“999”と書いてどう転んだら“アット ブドウカン”なんて読むんだよ!? と前日にマネージャーの高木女史へツッコミのメールを入れつつ、2009年9月9日の19時09分に始まった9mm Parabellum Bulletの日本武道館公演を見てきた。「今日は長丁場だからゆっくり楽しんで」と言いながらゆっくりする間もない瞬殺ナンバーの目白押しで(笑)、アンコールを含めた2時間強なんてあっちゅう間。俺は彼らの古き佳き歌謡曲テイストがまぶされた楽曲が特に好物です。彼らは世代的にリアルタイムの歌謡曲黄金時代を直接知らないだろうけど、あの70〜80年代の歌謡曲が持ち得た独特のいなたい感じさや濡れてるニュアンスを感覚的かつ本質的に理解している気がする。残念ながら俺はメタルは好まんですが(笑)、やっぱり凄くいいバンドだなぁと改めてしみじみ。ZeppやAXなんかよりも武道館のほうがよっぽどライブハウスみたいに感じられたのも良かった。文字通り“ライブハウス武道館(へようこそ)”だったし。ぼちぼちそんなロックな名言も通じない時代ですかね。
終演後、普段から懇意にして頂いている某プロダクションの某A&R氏から「こちら楽屋ですが、今どちらですか?」とケータイに連絡があれど、我々はしがない紙媒体ゆえにパスを頂けなかったので楽屋へ挨拶には行けませんでした。まぁ、9mmに限らず普段から余り楽屋への挨拶には行かないので(関係者ヅラしてエラソーな感じがして、どうにも照れくさいゆえ)そういうのは別に構わないし、あれだけの超特濃ライブを体感させてもらえれば何も言うことはございません。
そんな一夜が明け、俺は今幡ヶ谷の斎場へ向かっている。ロックンロールにすべてを捧げた余りにも格好良すぎる男にしばしの別れを告げるためだ。底抜けに明るく優しい彼らしく、秋の空は青すぎるほど青く澄み渡っている。(しいな)
posted by Rooftop at 10:02
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