ギター バックナンバー

Qomolangma Tomato LIVE REPORT('09年11月号)

Qomolangma Tomato

photo by OZK

Qomolangma Tomato
camouflage tour
10.10(sat)渋谷CLUB QUATTRO



 5月13日にリリースされた、Qomolangma Tomatoの3rd.アルバム『camouflage』のリリースツアーファイナルワンマンが、10月10日に渋谷CLUB QUATTROで行われた。6月12日の渋谷O-NESTが初日となり、約4ヶ月間という長い期間、全国を回り、バンドとして成長した姿を見せてくれるのだろうと、秋の風を感じる渋谷の街を歩きながら思った。
 なんとなく感じられる開演直前の雰囲気に、フロアがソワソワし始めたと思ったら照明が暗くなりメンバーが登場。ボーカル 石井成人の「Qomolangma Tomato、始めます」の一言でライブが始まった。1曲目の『Are you ready』から、4人の演奏のエネルギーが尋常じゃないことを感じた。1曲1曲が最後の曲かと思わせる程の力強さ。リズム隊とギターはとても強力で、その真ん中でマイクだけを握った石井が浮遊しているように動いているかと思えば、時に激しくステージを動き回り、一時も目を離すことができない。フロアにはモッシュが起こり、もみくちゃの状態。男子のお客さんも相当多くいるようだ。今日は後ろで落ち着いて見ようなんて思いは一瞬で砕かれ、腕を組んでいた人達も徐々に拳を上げ始め、前半の6曲目『DOWN FLIGHT』には、フロアの後ろまでステージから発せられる音に拳を上げて応えていた。
 ここでMC。ドラムの大工原幹雄が「高校生の時にeastern youthを見たクアトロでライブが出来て光栄です」と。いろんな思いを詰め込んでメンバーもこのステージに立っているのだ。中盤で歌われた『359°は捨てる』では、石井が客席にダイブをしながら歌い続ける。『モザイク』では一転、ギターの小倉直也が鍵盤を弾き、ジャジーな雰囲気へと導かれる。こういう編成で聴くと、ベース山中治雄の演奏がどれだけ安定した音を聴かせているのかがよくわかる。『vote creative sounds』では、小倉がまさかの側転をし、何事もなかったように演奏を続けるという思ってもない出来事をやってのけた。インタビューをさせていただいた時には、おだやかでおとなしそうなイメージがあったが、たぶんそんなことはないのだろう。石井の「曲がたくさん作りたい。音楽を真面目に考えてやっていきたい」と言うMC後、ラスト3曲、最後は『リレイション』(個人的に名曲!)を歌って終了した。
 止まらないアンコールに迎えられて『水槽の中』を演奏。持てる全てを出し切った石井は歌い切った後、投げ捨てる様にマイクを放り、そのままステージを後に。しかし、アンコール1曲では物足りないと思ったフロアからは、更なるアンコールを求める声。照れくさそうに出てきた4人は「今日みたいな日にしかやらない曲」だと言って、『いざこざ』を演奏…今日みたいな日にしかやらない曲のタイトルが『いざこざ』で…、と書いてしまうと誤解を招きそうだが、6年近く前にジャムセッションでできたという、本編とアンコールで演奏されたものとは雰囲気の違う曲だった。
 ここに来る前に感じていた、この長いツアーで多くのものを吸収しているに違いないという思いは、全く裏切られることなく、今後も彼らは彼らのペースで進み続けてくれるのだろうと感じられた。(Rooftop:やまだともこ)

posted by Rooftop at 15:00 | バックナンバー
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。