ギター バックナンバー

Who the Bitch('10年7月号)

Who the Bitch

眩く煌びやかな“デスコロック”が照らし出す希望の曙光


 女性ツイン・ヴォーカルを擁した天衣無縫の3ピース・バンド、Who the Bitchがいよいよ勝負に出た。結成当初からライヴでも人気の高い代表曲『Superstar』を公式リリースするという現状考え得る至上のカードを切ったのだ。ディスコティックなリズムの躍動感と荒々しく切り刻むビートの獰猛さが見事に溶け合った『Superstar』は、この世に生きるすべての人がミラーボールのように光り輝くべきだと唄う大いなる人間讃歌である。これは“We all shine on”と唄われるジョン・レノンの『インスタント・カーマ』にも通ずる世界観だ。Who the Bitchの音楽は我々の感情を否応なく昂揚させ、うつむきがちな漆黒の日々をも煌びやかに輝き立たせる。その意味において、Who the Bitchの存在自体がミラーボールそのものだと言えるのかもしれない。たとえそれが鈍くおぼろげな光でも、目眩く輝く彼女たちのミラーボールに反射すれば萎えた心も瞬時に発火する。さあ、次にスポットライトを浴びるのはあなた自身だ。(interview:椎名宗之)


みんなが光り輝く姿を引き出したい

──結成当初からの代表曲である『Superstar』をこのタイミングでシングルとしてリリースしたのは、どんな意図があったからなんですか。

ehi(vo, g):初めてワンマンをやった時に自主制作盤を限定で作ったこともあったんですけど、全国リリースの機会をずっと溜めに溜めてきたんですよね。レーベル然り、スタッフ然り、今はようやくバンドを取り巻く環境がいい具合に整ってきたので、このタイミングで『Superstar』を出したいと思ったんです。自分たちの自信のある曲をここで一発ガツンと皆さんに届けて、またツアーを回りたいなと思って。それがまさに今かなと。

──どれくらい寝かせ続けてきた曲なんですか。

yatch(ds):かれこれ5年は寝かしましたかね(笑)。

Nao★(vo, b):私がBitchに入った時からあった曲ですからね。

ehi:ギターも弾ける範囲で弾いたリフだったし、全く無理のないところで作った曲なんですよ(笑)。

──オリジナルとはアレンジの異なる部分もあるんですか。

ehi:ほとんど変わってないですね。ただ、ライヴを重ねていくにつれて後半のアンサンブルが盛り上がれるようなアレンジにはなってきました。ライヴと共に成長してきた曲ですから。

──一人一人が人生の主役であり、“Superstar”であるというメッセージがこの歌には込められているんですよね。

ehi:そうなんです。私たち自身が“Superstar”なんだというよりは、生きている人生の中でみんなそれぞれが主役で、それぞれが輝いていて欲しいし、それぞれが“Superstar”なんだよ! っていう。そんな思いを込めましたね。ライヴもそうで、みんなが光り輝く姿を引き出したいんですよ。お客さんがイヤなことは全部忘れて、心底楽しめる空間を作るのが私たちのやるべきことだと思うし。

──ライヴで何度も演奏し慣れているとは言え、レコーディングして完成型を作ることの難しさもあったのでは?

ehi:今まで何回もレコーディングをやってきたんで、逆に余計な力を抜いて録れた気はしますね。それまでもアレンジを変えて自分たちで録ったことがあったんですけど、結局は元サヤに収まって、一番最初にやってたアレンジがベストだなということになったんです。

Nao★:私も緊張することはあまりなかったですけど、入った当初に録ってたら大変なことになってたでしょうね(笑)。ベースはオクターブ奏法なので。私の技術的にも『Superstar』を出すのはこのタイミングが良かったなと(笑)。

──Nao★さんの演奏力は作品を発表するごとに着実に増していますからね。

Nao★:いやいや、とんでもないですよ。まぁ、前に録ったデモの時よりちょっとはマシになったと思いますけど。

──『ミラクルファイト de GO! GO! GO!』に収録されていたクールなダンス・ナンバー『sadistic』での横ノリなアプローチが『Superstar』にも活かされている気がしますね。

ehi:4つ打ち系の曲はみんな凄く好きで、その手の曲をたまに作っていこうと話していたんです。『Superstar』はその中で一番最初に出来た曲で、『sadistic』はそのずっと後に出来た曲なんですよね。ただ、先に公式で発表した『sadistic』と『Superstar』を差別化する意味で、『sadistic』を出す時に『Superstar』にはない色を付けてみたんです。逆に『Superstar』はロック色の濃い4つ打ちにしたいなと思って。

──どれだけ無機質なリズムに徹しても、Who the Bitchのサウンドには人力の温もりと迸るエナジーが脈打っているところがいいですよね。

yatch:僕らは決して上手くはないし、4つ打ちの曲はいろんなバンドがやってますけど、4つ打ちの中でパンク感を出したいといつも思ってるんですよ。攻撃的な4つ打ちをやりたいんです。



どんな目が出るのかを含めて楽しもう

──ジャケットとPVには煌びやかなミラーボールがあしらわれていますが、現場には凄まじい数のミラーボールが用意されていたそうですね。

ehi:大小合わせて凄い数でしたよ。多分、100個以上! ミラーボールの中に入ったりもしましたし(笑)。

Nao★:あの数は圧巻でしたよ。今回、ミラーボールを用意してくれた“MIRRORBOWLER”(数百個のミラーボールを使って“宇宙と和式美”をテーマに光と反射の空間作品を創り出すアート集団)とタッグを組めたのもいいタイミングだったんですよね。『ミラクルファイト de GO! GO! GO!』のジャケットを手掛けてくれたデザイナーの方が“MIRRORBOWLER”のメンバーで、その流れでコラボすることになったんですけど、いろんな人たちとの関わり合いがこの『Superstar』に上手いこと集結していったと言うか。

ehi:4つ打ちと言えばミラーボールだし、最早ミラーボールなしに『Superstar』は語れなくなりましたね(笑)。

──Aメロのクールさとサビの爆発力が対照的なヴォーカルも聴き所のひとつですよね。

ehi:ライヴだと、最初にクールな感じで唄うのが結構難しいんですよ。それまで「オリャー!」って散々煽ってるのに、そこからいきなり「響けうねる Music」って入るのが(笑)。サビは「I'm a Superstar」ってガーンと行きたいので、ちゃんと溜めを効かせないとダメなんですけど。

──カップリングの『DICE』と『Chicken Heart』も非常に良い出来ですね。ツイン・ヴォーカルの妙と心地好い疾走感が楽しめる『DICE』はライヴで人気を集めそうな曲だと思うし、ehiさんとNao★さんのハーモニーも実に美しい。

ehi:2人の声質は全然違うんですけど、重なった時に違和感があまりないってよく言われるんですよね。

Nao★:「どっちか判らん」ってよう言われるもんな。

──唄い出しのキュートな歌声はNao★さんですか?

ehi:いや、ド頭は私なんです。Nao★は2つ目のAメロで、サビもNao★がメインで唄っているんですよ。

Nao★:改めて言われると、ウチらもどっちがどっちなのかよく判らないんですよね(笑)。

ehi:急にハモりから主旋に戻ったりするしね。

──「猿も木から Slow down!」という日本語と英語のチャンポンの歌詞もユニークですよね。「ピッグの耳にパール」みたいなルー語を彷彿とさせますけど(笑)。

Nao★:まさにそんな感じですね(笑)。

ehi:とあるライヴハウスの楽屋で「成せば成るさナンチャラ〜」って英語を混ぜたいねと話してたんですよね。そこからバーッと歌詞を広げていったんです。

──どんな苦境に立たされても成せば成ることを信じて、ピンチをチャンスに変えるんだ! という意気込みで日々を生きようという前向きなナンバーですよね。

Nao★:“DICE”=“サイコロ”の目は何が出るか判らないけど、そこも含めて楽しんでいこう! って感じですね。

ehi:どんなに悲しいことがあっても前向きでいたい気持ちが常にあるし、そういうメッセージは曲の中に残しておきたいと思ったんですよ。

──あくまで平易な言葉を使って軽やかに前向きなメッセージを織り込んでいるのがWho the Bitchらしいですね。

ehi:基本的に唄いたくなるような音の響きを優先して言葉を選んでいて、それで日本語も英語も判りやすい言葉だと余計にいいんですよね。あと、“Lonely at night”っていう英語はダサイし、使うかどうか凄く迷ったんですけど、響きも合うから使うことにしたんです。

Nao★:あまりに甘すぎたり可愛すぎたりする言葉だと、“Bitchっぽいかどうか?”という判断で迷うこともあるんですよね。

ehi:あえてダサイ言葉を使っても、それがシャレに映るならOKなんですよ。




何事も物怖じせずに屈するな!

──『Chicken Heart』は、ehiさんによれば「死と直面しつつ、自分自身がいかなる状況においても人に優しく、そして強くいることの素晴らしさを教えてくれた天国の大切な友に感謝しながら気持ちを込めて作った楽曲」とのことで、サウンド的にも主題的にもハードでタフなナンバーですね。Who the Bitch随一のエモーショナルな楽曲とも言えますし。

ehi:珍しくハードな曲ですね。『Chicken Heart』は自分でも出来映えにかなりの手応えを感じたし、『Superstar』に次ぐ代表曲にしてもいいくらいの自信があったんですよ。でも、ライヴでやっていくうちにお客さんの反応が大きかったのと、『Superstar』を寝かせた分、『Chicken Heart』は新鮮なうちに出したいと思って選んだんです。

Nao★:今が旬な曲は反応があるうちに出して、みんなで盛り上がったほうがお客さんも嬉しいやろうし。

ehi:私は最初からタイトルを『Chicken Heart』にしようと思ってたんですけど、「せっかくクールなことを唄ってるのにタイトルが『Chicken Heart』なのはどうなん!?」って言われたんですよ(笑)。でも、私はこれで行きたかったんです。

──テーマが重い分、タイトルはクスッと笑えるくらいでちょうどいいのかもしれませんね。

ehi:私が一番伝えたかったのは「She said“Do not give away”」というサビの一文で、「物怖じせずに屈するな!」ってことなんです。この世界にはイヤなこともたくさんあるけど、考え方次第で素晴らしい一面を見ることもできる。それを教えてくれた天国の友達に感謝したいし、その言葉を大事にしたいと思って。人間誰しも、ヘタレな部分ってあるじゃないですか。人と上手く交われなくて悶々としてる人もいるだろうし、こんなご時世だから暗い状況に身を置く人もいると思うんです。でも、ちょっと違った視点で世界を見渡せば光が差し込むこともあるし、それを何かのきっかけで知ってもらえればなと。

──日本語だと直接的すぎるという理由で全編英詞なんですか。

ehi:日本語だと逆に難しいですね。私が逆境にいた時に友達から励ましの言葉をもらったんですよ。私以上の逆境にいたにも関わらずそんな言葉を口にできるなんて凄いと思ったし、ホントの優しさは強さなんだなと思って。それが唄いたいことでもあったんです。

──お2人のハーモニーの美しさも聴き手が胸を締め付けられる大きな要素のひとつですね。

Nao★:そうですね。でも、技術が全然追い付いてないんですよ。思い描くハモりになかなかならなくて、結構苦戦しましたね。サビの部分は特に。

ehi:主旋がNao★で、ハモりが私なんですけど、私たちのハモりって低いところから急にガーンって高く上がるんですよ。思い切りムリしてるんですが(笑)。でも、そこまでキーを上げたほうが泣ける感じと言うか、突き刺さる感じになるんですよね。

Nao★:キラッとした感じにもなるしな。ライヴで唄ってると、自分でもグッと来てますからね(笑)。歌詞は英語なんですけど、ちゃんとお客さんにも曲のニュアンスが伝わってる手応えがあるんですよ。

ehi:リズムを16ビートにしたのはyatchのアイディアで、それも良かったと思うんですよね。メロディとコードは最初から用意してあったんですけど、リズム形態だけ考えてなかったんです。それでいろいろとパターンをみんなで考えて、最終的にしっくり来たのが16ビートだったんですよ。

yatch:ehiさんの理想を崩さないように苦労しましたよ(笑)。

Nao★:ただ、ウチらがその16感を演奏で上手く出せないんですよ(笑)。

ehi:16ビートを格好良く聴かせるのが凄い難しくて、ちょっとダサくなっちゃうんです。でも、16ビートにしたことで曲が引き締まって良かったんじゃないかなと。

──yatchさんが鉄壁のリズムをキープしているからこそ、お2人の歌が自由度を増しているのを今回の3曲から強く感じますね。

Nao★:スイマセン、自由すぎて(笑)。

yatch:僕は“Superstar”を支える役目ですからね(笑)。でも、作品を追うごとに2人のキャラが立ってきたのを感じるし、“Bitch感”がグッと増した気がしますよ。

──“Bitch感”というのは、たとえばやんちゃで賑々しい感じであるとか?

yatch:それもあるし、男勝りな感じとかですかね。



代表曲を超える楽曲作りの難しさ

──キャラ立ちばかりではなく、純粋に楽曲の力だけで勝負できるレヴェルに達したのを本作からは感じますが。

yatch:曲もいいし、詞も面白いですよね。ちょっと一癖あって普通じゃないし。一緒にやってて楽しいですよ。

──yatchさんが曲を持ち寄ることもあるんですか。

yatch:あるんですけど、ehi先生が手厳しいんですよ(笑)。次のアルバムには何曲か入ればいいんですけど。

ehi:最近は曲を作るスピードを上げようと思って。アルバムを制作したいし、今年はシングルを何枚かリリースすることも決まっていたので、新しくてよりいい曲を作りたいんですよ。

──配信限定リリースの『Satisfaction de No reaction』、今回の『Superstar』に続いて、早くも次のシングルの制作に入っているそうですね。

ehi:そうなんです。『Superstar』の次なので難儀しましたけど、格好いいのができそうです。

Nao★:今までが思うようにリリースできなかったので、一気に吐き出す感じですね。

ehi:フル・アルバムをまだ出したことがないし、きちんとした形でいいアルバムを作りたいという目標があるんですよ。

yatch:今がまさに勝負時なんです。背水の陣ですね(笑)。

Nao★:ワンマンをやっても、お客さんが知らない曲が圧倒的に多いし、早くアルバムを作ってみんなでもっと楽しみたいんですよね。

──毎月かなりの頻度でライヴを行なっているし、その中でレコーディングに入るのはご苦労もありそうですけど。

ehi:地獄ですね(笑)。曲のストックはあるんですけど、代表作として扱われる曲を超える作品を作らなくちゃいけないし、タイトなスケジュールの中でレコーディングしなくちゃいけないし。30曲書いてもOKラインは1曲しかない感じなので、とにかく書くしかないんです。でも、凄い充実してますよ。ずっとやりたかったことが今はできているし、この経験をムダにしたくないですね。

──フル・アルバムはこんな内容にしたいという構想は漠然とあるんですか。

Nao★:コンセプトみたいなものはまだないですけど、アルバムに入れてみたい曲は話し合ってますね。

ehi:やっぱりアルバムを聴いてライヴに行きたいと思わせたいし、ライヴの感じを少しでも伝えたいですよね。逆に、ライヴではできないことにもチャレンジしたい気持ちもあります。それを散漫になりすぎずにどうまとめるかは今後の曲選びの中で課題になってくるでしょうね。私とyatchが共作すれば新たな側面が見える曲になるし、『DICE』みたいなメロディック・パンク系の曲も何曲かあるし、クールな曲もあるし…それらを如何にいいバランスで混じらせるかが大事かなと。

──アルバムの1曲目がいきなりyatchさんのヴォーカルだったら度肝を抜かれますけど(笑)。

yatch:じゃあ、明日からボイトレ入ります(笑)。

ehi:yatchの歌で始まると散漫になるので却下ですね(笑)。

──ここ最近はハズレのないライヴばかりですけど、移動中は相変わらずの珍道中ですか?(笑)

ehi:この間、化粧水を変えたら私の顔がただれちゃったことがあって(笑)。顔が真っ赤になっちゃって、こんな顔でステージに立つのはちょっとイヤやな…っていうのはありました。大阪のライヴハウスに着くなり、「この辺に皮膚科ない?」って訊いたりして(笑)。

Nao★:あと、十三の商店街を歩き回って、スリッパを探したこともあったよな?(笑)

ehi:暑くて足が蒸れて、我慢ならなくなったんですよ。結局、100円均一の店でビーチ・サンダルを買ったんですけど(笑)。

──作品の精度が高くなってきたのと呼応するようにライヴの完成度も格段に増してきたように感じますが、ご本人たちとしてはどうですか。

yatch:まだまだですね。ただ、バンドの中の状態は今凄くいいし、このままのテンションでライヴを続けていきたいとは思いますけど。

ehi:今まではライヴ中に2人と目が合わないと不安なところもあって、私はついyatchのほうばかり見ちゃうクセがあったんですよ。でも、ここ最近は意識を前へ前へ持っていくように心懸けてるんです。どういう訳か、昔持ってた不安がなくなった感じはありますね。



トラベリングをしても無視して走る

──意外ですね。ehiさんともあろう人が不安だなんて(笑)。

Nao★:こう見えて、ehiが一番の心配性なんですよ(笑)。

ehi:ライヴの直前になると、“弦が切れたらどうしよう?”とかメッチャ不安になってたんです。

Nao★:「弦が切れたら、2人でどうにか持たせてな!」とか言うてな(笑)。

──ehiさんこそがリアルに“Chicken Heart”だったと(笑)。

ehi:そうなんですよ(笑)。お客さんの前に立ってしまえば、後は野となれ山となれっていう感じになるんですけど、ライヴ前の心配性がとにかく凄かったんです。ダメな時はホントにダメで。それが少しはダメさが上がったと言うか。

yatch:ダメさが上がった!?(笑)

──それじゃどんどんダメになるってことですよ(笑)。

ehi:ああ、そうか(笑)。ダメさが薄まった、ですね。

yatch:昔は、僕のほうを見て泣きそうな顔をしてたこともあったしね(笑)。

ehi:それが少なくなってきたんです。何と言うか、気持ちが負ける時があったんですよ。場の空気に呑まれてしまうと言うか。ここ最近は打ち勝てるようになったんですけどね。私の感覚で言うと、ライヴってまるでバスケットボールの試合をしてるみたいなんです。息も抜けずに、ずっとドリブルを突きながら突っ走ってる感じなんですね。昔はドリブルを突いて3歩以上歩いてしまったような時に、yatchのほうをチラッと見ることが多かったんですよ。

Nao★:トラベリングやな(笑)。

ehi:最近はトラベリングをしても、無視してそのまま走っちゃうようになりましたね。

──シュートを決める確率は上がりましたか?

ehi:果敢にボールを投げてはいますね。入ってはいないかもしれませんけど(笑)。

──自主企画の“Who the Fuck”も間もなく10回に近づこうとしていますし、ぼちぼち“Chicken Heart”も卒業して頂かないと(笑)。

ehi:精進します(笑)。

Nao★:今度の9回目は渋谷のWOMBでやるんですけど、ミラーボールありきで選んだライヴハウスなんですよ。ミラーボール繋がりで、ここでやるしかないと。

ehi:『Superstar』をリリースすることも含めて、全部が重なってるんですよね。ウチのマネージャーA氏が以前からWOMBや“MIRRORBOWLER”と繋がりがあったり、すべてが理想的なタイミングで連鎖反応を起こしていると言うか。だから、今度の“Who the Fuck”も大事にしたいし、更なるステップアップを目指したいんです。

──フル・アルバムの制作以外に今後取り組んでみたいことは?

ehi:海外へ行きたい思いは相変わらずありますね。あと、ワンマンを近いうちにまたやりたいです。

Nao★:1月に渋谷BOXXでやったワンマンよりも、ショー的にもっと向上させたライヴをやりたいですね。

──Who the Bitchのライヴは3人の視覚的要素も重要だと思うので、ライヴDVDをリリースするのも意義があるのでは?

Nao★:確かにそうなんですけど、演奏がまだまだ…(笑)。

ehi:シュートしたボールが半分くらい入るようになったら考えます(笑)。でも、私はともかく、Nao★はスキル的にも成長したと思いますよ。

Nao★:まぁ、最初はベース初心者やったからな(笑)。

ehi:あと、yatchの叩くドラムがどんどん若返ってるんですよ。周りからも「ドラムが一段と格好良くなったね」って言われるし、まさに水を得た……オジサン(笑)。

yatch:お兄さんね。そこ、間違えないように(笑)。

ehi:でもホント、yatchは褒められることが多いんですよ。一度ひからびて、水を得ていた時代にまた戻ったっていう(笑)。

yatch:ひからびた!?(笑) でも確かに、最近はライヴの疲労感が抜けなくなってきたので、今は頑張ってマラソンとかをしてるんですよ(笑)。

──じゃあ、たまには水槽の水を取り替えてみないと(笑)。

yatch:そうですね。まずはフィルターを洗浄するところから始めます(笑)。



1st single
Superstar

01. Superstar
02. DICE
03. Chicken Heart
DCT records, Inc. DCTR-5094
1,000yen (tax in)
2010.7.21 IN STORES

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Live info.

Who the Bitch presents...
Who the Fuck Vol.9“Superstar Release Party”

2010年7月24日(土)渋谷 WOMB
出演:nil/ASAKUSA JINTA/DJ SATO (URASUJI.)

Who the Bitch official website
http://whothebitch.com/

posted by Rooftop at 12:00 | バックナンバー