歌で人の心を動かしたい──
ソロとしての第一歩を踏み出した生粋の唄い手が語る“夢に懸ける決意”
メロン記念日の解散後、自身のブログで「私の夢は“自分の言葉で唄いたい”」と公言していた大谷雅恵の夢が早くも一歩近づいた。現在、着うたサイト「mero.jp」で配信限定リリースされているソロ・デビュー曲『Killing My Caddy』は、臆することなく新しい世界へ飛び込んで自らの夢に邁進していく決意表明の如きナンバー。煌びやかでポップなメロディと大谷の艶やかなヴォーカルが溶け合った佳曲で、挨拶代わりの一発としては申し分のない出来である。徒手空拳のまま自らの力だけで帆を上げ、果敢に大海原へと漕ぎ出した大谷雅恵の人生航路とは? 何の後ろ盾もなく独り立ちしたその胸中とは? さる8月19日、阿佐ヶ谷ロフトAで行なわれた掟ポルシェとミッツィー申し訳のトーク・ライヴ『アイドルについて真剣に考えすぎて泡吹いて倒れそうになる会』にゲスト参戦した大谷を楽屋で直撃した。(interview:椎名宗之+やまだともこ)
やり残したことがまだたくさんある
──ソロ活動始動以降、この3ヶ月は凄まじい変動期だったと思いますが。
M:“生きてるな!”って凄い思います(笑)。交渉事も全部自分でやってるので、マネージャーさんの仕事もよく判るようになりましたし、生活をしていかなきゃいけないからバイトの頻度も考えなきゃいけないんですよ。ただ、バイトばかりの生活になると自分が本当にやりたい好きな仕事ができないという危機にも襲われて…とにかく濃すぎる3ヶ月でしたね。
──自転車で転倒して右手を負傷するというアクシデントにも見舞われましたしね。
M:いろんな災いが訪れたんですよ。軽い気管支炎にもなって、声帯を壊しちゃったり。原因は多分、ストレスなんですね。今までメロンで10年やってきて、あんなにガッツリとライヴをやっていたのに喉を壊したことなんてなかったんですよ。きっと、今まで気が張ってたところがあるんでしょうね。グループで活動することで人に迷惑を掛けちゃいけないという思いがある一方、他のメンバーがいるから大丈夫という思いもあったんですよ。それがなくなって、一人で活動するプレッシャーがいろいろとのし掛かってきたんだと思います。まぁ、今は慌てることなくいろいろ動き出せてるかなとは思うんですけど、予定ではもうちょっと休んでから動き出すはずだったんですよね(笑)。
──休むどころか、メロン解散の2日後は『人生いつでも成長期』という公式ブログを早々に立ち上げて。
M:ブログはメロンで始めてから楽しさを知ったんですよね。最初はブログなんて人のを見るのもイヤだったし、そんな日常の出来事を書いてどうするんだろう? みたいに思ってたんですけど、意識が変わったんです。メロンが終わっても、自分が今やってることをファンのみんなに伝えるのは途切れさせたくなかったんですよ。それですぐに個人のブログを始めたんです。
──5月4日以降、南の島へバカンスに行くとか考えませんでした?(笑)
M:そんな夢もありましたけど、何せ貯金がないもんで(笑)。それですぐにバイトを始めたんです。
──舞台『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ』で主演のヒロインを演じることが決まったのも早かったですよね。
M:いろんな人に助けてもらってますね。一人になって、「事務所を辞めて声が掛けやすくなったよ」と言われることが多いんですよ。事務所だとスケジュールも管理されて、その仕事を受ける受けないは別として話が本人まで行き届いていなかったことがあったんだなと辞めてから気づいて。そんなことも考えずに、ただ出されたスケジュールをこなしていたんですよ。実際に自分でスケジュールを管理すると、いろいろなことが判ってきましたね。
──大きな事務所を飛び出して、まずは自分一人の手で敢えてやってみようというのが僕は如何にも大谷さんらしいなと思ったんですよね。
M:アップフロントともいろいろ相談させてもらったんですけど、歌だけの活動は難しいと。今は全体的にCDのセールスも芳しくないですし。ちょうど舞台の話が決まりかけていたので、それならひとまず自分一人でやってみようと思ったんですよね。
──その状況の中で各方面から仕事のオファーが来るのは大谷さんの人徳だと思いますよ。
M:どうなんでしょうかね。でも、根は凄い人間不信なもので。有り難いことにアメブロのメッセージ宛にオファーをたくさん頂いてるんですけど、全部には応えられてないんですよ。面識のある方なら信用できるんですけど、私のことを全然知らなかっただろう人たちからも連絡があったりして、そういうのはちょっと不安なんです。
──まだ当面はどの事務所にも属さずに活動していく予定なんですか。
M:音楽活動に関しては、友達でもある美羽が所属してる事務所の方にバックアップしてもらってるんですよ。でも、私は舞台もやりたいし、基本的な立場はフリーがいいなと思って。メロンが終わって、やり残したことがまだたくさんあるなと思ったんです。歌も舞台も存分にやらせてもらっていたものの、自分がやれていたのはあくまで1/4でしたから。
ソロ・デビュー曲リリースの経緯
──舞台稽古のほうは順調ですか。
M:順調です。今回の舞台はシングルキャストとダブルキャストで構成されていて、私はシングルキャストなので結構忙しないんです。今日は刻チーム(刻チームと我チームがある)の通し稽古をお休みしてきたんですが、“私がいなくても成立しちゃったらどうしよう…”って寂しい思いをしながら稽古場を出てきました(笑)。私が演じるのは1日しか記憶が持たない静という特殊な役でして、それはもうやりがいのある役柄なんです。今日は私が現場にいないことで“やっぱりまぁしぃがいないとダメだな”って思ってもらえてたらいいんですけどね(笑)。
──ブログによると、最近は殺陣にも関心を持たれているそうで。
M:凄く格好いいので、私もやりたいんですよ。今回の舞台は、私らしからぬ女の子っぽい役ですから。
──7月以降、ムラタメグミさんと柴田あゆみさんの動きも活発になってきましたが、元メンバーの動向はやはり気になるものですか。
M:そうですね。ムラっちとあゆみんはブログを始めてるので、直接連絡を取らなくてもそれを見て安心したりしてます。こないだ私がSHIBUYA-AXで初ライヴをやった時は3人とも見に来てくれて、ムラっちとあゆみんは仕事があったのでその場で別れたんですけど、ひとみんは「ウチに来ない?」って言ってくれて、初めて新居にお邪魔していろいろと話したんですよ。新妻の手料理をご馳走になりながら(笑)。あんなに美味しいものを毎日食べられるハチミツ二郎さんはなんて幸せなんだろうってジェラシーを感じましたね(笑)。だって、あのひとみんを独り占めできるんですよ?
──大和撫子なセクシー担当をね(笑)。それにしても、メロンの解散からわずか3ヶ月で『Killing My Caddy』というソロ・デビュー曲を聴けるとは夢にも思いませんでした。
M:きっかけは美羽が作ってくれたんです。美羽が司会をやっている『mero.jp ミュージック Channel』という番組にゲストで呼ばれて、その時にスタッフの方から「曲を作りませんか?」という話を頂いたんですよ。着うた配信に強い会社だし、今はCDよりも配信のほうが聴いてもらえる機会が多いそうなので、それなら是非にとお願いしたんです。出来上がったトラックは自分が思っていたのとは違った感じだったんですけど、それもいい意味で期待を裏切ってくれたと言うか。曲を作って下さる方にP!NKとか自分の好きなアーティストやロックが唄いたいというのを伝えて、いろいろディスカッションをして出来たんです。話を頂いてから1ヶ月くらいで完成したので、自分でもこんなに早く形になるとは思いませんでしたね。
──曲作りは、柴田さんのソロ曲『ドライブ』を作曲した藤末樹さんが手掛けたそうですね。
M:それは全くの偶然なんですよ。「この方に書いてもらいます」って最初から決まっていたんです。AAAとか中川翔子さんとかいろんなアーティストに曲を書いている方で。
──『Killing My Caddy』は何曲か候補がある中の1曲だったんですか。
M:いや、そのものスバリで作って頂きました。自分としては大好きなバラードで勝負したい気持ちもあったんですけど、最初からそれで行くとバラードのイメージが強くなると思ったし、再出発だから明るめの曲で行ったほうがいいのかなと。最初はゴリゴリのロックとバラードの2つの選択肢があって、ライヴをやっていく上で一人でステージに立っても大丈夫な音作りがしたいと思ったんです。生バンド的な音だと如何にも寂しくなるので、ビート感のあるダンサブルな音にしたんですよ。この感じなら踊ったほうが良かったかな? って後から思ったんですけどね(笑)。
余分な荷物は処分して一から出直そう
──作詞も藤末さんが手掛けているんですか。
M:そうです。藤末さんとは凄く気が合うんですよ。直接的に曲について話すよりも自分自身のことを話しながら曲を書いて頂いた感じなんです。ただ、最初に頂いた歌詞は自分の中に入ってこない部分があったんですよ。自分に宛てて書いてもらったのに他人の曲みたいな感じがして、自分から出る言葉じゃないものが多かったんですよね。なので、所々に自分らしいワードを入れてもらうことにしたんです。ダーッと言葉を挙げて、「もし入れられる言葉があれば入れて頂けると嬉しいです」ってメールで送ったんですよ。それで歌詞が変わって、思い切り自分らしい曲になったんです。
──ちなみに、大谷さんが挙げたのはどんな言葉なんですか。
M:“衝動”や“Voice”、“夢”とかですね。
──“素顔のまま”もそうですか? ブログで惜しげもなくすっぴんを披露している大谷さんだけに(笑)。
M:ああ、“素顔”もそうです(笑)。
──自分の夢に立ち向かっていくポジティヴな歌詞の世界観は大谷さんらしいし、リスナーはもちろん、自分自身を鼓舞する部分もあるんじゃないかと思ったんですよね。
M:そうですね。曲が完成したのを聴いて、聴いてくれる人にとっても私自身にとっても応援ソングだなと思いました。
──『Killing My Caddy』の“Caddy”を辞書で引いたら“小箱”と書いてあったんですが、タイトルにはどんな意味が込められているんですか。
M:“Caddy”というのは“Cadillac”(キャデラック)を崩した形なんですよ。要するに、高級なものの象徴ですね。ゴージャスな部分は取っ払って新たにスタートしようっていう。
──自分の中のプライドや思い上がりをはね除けて行こうと。
M:そうです。今までの余分な荷物は処分して一から出直そうっていう歌なんです。
──自分が唄いたい歌をディスカッションしながら作り上げたのは、実は初めての経験なんじゃないですか?
M:メロン時代はロック化計画の頃まで曲に入り込めなかった部分もあったし、基本的にお任せでしたからね。『Killing My Caddy』は作曲家さんと2人で作り上げた曲だから、納得の度合いが違いますよね。曲の完成度も高いし、自分の歌だけじゃなくミックスも凄い上手で。ただ、この曲が世に出ているのがまだ信じられないところもあるんですよ。ちょっと実感が湧かないって言うか。
──メロンと違って、全部を一人で唄い込むことに気負いはなかったですか。
M:なかったですね。むしろ、“全パートを自分で唄っていいんだ!”っていう喜びのほうが強かったです(笑)。
──伸びのある艶やかな声がよく活きた曲調だし、大谷さんの歌の上手さを改めて実感したんですよね。
M:いや、まだまだですよ。自分のいいところを出せるキーで作って頂いたのも大きいです。歌自体は2時間くらいでツルッと録ったんですけどね。
──コーラスも多重録音で、どこを取っても大谷雅恵を堪能できる仕上がりですね。
M:録ってる時は“これを後でどう使うんだろう?”みたいな部分もあったんですけど、完成したのを聴いて納得しましたね。
──単純に、CDとしてリリースしたい気持ちはありませんでしたか。
M:もちろんありましたけど、まずは様子見をするのもいいかなと思って。CDとして出すなら、曲をいっぱい入れたアルバムの形にするのも手かなと思ったんですよ。
月一のペースでライヴをやり続けたい
──SHIBUYA-AXでの初ライヴは如何でした? まるで耳なし芳一みたいに左腕に歌詞が書かれていましたけど(笑)。
M:全部書いたのに見る余裕もなくて、しかも歌詞の一部を飛ばしちゃいましたからね(笑)。前日までにちゃんと覚えたのに、当日AXの楽屋に入ったら全く歌詞が出てこないんですよ。周りがガヤガヤする中でひたすら聴きまくっても一向に出てこないので、怖いわーと思って(笑)。出番の寸前まで歌詞を見て、何とか自分を安心させたんですけどね。
──そこまで緊張していると、最前列まで応援に駆けつけたメロンの3人のことも視界に入りづらいでしょうね。
M:見ているようで全然焦点が定まってない感じでしたからね。でも、ひとみんだけはヒマワリを持って泣きながら声援を送ってくれているのがクッキリ見えました(笑)。
──メロンの解散発表をしたステージで再出発を果たしたのは運命めいたものを感じますね。
M:縁を感じましたね。ファンのみんなにとっては申し訳ない所だと思ったんですけど(笑)。
──短いステージだったし、またライヴをやりたい衝動に駆られたんじゃないかと思いますが。
M:だいぶ。でも、もう次のライヴが決まったんですよ。10月4日に六本木のmorph-tokyoで美羽と一緒にやるんです。そのライヴまでにもう1曲作って、私の持ち歌は2曲しかないんですけど、コミュニケーション・タイムを作ってお客さんと触れ合うイヴェント・ライヴにします。ライヴは月1回のペースでやっていこうと思ってるんですよね。
──ビート・クルセイダースやニューロティカといったロック化計画で関わったバンドもいろいろとサポートしてくれそうじゃないですか?
M:ホントですか? 私もそれが夢なんですけど、自分からはなかなか言いづらくて…。
──じゃあ、誌面を通じてラヴ・コールしましょう(笑)。他でもない大谷さんからのお願いなら、ライヴから曲作りまで喜んで協力してくれるはずですよ。
M:いやいやいや…何か申し訳なくて。でもたとえば、ビークルのタロウさんやニューロティカのカタルさんには頼んでみたいんですけどね。ビークルが解散を発表した時に、思わずタロウさんに電話して1時間くらい話したんですよ。ちゃんと喋れるのはタロウさんくらいしかいなかったので。そこで「これからどうするんですか!?」って訊いたら、「解散して独り歩きしてるのはお前のほうが先輩なんだから」って言われたんですよね(笑)。いろいろとやりたいことがあるみたいですよ。「舞台もやりたい」って言ってて、ヘッ!? と思ったんですけど(笑)。
──作曲の勉強もしているそうですし、その成果も見たいところですけどね。
M:まずは歌詞ですね。私は楽器ができないので、音を鳴らしながら作曲するというよりも自分の内側から唄いたいメロディが浮かんでくると思うんですよ。浮かんだメロディを携帯電話のボイスに吹き込んで、それを作曲家さんに持っていって曲にしてもらう感じで。今はそういう段階ですね。
──ブログであれだけ書き込んでいるんですから、作詞はお手の物のように思えるんですけど。
M:全然お手の物じゃないんです。上手いことまとめようとしてもまとまらないんですよ。まぁ、自分でダメだと思ってるだけで、まだ人に見せたことはないんですけど。
──ソロ・デビュー曲も、てっきり大谷さんの手による歌詞だと思ったんですよね。
M:ホントはその予定だったんですけど、どんな曲が来るか具合が判らなくて。でも、今から作る曲は自分で作詞をやろうと思ってます。
──ネタ帳みたいなものはあるんですか?
M:ありますよ。漠然とですけど、今度の曲は聴かせる感じにしたいと思ってるんですよ。私が一番唄いたいバラードになるかもしれないし、R&Bっぽい感じもあるかもしれないです。
──ジャンル的なこだわりや制約は特にないんですよね?
M:ないですね。強さと優しさが芯にあれば、どんな曲調でもいいと思ってます。歌は何でも好きだし、そこに自分らしさが出ればいいんじゃないかって。
──チャレンジしてみたい曲調とかはありますか。
M:全編英語の歌とか。やっぱり、ビークルさんを聴いて育ってますからね(笑)。カヴァーで英語の曲を唄うよりも、自分の曲で唄ったほうが絶対に格好いいと思うので。
──カヴァー・アルバムを作るのもいいんじゃないですか?
M:興味ありますね。自分の好きな曲をカヴァーするのは純粋に楽しそうですし。
──バンマスをカタルさん辺りにお願いして(笑)。
M:決まりですね(笑)。まぁ、今はカヴァーよりもオリジナルが先ですよね。月一のペースで曲を作っていかないとライヴも楽しくなくなっちゃうので。
装飾品を取っ払ってこその自分なんだ
──ライヴでメロン時代のレパートリーを披露したりは?
M:いずれは唄いたいですね。ただ、あの10年はあの10年で完成されたものなので、今は自分にしか唄えない歌で頑張りたいんですよ。
──ちなみに、メロンのラスト・ライヴのDVDはご覧になりましたか。
M:絶対に泣くからまだ見てないんですよ。解散して3ヶ月経ちましたけど、現実の生活に追われてメロン時代のことは全然振り返ってないんです。ちょっと振り返ると気持ちが持ってかれちゃう気がしてDVDを見ないのもあるし、実際に時間がなくて見ないのもありますね。
──愚問かもしれませんが、バイトをすることを公言するのにためらいはありませんでした?
M:なかったですね。逆にアップフロントに気を遣って、チーマネに「バイトしてることを書いてもいいんでしょうか?」って相談したんですよ。ブログで書くネタにウソをつきたくなかったので。そしたら、チーマネは「お前がいいならいいよ」って言って下さったんですけど。
──仕事をしながら音楽活動を続けるのは、バンドの世界じゃごく当たり前の話ですからね。それに、そこまでぶっちゃけるのが大谷さんらしくていいなとも思いましたし。
M:これが現実だぞ、っていうところを見せたかったんです。なるべくバイトがなくても生きていけたらいいんですけどね。
──目下、歌やお芝居以外にチャレンジしてみたいことはありますか。
M:今はとにかく歌とお芝居をガッツリやりたいです。毎日が充実してますから。前はよく休みが欲しいと思っていたんですけど、今は休みがあるなら歌やお芝居の仕事が少しでもしたいんですよ。欲を言えば、今は何も家族にサービスができていないので、その時間は欲しいですけどね。
──歌手活動でタッグを組んでみたい人はいますか。
M:傳田真央さん。前にDJ JURIさんとお仕事をさせて頂いて、真央さんを紹介してもらったんですよ。私は昔から真央さんの音楽が大好きで、上京した頃からずっと聴いてるんです。メロンが解散するちょっと前にワンマン・ライヴを見に行って凄く感動したし、今も変わらず憧れの人なんですよね。
──いつの日か共演を期待したいですね。何にせよ、マイペースで夢に向かって突き進んで頂きたいです。
M:美羽の存在もそうなんですけど、上京する前に私の周りにいた人たちが今また集まってくれてるんですよ。それもあって、今はデビュー前の気持ちに戻ってる感覚があるんです。アメブロを始めてから高校の時の友達からいっぱい連絡が来たりとかして。メロンの活動中に連絡が来てもおかしくないのに、一人になってから支えてくれる人たちがたくさんいるんですよ。こんなに私のことを覚えてくれてる人がいたんだなと思いましたね。あと、舞台で共演する役者の方々は年下が多くて、「昔、テレビで見てましたよ」なんて言われるんです。そういう話を聞くと、自分たちなりにちゃんと残せてたんだなと思うし、今度は大谷雅恵個人としても残せるものをちゃんと残したいと思いますね。
──信頼できるスタッフに身を委ねつつ、バイトをする必要もない生活が遠からず来ると思うんですが、その頃には何から何まで自分の手で活動する今のこの時期の経験が必ず活きてくるでしょうね。
M:今もやって良かったと思ってます。いろいろと勉強になりましたからね、税金が大変だとか(笑)。今はキャデラックを殺す前に住民税に殺されそうですから(笑)。
──近い将来、実現したいことは?
M:歌で人の心を動かしたいです。どれだけ着飾っても、人間は結局中身だと思うんですよ。着飾って世に認められたら、それはそれでその人の才能だと思うんですけど、私はメロン記念日の一員として充分着飾ることを経験できたので、そういうのはもういいんです。装飾品を取っ払ってこその自分だし、これからは素の自分がどれだけの人に受け入れられるかの勝負ですね。
Live info.
Killing My Caddy
着うたサイト「mero.jp」にて独占配信中。
http://mero.jp/singer-detail_14351.html
Live info.
mero.jp PRESENTS 美羽(MIWA)×大谷雅恵 配信リリースLIVE!!
2010年10月4日(月)六本木morph-tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
ADV. ¥4,000 / DOOR ¥4,500
問い合わせ:morph-tokyo 03-5414-2683
主演舞台
ACTOR'S TRASH ASSH vol.12 池袋シアターグリーン劇場提携公演『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ』再演
2010年9月1日(木)〜9月5日(日)[全10回公演]池袋シアターグリーンBIG TREE THEATER
作・演出:まつだ壱岱
問い合わせ:ACTOR'S TRASH ASSH http://assh.info/
大谷雅恵オフィシャルブログ『人生いつでも成長期』Powered by Ameba
http://ameblo.jp/masae-otani/