ギター バックナンバー

DISK RECOMMEND ('10年07月号)

LOFT PROJECTのスタッフがイチオシのCD・DVDを紹介!!
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★以下のジャケットをクリックすると、各レビューが読めます。

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ASIAN KUNG-FU GENERATION / マジックディスク

初回生産限定盤 KSCL-1610〜KSCL-1611 3,570yen (tax in)/通常盤 KSCL-1612 3,059yen (tax in) / IN STORES NOW

 ASIAN KUNG-FU GENERATIONが、『サーフ ブンガク カマクラ』以来1年7ヶ月ぶりとなるニュー・アルバム『マジックディスク』をリリースした。リリース前から、マジックディスクスペシャルサイトを開設し、自分自身にとって魔法のような1枚=“マジックディスク”を登録&閲覧できるシステムを導入したり、webカメラを通じてスペシャルコンテンツを見ることができるAR(拡張現実)を採用したり、前作からほんの数年しか経っていないのに驚くほど時代が進化していることも実感した。
 そして、本作『マジックディスク』も、これまでとは違う角度からの視点が取り入れられていることに気付く。このアルバムの幕開けに位置する『新世紀のラブソング』は、ドラムが打ち込み的なアプローチをし、ラップのような後藤のつぶやきから始まる曲には大量のメッセージが詰められている。この時代を生きていく中での不安や期待がごちゃまぜになって吐き出され、ギュッと胸を締め付けられる感覚になる『さよならロストジェネレイション』。『迷子犬と雨のビート』は、アジカンにしてはポップな曲だと感じたのは私だけではないはずだ。シャッフルビートやブラスサウンドを用いて、どこかハッピーさも漂う楽曲に仕上がっている。『架空生物のブルース』では、ピアノやストリングスを取り入れ、よりダイナミックな展開に。後半に連れてサウンドが盛り上がっていくと共に、聴いているこちら側の気持ちも高揚していく。『ラストダンスは悲しみを乗せて』では、東京スカパラダイスオーケストラの大森はじめさんがゲストアーティストとして参加し、軽やかなパーカッションを鳴らす。パーカッションが入ることで4人のサウンドに彩りが加わり、より華やかな楽曲へと昇華する。そしてアルバムの最後を飾る12曲目の『橙』。バンドのアンサンブルは強靱さを増すばかりだが、この曲で鳴らされているリズムは王道のアジカンサウンドだと感じた。これまでの11曲で、技術的にも変化し進化し続ける彼らのサウンドを体感したが、この曲には彼らのベーシックとなるものが詰め込まれているのではないだろうか。
 21世紀に入って10年近くが経過し、インターネット環境は10年前には考えられなかったほどに進化した。私自身インターネットの普及により、仕事がスムーズに進められていることは否めない。ただ、その分人間の温度が感じられなくなっている部分もある。CDが売れなくなったとも言われ、音楽がデータでやりとりされている現状。しかし、この『マジックディスク』は、ジャケットが初回生産限定盤は6面デジパック仕様になっており、大胆に描く中村佑介さんのイラストを楽しむことができる。また、他にも仕掛けがたくさんあるそうなので、ぜひ手にとってもらいたい(私は、描かれていた『崩壊アンプリファー』のイラストがツボだった)。ジャケットを含めた作品のひとつに、作り手がどれだけの思いを込めて世に出しているのかを、改めて感じられた1枚となった。そして、確実に私のマジックディスクはこの作品だと思う。


(Rooftop:やまだともこ)


IWRESTLEDABEARONCE / IT'S ALL HAPPENING [DELUXE EDITION]

PTRL-0010 2,625yen(tax in) / 7.07 IN STORES

 ヘヴィメタル、デスメタル、ハードコア、グラインドコア……などに代表されるエクストリームミュージックは日々細分化の一途を辿っているが、そもそも何も知らない人にとっては「うるさい音楽」、で良いのだと思う。そういう意味でこの、アメリカはLAのIWABO(アイワボ)と略される珍妙なバンドは、ものすごくうるさい。ブルータルパートとメロディーパートを難なく歌い分けるKrysta(なんと、カワイイおにゃのこ)のボーカルを縦軸に、デスメタル、グラインド、ハードコアを横軸に、ゴリッゴリなサウンドを織り上げつつも、何の前振りもなくカントリーやエレクトロが割り込んでくる。その分裂病っぷりは、数ある「エクスペリメンタルメタル」や「カオティックハードコア」バンドの中でも、群を抜いて重症だ。と言っても偏差値は非常に低くしつらえてあるので、こういうバンドにありがちな敷居の高さは一切感じない。よく「おもちゃ箱をひっくり返したような」と言うが、きっと『悪魔の赤ちゃん』が5歳まで生き延びたら、こんな感じのおもちゃ箱が完成してたに違いない。その姿勢はジャケにも表れていて、ゾンビ、フレディの手、そして「男のマストアイテム」ことチェーンソーなどがゴッチャゴチャにコラージュされたこのデザインは、最近見たなかでも1,2を争う完成度。……まあ難しいことは考えないで、日々溜まったうっぷんを音楽で晴らしたい人や、とにかくもう学校や家には帰りたくない人は、聴いてみると良いっすよ。あと収録曲『See You In Shell』のPVが最高なので、Youtubeなどで是非。


(前川誠)


OLEDICKFOGGY / 繁栄とその周辺

PX-211 2,100yen (tax in) / IN STORES NOW

 昨年発表したフルアルバム『RUSTICが止められない』が、日を追うごとに評価が高まる中、2007年に発表し現在では廃盤となっていた1st.が再発。入手困難だったうえ、ライブで平気に演っている事があるだけに“やっとか…”と思っている人もいるはず。アコーディオンやマンドリンやバンジョーの、ある種懐かしさを覚える響き。そう言えば最近こんな言葉使いや、歌い回しをするヤツっていないなぁと思ってしまう歌。特に『街の灯が揺れる』と『ゴシップ オブ フォレスト』あたりはNHKの「みんなのうた」とかで流れても良さそうな名曲。もちろん酒飲んで踊りたくなるような“これぞラスティック!”の曲も多数。個人的な着目は4曲目の『僕のワルツ』。この手のマイナーキーのワルツは、音楽的な造詣が深くないと安っぽく聴こえてしまいそうだが、楽器の音色もメロディーラインも素晴らしいの一言。最初期の作品としては、かなりのクオリティーの高さを持っている。
 さてさて、今だ馴染みのないこの『ラスティック』というジャンルの事に軽く触れなくてはイメージしづらいでしょう。要は欧米の伝統生楽器(バンジョー、フィドル、マンドリン、アコーディオンets)を使用し、ルーツミュージックをごった煮にしたような音楽…となると小難しく聞こえるが、前述したようにどの楽器も聴けば懐かしい気分になる。このOLEDICKFOGGYなんか野外で酒飲みながら聴きたいもんだ。どーですかね? フェス担当のイベンターさん?


(新宿LOFT:水野 慎也)


吉川晃司 / 25th ANNIVERSARY LIVE GOLDEN YEARS TOUR FINAL at 日本武道館

初回限定盤(2DISCS+USBメモリ)UMBF-9530 8,500yen (tax in)/通常盤(2DISCS)UMBF-1011〜2 5,800yen (tax in) / IN STORES NOW

 昨年の10月から今年の2月にかけて行なわれた吉川晃司のデビュー25周年記念ライヴ・ツアー、そのファイナル・ステージにあたる2010年2月6日の日本武道館公演を完全収録した2枚組DVD。ツアー・メンバーは、弥吉淳二(g)、菊地英昭(g)、小池ヒロミチ(b)、ホッピー神山(key)、坂東 慧(ds)というここ数年不動の布陣。自身が全幅の信頼を置いている猛者たちの有機的なアンサンブルに支えられ、吉川はオープニングを飾る『Purple Pain』からいきなりフル・スロットル。最新作である『Double-edged sword』の収録曲と過去のレパートリーが程良いバランスで散りばめられた構成の妙も素晴らしい。圧巻なのはやはり、『A-LA-BA・LA-M-BA』から始まり『Juicy Jungle』で終わる全20曲に及ぶ“25th ANNIVERSARY MEDLEY”。矢継ぎ早に披露される名曲の数々に思わず溜息が出る。この四半世紀、吉川が如何に楽曲至上主義を貫いてきたかを改めて痛感する珠玉のパートだ。また、最新作で言えば『Velvet 』のような趣味性の高いナンバーをいくらでも組み込むことができるのに、Wアンコールで『KISSに撃たれて眠りたい』と『せつなさを殺せない』といった有名曲を惜しげもなく披露する辺りに貫禄を感じる。一度踏み込むとクセになる深遠な吉川ワールドの入門編としても格好の映像作品だと言えるだろう。


(Rooftop編集局長:椎名宗之)


SUPER JUNKY MONKEY / WE'RE THE MOTHER of MEATLOAF! HYPER COLLECTION

JHBA-623 3,990yen (tax in) / IN STORES NOW

 1990年代のオルタナティヴ・シーン最重要バンドとして大きな軌跡を残したSUPER JUNKY MONKEY。女性ラウドロックとしては未だ最高峰に位置するバンドだが、1999年、ボーカリストMUTSUMIの突然の死去によりバンド活動は凍結されていた。それが昨年の6月20日に残りのメンバーによる再結成ライブが行われ大きな話題となったことは記憶に新しいが、多くの要望に応えそのライブが遂にDVDとなってリリースされた。昨年のライブ開催とDVD化に至る経緯は今月のインタビューページに詳しいので是非一読願いたいが、ここでは収録内容について簡単に紹介したい。メインコンテンツは昨年の再結成ライブの全編収録で、3人のメンバーによる渾身の演奏とモッシュ&ダイブの嵐となったフロアの熱狂が丁寧な編集により再現されている。DVD特典にはインディーズ時代の1st.ビデオ作品『キャベツビデヲ』全編がまさかの収録。メンバー4人の個性的なキャラクターが面白映像も交えて収められている。さらに、ヘブンスドア、みるく、シェルターなどのライブ映像が収録されていてどれも貴重すぎる。そして付属CDにはロンドン・アストリアでのライブ音源が収録されていて、後期SUPER JUNKY MONKEYの到達地点を知る絶好の資料となっている。ファンはもちろん買うだろうが、バンドを知らない若い世代にも是非薦めたい大変お得なパッケージだ。


(加藤梅造)


SCOOBIE DO / 何度も恋をする

HICC-3008 2,625yen (tax in) / 7.07 IN STORES

 2010年、夏。前作『SPARKLE』でギラギラとした大人の魅力を輝かせたSCOOBIE DOが、浮き輪とビーチパラソルを小脇に抱えてやってきた。あまりにストレートで、まるで夏の日差しのような目も眩む輝きを放つ新作と共にである。アルバムタイトル、そして『太陽と女の子』『きれいなお姉さん』『恋をした男子』『恋のウイルス』といった収録楽曲からも一目瞭然、テーマはズバリ“夏”そして“恋”だ。
 小気味いいリフに、メンバーのコーラス、そして手拍子が絡まるアルバム冒頭のイントロはとても平均年齢30オーバーのバンドとは思えないほどの爽やかさで、まるで少年のような瑞々しさ。普段はスーツ姿でビシッと決めているお兄さん方が、休日に会ったらアロハシャツに短パン姿だった。でも、そのカッコも似合う! 素敵! みたいな心情でいると、続く2曲目では艶のあるセクシーなナンバーで、やっぱりスーツ姿のあなたも好き! といった具合で、要するに、ファンキーでアダルトなお兄さん方が、本気で「夏恋度2000%」のアルバムを作ったら、こんなにもメロウでフレッシュでポップでファンキーな作品に仕上がりました、ということ。もう、このアルバムを聴いてから夏が来るのが待ち遠しくてたまりません。
 これからの季節、ツアーや各地の夏フェスへ行かれる方も多いことでしょう。移動の車でのお供に必携の1枚です。


(阿佐ヶ谷ロフトA:山崎研人)


メロン記念日 / メロン記念日 FINAL STAGE“MELON'S NOT DEAD”

EPBE-5384〜5 6,000yen (tax in) / 7.14 IN STORES

 2010年5月3日、中野サンプラザで行なわれたメロン記念日の解散ライヴの模様を収録した2枚組DVD。正真正銘、最後のライヴを克明に記録した映像作品として資料的価値が高いが、それよりも何よりもライヴのクオリティが凄まじく高いのが特筆すべき点だ。メンバー自身による選曲、構成、LEDパネルによる演出、いずれも申し分なし。10年間にわたるメロンのライヴの中でも五指に入るのは間違いないし、彼女たちが傑出したライヴ・パフォーマーだったことを証明していることが本作の絶対的な価値である。ハイライトはやはり、場内全体が緑色のサイリュームで覆い尽くされた『ENDLESS YOUTH』になるだろうか。ヲタモダチの有志たちによるこの粋な演出に感激した4人が声を詰まらせるシーンは何度見てもグッと来る。想定外のトリプル・アンコールで『This is 運命』を披露し、最後の最後まで明るく楽しいムードで終幕を迎えたのが如何にもメロンらしいなとあの日は思ったが、完全燃焼した4人の姿を捉えた本作のエンディングには激しく涙腺が緩んだ。それを払拭してくれるのが特典映像として収録された『スキップ』と『ピンチはチャンス バカになろうぜ!』の“FINAL TOUR Ver.”である。これはFINAL TOURの大阪と名古屋、FILM GIGでのミニ・ライヴの模様を織り交ぜたもので、趣向を凝らした編集にスタッフ・サイドの深い愛情を感じる。


(Rooftop編集局長:椎名宗之)


遺伝子組換こども会 / 東京デスティニーランド ミュージック・アルバム

IKK-music002 1,995yen (tax in) / IN STORES NOW

 パンフを模したジャケットに、ポップコーンをプリントしたディスクと、思わず唸ってしまう凝り様! しかし私、ディ●ニーに苦手意識があるのです…。自分とは余りにも遠い存在過ぎる。もし、明るくて優しくて夢いっぱいのディ●ニー君って子がいて、同じクラスだったら絶対に仲良くなれない! でも、実はそんな彼に秘かに憧れも抱いている…。そんなある日、自分と同じ人種(と、勝手に思い込んでいた)遺伝子組換こども会君が彼と同じ委員会だった事を知る。「あいつ、とっつきにくいかも知れないけど、話してみたらいい奴だよ!」そうして少しずつ近付いていく私達…歩み寄ってみると、幽霊とか海賊とか、明るくて優しいだけじゃないんだよね、ディ●ニー君って。
 と変な例えにはなりましたが…。曲のタイトルはディ●ニーランドのあの乗り物を彷彿させるところもありますが、只のパロディーだと侮るなかれ。ちなみにライブはコント仕様になっているので、よりディ●ニー君に人間味を感じたい方は是非ライブへ。


(Asagaya/Loft A:チバ)


ウラニーノ / World end Happy end

ESCL-3448 3,059yen (tax in) / IN STORES NOW

 ウラニーノの音源を聴く前に、Bassピストン大橋氏との挨拶が先だった事をとても後悔しました。またバンド名は以前から知っているものの、何で音源を先にチェックしなかったんだろう? と不思議に思うほどでした。そしたらもっと前から彼らの事を好きになっていたのに!! その理由はこの作品を聴けばすぐに理解してもらえるはず。
 人情味溢れた歌声で、懐かしくも温もりのあるメロディに乗せ、一度は抱くであろう感情や風景を惜しげもなく歌っている12曲の短編集。生々しい表現も綺麗な言葉も刺のある言葉も、ウラニーノの手にかかると少しの勇気に変わり、「また明日」が楽しだみと思えます。そして最後の『World end Happy end』で、「この世界は美しい」というメッセージを、押し付ける事なくそっと残してくれるのです。それはこの作品を通して聴いた結果、辿り着くメッセージでもあります。  今度はこの作品にある12曲の短編集を持って、新宿ロフトのステージに立ってくれたらいいのにな。


(ロフトプロジェクト:樋口寛子)


M.G.T. / M.G.T.

PNK1003-136 1,500yen (tax in) / IN STORES NOW

 M.G.T.の正しい聴き方。家のCDプレーヤーのボリュームをMAXにする。音に合わせて暴れまわる。叫びまくる。苦情言いに来た奴をブットバス。物を壊しまくる。止めに来たCOPを倒す。超暴力!
 夏といえば湿気ですね。湿気イライラしません? ストレス溜まりますよね。もう叫びたいですよね。そういう時はM.G.T.です。待ち望んだ1st.アルバムです。夏といえば怪談ですね。幽霊ってホントにいるんですかね? 怖いですよね。もう叫びたいですよね。そういう時はM.G.T.です。待ち望んだ1st.アルバムです。
 怖いもの見たさの奴は、止めときな。オシメ穿いて指くわえて、黙って寝てな。M.G.T.は本物だから。ガリベンは家帰ってて。半端者は隅っこで悪ぶってれば。どうしようもなくカッコよくなりたきゃM.G.T.を買いに行け。どうしようもないほど衝撃欲しけりゃM.G.T.を買いに行け!
 観る度憧れる。聴く度気がフレル。不良の雰囲気。思い描いていたハードコアパンク。グラインドコア。ウルトラバイオレンス。真似の出来ない表現。圧倒的な存在。この1枚に全部あります。  


(下北沢SHELTER:漫画 星太郎)


Oki Dub Ainu Band / Sakhalin Rock

CKR-0116 2,940yen (tax in) / 7.14 IN STORES

 4年という歳月が流れた。世界はリーマンショックに揺れ、日本も国の顔が何度も入れ替わった。その間、彼は世界を、地球を歩いてきた。ドイツ、スペイン、ポルトガル、イギリス、台湾、ブラジル、アメリカ、シンガポール…。そこで出会ったものは何だったのか。
 世界唯一のAINU ROOTSバンド、OKI DUB AINU BANDが遂に新作をリリースする。収められた13曲は、まだ見ぬ地を思い起こさせる。壮大な大地や、轟々たる水の流れ、天へ届くほどの炎。そしてそこに息づく確かな生命の力。
 トンコリの源流を訪ねる旅で受けた衝撃そのものを音にしたともいえるこのアルバム。その想いを伝える、カラフト・アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」。奏者が途絶えていたこの楽器の製作法から演奏法までを独学で習得。だからこそ創り得る、5つの音が繰り出す多種多様な色に身をゆだねてほしい。今まで見たことのない、心の奥にある素晴らしい世界に旅ができるはずだから。


(Naked LOFT:嶋田 和代)


SABOTEN / GREEN HOLE

BZCS-1072 2,400yen (tax in) / IN STORES NOW

 大阪から再び日本語パンクロックを掲げ、SABOTENが門外不出ともいえるBAND史上最高傑作を届け、鳴らしにやってきた!! Baヤッソーの怪我というアクシデントに見舞われながらも、5月末には完全復活を果たし、6月2日には約3年ぶりとなる、6枚目のALBUM『GREEN HOLE』をリリースしたのである。10周年を飛び越し、BANDとしても次なるステージへと向かう為、気合いは十二分。LIVEパフォーマンスもさることながら、従来の凄まじいテンションはもちろんのこと、よりパワフルに、そしてエモーショナルに。ハチャメチャでありそうで、グッと掴まれる歌詞、地に足をつけて精一杯やってきた彼等のゴキゲンで元気印いっぱいのSABOTEN流ROCKが、この『GREEN HOLE』にはいっぱい詰まっていて、極みきっているのだ。ちょっとしたことで、落ち込んでしまうこととかあると思うが、SABOTENを聴くとふと元気をもらえる。この夏、“GREEN HOLE TOUR 2010”として各地にSABOENがお邪魔する。真夏の快晴の空に、SABOTENキッズの笑顔がいっぱいになるハズだ。


(下北沢SHELTER:平子真由美)


cinema staff / Blue,under the imagination

ZNR-094 2,300yen (tax in) / 7.07 IN STORES

 首を長くして待っていました。大好きなcinema staffの新譜を。私が日頃聴く音楽の中では異彩を放つcinema staff。自分でもよく分からない程、今もなお魅了されています。ライブを見て音源を聴いてみたい! と思えた、私にとっては杞憂稀なバンド。美しいメロディーだけで終わらず、まるでジェットコースターに乗っているかのような、様々な展開で構成されている感じがたまりません。出会った頃から「凄くいいバンドなんだよ〜」って老若男女構わず伝えたくなる魅力満載の彼ら。現に、もう何十人もの人に言っています(笑)。ライブに行く度に聴いていた『君になりたい』、初めて聴いた時の感動が忘れられない『制裁は僕に下る』が収録されているのもかなりポイントが高い!! ロックは若い子だけのものじゃない。この1枚は私がアラフォーになっても、おばちゃんになっても聴き続けるだろう。リアルタイムにcinema staffの動向を追う事が出来る私は幸せものです。


(ロフトプロジェクト:樋口寛子)


神聖かまってちゃん / 夕方のピアノ

XQFL-91001 525yen (tax in) / 7.07 IN STORES

 神聖かまってちゃんの『夕方のピアノ』…おっと、出だしはピアノが先導していて優雅だと思ったとたん、「死ね〜!」と絶叫された。「お前を殺したい! 死ね〜お前は死ぬべきさ、死ね〜佐藤…」と。でも、演奏がどパンクでないのがいい。
 実は今年に入ってから、この神聖かまってちゃんというバンドに注目しているのだが、誰に聞いても「かまってちゃんはライブを見なければ、このバンドの凄さがわからないよ」って言われ続けている。しかし、私は幸か不幸かまだライブには遭遇していない。ニコ動とかで見られると言うが、見ないつもりでいる。映像ではなく、ちゃんとライブで見たい! ただそれだけの日を夢見ている。そこでこのバンドの神髄を飲み込んでからちゃんと判断したい。


(平野悠)


white white sisters / [euphoriaofeuphobia]

DQC-503 1,500yen (tax in) / 7.07 IN STORES

 真っ白なキャンバスを無心に塗りつぶしていくような、そんな音楽。完成された作品は無機質でありながら芸術的で、内に秘めた人間臭い感情がまるで波を打つようにうごめいている。彼らの音楽を聴いていると、目の前の時間が過ぎていくことすら感じない。「心を奪われる」というより、「取り憑かれる」という表現が近いようにも思える。white white sisters(以下、wws)という、23歳の男性2人が作り上げたモンスターが、このディスクが回った瞬間にむくむくと巨大化して、時間も空間も彼らの色に染め上げてしまう。ライブに至っても、音楽に合わせた映像を駆使したパフォーマンスに、視覚も聴覚も刺激されて踊らずにはいられない。一個一個の音の粒子が、ライブハウスのフロアを動き回っているような感覚。
 ちなみにこのwwsは、名古屋在住のロックユニット。またしても名古屋かと言われそうだが…名古屋のロックシーン独特の人間味あふれる感じが、やっぱり私にとって大きな魅力なのだ。


(新宿LOFT:松浦由香理)


LITE / Illuminate

RDCP-1005 1,600yen (tax in) / 7.07 IN STORES

 雨音。石の上に落ちる水滴。静寂。オープニングにふさわしい『Drops』。そこから広がる『Image Game』。そのタイトルはまるで、「君にこの音風景が見えるかい?」と問いかけられているようだ。
 元々、音の世界へ引き込む力が圧倒的なバンドだったが、今作ではそこから広がるサウンドスケープがものすごいことになっている。決して乱れることのない展開。だが、絶対に音がジャストで鳴ってこない。そのズレ感…ズレと表現していいものなのかどうかも定かではないが、非常に気持ちよい。
 そもそも、自然界で奏でられる音に、完全に規則正しいものなんて存在しない。自然界や生物に息づく、そのリズムを音にしているようなものだ。3曲目には『On The Mountain Path』など、自然を意識したかのようなタイトルが連ねられている。このアルバムの最後を締めくくるのは、高揚感で心を揺さぶられる一番のハイライト『100 Million Rainbows』。この曲を聴いて、100万の虹が浮かんだあなたは、きっとLITEの音楽の虜になっていることだろう。


(Naked LOFT:嶋田和代)


locofrank / STANDARD

XQEJ-1005 2,300yen (tax in) / IN STORES NOW

 大阪が誇るメロディック・パンク・バンドlocofrankは、木下正行(Vo/Ba)、森勇介(Gt/Vo)、笹原達也(Ds/Cho)の3ピースで98年に結成された。  前作、3rdフルアルバム『BRAND-NEW OLD-STYLE』から、2年ぶりとなる待望の4thアルバム『STANDARD』。彼らの持ち味はなんと言っても、才能に恵まれたメロディー・センスとスピード感!! 太く突き抜けるボーカルの歌声と絶妙なコーラス、演奏も含めて、すべてが力強く素晴らしい。どのアルバムも捨て曲は存在しないし、常に進化し続けるlocofrankは、7/6の下北沢SHELTERから10/26の千葉LOOKまで、全国31カ所のロングツアーを行なう。11月から始まる全国7カ所のワンマンライブにも注目だ。彼らの音楽を聴いて少しでも気になったなら、是非ライブハウスに足を運んで欲しい。圧倒的なライブ・パフォーマンスや、彼らの考え方というものを見て聴いて感じて欲しい。CDでもライブでも常に全力を出し尽くし、時代に流されることもなく、自分らが正しいと思う道をひたすら突き進む姿勢は、多くのファンの心を動かしていることだろう。


(関智華)


posted by Rooftop at 12:00 | バックナンバー
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