ギター レギュラーコラム

DO THE HOPPY!!!!! vol.1 清水泰而(怒髪天)('10年9月号)

DO THE HOPPY!!!!! vol.1 清水泰而(怒髪天)

百戦錬磨の酒呑童子が生み出したホッピー・カクテルは清涼感溢れる逸品!
「ナカ」も「ソト」もキンッキンに冷やしておくのがポイント!


 ホッピーは東京に出てきてから呑むようになったね。とにかく安いから若い頃によくお世話になったよ。BS-TBSで『吉田類の酒場放浪記』っていう番組をやってて、その中で吉田さんがホッピーやサワー系をよく頼んでるんだよね。それが凄く美味そうに見える。下町を中心にフラッと立ち寄れる酒場が多いから、ホッピーがまたそのシチュエーションによく似合うんだよね。あの番組は世の呑兵衛全員が見たほうがイイよ。俺も『酒場放浪記の後追い放浪記』っていう番組をやりたいくらいだもん(笑)。



 ホッピーの基本的な呑み方としては、焼酎の分量1に対してホッピーの分量5が黄金律。ただし、自分味覚としては焼酎とホッピーは半々が鉄則だけど(笑)。これは店にもよるんだけど、外で呑むとおかわりするごとに焼酎の比率を増やしてくるんだよね。3、4杯目くらいには目一杯焼酎が入ってくる。あれは回転を良くしようっていう店の策略なんだと思う(笑)。あと、ホッピーと焼酎を充分に冷やしておくことも大事。ホッピービバレッジのサイトに「氷はホッピーの風味を悪くするため使用しない」って書いてあったんだけど、確かに『酒場放浪記』を見てると氷の入ってない焼酎を出す店がちゃんとあるんだよね。



 今日はホッピーでオリジナル・カクテルを作ってみるということで、いろいろ試してみたよ。焼酎は鏡月と宝焼酎、南高梅酒、ビール、マッコリ、トマトのお酒、ZIMA、日本酒(菊正宗)とね。基本的にビールと混ぜて大丈夫なモノはイケる。日本酒は混ぜるものじゃないから、やっぱり合わなかったかな(笑)。もしかしたらマッコリっぽくなるんじゃないかという淡い期待もあったんだけどさ。実際にマッコリを使って割ってみたら、しばらく経ってホッピーとマッコリがキレイに分離したのは笑ったね。黄色と白にくっきりだもん(笑)。まァ、あれは比率の問題もあるのかもしれないけど。



 ホッピーはアルコール度数25度の甲類焼酎を使うのがベストなんだけど、確かに鏡月と宝焼酎じゃ味が変わる。やっぱり安い焼酎でも美味しく呑める庶民の味方なんだね、ホッピーは。まだビールが高価だった時代にビールの代用品として生まれたわけだからさ。そんな先人たちの知恵の結晶をビールで割るだなんて、愚の骨頂だよね(笑)。発泡酒みたいに見事に味が薄まっちゃったもんな。いろいろと試してみたけど、大抵のモノはただ薄まっただけになった中で南高梅酒はかなりイケた。あれは口当たりもイイから女性にもウケると思う。ただやっぱり、ビールの風味と味わいを損なわないのがホッピーの基本だから、味覚の個性が薄い甲類焼酎が合う。芋焼酎とかの乙類だと焼酎の味や匂いが勝っちゃうからさ。その意味では麦芽比率が低い発泡酒の発想に近いのかもしれない。歴史はホッピーのほうが圧倒的に長いけどね。



 試行錯誤の末に俺が考案したのは、ZIMAを半分、ブルー・キュラソーを2杯、それにホッピーを半分使ったカクテルで、怒髪天の最新シングルにあやかって『真夏のキリギリス』と命名してみた。割と呑みやすい爽やかな感じに仕上がったんじゃないかな。ホッピーの黄色を足したら色も緑っぽくなったしね(笑)。『真夏のキリギリス』は中2の夏から無意味にドキドキしてる気持ちを忘れたくないっていうのが歌詞のコンセプトでね。中1までは小学生の延長だけど、中2になると視野が開けていろんな冒険がしたくなる。実際、俺がバンドをやり始めたのも中2だったしね。友達の家とか車庫で練習をやってさ。車庫が雨漏りして、アンプで感電したこともあるんだよ(笑)。微弱な電気が漏れて、関節がピクピクしてね。そんな甘酸っぱい思い出も、今回のオリジナル・ドリンクにニュアンスとして込められたんじゃないかなと。かなり後付けだけどね(笑)。



 ポイントとしては、派手な色を付けたかったわけだよ。青は俺のラッキー・カラーだし、怒髪天には『サムライブルー』や『蒼き旅烏』、『青嵐〜アオアラシ〜』っていう曲もあるしさ。プリキュアの戦士でも「知性の青き泉」ことキュアアクアが好きだし(笑)。これが『ONE PIECE』になると赤髪のシャンクスが一番好きなんだけどね(笑)。何にせよ、低カロリー・低糖質・プリン体ゼロのお酒だから、ウチの痛風オジサン(ドラム坂詰のこと)にも安心してオススメできる一杯になったと思うよ。


構成:椎名宗之
撮影協力:阿佐ヶ谷ロフトA

シミさんが考案した『真夏のキリギリス』はロフト・グループ5店舗で9月上旬より販売予定。「アルコール度数も低いし、ソフトドリンク感覚で呑んで欲しい」とのこと。

◇清水泰而(しみず やすじ):“JAPANESE R&E”を提唱する怒髪天のベーシスト。1968年5月4日、北海道千歳市生まれ。7月に発売された最新シングル『真夏のキリギリス』がオリコン・デイリーチャートで自己最高位の17位を記録。自分への沖縄土産は紅芋タルト(実は甘党)。

posted by Rooftop at 15:00 | レギュラーコラム
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