ギター バックナンバー

Nocturne Tour Sound Tracks ('06年9月号)

Nocturne Tour Sound Tracks

実在のドキュメンタリー・ツアーと連動するサウンド・トラック集!
Nocturne Tour Sound Tracks
SEIKI / sakhalin TV / Discharming Man


"about "Nocturne Tour"
囚われの無い「音楽表現」の一環として在るノクターン・ツアー

text by SEIKI

バンドの轟音が鳴り響く地下数メートル、ライブ・ハウスのフォーラムには自分を繋ぎ止める魅力が溢れていて、音楽や開放されたアイディア、ムーブメントにはこれまで大きな感銘を受けてきました。反面、地下や地上、屋内外とスペースを限定せずにシンプルに歌を表現したいという思いから、'05年6月よりノクターン・ツアーは静かに始まりました。

当時、バンド形態を選ばずフリー・フォームでの活動を始めたばかりのex.Kiwirollの蛯名のDischarming Manと、同じく一人でSWWベースでの活動、リリースを続けていたsakhalin TV、そして自分のソロという3組のツアー・ミッションとして始まり、スローガンは勿論“ANTI-ESTABLISHMENT!”=何にも屈せず自分の感覚で何かを作っていこうという気持ちです。車内を改造したヴァンに乗り同じメンバーでツアーをする様子を描いたドキュメンタリー『Another State Of Mind』への積年の憧れがモチーフ、ソウル・ベースにもなってます。

必要な楽器だけ車に載せ、全国を横断し、各地の友人知人のサポートを仰ぎながらこれまで札幌から福岡まで11公演を終えてきました。それぞれの形態がアコースティック・ベースなので機材等にもあまり依存せずにShowが行えるので、とても良い雰囲気の空気感が生まれてます。

小樽では運河倉庫を改造したカフェ&ギャラリー“Mikumari”、旭川では石蔵を改造したスタジオ・スペース“電気猫”、名古屋では天井が高くアンビエントな雰囲気のギャラリー“KDハポン”などでノクターンを行ってきました。そして今年'06は8月25日(金)札幌スピリチュアル・ラウンジよりツアー再開、仙台、熊谷などを周ります[東京公演は9月2日(土)Naked Loft、w/ 高森ゆうき]。

このツアーの移動車中、皆の話題に上ったアイディアの一つが今回リリースした『Nocturne Tour Sound Tracks』でした。行く先々で興味を持って集まってくれる人達がもっと沢山曲を知っててくれたら面白いのにという当たり前の話題でしたが、まずタイトルが付いたツアーが先行して生まれる音源というのも面白いのかなと今回のリリースに繋がって行きました。

囚われの無い「音楽表現」の一環としてノクターン・ツアーが、そして国内だけに重心を下げずこれからも軌跡を紡いでいけたらと思っています。各地で共演したバンド、ノクターンをサポートしてくれる方々全てに心より感謝を。


Nocturne Member Biography
ノクターン・メンバー・バイオグラフィー

sakhalin TV
'02年4月結成。2004年3月、1stシングル『ソラノアオ』、同年4月、1stアルバム『SAKHALIN TV』をリリース。外資系レコードショップを中心に話題になり『STUDIO VOICE』誌などでも広く紹介される。2005年6月、ミニ・アルバム『slow down』リリース。Bob Weston (Shellac)、川口 (54-71)、SEIKI (Naht)、ツッチー (Shakkazombie)、Spiral ChordのGNDなどの多数のゲスト陣を迎えて制作されたこの作品の世界感も圧倒的。鮮やかに風景を想起させる音像は一つのジャンルに括られることなく、幅広い層からの支持を得ている。

Discharming man
“バンド”形態をとらずに蛯名啓太の表現プロジェクトとして始動。ラップトップでトラック・マニュピレートする小野寺 恭志(ex-Thelonious)やサポートDrのノッチ(boiler frog)とコラボレーションしながら、あくまでも最少構成でのシンプルな演奏の中から浮かび上がる「歌」にコンセプトを置く。活動の枠を制限せずに歌を伝えていきたいという蛯名の思惑が色濃く反映されたユニット。これまでにdemo CD-Rをリリース後、'06年7月に1stアルバム『Discharming man』をリリースしたばかり。

SEIKI
Nahtのシンガー・ギタリスト。バンドの活動と平行しながら書き溜めたプライベートな歌を表現するために'04年よりソロ・ミッションを開始。Jeff BuckleyやElliott Smith,Pete Yornなどオルタナティブ・インディー世代のSSW達にシンパシーを持ちつつ、バンド表現とは違った切り口で新たなランドマークを思想する。2005年11月にデモCD-R『Adhesive E.P.』(3songs)を会場のみ限定でリリース。この年サポート・メンバーを交えて北海道、大阪、徳島ツアーなどを敢行。





Nocturne Tour Sound Tracks -music chapter1-

Nocturne Tour Sound Tracks -music chapter1-
SEIKI / sakhalin TV / Discharming man

1.終演 (by sakhalin TV)
2.惑星の猿 (by sakhalin TV)
3.雷鳴去って2006 (by sakhalin TV)
4.消してみな (by Discharming man)
5.溜め息電車(by Discharming man)
6.The light (by Discharming man)
7.Lost in (by SEIKI)
8.Ironyte (by SEIKI)
9.Dishonesty [liquid sky ver.] (by SEIKI)

INHERITED ALLIANCE/5B RECORDS IAD-04/5B-03
1,575yen (tax in)
IN STORES NOW


ニマム・フォーミュラ〈最小構成〉で活動する3組のSSWによる「ノクターン・ツアー」。
エレクトロニクスを駆使しつつ、ボサノヴァや70年代アメリカン・フォーク、シカゴ音響系譜とも共鳴するsakhalin TV、アコースティック・ギターとiPODを使いフォーキーなU.S.インディ/SSWへのオマージュをNahtの活動とは別枠で展開させるSEIKIのソロ・ミッション、内外世界を詩的に描き前身バンド“kiwiroll”の遺産をより自由度高く、Her Space Holiday〜the evens的なアプローチで見事に昇華させる蛯名啓太のソロ・ユニット、Discharming manの3組によるツアー・ベースの車窓に景色が映るコンピレーション・アルバム登場。

Live info.

Nocturne Tour '06
Discharming Man+sakhalin TV+SEIKI Joint Tour

8月25日(金)札幌HALL SPIRITUAL LOUNGE
guest: Fine Lines (tokyo)
OPEN 19:00 / START 19:30 TICKETS: adv-2,300yen / door-2,800yen
【info.】SPIRITUAL LOUNGE:011-221-9199

8月26日(土)旭川CASINO DRIVE
guest: FINE LINES, miscorner/c+llooqtortion
OPEN 18:30 / START 19:00 TICKETS: adv-2,300yen / door-2,800yen
【info.】CASINO DRIVE:0166-26-6022

9月1日(金)熊谷BLUE FOREST
guest: s-explode, doopamin
OPEN 18:00 / START 18:30 TICKETS: adv-2,000yen / door-2,000yen
【info.】MORTAR RECORD:048-526-6869

9月2日(土)新宿NAKED LOFT
guest: 高森ゆうき
OPEN 18:30 / START 19:00 TICKETS: adv-1,800yen / door-2,300yen
【info.】NAKED LOFT:03-3205-1556

9月3日(日)仙台FLYING STUDIO
guest: ANSWER, Arrow River Presents, AVA
OPEN 18:00 / START 18:30 TICKETS: adv-1,800yen / door-2,000yen
【info.】FLYING STUDIO:022-267-0433

to be continued......

Event Site
http://nocturnetour.syuriken.jp/

SEIKI
http://blog2.fc2.com/liquids/

Discharming man
http://www.5brecords.com/

sakhalin TV
http://blog.livedoor.jp/sakhalin3/

FINE LINES
http://www.finelines.jp/

高森ゆうき
http://www.geocities.jp/takamorinomori/

posted by Rooftop at 00:08 | TrackBack(0) | バックナンバー

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