ライブハウスはコミニュケーションができる大事な場所
テルスターがロフト5店舗を回る“LOFT CIRCUIT 2010”を敢行するということで、ロフト各店の店長とイベント開催月に対談をしていきます。その第一回目のお相手は、1月20日にイベントを開催する阿佐ヶ谷ロフトAの店長奥野テツオ氏。テルスターは以前“杉並区在住のテルスターです”とおっしゃっていたという理由も少しだけあり、“LOFT CIRCUIT 2010”は杉並区にある阿佐ヶ谷ロフトAからスタートします。
ライブやイベント以外でもお話をする機会が多いお二方だけに、今回の対談は暴露大会のようになってしまってましたが、当日に向けて何やら楽しい企みをしていることは間違いなさそうです。(text:やまだともこ)
阿佐ヶ谷ロフトAは落ち着くんです
── “LOFT CIRCUIT 2010”の成り立ちはインタビューでお話頂いているので省略しますが、5店舗の中で唯一中央線にある阿佐ヶ谷ロフトAということで、杉並区のバンド・テルスターとしては中央線からイベントを始めたいという思いがあったんですか?
横山:住んでいるところも近くて阿佐ヶ谷ロフトAは自転車で5分で行けるので、飲んだくれても歩いて帰れるんです。そういうのもありつつ、新宿や下北沢から始めるのも良いですけど、地元からスタートしてみるのも良いんではないかと思いました。それと、阿佐ヶ谷ロフトAは、2年前のオープン以来、フラッと飲みに来ている場所でもありますし、落ち着くんですよ。まだ主催でイベントをやったことはないんですけど、植木(遊人)のイベントや、セッチュー(SET YOU FREE)の新年会やらでお世話になっているので、僕達が盛り上げる中心になって何かできれば良いかなと思っています。
── 阿佐ヶ谷ロフトAには、何回ぐらい出演されているんですか?
横山:3回ぐらいですかね。飲みに来ている回数の方が多いかもしれないですけど(苦笑)。
奥野:植木さんがやっている24時間ライブの時に、明け方みなさんでいらしていただいたこともありましたね。あの時は24時間ライブを3〜4日後に控えているという夜中にセッチューの千葉さんと2人で来て、「ここ使わせてもらえないですか」って、いきなり言われたんですよ(笑)。
横山:僕がクラブライナーの店長をやっている時もいろいろと一緒にやらせてもらいましたからね。
── 阿佐ヶ谷ロフトAってどんなイメージですか?
横山:僕は中央線が大好きなので、こういうお店が阿佐ヶ谷にあることが嬉しいし、もっとみんな遊びに来た方が良いのにって思いますよ。こんな面白いところはないです。
奥野:ありがとうございます!
── 横山さんは、阿佐ヶ谷ロフトAの近所で働いていたこともあるようですね。
横山:某うどん屋の話ですね。
奥野:だから、一時期はしょっちゅう会ってましたよ。
横山:朝方にヒドく酔っぱらったテツオさんが、焼酎の瓶を持って店に来たこともありましたよね(苦笑)。それを、フロアに置いてある店の冷蔵庫に勝手に入れたりして。
奥野:い…いや、それをやったのは一緒に行った友達ですね。持っていた焼酎のボトルを冷やし始めちゃったんですよ。俺は「友達が働いているから恥ずかしい」って言ってたんですけど。
横山:こっちは朝から働いているのにって思ってました。
奥野:横山さん、この日のイベントでうどんを持ってきていただけたりしないんですか?
横山:もうお店を辞めてますからねぇ。でも、持って行くことはできますよ。
奥野:1/20にご来場頂いた方には、うどんを出しましょうよ。
横山:やりましょうか。
打ちあげは繋がりを作る場所だと教えてもらった
── 奥野店長にお聞きしますが、テルスターのイメージってどんなですか?
奥野:昔ロフトでライブを見て以来全然見れてないんですけど、その時のライブはすごい盛り上がっていました。あと、横山さんとは阿佐ヶ谷のホームで偶然会って一緒に新宿に向かう電車の中で将来の話やらバンドのこと、お店のことを話したこともありましたね。阿佐ヶ谷ロフトAって、音楽イベントが専門のお店ではないので、バンドの人とは少し距離があるんです。でも、横山さんはライナーで店長をやっていたというのが僕の中で大きくて、バンドマンですけど同業の気持ちがわかる人というイメージがあって話しやすい。勝手な思いではありますが、同業としてこちらの心情をわかってくれるような気がするんです。他のミュージシャンや出演者にはできない、つっこんだ話ができるんですよ。
横山:人と話をするのは楽しいですからね。ロフトが掲げる“ROCKIN' COMMUNICATION SHINJUKU LOFT”ってすごく良いフレーズだなって思うんです。僕がライブをやるのは共演者とお酒を飲みながら話をして、仲良くなりたいというのもあるんですよ。わざわざバイトや仕事を1日休んでライブをやっているんだから、そこでいろんな人と出会って、いろんな広がりを作らないともったいないじゃないかと思うんです。打ちあげまでを楽しむつもりでライブをやっている感覚は今も変わってないんですけど、最近の若いバンドは自分のステージが終わると、明日も早いんでって帰っちゃう子が多いんですよね。もっともっと人脈を広げようと思っているならみんなと話せば良いのにって。そこから、イベントに呼んでもらったり呼んだりという繋がりができると思うんですけどね。
奥野:ライブが終わった後の打ちあげで、たまたま残ってからこそ起こるハプニングというか、サプライズがありますからね。家に帰ってやることがあるのかもしれないけど、そこはできたら予定入れずに一緒に飲もうよって思います。時間で区切っちゃうと、仕事になっちゃいますからね。
横山:ワクワクしに来てるんだから、責任を持って遊ぶのも大事なんですよね。コミニュケーションする時間を大事にすると、バンドマンの場合は後々返ってくるんですよ。僕自身もそうやって横の繋がりができたおかげで、今お世話になっているみなさんは、音楽どうこうではないところで付き合えている人も多いんです。その結果15周年でイベントをやると言ったら、たくさんのバンドマンが集まってくれるわけですから。ライブハウスはそういう場所ということも、ロフトグループからは教わったと思います。
ロフト全店舗を回るバンドは初めて
奥野:そうやってロフトに愛着を感じて頂いているのは嬉しいですよ。ロフト全店舗を巡ることをひとつのツアーにしたバンドっていないですからね。ニューロティカのアツシさんが、うちの店ができてしばらく経った時に「まだ阿佐ヶ谷ロフトAだけは出たことがない」っておっしゃってくれていたそうなんですが、全店に出ることに重きを置いてくれる方って少ないんですよね。
── ロフトは、5店舗中トークのお店が3店舗ありますからね。
奥野:20本のツアーがある中で、トークライブをひとつ挟むとかは最近あるんですけどね。バンドの場合は、普段ライブをやっている方々なので、トーク3店舗での企画出しが大変なんじゃないかなって思いますけど。テルスターは、試聴会以外にどんな企画を考えてます?
横山:まぁ、ネタはいっぱい持っていきますよ。昔の映像とか、結成したばかりの映像とか。
奥野:誰かがライブをバックレて、来なかった頃の話とかも聞けるんですか?
横山:テクマ!の話ですね。それも考えておきます。今回は15周年ということで、ニューアルバムの試聴会を含めて、テルスターの歴史を振り返るトークショーを考えているんですけど、今まで経験したことがないのでちょっと不安もありますよ。
── 試聴会というのも思い切ったことをしますね。
奥野:セルフライナーノーツイベントをやりませんか? って話はしたことがあるんです。トークショーとからませつつ、新しいアルバムの曲紹介をする。やる方は恥ずかしいと思いますけど。
横山:自分の曲を自分で語るとか、暴いていくというのはね。でも、周りのみなさんに助けられてバンドも続けられているし、ライブハウスとの繋がりもあるので、そういうことも含めて感謝の気持ちもうまくこのイベントで表せたら良いなと思っています。
── ところで、ロフト5店舗を回るので、各店舗にテルスターにお題を出してもらおうかと思っているのですが、阿佐ヶ谷から1/20にテルスターにやってもらいたいことってありますか?
奥野:イベントの当日ではないんですけど、阿佐ヶ谷ロフトAは、毎月のスケジュールを映像にしてイベントが始まる前に流しているんです。そのスケジュールに入る前に、出演者さんのコメントを入れてもらっているのですが、それをやってもらいたいんです。映画館の予告編みたいな感じですよね。あれができたらいいなと思っていて。
横山:いいですよ。阿佐ヶ谷ロフトAに来れば1月中は、僕がずっと映るということですよね。僕を好きなモノ好きな人はぜひ1月中にお店に来て頂けると…。
奥野:20日のテルスターイベントの日に来てもらえば見られますけど(笑)。
横山:そうでしたね(苦笑)。では、当日は僕の映像も楽しみにしていて下さい。
阿佐ヶ谷ロフトAからのお題
〜1月に流すオープニング中の映像に出演せよ〜
出来上がった映像は1月いっぱい阿佐ヶ谷ロフトAで流れます
We Love You! You Love Us!
BACA-026 / 2,100yen (tax in)
2010.1.27 IN STORES
『We Love You! You Love Us!』特設ページ
http://blog.livedoor.jp/telstar_15th/