熱い気持ちを持って、自分にしかできない個性的な役者になりたい
今月でこのコーナーも最終回を迎えることとなりました。これまで多くの方にご愛読いただき、ありがとうございました! 私自身、毎月理想のオトコマエさんにお会いできて、約3年半の間とても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
大トリを飾って頂くのは、『リーダー's ハウトゥ Book ジョーシマサイト』でコミカルな演技を魅せてくれた“ケンちゃん”こと佐藤 峻さんです。笑うととにかくかわいらしいお顔をしていて、輝く未来を見据えるその瞳にうっかり吸い込まれそう★中学校・高校では運動部に所属し、ちょうど良い筋肉もお持ちです。
今後の活躍にも期待できる素敵な方なので、要チェックですよ♪
★目標は堤 真一さん
── 鼻筋がすごくキレイに通ってますね。小さな頃から女の子には人気があったんですか?
「中学校に入学したばかりの時に、3年生の女の先輩から呼び出されたことがあるんですけど、中1からしたら中3ってすごい大人じゃないですか。“良かったら遊ぼうよ”って言われたんですけど、怖くて“すみません!!”って断っちゃったんです(笑)。顔を真っ赤にしながら」
── 女の人に興味を持ち始めたのは何歳ぐらい?
「中学校に入って少し経ったぐらいです。小学校の時も気になる女の子はいたんですけど、自分から好きですとかは言えなくて…」
── バレンタインは最高何個もらいました?
「実はバレンタインの最高が小学生の時の6個。中学校の時も1個とか2個。高校は男子校だったのでほとんどなくて、大学の時も1個2個ぐらいですね」
── 今はそれなりにたくさんもらうと思いますけど。
「それが全然なんですよ(苦笑)。アラサーにも近づいてきましたし」
── 何言ってるんですか!? 男は30からだと思いますよ。ところで、この世界に入ったのはいつになるんですか?
「太田プロダクションに入ったのが22歳の時です。その前に他の事務所でレッスンを受けたり、大学在学中には雑誌のモデルとか少しずつやらせて頂いたんですが、正式な所属となったのは太田プロが初めてです。この世界へは中学生ぐらいから興味はあったんですけど、両親に反対されて同意書が書いてもらえなかったので履歴書を送ることができなくて、二十歳を過ぎてようやく自分で履歴書を送れるようになって動き出したんです」
── 今はご両親は応援してくれているんですか?
「はい」
── 太田プロではどういうオーディションを受けたんですか?
「ワークショップ形式で、お芝居だったりトークだったり、彦摩呂さんですとか俳優さんが先生になって下さって、マネージャーさんが見て良いと思った人が選ばれていくんです。それまでお芝居と言ってもレッスンしか受けたことがなかったですし、週1回で1ヶ月間しかないので、毎回が勝負でしたよ」
── 尊敬する役者さんはいらっしゃったんですか?
「堤真一さんです。昔から尊敬していたんですが、以前『タンゴ・冬の終わりに』という蜷川 幸雄さんが演出の舞台で共演させて頂いた時に、お稽古から本番を合わせて2ヶ月ぐらい一緒に生活をしていく中で芝居に対しての愛情をすごく感じたんです。オンとオフの切り替えもすごいですし、セリフは一語一句間違えないですし、見習わなければいけないところがたくさんありました」
── 佐藤さん自身、オンとオフの切り替えは?
「僕はあまり得意ではないので、明日仕事となると前の日からドキドキしちゃって(苦笑)。徐々に慣れていかないといけないなと思っています」
── 気持ちを高めるためにすることってあるんですか?
「撮影の朝は、アップテンポの音楽を聴いてテンションを上げていきます」
── セリフはどう覚えてます?
「最初は普通に台本を読んでいたんですけど入ってこない時もあるので、テープレコーダーに自分のセリフを入れて、台本を読みながら聞いたりしています。あと、相手の方のセリフを入れるパターンもあります」
★超過酷!? ロケで富士登山
── テレビ朝日系で放送されていた『リーダー's ハウトゥ Book ジョーシマサイト』のケンちゃん役はいかがでしたか?
「最初は自分がメインという経験をしたことがなかったので、どうやってケンちゃんという役を演じたら良いのか正直わからなかったんですけど、演出家さんが“芝居に関しては僕が言うから、自分なりに思ったことをやってくれればいいよ”と言って下さって、気持ちはラクになりました。ギターを弾いたり、ゴルフをやったり、料理をしたり、サングラスをかけた黒づくめの男になったり、毎回キャラクターがいろいろあったんですが、その中でケンちゃんというキャラを維持しつつ、順応していかないといけないというのは難しい反面面白かったです」
── どのキャラクターが一番楽しんでできました?
「スペシャルの時に、冤罪で捕まってしまうシーンがあったんですが、サスペンスが大好きなのでこういう役を演じられたのは嬉しかったです」
── ご自身で役に立ったハウトゥは?
「いっぱいあるんですが、“今更だけどバンドをやる方法”のハウトゥはいつか使ってみたいなって思いました」
── ロケもたくさんありましたよね。
「一番過酷だったのは富士山の頂上まで登った回ですね。午後2時ぐらいから登り始めて、夕方過ぎに8合目の宿に着いて、仮眠して深夜に起きて突風の中登って4時ぐらいに頂上に着いて。ご来光はなんとか頂上で見れました。ADさんはカメラを持ったり、バッテリーライトなんて10kgぐらいあるみたいなんですけど、それを2つ持って、汗だくで顔色も悪くなりながら頑張って下さいました」
── こちらの番組は残念ながら9月で終了してしまいましたが、佐藤さんのブログを拝見したら打ち上げが盛大だったようですね。
「今までのVTRをダイジェストで流していただいて、見ていたら熱くなってしまいましたよ。この番組は、ひとつのファミリーみたいな感じだったんです。演出の頼誠司さんのことをスタッフの皆さんが信頼していて、ADさんは睡眠時間が全然なかったと思うんですけど、文句ひとつ言わずに面白い番組を作るんだって全員が思っていました。ディレクターさんは4人いるんですけど、テーマの度に話をして下さって、とても勉強になりました」
★まずは名前だけでも覚えて下さい
── 特技が陸上競技だそうですが、専門は何だったんですか?
「跳躍です。陸上を専門にやっていたのは中学生なんですけど、中学生の時に走り幅跳びで6m跳んだんです」
── それ1位ですよ。
「いえ。栃木県出身なんですけど、栃木で5位でした。全国標準が6m50。全国1位になると7mになるんです」
── 高校でも続けて陸上を?
「高校はサッカー部で、大学は実家から通える大学で帰宅部でした。東京の大学に行けば良かったなって思ってましたけど、両親に負担をかけたくなかったのもあったので、近いところを選んで」
── 大学を出てから上京して一人暮らしを始めたんですか? 最初は不安ではなかったですか?
「不安でしたよ。都会なので誰か狙ってるんじゃないかと思って常にバッグを抱えて歩いてました(笑)。あと、満員電車で隣の人とすごく距離が近いのに、心の距離が遠いなってすごく寂しかったです。誰かが転んでも見て見ぬフリですからね。しかも、学校が東京で友達がいるというわけでもなかったので、慣れるまでの最初の3ヶ月は大変でした」
── 今はいろんな方々が支えてくれて友達もたくさんいるかと思いますが。
「お酒はほとんど飲めないですが、事務所の先輩の進藤 学さんや渡 航輝さんや同期の人たち、他の事務所の方々ともたまに飲みに行きます」
── 誰かと会ってる時のほうが多いんですか?
「どっちかと言うとインドアなところがあるので、ワイワイしている時間よりも映画を見たり本を読んだりしている時間のほうが多いかもしれません」
── お気に入りの作品はありますか?
「『プリズン・ブレイク』が大好きで、DVDは全部持ってます。作品自体ももちろん面白いんですが、設定が兄弟じゃないですか。僕にも弟がいて共感できる部分があったんです。『私の頭の中の消しゴム』や『火垂るの墓』は泣きたい時に見ますね」
── 最近のドラマで、この役を演じてみたいというのはありましたか?
「『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー』です。山下智久さんが演じる役が経済的に困難ながらも自分の夢に向かってひたむきに努力する姿を見ているうちに、僕もあの中で演じたいなって思いました」
── 今後こんな役をやってみたいというのは?
「これまでは自分とあまり離れてない役が多かったので、悪い役をやってみたいです。でも、機会があればどんな役でもやっていきたいですね」
── 今でも街を歩いていれば「ケンちゃんだ!」って言われますよね?
「たまに言われます」
── 入り口はケンちゃんでも、そこから佐藤さんのことを知ってもらえたら何よりですしね。では、今後こういう役者さんになりたいという夢は?
「堤真一さんみたいに、どんな役に対しても熱い気持ちを持って、自分にしか出せない色で表現できる役者になりたいです」
── 来年の目標はありますか?
「コンスタントにテレビに出て佐藤峻を知ってもらい、自分のやれるべきことをやっていきたいと思っています。ファンの皆さんとも直接お会いできる機会を作りたいですね。そういう声も頂いているので。今後の予定は随時発表していきますので、ブログやオフィシャルサイト等をご覧になっていただけたらと思います。よろしくお願いします!」
INFO
東京都新宿区四谷3-12 フロンティア四谷2F
(株)太田プロダクション 佐藤 峻くん宛
オフィシャルサイト http://www.ohtapro.co.jp/ohta_pro/profile/SatoShun/
佐藤峻のShun's style☆blog http://ameblo.jp/shun-sato/