今年1月17日、帰らぬ人となった浅川マキ。
1968年、寺山修司に見出され、1998年まで作品を発表しつつ、ライヴを中心とした音楽活動を行う。2000年以降は、ジャズクラブ新宿PIT INNを本拠地とし、定期公演を続けてきた。独自のスタイルで歌唱し、ブルース、ジャズ、フォークなどジャンルを越え、1970年代以降のアンダーグラウンド・シーンでは、欠かすことのできない象徴的な存在となる。フォロワーが後を絶たず、特にアーティスト、演劇人、文化人といった人々に愛され、美意識を強固に貫く独特の世界観で魅了し続けた。
このたび、現在入手不可能となっている貴重な音源や、初CD化音源(32曲中10曲)を収録した、浅川マキの決定版となる2枚組公式ベスト・アルバム『Long Good-bye』(リマスタリング)を、10月27日にリリースすることとなった。
浅川マキの遺した数々の名盤の中から、デビュー以来浅川マキを支え、見守ってきた歴代スタッフによって選曲・構成されている。「DISC-1」は、比較的知られた曲を集めたベスト・トラック的なもので、「DISC-2」は、あまり知られていない楽曲のバージョン編としてプレミアム・トラック的なものとしてまとめられた。ファーストアルバム「浅川マキの世界」から写真を撮り続けてきた写真家・田村仁による未発表写真集を収めた追悼オフィシャルアルバムである。
浅川マキ 決定版オフィシャル・ベストアルバム『long good bye』
TOCT-26998 / 3,300yen (tax in)
2枚組み、全32曲収録【32ページ歌詞ブックレット+32ページ未発表写真集付き】
10.27 IN STORES
DISC-1
1.夜が明けたら(「浅川マキの世界」より) 1970
2.ちっちゃな時から(「MAKI LIVE」より) 1972 ※初CD化
3.赤い橋(「MAKI LIVE」より) 1972 ※初CD化
4.放し飼い(「こぼれる黄金の砂」より) 1987
5.あなたなしで(「灯ともし頃」より)1976
6.ガソリン・アレイ(「MAKI LIVE」より) 1972
7.それはスポットライトではない(「浅川マキ ライヴ 夜」より) 1978
8.かもめ(「浅川マキの世界」より) 1970
9.裏窓(「裏窓」より) 1973
10.淋しさには名前がない(「浅川マキの世界」より) 1970
11.少年(「MAKI LIVE」より) 1972 ※初CD化
12.にぎわい(「MAKI LIVE」より) 1972
13.セント・ジェームス病院(「裏窓」より) 1973
14.こころ隠して(「CAT NAP」より) 1982
15.こんな風に過ぎて行くのなら(「こんな風に過ぎて行くのなら」より) 1996
16.マイ・マン (「マイ・マン」より) 1982
DISC-2
1.TOO MUCH MYSTERY(「寂しい日々」より) 1978 ※初CD化
2.コントロール(「WHO’S KNOCKING ON MY DOOR」より) 1983 ※初CD化
3.めくら花(「浅川マキU」より) 1971
4.ふしあわせという名の猫(「浅川マキの世界」より) 1970
5.ナイロン・カバーリング(「寂しい日々」より) 1978
6.If I’m on the late side(「流れを渡る」より) 1977 ※初CD化
7.大砂塵(「Blue Spirit Blues」より) 1972 ※初CD化
8.Blue Spirit Blues(「Blue Spirit Blues」より) 1972 ※初CD化
9.ちょっと長い関係のブルース(「マイ・マン」より) 1982
10.POSSESSION OBSESSION(「アメリカの夜」より) 1986
11.アメリカの夜(「アメリカの夜」より) 1986
12.朝日樓(朝日のあたる家) (「MAKI LIVE」より) 1972 ※初CD化
13.あの娘がくれたブルース(「Blue Spirit Blues」より) 1972
14.暗い日曜日(「寂しい日々」より) 1978 ※初CD化
15.ジンハウス・ブルース (「浅川マキU」より) 1971
16.INTERLUDE (「闇のなかに置き去りにして」より) 1998
オフィシャルHP→http://www.emimusic.jp/asakawa/