ギター レギュラーコラム

ジュリエットやまだのイケメンショッキング vol.2 elsa(jealkb)('10年1月号)

※ここはイケメン以外掲載しないコーナーです。 イケメンショッキング

30歳を過ぎても夢を見ることができた


 12月の岸田健作さんに続き、イケメンショッキング第2回目のゲストとしてご紹介いただいたのは、大活躍中のヴィジュアル系バンド“jealkb”のドラマーであり、プロデューサー業も務めるelsaさんです。岸田さんから「すごいかっこいいんですよ」と熱烈紹介でお会いできることになりましたが、落ち着いた大人の魅力があって、ドラムを叩いている姿は後ろからバンドを支えているようでもあり、とても素敵な方だとライブ中に思った記憶があります。そんな素敵なelsaさんにバンドのことやら何やらを伺いました。良い具合に年齢を重ねている方と話すのは楽しいです。


elsa(jealkb)

★メイクをするとスイッチが切り替わる

jealkbは芸人さんが集まったバンドですが、elsaさんも元々は芸人さんだったそうですね。

「芸人の時の同期がボーカルのhaderu(田村 淳)になるんですけど、当時“いつかバンドをやろうね”って話をしていて、コンビを解散して洋服屋で働いていた時に“ヴィジュアル系バンドをやりたいんだけど”って連絡が来たんです。“なんで30歳を越えてヴィジュアル系なの?”って聞いたら、いろいろ計算があったみたいで。初めは理解できなかったんですけど、やっていくうちになるほどなって」

変身してるという感じはあります?

「メイクをすると、スイッチが入るのは確かです」

haderuさんは昔バンドをやられていたそうですが、他の方々はどうだったんですか?

「僕は高校の時にコピーバンドをやっていたんですけど、他のメンバーはjealkbを結成して初めて楽器を持ったんです」

先輩の言うことは絶対ですしね(笑)。

「パートを決める時も、haderuが“オマエはギター”、“オマエはベース”という感じでしたから(笑)。でも、楽器ができる人を集めたんじゃなくて、仲の良い友達を集めるという高校生のような感覚を30過ぎてからやるというのが楽しくて。最初は人に見せるつもりではやってなくて、スタジオで練習とメイクをしてビデオに録っていただけなんですけど、知り合いのバンドに“ロフトでワンマンをやるんだけど、オープニングアクトで出てみる?”って声をかけてもらい、急いでオリジナルを作って猛練習をして、楽器を持ってから4〜5ヶ月ぐらいでステージに立たせてもらいました(苦笑)」

そこから何年経つんですか?

「5年です」

ここまで続けられた原動力は何だったんですか?

「ライブです。ロフトでやったあの時の感覚が忘れられないというか、芸人の時とは違う一体感をみんなが感じて今に繋がっていると思うんですよね。ライブは楽しいですし、30歳を過ぎてこんなに夢中になれることがあるんだと中毒になってしまった感じですよ」

芸人さんが遊びでやってるんでしょみたいな、色眼鏡で見られることはなかったですか?

「初めはメンバー何人か心が折れてましたけど、最近は吹っ切れてます。こちらの気分云々ではなく、お金を払ってくれているお客さんをちゃんと楽しませられるのがプロだと思うんです。やっていくうちにエンターテイメントの意味をみんなが理解してきましたし、ここ何年かはハートも強くなってます」

芸人さんもかっこいいですけど、メイクをしてかっこつけるのはまた違うんですか?

「かっこつけるところが面白いという感覚がどこかにあって、アー写を撮る時は真剣にかっこつけますし、パフォーマンスとして楽しんでいる感覚です」

お手本にしたバンドはあったんですか?

「全然ないんですよ。でも、楽曲を作る時は勉強しました。ヴィジュアル系って、ヘビーメタルやハードロック、ミクスチャーや、ポップな楽曲をやってる方もいたり、ジャンルの幅が広くてすごく勉強になるんです」

曲を作る上で、何か基準はあるんですか?

「いろんなものをやりたいというのがあって、どれがjealkbっぽいとかは1回も考えたことはないですね」

elsaさんの音楽のルーツはどんなですか?

「日本のバンドだと、ラウドネスがすごく好きだったんです。初めて聴いた時は外国のバンドだと思っていたぐらいで、そこからハードロックに目覚めて、海外のヘヴィーメタルも聴いたし、ピストルズとかクラッシュとかダムドを聴いて、ネオロカとかロカビリーにいきつつ、ツェッペリンとかパープルとか聴きつつ、同時にレゲエを聴いたりして。それが曲を作る時に引き出しになっていると思います」

★たくさんの人に支えられている

jealkbは1月にはシングルがリリースされますし、さらに活動が精力的になってますよね。

「1/20に『makemagic』という曲が出るんですけど、1/23に公開される『10th アニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜』の主題歌に使って頂くんです。今回は、初めて曲を提供して頂いて、これまでとは変わった感じの曲になりました」

“jealkb LIVE HOUSE TOUR 2009-2010「異薔薇ノ未知」”もありますし。

「今までは多くても8箇所ぐらいだったんですけどね。もう少し回りたいねと言ったらかなり入れてくれて。仕事があるからリハは深夜ですし、ライブ前は死にそうになりますが、楽しいのでライブに向けての努力は惜しみません。30過ぎて楽器を持ち始めて、こんなに大きな会場でやらせてもらえてますし」

夢を与えますね。

「そうなんですよ。年齢関係なく夢を持てるというのもコンセプトにあるんです」

メイクをして、こんなにキレイになれるんだとも思いますしね。

「変身できますからね。今はプロの方にメイクをしてもらってやってますけど、初めはメイクさんなんてついてなくてヒドかったですよ。特に目が難しくて、みんなパンダみたいになっちゃって(笑)。メイク道具も自分で買ったり、女の子の友達にもらったりしてメンバーと貸し借りしてました。haderuはMARY QUANTにこだわっていましたけど…」

お金持ちですからね。

「お金持ちはMARY QUANTですよ(笑)。衣装も最初の頃は、とりあえず竹下通りに行けば何かあるんじゃないかって。ライブの日になると、別々に買いに行ってるのにみんな同じ紙袋持ってるんです」

そういえば以前moftoさんが、網タイツを履いているとメンバーの視線を感じるとおっしゃってましたけど。

「俺見ちゃうんです。moftoと対面していて足をチラって見て、足を組み替えるともっと見ちゃって…。男だっていつも後悔するんですけど、男の性なのか網タイツにロングブーツとか履かれるとドキッとしてしまう。足フェチなんですかね。わかりやすいセクシーさに惹かれるんです」

どんな女の子が好きとかありますか?

「20代の頃は細い人が好きだったんですけど、この年になると女性の丸みが美しいと思うようになって、年を取るとお尻とかを好きになると言いますけど、まさにそれですね(ここからひたすら女性の丸みについて話す)。昔は外見への憧れでこういう人好きだなという感じでしたけど、今は求めるものが内面的なところに行き着くんだろうな…ってなんですか、この取材(笑)。真面目に言っちゃいましたけど。でも、街を歩いていても女の子がみんなかわいく見えて、メンバーに言ったら、完全におっさんだって言われたんですけど、それは自覚しています」

メンバーで年が一番上になるんですか?

「はい。だからリーダーなんです。精神的支柱はボーカルのhaderuだと思うし、彼がひっぱってるのは間違いないですが、音楽のことやプロデュース的なことでは僕がやらなければいけないと思います」

お話を聞いて、最初にhaderuさんとelsaさんがやろうと言ったところからここまで大きくなるとはという感じですよね。

「そうなんですよ。遊☆戯☆王のタイアップを頂いたり、過去には北斗の拳(※1)や、ドラゴンボールの特別編(※2)の主題歌もやらせて頂き、海外の方々からもメッセージを頂くようになったり。ライブとかパフォーマンスを見てミュージシャンの友達が増えているのもすごく嬉しい。あと、ジュアラー(jealkbのファン)にも支えられてます。俺達と一緒にいろんなライブを経験して、お互いが成長しあっている感じがするし、ジュアラーがいないと成長できなかったし、それには恩返ししたいんです。だからツアーでたくさん回れるのは嬉しいし、暇さえあればライブをやりたいし、ライブを見てもらいたい。楽曲も真剣に作っているので…意外と(笑)。自慢をひとつ言わせてもらうと、メジャーデビューした時に音楽番組に出させて頂いて、ミスチルの桜井さんやGLAYのTERUさんに曲を褒めて頂いた時は泣きそうでしたよ」

jealkbの音楽は頭に残りますからね。ライブ会場もどんどん大きくなってきていますし、今年も楽しみですよ。

「個人的な意見ですけど、ギュッとしたライブハウスの肌でぶつかり合う感じがすごく好きで、夢としては日本武道館の次の日にロフトでやりたい。ロフトはメロコアやミクスチャーの全盛期だった頃によく通っていて、すごく思い入れがあるんですよ。芸人仲間ともよく見に行きましたね。ダイノジの大地くんがダイブしようとして、まわりからの“オマエデブじゃん”という視線はすごかったですけど(笑)」

では、名残惜しいですが最後に一言いただいて締めましょうか。

「jealkbとしては新しいエンターテイメントとして、こんなの見たことないというライブを今後もやっていきたいと思っています。ライブが一番伝えられる場所だし、全部同じセットリストでやるつもりはなくて、いろんなものを見せたいので、ぜひ見に来てもらいたいです。全力でやってますから。それと、『makemagic』も聴いてもらいたいです」


※1 天の覇王 北斗の拳ラオウ外伝
※2 ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!


INFORMATION


makemagic

YRCN-90088 / 1,050yen(tax in)
2010.1.20 IN STORES

★amazonで購入する
★iTunes Storeで購入する(PC ONLY) icon

jealkb LIVE HOUSE TOUR 2009-2010「異薔薇ノ未知」
1月18日(月)・19日(火)サンフォニックスホール
1月21日(木)柏パルーザ
1月23日(土)mito LIGHT HOUSE
1月25日(月)静岡SUNASH
1月26日(火)Live House 浜松・窓枠
1月29日(金)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心
1月30日(土)福島・郡山#9
2月4日(木)神戸VARIT.
2月6日(土)大阪・梅田AKASO
2月16日(火)高知X-pt.
2月18日(木)三重・M'AXA
2月20日(土)名古屋ボトムライン
2月26日(金)周南TIKI-TA
3月2日(火)新潟 CLUB JUNK BOX
3月4日(木)仙台 CLUB JUNK BOX
3月6日(土)北海道・KRAPS HALL
3月16日(火)広島ナミキジャンクション
3月18日(木)岡山IMAGE
3月22日(月・祝)高崎 club FLEEZ
4月3日(土)福岡DRUM Be-1

■jealkb オフィシャルサイト■
http://jealkb.jp/

■jealkb elsa オフィシャルブログ■
http://ameblo.jp/elsa-blog/


来月は俳優 菊池健一さんをご紹介頂きました〜。お楽しみに〜★

posted by Rooftop at 10:00 | レギュラーコラム