ギター 編集無頼帖

29年目の12月8日に

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 新宿ロフトでの盛大な祝宴が終わり、とある事情を耳にして激しく戸惑いつつも気持ちの整理をして、技量もないのに大きな頼まれ仕事を何とか終わらせて、気が付けは昨日の命日をふと忘れそうになっていた。昨夜、ロフト席亭と原島さんとジュリエットさんとネイキッドロフト店長と事務所近くの韓国料理屋で呑んでいる途中でふと気が付いた。まぁ、日本時間は今日なのだけれど。その後ネイキッドロフトに立ち寄ったら遊星横町の「遊」さんと「横」さんと何故か遭遇してまた愉しく呑んでしまったのだが(どういうわけかネイキッドロフトで呑むハイボールは美味い)、愛すべきスタッフが俺のリクエストでジョンのCDを掛けてくれて、「遊」さんや「横」さんと「スタンド・バイ・ミー」を賑やかに唄った。唄いながらちょっとだけ泣いた。
 あなたがいなければ、今頃こんな仕事を俺はしてない。あなたがいたバンドの極東版権を持ってるからという理由だけで受けた会社で働いて、今の自分がおるのだ。あなたの胸をかきむしるシャウトと繊細な呟きは憧れだった。サテリコンの如きマッチョイズムとヨーコさんに出会って以降のフェミニズムが共存していたがゆえの振り幅の広さに共感できた。粗野で気難しいのに、人一倍ナイーブ。そんな危ういバランスのソロ・アルバム…特に『心の壁、愛の橋』という邦題の付いたアルバムを俺はこよなく愛していた。かと言って、あなたの音楽をCD棚から引っ張り出して聴くようなことも改めてしない。そんなことをしなくても、あなたの音楽は何十年も前から血肉化しているから。毎年のように、ただ小さく黙祷を捧げます。気が付けば、あなたが『心の壁、愛の橋』をこしらえた年齢をとうに超えてしまったけれど(今は軽井沢に家族旅行をしていた頃かな)、いつまでもあなたは心のヒーローです。(いつの日かむぁた編集長のインタブーを受けてみたいしいな)
posted by Rooftop at 15:40 | Comment(0) | 編集無頼帖
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