温かい気持ちを与えられる役者になりたい
現在放送中のマルハンのCM(丸田半蔵役)と、月9ドラマ『月の恋人~Moon Lovers~』に社員役として出演中の青樹伸さん。丸半くんと同じく情熱的で、元気があって、アツイものを持ったお方です。また、常に笑顔を絶やさず気遣いができる青樹さんだけに、周りには支えてくれる人がたくさんいらっしゃるようで、これは人間としての魅力がたくさんあるという証拠ではないでしょうか? 不思議なパワーを持っている青樹さんですが、それ以前に青樹さんの存在が周りにいる方々にパワーを与えているんじゃないかと思いました。
今後の活躍も楽しみな青樹伸さんに、これからも要注目です!
★ 本気でやる分返ってくる
── 役者さんでやっていこうと思ったのはいつぐらいからなんですか?
「大学生辺りからですね。高校生の時に男の先輩から、“お前ちょっとかっこいいからJUNONに応募してみなよ”って言われたんです。男に言われるってなかなかないから応募したら、書類が通って審査も通ったんです。でも、雑誌に載る手前で審査員の3名いらしたうちの1人の方が“君には迷いが見える”って。“迷いが見えるから決まったらおいで”って言われて、落とされて悔しかったんです。負けず嫌いなので、じゃあやってやろうじゃない! って。それで、大学に行きながら役者の勉強を始めて、浅草の映画配給会社に自分で応募をして、レッスンをさせてもらいオカルト映画に2本出して頂いたんです(ここで本当に起きたオカルト話がありましたが、怖くて書けません…)。その後別の事務所に入って、2年半前に太田プロに所属することになりました」
── 今は太田プロで落ち着いて、仕事を頂いているという感じなんですか?
「はい。以前出演させて頂いたマルハンのCMの続編を、今度撮って頂くことになったんです。前のCMの最後に“つづく”とあって、続編にも出演させて頂けることになり、とても嬉しいです。あと今放送している、『月の恋人~Moon Lovers~』で木村拓哉さんの鞄持ち役で出演させていただいています。この現場は、スタッフさんや木村拓哉さんがカメラの回っていないところでも役に入り込んでいて、すごく勉強になります」
── CMの撮影現場は和気藹々としているんですか?
「はい。スタッフの方に大事にしてもらっているのが、すごく伝わるんですよ。撮影は、前乗りで入って皆さんとワイワイやったり先輩と飲みに行って、次の日撮影という感じですね。丸1日ぐらいかけて作っていきます」
── あのCMを見ていると、若い男性記者役だからなのか、20代前半に見えますよね。まさか30代に突入しているとは思いませんでしたよ。
「霧とか炊いてもらって誤魔化しているんですよ(苦笑)」
── では、俳優さんになって良かった事や悪かった事は?
「良かった事は、いろんな役ができるというのもありますけど、本気でやってる分本気で返ってくるのを目の辺りにするのでそれが嬉しい。良かったよというコメントじゃなくて、俺のパートナーになってくれとか言われると、全員まとめてパートナーになってやるよって、ますます頑張れる良いお仕事だなって思いました。悪かった事は頑張り過ぎちゃうことかな。のめり込み過ぎちゃうんです」
── これまでで失敗談はありますか?
「何回やってもできない時ってたまにありません? 『流れる雲よ〜ひこうき雲〜』という舞台の時に特攻隊の役をやらせて頂いたんですが、“右向け右”って言われてるのに左を向いちゃって、リハで隊長役の人にものすごい怒られたんです。みんな役に入っているので、本当に隊長のように怒られて“すみません!!!!!!!!!!!”って。それなのに、本番でもやっちゃったんです…。あとは、ステージで踊っていた時に、ズボンのお尻の部分がビリッと破けて、最前列のお客さんが“破けてない?”って言っていたのは精神的な失敗です(笑)」
★ 何があってもこの仕事を辞めない
── 2006年に自転車で日本一周したとプロフィールに書かれてますが、これは?
「太田プロに入る前ぐらいに実家に帰っていたんですけど、その時に自分は何をやってるんだろうって思ったんです。それで、思い立ってリュックサックを用意して下着2セットと上着と、貯金をはたいてマウンテンバイクと寝袋を買ってきて“ちょっと行ってくるね”って。母が“どこに行くの?”って言うので、“とりあえず西に行ってくる”って。“いつ帰ってくるの”って言うから“わからない”って。何かしなきゃならないというのと、自分で自分を確かめたかったんです。それで、とりあえず日本一と呼ばれるものを全部見てこようって目標を決めて、日本一周を4ヶ月近くかけて自転車で回りました」
── 得るものはありました?
「何があってもこの仕事を辞めないという気持ちを持って帰ってきました。今でも“なんでそんなに頑張るの?”って言われますけど、後悔したくないんです。で、日本一を見た後に、良くして頂いている方から“世界一を見て来いよ”って言われて、ブロードウェイの舞台を2週間見させて頂きました」
── 今は地に足を付いて物事ができてる感覚ってあります?
「はい。周りの方が矢印をちゃんと出してくれるので、安心してやっていけてるというのはあります」
── あと霊感がかなり強く、雲を消す事ができるそうですが…。
「雲は薄ければ3分くらいで消せます。何かを信仰しているというわけではないです。霊感は、昔兄が亡くなったんですけど、お坊さんが読経される時にお坊さんの後ろに兄がくっついているのが見えたんです。あ! 見えちゃった! って。それぐらいからですね。精神状態が落ちている人とかもわかるので、助けたいというとおこがましいですけど、元気になってもらいたいという気持ちは常にあります。恋愛で言えば、近々良い人と会えるよっていうのはわかります」
── 手相とか生年月日ではないんですよね?
「なぜか伝わってくるんです」
── それを仕事などに活かそうみたいな気持ちはないですか?
「できるんですかね? 不思議な力を持ってる人って淘汰されますから。あとパワーを使うので、100人とかは1日に見る事ができないんです。それに、お腹がすごく空くんですよ(笑)」
── ご自分が疲れている時の癒し方法は?
「実家の近くにある神社にあるいちょうの木を抱きに行きます。その木は冬でも暖かくて、木のところに座って寝ているとどんどん元気になっていく。昔からある癒し方法なのかもしれないですけど、そこで休むのは良いですよ」
── ところで、目ヂカラがあってすごくモテそうですよね。と言っても、だいたいのイケメンさんはモテないって言いますけど、青樹さんはモテますか?
「僕イケメンじゃないからモテるかも(笑)。中学校の時は特にモテて、チョコは30個ぐらいもらってましたし、卒業式では第一ボタンから第五ボタンまでなくなって、カラーも校章も制服もあげちゃって、半袖短パンで家に帰ったんです。その後家まで来た人もいて、ジャージの上下を渡して。でも女の子にどう接したらよいかわからなくて、高校2年か3年ぐらいの時に好きってこういうことなんだってわかったぐらいですから」
── 初めて付き合ったのは何歳の時ですか?
「19歳の時です」
── 今後、役者さんとしてはどうなっていきたいですか?
「太陽みたいになりたいんです。全体をあったかくしたい。いろんな思いをしている人がいるけれど、そういう人たちにホッとするあったかいものをあげたい。芝居を通してエネルギーを出せると思うので、見ていて温かくなれる役者になりたいと思います。役者はずっと続けたいです」
── では、最後に言っておきたい事がありましたら。
「イケメンじゃなくてごめんなさい(笑)」
実はすごいパワーを持っています
今カイロプラクティックの学校に通っていて、気功の勉強をしているんです。最初は何気なく空を見上げていて、雲に消えろって思ったら消えるようになって…。まさか! とは思ったんですけど。こういう力を感じて以降、僕自身にもいろいろな良い出会いがあるようになりました。今は役者の仕事も含めて、回り回ってみんなを幸せにしたいといつも思っています。
ジュリエットやまだ談:空に浮かんでいた雲が、風で流れていくのではなく、その場所から徐々に消えていきました。最初は全く信用していなかったのですが、信じられない光景を目の前で見てしまうと信じざるをえないです。私の運気も見て頂きましたが、内容は心の中に秘めておきます。見てもらいながら、目ヂカラにドキドキしました。
INFORMATION
・マルハンCM:「週末はマルハン」丸田半蔵役で出演中・『月の恋人~Moon Lovers~』に社員役で出演中
オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/aokinobu/