ギター バックナンバー

THE COLLECTORS ('06年8月号)

THE COLLECTORS

祝・結成20周年!コレクターズを愛してやまない豪華布陣が楽曲提供した斬新な企画アルバム『ロック教室〜THE ROCK'N ROLL CULTURE SCHOOL〜』、そして21年目に向けての視座

結成20周年を迎えたTHE COLLECTORSから、超斬新な企画アルバム『ロック教室〜THE ROCK'N ROLL CULTURE SCHOOL〜』が到着。奥田民生、真島昌利、曽我部恵一、山口 隆、松本素生、ヒダカトオル、會田茂一/森若香織、スネオヘアー、堂島孝平、山中さわおという豪華なアーティストが楽曲を提供、さらにアンサー・ソングとしてのオリジナル曲を含む本作は、コレクターズというバンドに対する愛に満ちた、素晴らしいロック・アルバムとなった。10月には日比谷野音ライヴ、11月にはDVD-BOXのリリースとアニヴァーサリー・イヤーにちなんだイヴェントが続くが、彼らの視線は既に“次”に向けられている。平凡な言い方で申し訳ないが、THE COLLECTORSにとって20年は、単なる通過点に過ぎない。このインタビューを読めば、そのことがはっきりと判るはずだ。(interview:森 朋之)

LOFTの夜の部に出るのはプロに一歩近づくことだった

加藤ひさし(vo):よろしく!

──よろしくお願いします。

加藤:(Rooftopを見ながら)新宿LOFTも30年か…。おめでとうございます。

──ありがとうございます。コレクターズの20周年もおめでとうございます。

加藤:どうも。いやぁ、バイクっていうバンドをやってる頃、LOFTは蟹江さんって人がブッキング・マネージャーで。冷たくてねぇ…(笑)。

──バンド・ブームの頃ですよね。

古市コータロー(g):バンド・ブームのちょっと前だよね。84、5年くらいじゃない?

加藤:そうそう、そのくらい。未だに忘れられない名前だな、蟹江さん(笑)。

──ははは。冷遇されてた、と。

加藤:というか、ライヴハウス自体がそんなにたくさんあったわけじゃなかったし。LOFTはネーム・ヴァリューが凄くあったライヴハウスだから、そこの夜の部に出るっていうことは、一歩プロに近づくってことだったんですよ。

古市:今とは全然違うからねぇ。

加藤:動員がないと、なかなか出してくれなかったしね。まずは平日の夜、適当なところでブッキングされて。それでもいいほうだからね。

古市:うん、いいほうだよ。

加藤:次に日曜の昼っていうのがあって、最後は土曜とか日曜の夜に出してもらえるっていうのが道筋だったんですけど。日曜の昼くらいまでしか行けなかったね、俺達は。

──それは大変失礼しました(笑)。

加藤:や、アマチュアの時の話ですよ。デビューしてからは、別に。

──コレクターズを始めてからのLOFTの思い出ってあります?

加藤:実はそんなにやってないんだよね、LOFTって。

古市:俺らが仕切ったのは1回もないからね。ずっと(新宿)JAMでやってたから、そっちの関係もあって、LOFTに対して“よろしく!”って感じでは行けなくて。縄張りの世界ですから。

加藤:特に俺達は、モッズ色を凄く出してたから。他のロック・バンドとはあんまりやらなかったなぁ。

古市:友達のライヴの打ち上げにはよく行ってたけどね。飲み屋・LOFTのイメージが強い(笑)。

加藤:アマチュアの時のほうがイメージ強いよね。

古市:新しくなってからは出てるけど、古い頃のLOFTにはそんなに出てないよね。すげぇ飲んだけど。

加藤:その後でパワーステーションが出来ちゃうんで、新宿っていっても、パワーステーションでしかやらなかったから。

──よくやってましたよね、パワステ。

加藤:うん。出演回数の記録を作ったんじゃないかな、確か。LOFTは観に行くほうが多かったかな。ブルーハーツ観たりとか、ロンドン・タイムス観たりとか。

古市:よく行ってたよね、ホント。

加藤:行ってた。ベルズとかね。

古市:憧れもあったんですよ、東京ロッカーズとかのイメージもあったから。

加藤:そうそう、恰好いいとは思ってたんだけど。敷居は高かったですね。だから出演するのは難しかったですよ。

古市:知り合いがいてさ、イヴェントに潜り込ませてもらうくらいで。

加藤:まぁ、人気でもあれば、すぐに出られたんだろうけど(笑)。


曽我部恵一の「ぼくは花」が『ロック教室』制作のきっかけ

──では、アルバムの話を。『ロック教室』、素晴らしいですね!

加藤:ああ、ありがとうございます。

古市:僕らとしても初めての試みなんで、どういうふうに受け止められるか判らないんですよ。

──聞いたことのない方法ですよね。他のアーティストが書いたオリジナルの楽曲を、ロック・バンドがカヴァーするっていう…。

古市:初めてだと思いますよ。

加藤:多分、業界でもないんじゃない? こういうやり方でアルバムを作ったっていうのは。外国にもないだろうね。死んじゃったりすると、作ってくれるかもしれないけど…。

古市:まだ生きてるうちにやっちゃうっていう(笑)。しかも知らないヤツに友達ぶって参加してもらってるわけじゃないから。

加藤:政治的な匂いはないよね(笑)。

──トリビュートとも違いますよねぇ。

加藤:違いますね。ホント、新しい言葉を考えなくちゃいけないなって思いますよ。

古市:我々のディレクター修行みたいなもんですよ、今回のアルバムは。

加藤:そういうところからやらないと、つまんないじゃん。ミュージシャン・シップが働かないと…ねぇ?

古市:そこが面白いところだから。

加藤:事務所を通して「よろしくお願いします」って言うんじゃ…。

古市:(本人からの)OKが出てから、事務所に言ってくれってことにしないと。いきなり事務所に連絡したら、あっちも断りやすいだろうし(笑)。

加藤:「こんなの作りたいんだけど、どう?」って言って、「やろうよ!」って言ってくれた連中ばかりだから。もちろん、全部が全部OKが出たわけじゃなくて、やりたがってた人でも、いろんな事情でダメだった人もいるし。

古市:それは仕方ないよ。

──こういうコンセプトのアルバムを作ろう、っていうのもコレクターズからの発案なんですか?

加藤:いや、それが面白いもんでね、もともとは曽我部君が「ぼくは花」っていう曲を自分でレコーディングしてたんですよ。で、たまたま去年、スピッツとコレクターズと曽我部君っていうライヴが大阪であって、その時に久しぶりに彼に会って話をしてたら、「『ぼくは花』っていう曲を作ったんだけど、どうしてもコレクターズっぽくって、自分のアルバムに入れられなかったんだ」と。じゃあ、コレクターズでやっちゃおうかなんて言ってるうちに、それが広がって「曽我部君だけじゃなくて、他の連中にも曲を書いてもらったらどうだろう?」って話になって。ちょっと声をかけてみたら「いいね、やりましょう」ってことになって、このアルバムに繋がったんです。

──なるほど。でも、「ぼくと花」は確かに、めちゃくちゃコレクターズっぽい曲ですよね。

加藤:そうなんだよ(笑)。

古市:また、(レコーディングで)よりコレクターズになってるからね。

加藤:イントロも長くなってるし。まぁ、だから、きっかけは曽我部君なんだよね。

──自然発生的というか、偶然の賜物ですね。

加藤:そうそう。もちろんね、20周年なんで、特別なアルバムを出しましょうよっていう話はあったんですよ。でもオリジナル・アルバムもずっと作ってきたし、去年はモッズの日本語カヴァー集も出しちゃって、トリビュートも15周年の時にワーナーから出ちゃってるし。じゃあ、自分達のセルフカヴァー・べストっていっても、後ろ向きじゃない? 今回のアルバムは誰もやってないし、いいんじゃないかな。

──じゃあ、まずは参加してくれるミュージシャンに声をかけて。

古市:うん。今年の初仕事はそれだったね。「おめでとう。ところでさぁ…」って。

加藤:「こんなアルバム企画してるんだけど、どうかな?」っていうのが新年のご挨拶(笑)。

──今年のARABAKIフェスのバックステージでウロチョロしてたんですけど、あの時、サンボマスターの山口さんと話をされてましたよね?

加藤:うん、してた。

──あの時は既に曲が出来てたんですか?

古市:まだ依頼中だったね。

加藤:そう、まだ曲が出来てなくて、「早くしろ」って言ってたんじゃないかなぁ。練習できねぇじゃねぇかって、シメてました(笑)。

古市:あの時はサンボマスターに「早くしろ」って言ってて、さわお(山中さわお/The Pillows)には「ありがとね」って。

加藤:さわおは先に上げてくれたからね。まぁ、サンボはツアー中で忙しかったから。

古市:Radio Carolineに「俺らはいつまでに書けばいい?」って言われたから、「おまえらはいいよ」って言って(笑)。

加藤:そう、レディキャロはお断りさせてもらって(笑)。堂島君にも「ありがとう」って言ったよね、ARABAKIの時に。木村カエラがいたから、お願いしようかと思ったんですけど、やめました。近づきにくかったんで(笑)。



コレクターズって“ジャーン、ジャーン”だよね

──「こんな曲を書いてよ」っていう依頼はしなかったんですか?

加藤:うん、してない。だって俺達から「こんな曲を書いてくれ」って言ったら、その人のカラーがなくなっちゃうから。逆に質問はされたけどね、「どんなのがいい?」って。コレクターズをイメージしてくれてもいいし、「バンドを20年続けた時にどう思うのか」ってところで書いてくれてもいいし、コレクターズに歌わせたいナンバーでもいいし、自分達で作った曲をコレクターズにカヴァーしてほしいって感じでもいいし。「自分達でもやりたいって思える曲を作りますよ」っていうのが一番多かったかな。半年後とか1年後には、これを自分でやらせてくれっていう。

──みなさん、気合いの入った素晴らしい曲を書いてますよね。

古市:うん。それはホントにそう思う。

加藤:頑張ってくれましたねぇ。アンサー・ソング(「Thank U」)を書くのが大変だったもん。「なんだよコレクターズ、ショボイじゃん」って言われたら最後だもんねぇ。アルバムの最後に入るわけだから、シメの言葉になるじゃないですか? となると“サンキュー”しか出てこないんだけど、どういう“サンキュー”にすればいいのかな、っていう。聴いてくれた人にもサンキューだし、曲を提供してくれた彼らにもサンキューだし。それとは関係ないところでも通用するような“サンキュー”にしたいっていう気持ちもあったし…。でも、結構上手く書けたんじゃないかなって思ってます。

──曲が上がってくるたびにテンションが上がっていく、っていう感じでした?

加藤:うん。特に民生君なんて、自分の生バンドでレコーディングしてきた、ホントに完成されたものを送ってきてくれて。民生君はコータロー君のほうが知り合いなんですよ。民生君のテレビ録りの時、いつもコータロー君がギターをやってるから。

古市:直接電話して、「民生が参加してくれないんだったら、この企画やめようかな」って言いました(笑)。

加藤:おどしも半分入れて(笑)。でも、ホントにいいものを上げてくれましたからね。曽我部君の曲だって、もともとちゃんとレコーディングされたものだから、既に完成してるわけですよ。逆にシンプルな弾き語りで送ってきてくれて、「これ、コレクターズでどうやろうか?」っていう楽しみもあったりして。でも、意外と簡単そうで難しかったねぇ。

古市:サンボマスターは自分達のスタジオで練習したものを録ってきたんだよ。それをカレー屋で受け渡しして。

加藤:近所に住んでるんだよ。電話して「一刻も早く!」って言ったら、カレー屋まで持ってきてくれて。家に帰って聴いてみたら、すっごくレベルが小さくてさぁ。しかも、ただ叫んでるだけで。“叫びのロック”とは聞いてるけど、ここまでは叫べねぇなぁ…って。山口君に「これ、どうしたらいいんだよ、山口君」って訊いたら、「いやぁ、加藤流でお願いしますよ」って(笑)。加藤流にメロディを足したりしましたけど。

古市:サンボマスターのヴァージョンも恰好良くてさぁ、なかなかプレッシャーでした。

加藤:最初は「コレクターズだもんなぁ…。どうしたらいいのかなぁ…」って言ってましたけどね。

──悩んでたんですかね?

加藤:そうかもね。でもさぁ、最初、「カセットテープに録っていきます」って言うもんだから、「勘弁してくれよ、今時カセットテープって…」って言ったんだよ。しかも、原稿用紙の裏にコードが書いてあって、それで包んであるんですよ! 今時、いねぇだろうって。

古市:かなり良かったよね、それ。ロックな感じで。

加藤:普通だったらメールで歌詞くれて、(音源は)ファイルで送ってくれるじゃないですか? 知らないですからね、そういうやり方を。

古市:素晴らしいです。

──サンボらしいなぁ。「スタールースター」は既にライヴでやってますが、これはもう“マーシー節”ですよね。

加藤:マーシー節だねぇ。今回のアルバムに参加してくれた人のなかでは一番付き合いが古いんだけど、最初に聴いた時“ああ、マーシーだ。変わんねぇなぁ”って思ったから。でも、これ、コレクターズを意識してくれたらしいよ。「コレクターズって“ジャーン、ジャーン”だよね」って言ってたからね。まぁ、もともとブルーハーツの歌もハイロウズの歌もシンプルだし、似てるところがあるんじゃないですかねぇ。同じシーンから出てきたわけだし。

古市:ギターも弾きに来てくれて。

加藤:そう、リードギターで参加してくれたんだよ。でも、マーシーはホントに変わらない。ルックスも変わらないし、喋り方とかも全く変わらないんで、ビックリした。5年振りくらいに会ったんですけど、全然変わらない、20年くらい前から。

──ゴーイング・アンダーグラウンドの松本素生さんが書いた「19」も、凄く彼らしい、ノスタルジックな響きを持つ曲ですよね。

加藤:松本君はアマチュアの時にコレクターズの大ファンだったらしくて、デビューしてからも交流があって。

古市:彼らのやってるイヴェントに出たりね。結構飲みに行ったりするよ。

加藤:同じ埼玉県出身だし(笑)。今回の話も、凄く喜んでくれたみたいよ。「19」は歌詞も凄く泣きの歌詞でね、頑張ってくれました。

古市:スタジオに入る前に「これから入りますから」って電話があったんですよ。殴り込みじゃないんだから、っていう(笑)。どんな凄いのが来るんだろう、って思ったら、彼の弾き語りで。


どんな曲をやろうがコレクターズの音になる

──歌詞に関しても、すべて原曲どおりに歌ってるんですか?

加藤:いや、「こういうふうに変えてもいい?」っていうのはいくつかあったけどね。「19」に関しても、ラフ・パターンを2つくらい作ってくれて、その後にもっと作り込んだものを送ってくれたんだけど、自分のなかではラフ・パターンのほうが世界観が見えたりするんだよ。だから「3番のここは、ラフ・パターンのほうを使っていい?」って言ったりとか。あと、堂島君が書いてくれた「特別さジニー」っていうのは凄いラヴ・ソングなんだけど、ジニー・ハートっていう日本で活躍してたモデルさんがいたんだよ。俺が20歳くらいの時は『non-no』とかによく出てて、憧れの人だったから、「最後のシメはジニーにしてくれない?」って言ったり。堂島君もふたつ歌詞を書いてくれたの。でも、やっぱりね、ひとつめのほうが開放感があるんだよね。ふたつめのほうはちゃんと完成されてるんだけど、隙間がないっていうか、想像の余地がないような気がして。

──なるほど。でも「特別さジニー」って、まるで加藤さんが書いたような…。

加藤:そう。上手だなって思った。俺のクセみたいなのをよく研究してるっていうか。凄いと思ったよ。「俺、こういう曲書いたことなかったかな?」って思うくらい。

──スネオヘアーも知り合いなんですか?

加藤:直接の知り合いではなかったんだけど、うちの事務所のスタッフが知り合いで。初めて会ったんだけど、シンパシーを感じましたよ。おとなしいけど、面白い人だよね。スネオヘアーだけは初対面なんだけど、それもアリかなっていう。あんまり内輪の人ばかりっていうのも違うなって思ったので。

古市:そうだね。

──レコーディングは順調でした? 普段は出てこないコード進行とかもあるような気がするんですけど…。

古市:いやぁ、まぁ、そのあたりはキャリアもあるので。

加藤:コレクターズのほうがストレンジなことをやってるからね、普段から。それよりもさぁ、みんな忙しい人ばかりじゃない? だから、どうしてもレコーディングのセッションが3つに分かれたりとか、そのあたりのスケジューリングのほうが大変だったかな。あとはやっぱり、みんながいい曲を書いてくれたから、最高の仕上がりにしなくちゃいけないし、その一方でコレクターズらしさも出さなくちゃいけないし。そこはちょっと難しかったですけどね。ほら、企画のアルバムってブレたりするもんじゃないですか? でも、今回は上手くいったと思うけど。まぁ、賛否両論だと思うけどね。

──あ、そうですか。

加藤:コレクターズの大ファンにとってみれば、俺が全部曲を書いて、っていうのが好みなんじゃないですか? たとえばザ・フーの新譜が出たとしたら、やっぱりピート・タウンゼントが曲を書いてるっていうのを望むじゃない? それがさぁ、「今回はエルトン・ジョンが書いてて…」って言ったら、ちょっとねぇ。

古市:それはそれで気にはなるけどね(笑)。

加藤:まぁね(笑)。でも、「どんなアルバムになるんだろう?」って不安もあるじゃない?

──『ロック教室』に関しても、同じように感じてるファンがいるかもしれない。

加藤:そうそう。でも、俺達って賛否両論みたいなことって余りやったことないから。やるんだったら、20周年とか30周年っていうタイミングが絶対にいいと思うし。逆にさぁ、これが大絶賛だったら寂しいもん。

──ははは! まぁ、そうですねぇ。

加藤:そうだよ。「じゃあ、次からは加藤君の曲は半分で。あとは外注で行きますよ」って言ったら、「えー!?」って思うじゃない? レコード会社なんて、どこだってそうですよ。売れたら同じことをやるんだから。

古市:でもさぁ、20年くらいやってるから、どんな曲をやってもコレクターズになるわけじゃない? それは良かったと思うよ。

加藤:うん、そこは凄く自信がある。どう聴いたってコレクターズの音だしね、これ。でも、ホントにみんないい歌を書く人だなって思ったよ。なんかね、焦ったんだよねぇ。もっともっと精進しなくちゃダメだなっていう。そういうのはあったね、いい意味で。20年もやってると、自分のスタイルで曲を書くようになっちゃうじゃない? 手グセっていうかさ。ギターだってそうだよね?

古市:うん。

加藤:好きなフレーズってあるし。でも、こういうことをやると、自分の予想できないメロディになってたりするから。歌いにくいところもあるんだけど、「あ、これもアリなんだ」っていうのが身をもって判る。

──自分で書いたらこういうラインにはならない、っていう。

加藤:そう。特にスネオ君の曲のサビとかさぁ、最初にデモを聴いた時「これ、間違ってるんじゃないの?」って思ったんだよ。コードに対してメロディが合ってないんじゃないかな? って。でも、プロデューサーの吉田仁さんが「面白いから、これで行こう」って言って、実際にやってみたら「あ、なるほど。これでいいんだ」っていうのが判ったりするんだよね。それはもう、俺だったら絶対に書けないから。サンボマスターにしても、あんなに怒鳴ってるような歌、俺だったら書かないからね。ノドがつらいし、書いたとしてもキーを落とすと思う。だけど、キーを落とすとギターの響きが変わっちゃうから…ってことで歌ってみると、「意外とソウルフルに歌えるんだな、俺」って思ったり。この曲、俺のなかではビートルズの「オー・ダーリン」みたいな位置づけができたんだよね。で、だったら、たまにはこういう曲もいいかもな、って気にもなったし。そういうのはこのアルバムがなかったら気付かなかったからね。

──次のアルバムに対する効果がある、と。

加藤:作曲もそうだし、演奏もアレンジも……まさに『ロック教室』、勉強になりましたよ。ホントに勉強になった。各楽曲が自分のなかで宿題だったし。

──だから『ロック教室』なんですね。

加藤:まぁ、それも含めて。いいタイトルだと思うけど、ファンに公言したら、「恰好悪いからやめてくれ」とか言われたけど。

──ははは! 恰好いいじゃないですか、『ロック教室』。

加藤:60年代の日活映画の恰好良さみたいなのが判ってれば、もっと恰好良く感じられるんだろうけど。それがない人にとっては、“教室”って言えば“習字教室”とか、そういう…。

古市:そうなっちゃうかもね(笑)。

──『暴力教室』じゃなくて。

加藤:俺はそっちのほうからイメージしてるんだけどね。“そろばん教室”みたいなヤワな感じではなくて。

古市:もっと劇画調の『ロック教室』だよ。

加藤:『男一匹、ガキ大将』みたいな(笑)。

古市:そこでロックンロールが鳴ってるわけですよ。

加藤:そこまでイメージしてもらえればいいんだけどねぇ。

古市:まぁ、何を言われようと「俺達はこれだ!」って言っちゃうんだけどね。

加藤:もちろん。俺達の美学を通さないと良くないからね、絶対。

古市:コンセプトにも合ってると思うよ。

加藤:「恰好悪い」っていう意見が多くて、あんまり頭に来たから、「じゃあ『戸塚ロックスクール』にしてやる!」とか言ってたからね。キャッチコピーは「聴かずに死ぬか、聴いて死ぬか」っていう。さすがにそれはNGでしたけど(笑)。



渋谷系は日本におけるパンク・ムーヴメントみたいなものだった

──世代の話で言うと、今回参加してるミュージシャンって、コレクターズより下の世代の人がほとんどですよね。

加藤:そうだよ。民生とマーシー、あと森若(香織)が同じくらいのデビューで…。

古市:あとはみんな下だね。圧倒的に若い。

加藤:2、3年後くらいに、さわおがデビューして。あとはみんな若いもんね。

──才能ある若者がどんどん出てきて、日本のロックもいい感じになりましたよね、こうして見ると。

古市:ロックがもっと売れればいいんですけどねぇ。

加藤:ねぇ。でも、今の連中は凄いよね。アレンジとかも凄く勉強してるみたいだし。ああいう感じでサッパリと曲書けなかったからね、俺なんか。いいか悪いかは別にして、まとめるのが上手いよね、今の人って。みんな、まとまりのある曲を書くじゃん。

──センスいいですよね。

加藤:俺なんか、めちゃくちゃだったもん。アレンジ能力がないというか、今思うと「これはとても人に聴かせられないな」っていうような曲を書いてた(笑)。スタイルブックみたいなものが売り出されてるわけでしょ、今って。そんなの、俺達の頃はなかったからね。とにかく自分で作ってみるしかなかったんけど、今はありとあらゆる──ファッションでも音楽でも──スタイルブックがあるわけだから。

古市:ギターにしても、“ジャキーン”って音を出してる人、いなかったもん。鮎川誠さんくらいだろうけど、彼だってハムバッカーでしょ? シングル・コイルで印象的な音を出してる人っていなかったよね。

加藤:日本人にはいないよ。海外だってピート・タウンゼントくらいしかいないけど、その時代にピート・タウンゼントがどれくら機能してたか? って言うと、全然機能してなかったわけじゃん。

古市:今は恰好いいギタリストだって一杯いるんだろうし。

──少しはやりやすくなりました?

古市:いや、どうだろう? 今は自分が若くないから判んないけどね、それは。まぁ、ライヴハウスに来る客もさぁ、音楽が好きな人が増えたせいか、お目当て以外のバンドもちゃんと観れるようになったじゃん。前は全然観てなかったんだから、寝ちゃったりしてて。そういう意味では、シーンは良くなってるんじゃない?

加藤:ギターっていうと、歪んだ音で“ジャン、ジャン、ジャン、ジャン”っていう感じか、あとは早弾きするとか、そんな人ばっかりだったからねぇ。まぁ、20年も前ってなると、シーンも全然違うから。

古市:違うねぇ。

加藤:今から思うと、ピンと来ないことばっかりだったし。

古市:そういうギターを弾いてた人もいたんだろうけど、シーンの中心には出てきてなかったから。出てくるだけの…。

加藤:パワーがなかったんだよね。だって、俺達がデビューした頃なんてさぁ、ルースターズとかシーナ&ザ・ロケッツとかはいたけど、やっぱり歌謡的なものっていうか、アン・ルイスとか沢田研二っていう人達がロックに聴こえるっていう時代だもん。だから、この20年で随分と変わったよね。

古市:やっぱ、渋谷系以降なのかな。

加藤:そうそう、渋谷系以降だよね。あれによって、手に入らないようなレアなレコードもどんどんCD化されて、グレート・リスナーが一杯出てきたじゃない? それまではさぁ、ピチカートの小西君とか俺とかコータロー君とか、いろんな中古レコード屋を探し回ってたのに、渋谷のCD屋で簡単に買えるようになったし、みんなもどんどん勉強し始めて、いい音楽がダーッと出てきた。それより前は革命前夜だよ。

古市:90年代以降ってことだな。

加藤:80年代はまだまだ…。渋谷系って、日本におけるパンク・ムーヴメントみたいなものだったと思うんだよね、俺。

──そういう解釈をしている人って、少ないかもしれないですね。

加藤:うん、少ないと思うよ。でも渋谷系っていきなり出てきたものではなくて、俺達がやってたネオGSだったりモッズのイヴェントっていうのが60年代のフィーリングの種を撒いてたわけじゃん? それが育ってきて、生まれたものだと思うんだよね、渋谷系って。別に俺達が仕掛けたわけではないけど、でも、かなり貢献してたと思うし。誰もそこまで言ってくれないけど(苦笑)。

古市:パンクにおけるデトロイト・ロックの役割だよね、コレクターズは。

加藤:ホントだよ。だってさぁ、小西君だってネオGSの頃から、シーンに食い込んできてたし。ヒッピー・ヒッピー・シェイクスのアレンジをやったり、曲も書いてたし。その後でストライクスがデビューした時はプロデュースをやってたしね。いつも俺達の周りにいたっていうかさ。

古市:「あれが日本で初めてのシーンだ」って言ってるからね、彼は。

加藤:俺達のファースト・アルバムにも(高浪)敬太郎君がアレンジやってくれてる曲があるんだよ。だからピチカートとの繋がりっていうのも、その頃から始まってるんだよね。そういう意味では(ネオ??GSは)渋谷系の始まりだったわけで、そこにモッズとしてのアプローチをしていった俺達の存在っていうのは、もうちょっと評価されてもいいはずなんだけどねぇ。でも、なかなかそこまで系統的に聴いてくれる人もいないし。渋谷系とブルーハーツだな、俺のなかでは。日本のロックを揺り動かしたってことで言えば。

──渋谷系の絶頂期だった'93年に『UFO CLUV』っていう大傑作が生まれた、っていうのも意義あることですよね。

加藤:あれもさぁ、フリッパーズ・ギターに関わっていた吉田仁さんがいたから実現した話であって。…って考えると、全部繋がってるんですよ、やっぱり。仁さんはその前にサロン・ミュージックでひとつシーンを作ってきたわけで。そういうことを繋げていくと、日本におけるシーンの流れが判るっていうか。そういうのも面白いんじゃない?

古市:Rooftopで連載やれば? 協力しますよ。

──いいっすねぇ。そう言えば、'93年にピチカートとコレクターズで野音ライヴをやってますよね?

加藤:うん、やったよ。

──あれを観てて、「日本の音楽、凄いことになってるなぁ」って思った記憶があって。

加藤:そうね、あの時は俺と(野宮)真貴ちゃんがファッション・リーダーだったからねぇ。

──ははは! いや、ホントですよね。

加藤:ホント、ホント。俺、“オースティン・パワーズ”よりも全然早かったからさぁ。だけど世間じゃ判んないわけよ、“オースティン・パワーズ”が出てくるまで、悲しいかな。


20周年は21年目のための準備期間

──改めて訊きたいんですけど、20周年っていうのは、コレクターズっていうバンドにとってはどういう位置づけなんでしょうか?

加藤:正直なところ20周年っていうのは、21年目のための準備だと思ってますけどね。能天気に20周年って騒いだところで、お祭りが終わった後っていうのは寂しいもんで(笑)。シビアなところ、20年っていうのはみんなを盛り上げるためにはいいキャッチフレーズだけど、俺達はもっと先を見てる。

──なるほど。

加藤:今回のアルバムによって、多分、新しいファンも増えてくれると思うのね。参加してくれた各アーティストのファンがコレクターズを好きになってくれたとしたら、次のアルバムが彼らにどう聴こえるのか……それが本当のバッターボックスだからね、俺達にとっては。そんな位置づけの年だね、実のところ。

──評価は次のアルバムで…。

加藤:出るでしょう、きっと。

──シビアな認識ですねぇ。

加藤:いやぁ、20年もやってると、浮かれてもいられないからねぇ。浮かれる時もあるんだけど(笑)、やっぱりこれって仕事だからさぁ、どうしても。『ロック教室』に参加してくれる連中を見ても、俺達より売れてる人達も多いわけじゃん? それはやっぱり悔しいよねぇ。

──サンボマスターも売れてるし。

加藤:ねぇ? コレクターズも彼らと同じくらいのところに行って、初めて俺達も胸を張れるわけだし。そういう意識は持ってないといけないよね。もちろんこのアルバムはいいアルバムなんだけど、自分の欲望はもっと違うところにもあるので。次のアルバムは相当頑張らないとね! ここで踏ん張らないとマズイっすよ。

──でも、これだけしっかりスタイルを貫きながら活動を継続させていること自体、日本では稀なわけで。それだけでも賞賛に値すると思いますけどね。

加藤:そうね、確かに。でも、バンドって生き物だからねぇ。みんな、続けたいんだろうけど何らかの事情で──メンバーが脱退したり、売り上げが変動したり──続けられないことも多いからね、何とも言えないんだけどね。とりあえず、幸せなほうだと思いますよ。人間関係だからね、これも。

古市:そうだね。

加藤:そこに商売が絡むから、もっと難しいよ。ローリング・ストーンズみたいにロック・コンツェルンみたいになったって難しいだろうしね。ああなってくると、それぞれが弁護士を立てて、スケジューリングもギャランティも決めたりしてるわけでしょ? ロンドンで陽気にリズム&ブルースをやってる頃から、随分とかけ離れるわけじゃん。そういう形になっちゃうわけだよ、どうしたって。もちろん、それぞれのバンドで事情は違うんだろうけど、コレクターズはよくやってるほうだなと思うね。よくやってるうちにもう少し頑張ろうかな、と。

古市:走行車線を走ってるからね、うちは。

加藤:いくつものバンドが追い越し車線でドンドン行っちゃって(笑)。

──ここまで続いた最大の理由って、何だと思いますか?

加藤:今から思えば、やっぱり、ロックに対する自分のハードルが高かったからじゃないかな。売れるとか売れないってことよりも、モッズっていうスタイルで世間に出て行くことで、音楽シーンに風穴を開けられるっていう自信がもの凄くあったし。それが今でも恰好いいことだと思ってるからね。最初の目標設定が高かったんだろうなって。

──その目標??はまだ、理想の形では実現してない?

加藤:…まぁ、数字的なことで言えば、「こんなに頑張ってるのに、これくらいか」っていうのはあるよね、正直言って。満足してないから、やってるところもあるしね。そういう意味では全然実現してないよね。

──20周年アイテムとしては、11月22日リリースのDVD-BOXもありますね。

加藤:うん、歴史的な20年っていうのをひとめで見られるようなものがあったほうがいいなって思って。過去に出した3つのビデオをDVD化したり、あとはヒストリーですよね。クリップ集とかテレビ出演の映像もあるし。さらに2000枚しか作らなかったインディーズ盤をCDとして付けようかなって。…でも、続いていくバンドだからさぁ、“ここで終わり”っていう感じは出したくないので。“1964年、目白でおぼっちゃんが生まれました”みたいなのはやめようと思ってるんだけど。

──そうですね(笑)。

加藤:でも、20年かぁ…。20年ねぇ…。

古市:(笑)まぁ、レコード会社はキレイになったよね。

加藤:そう? キレイになったかなぁ。

古市:ここの会議室だってさぁ、凄いキレイじゃん。昔はどこも汚かったよ。

加藤:そう言えばそうだな。関係ないけど、80年代の女の子のほうがキレイだったような気がするんだけど。

古市:それはさぁ、感覚が鈍ってきたんじゃない? みんな同じに見えるんでしょ?

加藤:それもあるし、もっと言えば、今の女の子のほうがブスに見える。

古市:判るけどね。俺もそう思うから(笑)。

加藤:ある時期から、人間が変わったよね。

古市:変わったよ。それも渋谷系からじゃない?

加藤:そうかな。

──音楽はどうですか? 新しいものを聴いてピンと来ることってあります?

加藤:そんなの、イギリスの音楽なんて、みんな同じに聴こえるよ!

古市:余り響かなくなったよね、確かに。

加藤:オーディナリー・ボーイズなんて、「なんだよ、コレ?」って思うよね。

古市:刺激もないし、とにかく子供の音楽に思えちゃうんだよね、どうしても。果たして'78年に40歳の人がジャムを聴いてどう思ったかは、ちょっと判んないんだけど(笑)。俺らがオーディナリー・ボーイズを聴いた時みたいに感じるのかな?

加藤:それは判んないなぁ、俺にも。だけどさぁ、フランツ(・フェルディナンド)とかがナンバーワンだって言われても、全然判んないもんなぁ。

──つまんないですか。

加藤:余りにもパターン化されすぎてて、刺激が全くない。

──なるほど。確かにストロークスが話題になった時も、「いいバンドだけど、そんなに騒がなくても…」って思ったし。

加藤:別にカーズでもいいじゃん、って思うよね(笑)。だからさぁ、ポリフォニック・スプリーみたいなのが出てくると、ああいうのっていなかったから、面白いんだよね。「25人編成? 聴いたことねぇよ、こんなの」っていう。だけど瞬間最大風速だから、面白さが続かないっていうか、すぐに慣れちゃうんだけど。俺、ポリフォニック・スプリーが最後だね、面白いって思ったのは。

古市:雑誌だってさぁ、未だにツェッペリンが表紙になってたりするじゃん。

加藤:どんどん出てくるからさぁ、劣化コピーするしかないからね。そのなかで新しいものって言っても…。一番最初のオリジナルがいいに決まってるんだから。旨いものは先に食われちゃってる(笑)。

古市:俺らが新しいものを見つけて、それに影響されるってことはあり得ない。意味ないし、そんなことやっても。

──コレクターズはもの凄い音楽的変化ってないですよね。

加藤:そんなに器用じゃないから、出来なかったんだよね。

古市:最初に“これ!”って決めたものがデカすぎた。

加藤:他のモノがなかったってことか。でも、ホントに面白いバンドって今はいないよね…。

古市:なんかグチみたいになってきたな(笑)。

──じゃあ、前向きな話題でシメましょうか。

加藤:とりあえず日比谷の野音ですね! 10月22日なんですけど、これを一杯にするのが現時点での最大の目標です。

──あとは次のアルバムですね。

加藤:うん。来年に向かって頑張りますよ。




THE COLLECTORS 20th Anniversary Album ロック教室 〜THE ROCK'N ROLL CULTURE SCHOOL〜

THE COLLECTORS 20th Anniversary Album ロック教室 〜THE ROCK'N ROLL CULTURE SCHOOL〜

TRIAD/Columbia Music Entertainment, Inc COCP-50934
2,940yen (incl. tax)
IN STORES NOW
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デビュー20周年記念!DVD-BOX limited edition『ALL MOD GEAR』発売!!

デビュー20周年を記念して、インディーズ〜テイチク〜コロムビア時代の全てを凝縮した激レアDVD-BOXが今秋発売。初DVD化を3枚、10周年時の日比谷野外音楽堂ライヴ、過去のPV集の全て、TV出演の激レア映像、今年10月22日に行なわれる日比谷野外音楽堂でのワンマン・ライヴの映像を収録。さらに特典として、現在入手不可能となっているインディーズ・アルバム『ようこそお花畑とマッシュルーム王国へ』まで封入したファン垂涎の豪華パッケージ。
◇DVD全7枚+特典CD1枚(初回完全限定生産)
◇21,000yen (tax in)
11.22 IN STORES

Live info.

『ロック教室』発売記念インストア・イベント
8月5日(土)START 16:00〜/TOWER RECORDS新宿店・7Fイベントスペース
◇TOWER RECORDS新宿店、渋谷店にて『ロック教室』をお買い上げの方に先着にてイベント参加券を差し上げます。予定数なくなり次第配布終了となります(予約者優先とさせて頂きます)。
◇電話での予約受付は行っておりませんのでご了承下さい。
【info.】TOWER RECORDS SHINJUKU:03-5360-7811

Modern Monsoon Mafia presents "Glory Road To The Twentieth"
THE COLLECTORS LIVE at SHIBUYA QUATTRO
8月19日(土)渋谷CLUB QUATTRO
OPEN 19:00 / START 20:00
TICKETS: advance-4,200yen (+1DRINK) / door-4,500yen (+1DRINK)
【info.】shibuya CLUB QUATTRO:03-3477-8750

SHINJUKU LOFT 30TH ANNIVERSARY“ROCK OF AGES 2006”
9月7日(木)新宿LOFT
w/ フラワーカンパニーズ
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKETS: advance-3,000yen (+1DRINK) / door-未定
【info.】shinjuku LOFT:03-5272-0382

THE COLLECTORS TOUR『Road to 20th Extra!!!』
9月9日(土)心斎橋CLUB QUATTRO OPEN 17:00 / START 18:00
9月10日(日)名古屋CLUB QUATTRO OPEN 16:30 / START 17:30
9月22日(金)HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 OPEN 18:00 / START 19:00
9月24日(日)仙台hook OPEN 16:30 / START 17:30【オープニング・アクト有】
10月15日(日)福岡DRUM Be-1 OPEN 16:30 / START 17:30
TICKETS: advance-4,200yen (+1DRINK)

THE COLLECTORS 20周年記念日比谷野外音楽堂ワンマンライヴ
『Festival of Kings〜Glory Road To 20th maximum』

10月22日(日)日比谷野外音楽堂
OPEN 16:00 / START 17:00
TICKETS: advance-2,100yen (指定席)

THE COLLECTORS OFFICIAL WEB SITE
http://www.the-collectors.net/

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