ギター バックナンバー

忌野清志郎 LIVE at SPACE SHOWER TV 〜THE KING OF ROCK'N ROLL SHOW〜('10年2月号)

KIYOSHIRO 40th & SPACE SHOWER TV 20th Anniversary 忌野清志郎 LIVE at SPACE SHOWER TV 〜THE KING OF ROCK'N ROLL SHOW〜

話:スマイリー原島 (聞き手:加藤梅造)

キング・オブ・ロック! 忌野清志郎のデビュー40周年と、スペースシャワーTVの開局20周年を記念してライブDVD『忌野清志郎 LIVE at SPACE SHOWER TV〜THE KING OF ROCK'N ROLL SHOW〜』がリリースされる。開局以来ずっと清志郎を追い続けてきたスペースシャワーTVには膨大なライブ映像が残されているが、その中から厳選されたこのDVDは、90年代以降の清志郎の多彩なバンドマン活動を一望できるものになっている。特に「忌野清志郎 & 2・3'S」「LOVE JETS」のライブ映像はここでしか見れない貴重なものだ。そして、このDVDのもう一つの見所は特典映像で、97年に同局でスタートした清志郎唯一のレギュラー番組「SOHO」からの映像が収録されているのは歴史的に見ても非常に意味のあるものになっている。今回ROOFOTPではDVD発売を記念して、清志郎と一緒に「SOHO」のパーソナリティを努めたスマイリー原島に当時のエピソードを語ってもらった。


兄貴のいろいろな表情が見れる

──まずは今回発売される『忌野清志郎 LIVE at SPACE SHOWER TV〜THE KING OF ROCK'N ROLL SHOW〜』についてですが。

原島 清志郎兄貴のデビュー40周年とスペースシャワーTVの開局20周年を記念して発売される訳ですが、スペースシャワーに残された激レアな映像がまとめて観れるというのは非常にありがたいことだと思います。スペースシャワーTVが日本初の音楽専門チャンネルとして開局したのが1989年で、その開局の記念すべき1曲目がTHE TIMERSの「デイ・ドリーム・ビリーバー」だったそうですが、そういう意味でも清志郎兄貴とスペースシャワーは因縁が深かったと言えるね。

──DVDに収録されているライブ映像は、1993年の忌野清志郎&2・3’sのライブに始まり、94年のTHE TIMERS、95年の忌野清志郎 SCREAMING REVUE、96年からの忌野清志郎 & LITTLE SCREAMING REVUE、さらに2000年以降は、ラフィータフィー、LOVE JETS、忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNSと、90年代以降の清志郎さんの様々なバンドマン活動のほとんどが網羅されていますね。

原島 RCサクセションは1991年に活動休止したんですが、それ以降の清志郎兄貴の自由でDIYな活動の履歴が一望できる。兄貴のやんちゃな部分が随所に観られて、コスチュームを見ても面白いし、髪型を見ても面白いし、兄貴のフレンドリーな部分からメッセージ性のある部分まで、本当にいろんな表情が面白いよね。

──収録曲数も初期の名曲からお馴染みの曲まで全40曲のボリュームで圧巻です。また発表当時に問題となった「君が代」と「あこがれの北朝鮮」が収録されているのも驚きました。

原島 今回この2曲が入っているのもすごく意味があって、忌野清志郎という存在の凄みが出てるよね。これだけで忌野清志郎を語れる訳ではないけど、絶対に外せない部分でもあるからね。

自由奔放な番組「SOHO」

──今回、このDVDの特典映像として、清志郎さんがレギュラーVJを務めた伝説のテレビ番組「SOHO」の映像が一部収録されていますが、これもものすごい蔵出しですね。

原島 兄貴は基本的にとてもシャイな人だったけど、清志郎兄貴の素の姿というのは、当時この番組を見ていた人しか見れなかったんじゃないかな。少なくとも地上波では見れなかったと思うよ。今時はYouTubeなんかに昔のテレビ番組の映像がアップされてたりするけど、このSOHOに至ってはほとんど見たことないからね。

──SOHOは1997年4月から翌年の3月までの約1年間放送されたそうですが、今回DVDに収録されたのはほんの一部なんですよね。

原島 なにしろ全51回放送されているからとても全部は収録できなかったと思うけど、番組の中の「チロリアンチル」というコーナーで、兄貴がいろんな場所に行ってゲリラ・ライブをやっている映像の断片はかなり入ってますね。例えば、ラーメン屋でお客さんがラーメン食ってる横での演奏だったり、兄貴が下北沢の街中を歌いながら練り歩いて、下北中を騒然とさせた伝説のゲリラライブなんかも入ってます。これは今考えるとよくできたなと思いますね。他にも、マントマンとしてお馴染みの山本キヨシちゃんが清志郎兄貴と夢の共演を果たした「ベトコンママ、デルタ No.1」なんかも収められています。

──今回は残念ながらDVDに収録されてないんですが、原島さんが当時住んでいたアパートで収録している回もありますね。

原島 番組当初は下北沢周辺で収録してたんだけど、だんだん手詰まりになってきて。そうしたら兄貴が突然「みんなの家に行こうよ」って言い出して、じゃあまずは原島の家だってことになった。当時、中野にあった原島邸でね(笑) そこは6畳と3畳の狭いアパートだったんだけど、収録の途中で兄貴が「原島、ビールないのか?」ってことになって、じゃあ呑みながらやりますかって(笑) だからエンディングの頃はもうベロベロになってたんです。まあ台本はほとんどない番組だったから、毎回どうなるかわからなかったね。チロリアンチルでは俺の家のベランダで兄貴が「多摩蘭坂」を歌ったんだけど、屋根やら物干しやらが映っていて、まさに久世光彦の世界だった。

──ある意味、衛星放送の黎明期だったからこそ、これだけ自由な内容の番組ができたのかもしれないですね。

原島 そうだね。だから兄貴も制作スタッフも手探りで作っていった番組だったね。地上波の番組ではここまで自由奔放なものは作れなかったと思う。

──一方でこの番組は、一般的にはまだ無名のインディーズのミュージシャンを紹介するというものだったんですが、そこにロックのカリスマである清志郎さんが出ていることにもすごく意味があったと思うんです。

原島 時代的にもちょうどインディーズシーンが盛りあがってきた時期で、それが清志郎兄貴とリンクしたというのが、偶然のような必然だったのかもしれないね。

──ゲリラライブでもインディーズのミュージシャンと気軽に共演していて、そういうフットワークの軽さがいかにも清志郎さんらしいなあと思いました。

原島 兄貴は基本NGがないというか、考える前に行動するという姿勢を強く感じたね。

──そう考えてみると、本編から特典まで含めてすごい密度の濃いDVDですよね。

原島 このDVDは本当に家庭に一枚、とりわけミュージシャンは必携のものだと思うけど、今回一部しか収録できなかった「SOHO」の映像もいずれ何らかの形でまとめられたらいいなと思います。まあ、とりあえずは2月13日のロフトプラスワンのイベントでこの貴重な映像を時間の許す限り楽しみたいね。

──特に原島さんのアパートで収録した回は是非みんなで見たいです(笑)


イベント

RESPECTABLE KIYOSHIRO
「SOHO RETURNS 〜we love boss〜」

【MC】スマイリー原島
【Guest】山本キヨシ、石坂マサヨ(ロリータ18号)、森若香織(ex.GO-BANG'S)、他
開催日: 2010/2/13(Sat)


時間:Open 18:30 / Start 19:00
前売¥2500/当日¥3000(+飲食代)
※前売券はローソンチケットで発売中【Lコード:34158】
会場:LOFT/PLUS ONE
新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2 TEL03-3205-6864
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/

 2/10発売のDVD『忌野清志郎 LIVE at SPACE SHOWER TV〜THE KING OF ROCK'N ROLL SHOW〜』にも一部が収録されたBOSS唯一のレギュラーTV番組『SOHO』(SPACE SHOWER TV/放送期間97年4月〜98年3月)の一夜限りの特別上映会&トークイベントを開催。
 イベントでは、下北沢を騒然とさせた街頭ライブ、カラオケボックス襲撃ライブ、ラーメン屋でのライブなど、番組中に清志郎が行ったゲリラライブ映像と多彩なゲストとのトーク場面など約25時間分のアーカイブから名シーンを厳選して上映。
 また上映の合間には、当時、清志郎と共に「SOHO」のパーソナリティを務めたスマイリー原島を司会に、山本キヨシ、石坂マサヨ(ロリータ18号)、森若香織(ex.GO-BANG'S)といったゲストによるトークライブも行う。
 衛生放送という規制の少ない番組枠だからこそ可能だった自由でやりたい放題の内容は、忌野清志郎のフレンドリーでやんちゃな魅力をリアルに伝えてくれる今となっては貴重な映像だ。

posted by Rooftop at 12:00 | バックナンバー
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