラマチックに展開する現在、そして未来。 失われた東京はどこにある? 魔界か宇宙かロックンロール・キングダムの中か? 京都からスパイもやって来て、混沌を極める明日は廃退はたまたメタモルフォーゼ。 うっかりしてると時空の狭間に取り残されちまうぜ!


LOFT PROJECT:稲垣由香


松山千春 / 現実
COCP-33668 3,150yen (tax in) / IN STORES NOW

やれ女々しいだァ軟弱だァと幾ら激しく罵られようとも、泥酔してカラオケでチィ様のデビュー曲「旅立ち」を熱唱する俺のSAGA〈サーガ/性〉は今も変わらない。あんな瑞々しく伸びやかなハイトーン・ヴォイスはまるで出ないものの、特徴あるあのマイクの持ち方とコブシの回し方まで「みのや雅彦」ばりについ真似たくなる。そして泣く。ひとしきり泣く。マイケル・ジョーダンに憧れたチィ様がスキンズにしたからではないがOi Oi泣くのだ。涙腺を直撃するチィ様の抒情的なナンバー…たとえば「もう一度」「炎」「タイニー・メモリー」「私を見つめて」といった楽曲は、どんなに効果的な新薬よりも高い解毒作用とカタルシスが得られると俺は信じてやまない。
オープン30周年に沸く我が新宿LOFTであるが、日本の至宝と言っても過言ではない最高のフォーク&トーク・シンガーであるチィ様(過去「北の食大使・牛肉大使」に任命)もまた今年デビュー30周年の節目を迎える。これを記念して発表されたのが、通算34作目となるオリジナル・ニュー・アルバム『現実』と初のカヴァー&セルフカヴァー・アルバム『再生』である。先行き不透明な現代に生きる困難さ、人々の心の荒廃を憂いながらも、「それでもお前には明日がある/哀しい事にお前には明日がある」(「現実」)と希望の曙光を力強く唄い上げる御年50歳のチィ様。不屈の反骨精神は不変、表現者としての凄味は更に増している。熱烈なチィ様信奉者として知られるニューロティカのあっちゃんとチィ様御本人の対談をいつか本誌で実現させるのが俺の夢だ。


Rooftop:椎名宗之


MUTE BEAT / FLOWER
PCCA-01754 2,100yen(tax in) / IN STORES NOW

先月届いた、こだま和文氏のニューアルバムを書きました。そして聞き直し、見事に再びはまりました。家の奥底にあったMUTE BEAT達。その中でも25才の私は当然見たことの無いライブダブバンドの先駆け的存在である彼らの結成5年目1987年のファーストLPにぶっ飛びました。3年振り位に聞いたそのトランペットの音は、最近のこだま氏の音となんら変わらない、美しさがありました。20年間吹き続けている「ロシアより愛をこめて」を聞き比べると感じる、大きさの中にある優しさが変わらず響きます。ただ、このアルバムの頃は、その音色の中に音楽の実験的で挑戦的な雰囲気を感じられ、個人的には最新のアルバムとは別の魅力がある、トッぽいアルバムだと思います。またこの作品は画家でもあるこだま和文氏によるジャケットが素晴らしいです。CDでは無くLPサイズで手にとって見ると、より奥深く感じます。こだま氏の最新作「MORE」を聞いた後に、聞くと2倍感じるこの作品、是非聞いてみてください。


新宿ロフト店長:大塚智昭


MO'SOME TONEBENDER / You are Rock'n Roll
COCA-50939 1,260yen (tax in) / IN STORES NOW

ロックンロールです。みなさんの大好きなジャッキジャキのロックンロールが聴こえて参りました。FUJI ROCK・EZO ROCKの大型野外フェス。その他全国各地で既にブッ飛んだ人もいる事でしょう。昨年、最高のアルバム『Rockin'Luuula』をリリースし、ストレートなロックを叩きつけてきたモーサムだが、今年は更に更に強力だ!
おもちゃ箱をひっくり返したなんて生ぬるい。ガレージ丸ごとやっつけてしまう程のハリケーン級破壊力!ヘビィで癖になるリフに「あたりまえよね」と博多弁丸出しのヴォーカルは、吐き出しすぎてたまに嘔吐している(笑)。
鬱屈した気分なんて、全部モーサムのロックンロールでブッ飛ばしてしまえばいい。一度はよぎる“ヒトゴロシ”の気持ちを吹き飛ばす答えはただ一つ。あんたもロックンロールすりゃいいんだよ。それだけで気分は「サイコー」に変わる事を実証している1枚。必聴デス!! 


LOFT PROJECT:アカセユキ


MORGUE SIDE CINEMA/WHISKEY SUNDAY / MORGUE SIDE CINEMA/WHISKEY SUNDAY
RRR-006 1,260yen(tax in) / IN STORES NOW

大阪の男泣きパンクバンドMORGUSE SIDE CINEMAとアメリカのWHISKEY SUNDAY。MORGUE SIDE CINEMAの方は以前にCDもリリースさせて頂いたので、良く知っているのですが、WHISKEY SUNDAYの方は、去年SNUFFY SMILEの招聘で来日すると言う事になってから、HPで試聴できたのでそこではじめて聴きました。驚きました、何とMORGUE SIDE CINEMAと似ているのか!! と。気になったので、ライブも見に行ったのですが、そうすると、結構早くて激しい曲も有ったり、違う所もわかったのですが、やはり聴いて来たものとか影響受けた物が同じなのでしょうか。凄く自然に、趣味のあう人達が仲良くなって、スプリットをリリースという事が美しく思える一枚です。


LOFT RECORDS / TIGER HOLE:オオサワシンタロウ


REVERSLOW / SWEETNESS
YRCN-11085 2,500yen (tax in) / 9.13 IN STORES

衝撃の解散から早半年、ex-PENPALSのハヤシムネマサがPENPALS解散前から平行活動していたソロ・プロジェクト“REVERSLOW”が革新的進化を遂げ、バンド・スタイル“REVERSLOW”となってカムバック! あくまでソロ・プロジェクトとして多彩なゲスト・ミュージシャンと共演した話題性充分の1枚目と違い、とにかくシンプルながらダイナミック、そしてメロディ・メーカーでありソングライターであるハヤシの持ち味の独特の世界観を持った歌詞と心に静かに訴えかける熱い魂を、PENPALS時代からの盟友・平井義人やex-PEALOUTの高橋浩司、TATTOO MEとしても活動しているツカザキタカシという強者たちが完全バックアップ。2枚目にして早くも名盤と言っても過言でないバンド・サウンドを確立した濃厚な1枚となっている。10月からスタートするリリース・ツアーも必見である。


Naked LOFT:植村孝幸


V.A. / 嫌われ松子の歌たち
WPCL10274 3,000yen(tax in) / IN STORES NOW

私が今、尊敬して止まない放送作家がいる。
ここではうまく説明出来ないし、ここで説明する様な甘っちょろい男ではない。とにかく素晴らしい才能を持った男である。そんな彼のブログをほぼ毎日観ているのですが、そのブログに彼が「嫌われ松子の一生」が素晴らしかったというので観に行った訳です。すると、とんでもなく素晴らしい映画だった。やはり彼の感性は最高だ。ここで、映画の感想を述べてもCDレビューにはならないのでそんな映画を観て感動のあまりに買ったサウンドトラックの内容を…というか、この劇中に流れた「Happy Wednesday」(歌:中谷美紀)という曲がとんでもなく素晴らしかったので、思わずサウンドトラックを買ってしまった。このHappy Wednesdayはいわゆるミュージカル的な音楽である。映画の内容に合わせた楽曲なのは観ればわかるが、私は幼少からサウンドオブミュージック・ウエストサイドストーリー・メリーポピンズが大好きだったせいか、そんなミュージカルタッチなこの曲に惚れに惚れて惚れ込んでしまった。ホーンから始まるプロローグ的な始まり方といい、中谷美紀の澄んだ歌声といいそれに合わせた踊りと映像と…この1曲だけでも素敵な「物語」という感じである。他にも「まげてのばして」という曲もかなり最高なので、嫌われ松子の一生の楽譜が出ないかな、と本気で願う私。家で1人で弾いて歌って自己満な日々を過ごしたい。1人ミュージカルをしたい。  こういう曲を現代の子供達に童謡代わりに聴かせたいものだ。


下北沢SHELTER:目黒彩海


V.A. / 20 Years of Discord
DIS125 / IN STORES NOW

前回からの続き(全3枚組み)FUGAZI以降のバンド収録。最後の曲はQ nad Not U(既に解散)FUGAZIは名作「REPEATER」からBluepointをチョイス。ナイスチョイスです。勝手に人生の師として崇めているJ.robbins率いるjawbox、シェルターでもライブを行ったThe Make-Up。メンバーも凄くいいヤツだったBluetipなど、後期なくせに解散バンド多数(1枚目もそうでしたが)最近のDISCORD、DC周辺はやはりいい若いバンドが少ないということが一番のネック。みんなDCを離れてしまうそうです。そのせいかどうかは分かりませんがFaraquet以降のバンドはno waveに近いインプロよりなバンドやディスコテックでダンサンブルなバンドが増えてきているようです。かっこよければいいというのは前提でありますがなにか寂しい感じも否めません。次回はdisc3のunreleaseを集めたCDです。
ニュース:FUGAZIライブシリーズ入荷できた、かも。
(昔、このコーナーでネタにしていた彼氏できなかった○織でしが、めでたく彼氏できたそうです。おめでとうございます)


下北沢SHELTER店長:西村等



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