人選の基準は単行本化を見据えるとか分野ごとのバランスとか色々とあるのですが、一番重要なのは我々編集に携わる人間が毎月その原稿を心待ちにできるかどうか。要するに俺たちが読みたいと心底思う原稿ということです。自分本位と思われようが、作り手の確たる“自分”すらない雑誌が面白いわけがない。インターネットで薄っぺらい情報を手軽に入手できても、Rooftopという活字媒体でしか得ることができない密度の濃い情報を誌面に詰め込みたい。それはインタビュー記事にしてもそうで、“そこでしか得られない情報”のみに本当の価値がある。だからこそこのweb Rooftopへの転載も果たしていいものなのかどうか未だに悩むのですが。
それはさておき、コラムはその雑誌の個性を形作る重要なパートゆえ、今後は余程の要望がない限りはweb転載をしない考えです。それだけ濃厚濃密な執筆陣が並ぶことをご期待下さい。
さっきも今後お付き合いさせて頂く気鋭のコラムニスト/イラストレーターの方と初顔合わせだった。バカ話を糸口として内容の方向性が徐々に固まっていく。ああいう時間が俺には至福の時であり、話していて自分でもコーフンしているのが判る。面白い内容になるのをすでに確信。これだから編集稼業はやめられない。(しいな)