ギター 今月のRooftop

未成年('10年10月号)

未成年

最強の布陣となって走り続ける益荒男たちが見据える先


 今年2月に1st.アルバム『masurawo』をリリースした未成年。1月18日からリリースツアー“未成年 TOUR-2010 「masurawo」”をスタートし、5月10日に下北沢シェルターでファイナルワンマンを行なった。そのツアー中のオフショットと、下北沢シェルターワンマンをフルボリュームで詰め込んだDVD“TOUR-2010 masurawo”〜TOUR FINAL ONEMAN LIVE masurawo 2010.05.10 東京 下北沢SHELTER+全国ツアードキュメント〜』がリリースされる。シェルターワンマンに関しては、名言がたくさん飛び出したMCまで全てノーカットのトータル2時間半! 魂の揺れ動く、衝撃の映像記録となって届けられる。
 そして、このDVDの先行リリースも兼ねて、10月28日には新宿ロフトにて満を持して自主企画“未成年 決起4周年記念 TOUR-2010 masurawo FINAL ONE-MAN DVD 先行レコ発イベント「熱と唄」”を開催する。バンドを結成して4年、幾度かのメンバーチェンジを繰り返し、今のメンバーになって1年、バンドの結束力は固まってきている。彼らの成長も感じられるこの日のライブを目撃してほしい。(interview:やまだともこ)


剥き出しのライブをやりたかった

──今回リリースされる『“TOUR-2010 masurawo”〜TOUR FINAL ONEMAN LIVE masurawo 2010.05.10 東京 下北沢SHELTER+全国ツアードキュメント〜』に収録されている、下北沢シェルターで行なわれたワンマンはいかがでしたか?

伊津美 昴(Vo,Gt):下北沢シェルターって個性が強いライブハウスなので、未成年のカラーと合う合わないを考えた事もあったんですが、その前からシェルターで定期的にライブをやり、5月のライブはシェルターでやっていたライブを統括するワンマンという意味合いもありました。自分たち的に、その日のシェルターは未成年一色になったんじゃないかと思います。

──シェルターでの集大成的なライブだった、ということですか? となると、シェルターから次のステップへということも考えられていますか?

伊津美:今年2月にリリースしたアルバム(『masurawo』)をロフトレコードから出させてもらっているので、向かう先はロフトでワンマンをやりたいと思っています。ワンマンの日はシェルターのカラーに対して、自分たちがどう頑張れるか、どう向き合うことができるかというところに興味もありましたから。今のメンバーになってようやく1年になりましたけど、右往左往していた時期ももちろんありましたし、そういった意味でネイキッドなライブハウスでやりたい思ったんです。オシャレなバーカウンターがあるとか、照明設備がしっかりしているとかじゃなくて、肉弾戦のライブをやりたかったんです。

──シェルターって、剥き出し感がありますからね。

伊津美:そうなんです。僕らも剥き出し感を意識したライブをやりたかったので、シェルターがふさわしかったんじゃないかと思います。

──先ほどおっしゃっていましたが、今のメンバーになって1年が経ち、初めてのワンマンだったそうですが手応えはありましたか?

頼田 陵介(Gt):ワンマンの前に全国25箇所のツアーがあって、ツアーに回る前と後では気持ちもライブ自体も違いました。メンバー全員の地元にも行き、友人やファンの方々も大勢来てくれて、応援してくれる人たちの思いも全部凝縮されてワンマンを迎える事ができたような気がします。

──ツアー初日もファイナルもシェルターでしたけど、ファイナルは気持ちの面でも成長して戻って来れた感じってあります?

樋高 龍也(Ba):シェルターは初めてのワンマンでしたし、だいぶ意気込んでやりました。

──メンバー全員が団結できた感じは?

樋高:あります。

金 真範(Dr.):僕自身は、リリースがあってツアーをやってワンマンを迎えるという、一連のバンド活動を初めてやってみて、こうなんだと知る事ができましたし、ツアーとしては長い期間だったので良いライブができた日もあれば反省点が残る日もありましたけど、シェルターにファイナルで帰ってきた時には、成長した部分が出せたという実感はすごくあります。気持ち良いライブでした。

──初めてのツアーでこれだけ長い期間メンバーで一緒にいることが増えると、ツアー中はケンカなどなかったですか?

伊津美:それはザラです(笑)。ウチのライブが終わってからの反省会はかなり壮絶だと思います。ライブの勢いのままメンバーに反省だったり要望だったりとかを言うんですけど、勢いのままだからそれはすごいですよね(苦笑)。

──熱くなりますよね。でも、ツアーに回ることにより、メンバーのこともこれまで以上に知る事ができる良い機会だったんじゃないですか? 頼田さんは一番最後に加入しましたけど、加入して半年ぐらいでツアーに回っていかがでしたか?

頼田:伊津美とは高校の同級生なのでずっと知ってましたけど、龍也と金ちゃんのことはあまり知らなかったんです。でも、移動中に龍也が運転している時は僕が助手席に乗ってナビをしたんですけど、意外と話すやつなんだなってわかりましたし、金ちゃんの人柄も見えましたし。

──バンドとして何か掴めたり、次のステップに向かう手がかりを見つけられたりは?

金:ツアー中は、伊津美さんにはメンタル的なところを、頼田さんには演奏的なところでアドバイスをもらったり、たっちゃん(龍也)とはドラムとベースだから、「今日の音どうだった?」って話をして、全く成長しなかったというのは絶対にないです。



このメンバーでなくなった時は、解散する

──ツアー中に対バンした中で、特に刺激を受けたバンドとかはいらっしゃいましたか?

伊津美:一番衝撃を受けたのは、本八幡ROUTE FOURTEENでご一緒させてもらったCONCERTO MOONさんという日本を代表する様式美メタルのバンドさんはすごかったです。ツーマンだったんですけど、その日はこっちもセットリストをメタルテイストで行こうと思い対抗しました。

──向こうのお客さんの反応はどうでした?

伊津美:これはどうでしょう(苦笑)。でも、これまでツアー先でCDが売れない会場はなかったです。どのツアー箇所でも、CDを買ってもらうということに対して執着心があるんです。それはたくさんの人に聴いて欲しい気持ちがあるゆえです。けれど、決して媚びは売りたくないので、自分たちで物販をやりながら、「今日見て頂いてどうでしたか?」というシンプルなやりとりでお話して、ライブが良ければCDを手にして頂けるし、ダメならダメだし、それは全箇所共通していたと思います。

──皆さんのライブは伝わらないわけがないですよ。MCのメッセージも強いですし。メッセージが強いと言えば、DVDにも入っていましたがMCで「もしもこのメンバーでなくなった時は、解散するわ」とおっしゃっているじゃないですか。それぐらい良いバンドに出会えて活動ができているということなんですか?

伊津美:自分はこのバンドを組むまでに、メンバー募集に明け暮れた時期があってようやく組めたバンドなんです。未成年というバンド名ではありますが、年は重ねているので、このバンドがダメになったらもうやる気はないというか、そういう覚悟の上でバンドをやっています。バンドって音うんぬんの前に人間性があって、そのバランスが一番取れているのかなというメンバーなんです。こんなにワガママを受け入れてくれるメンバーもいないですよ(苦笑)。もちろんメンバーの個性を理解した上でのこだわり方ですけど、そのこだわりがないと馴れ合いになってしまいますし。

──他の皆さんも、このメンバーで良かったと思うところってあります?

頼田:伊津美に惹かれて一緒にやりたいと思ったんです。このバンドをやる前に僕はソロ活動をやって歌ったりもしていましたけど、伊津美の歌や歌詞は良いなと思いますし、彼に付いていこうという気持ちで加入しましたから。

──伊津美さんの男気溢れるという感じは、人を惹きつけますよね。先ほどのMCの話じゃないですけど、伊津美さんっていちいち熱いんですよね(笑)。

頼田:でも、こう見えてライブ直前とかすごいビビってるんですよ(笑)。「今日大丈夫かね?」っていつも言ってるぐらいですから。

──そうなんですか(笑)?

伊津美:はい(笑)。でも、MCに関してそれは奇をてらって言ってるわけではなくて、自分がお客さんの立場になって、その曲を聴く前に曲のヒントとなる言葉を聞いておきたいと思ったら、ああいった言葉が出てくるようになったんです。べつに力んでいるわけでもないんですよ。

──自分の言葉によって、聞いた人の気持ちを少しでも動かすことができたら、という思いはありますか?

伊津美:良い意味で人の価値観をぶっこわさないといけないのかなと思っています。今って共感しようみたいな風潮ってあるじゃないですか。でも、俺は俺だし、君は君だし、それぞれの価値観で自由にやっていこうみたいな感じでは何も生めないと思うんです。だから、反旗を翻すじゃないですけど、そういう気持ちは常に持っています。疑問がなければバンドはやってないですから。人は自分の写し鏡みたいなところもあるんですけど、誰かの弱い部分が、実は自分の弱いところだったりもして、その自分自身にあるものをぶっ倒さなければ、抱きしめなければという気持ちもあります。

──『Southern Cross』は、ライブではすごく長い曲になると以前インタビュー(2010年2月号)した際におっしゃっていましたが、シェルターでもやりきりましたね。

伊津美:16〜17分ぐらいありました(笑)。

樋高:MCも含めて必要な尺です。

頼田:思いが強すぎたんですよ。

──後半戦の『Southern Cross』〜『君に伝えられること』〜『成-naru-』は、特にメッセージが色濃く出ている曲が並びましたよね。最後まですごく見所のあるDVDになるんじゃないかと思いました。

伊津美:ツアー中のオフショットも、かなり内容が濃いと思います。ワンマンのセットリストもノーカットで収録しています。

──全部でどれぐらいなんですか?

伊津美:2時間半ぐらいです。

頼田:長いんです。

伊津美:いちいち長いんです(苦笑)。

──入れられるところまで入れましたね。

金:その分見応えがあると思います。

伊津美:軽く映画みたいですけど、そこはちょっと意識したんです。ドキュメント映画形式というか。



いずれはロフトでワンマンをやりたい

──そういった今年の活動を踏まえ、10月28日にはついに新宿ロフトで自主企画を開催されますが。

伊津美:今は、“このライブが成功しなかったら、それ以降ライブは入れない”って言っています。

──シェルターの時も、目標を立てられてましたよね?

伊津美:“100人切ったらシェルター出禁”ですね。これは超えました。

──毎回自分たちに課題を与えているんですか?

伊津美:良くも悪くもそうすることでテンションを保つところもありますから。ライブは自分達にとってとても大切なので、日常化するのがすごく嫌なんです。そういうノリで自分たちがいたら、お客さんにとっても気軽なものになってしまうというか、一本一本のライブの雰囲気も意気込みも弱くなると思うんです。

──ライブを神聖な場所にしたいということですか?

伊津美:そうです。だから、今はロフトの“未成年決起4周年記念”に向けてやっているところです。

──ロフトの対バンは、どうやって決めていったのですか?

伊津美:決起4周年にふさわしいバンドに声をかけさせて頂きました。自分たちの熱と唄を共鳴してくれるバンドばかりだと思います。

──ひとバンドずつ紹介してもらっても良いですか?

伊津美:オープニングアクトは、僕と頼田によるアコースティックユニットで出演します。これはかなり良いと思います。オープニングから泣かせていきますよ(笑)。

──アコースティックで未成年の曲をやるんですか?

伊津美:そこは考え中なので、当日を楽しみにしていてください。Burnig Soulは、高円寺界隈のハードコアとかロックンロールとかのボス的存在なんです。見た目が強烈で怖い人たちに見えますけど、すごく歌心があってハードコア界隈では歌唱力はトップクラスだと思います。Garrettはボーカルの伊東隼人くんはもともと声優さんなんですけど、今は下北沢を拠点にガンガン活動しているバンドです。これまたいちいち熱苦しいバンドさんです(苦笑)。COOL JOKEは、アニメ『鋼の錬金術師』の第3期オープニングテーマを歌っていたバンドです。すごくエンターテイメントでモッズ的なロックンロールを忠実にやっていて、はちゃめちゃなライブを期待しています。BLOOD&CHAINは元CRAZEの三代目ボーカリストのSUZUKI SHINICHIROさんのバンドなんですけど、これだけキャリアがある方なのにオファーに熱く応えて頂き、「熱すぎる夜にしよう」と意気込んで頂いてます。SUZUKIさんに至っては勝手ながら忘れられない逸話があって、僕が10代の頃に建築現場でアルバイトをしていた時に爆発事故に巻き込まれて、1ヶ月間どこにも出られない時期があったんです。ギターも持てないし、バンドもできないし、音楽を聴く事しかできなくて、そのときに買ったCDがSUZUKIさんがいた時期のCRAZEのアルバムだったんです。それから10年経ちますけど、当時そのアルバムを聴く事で力をもらったので、SUZUKIさんと一緒にステージに立てるなんて、すごく嬉しいです。CRAZEはヴィジュアル系から派生したバンドですけど、すごいアツイじゃないですか。自分たちもそこに影響を受けたんだと思います。

──今後は拠点をロフトにして活動をされる予定なんですか?

伊津美:はい。そして、来年の決起5周年の際には、ロフトでワンマンが出来たらと思っています。ただ、4周年のイベントがダメだったら、それ以降ライブはないんですけど…。

──今後にもかかっているとなったら、より熱が入りますよね。

伊津美:全国各地からチケット予約も頂いていますし、その気持ちにはちゃんと応えたいと思っています。

樋高:僕にとっては、このバンドで4年目を迎えられたというのも大きいです。10年とか20年と大きな数字ではないですけど、バンドを続けられるというのがすごいなというか、だからその記念イベントがこうやってロフトでできるのはとても楽しみです。

金:和気あいあいのライブではなくて、熱いステージとステージのケンカの立会人になって欲しいですね。

頼田:ロフトのライブの日が、僕が加入してちょうど1年になる日なんですよ。3周年記念イベントで加入したので。3周年を見に来てくれた人はぜひ見に来てもらいたいです。当時とはまた違うと思いますし、僕らも成長していると思うので。

伊津美:今年に入ってからの未成年のライブ本数は60本ぐらいで、こういう定期的なライブの本数で100人〜200人キャパのライブハウスで活動してきて、もはやイチから出たいライブハウスってないんです。そうすると自分たちがふさわしいと思うところで、ふさわしいことをやるしかない。その場所がロフトだと僕は思っています。ロフトでやることに幻想をもっていてはいけないと思いますけど、かつて自分が影響を受けた先輩からのバトンを受け取っていけたらと思います。未成年=ロフトという自分の中の方程式は持っていますから。ロフトワンマンに向かって行けたらと思います。

──ロフトワンマンをやったら燃え尽き症候群にならないですか?

伊津美:極端な話、そこで燃え尽きても、それはそういうバンド人生で良かったのかなと思うんです。でもまだまだそのつもりは全然ないですし、これからも走り続けようと思っています。まずは、未成年の決起4周年記念であるイベント10.28新宿ロフトを見に来てもらいたいです。



1st FULL DVD“TOUR-2010 masurawo”〜TOUR FINAL ONEMAN LIVE masurawo 2010.05.10 東京 下北沢SHELTER+全国ツアードキュメント〜

-DISK 1-
01:masurawo
02:忘れぬ拳
03:漂流時代〜looking for the misted-sun〜
04:ETERNITY
05:向日葵
06:純真
07:ハッピーエンドに出会う頃
08:メメントモリ
09:day by day
10:ED BOYZ!!
11:TEENAGE
12:Southern Cross
13:君に伝えられること
14:成-naru-

-DISK 2- ※初回特典盤のみ
夏のショートツアー“夏にますらを”(2010.07.26〜8.25)ダイジェスト+決起4周年インタビュー映像

10.28 NEW RELEASE!!(決起四周年記念2010.10.28新宿LOFTにて先行発売)
初回特典盤 3,500yen (tax in)(特典DVD+ポスター付) / 通常盤 3,000yen (tax in)
購入方法:ライブ会場物販&通販にて限定数販売
※通販専用or予約メール shop@officeteenage.com にて現在メールでの問い合わせ受付中
※通販で購入の場合、初回特典盤にはポスターの代わりにポストカードが付きます


Live info.

10月28日(木)新宿LOFT
未成年 決起4周年記念 TOUR-2010 masurawo FINAL ONE-MAN DVD 先行レコ発イベント「熱と唄」

未成年 / BLOOD&CHAIN(SHINICHIRO SUZUKI) / COOL JOKE / Garrett / Burning Soul / 伊津美昴&頼田陵介(from 未成年)アコースティックユニット
OPEN 17:00 / START 17:30
ADV.2500円 /当日 未定
入場特典:非売品 未成年決起4周年記念ステッカー

バンドメール予約 info@officeteenage.com
ぴあ:117-249 (TEL)0570-02-9999
ローソン:78027 http://l-tike.com ※PC・携帯共通 ※予約:会員登録必須(無料)
LOFT店頭:(TEL)03-5272-0382 ※予約:会員登録必須(有料)

未成年 official website
http://www.officeteenage.com/

posted by Rooftop at 21:46 | 今月のRooftop
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