俺はwash?の大ちゃんがサポート・ギタリストとして参加した先のツアー・ファイナルを見ていないので、新生フラッドを見るのはこの日が初めてでした。結論から先に言えば、実に申し分のない出来。大ちゃんはソニックユースとかジザメリとかマイブラとかを好んで聴いてきた人で、要するにブルース・フォーマットという定形があるならばそれをブチ壊すような音楽を出自としている。そんな大ちゃんのプレイが、ブルースを分母に置いた岡庭の硬質なギターに馴染んだ耳をどう激しく揺さぶってくれるかが俺の中ではポイントだったのです。
蓋を開けてみれば、大ちゃんのソリッドでスリリングなプレイとオーディエンスに対する煽りがフラッドに新たな引き出しを増やしてくれた確かな手応えがあったし、音の塊もパンチがあってとても良かった。フラッドのメンバーも大ちゃんに全く物怖じしない豪快なプレイを連発していてニヤリとした。つまり、サポートだの何だの関係なく、ちゃんとひとつの“バンド”として機能していたわけです。それは、大ちゃんも録りに参加したというまっさらな新曲の出来栄えの良さからも窺えました。あの新曲は、フラッドが今後もっともっと面白くなる確信に満ちた音の鳴りをしていました。オリジナル・メンバーの不意のリタイアという逆境を乗り越えんとする強い意思がバンドにエネルギーを与えたとも言えるでしょう。いずれにせよ、お世辞抜きでちょっと本気で面白いことになってきたぞ、フラッド。ピンチをチャンスに変えられたバンドは益々面白いことになるってもんでやんす。
フラッド以外に見たバンドを備忘録として記すと。9mmに脂の乗ったバンドの在り方をまざまざと見せつけられたり、ほろ酔い気分でどうしても踊りたくなってリップスライムで人目も憚らず昭和な踊りをしまくったり、ソウル・フラワー・ユニオンでもひたすら踊りまくって祭の気分を堪能したりと、自己開放を存分に満喫。イースタンユースは何だか泣けて泣けて仕方なくて、終始アホみたく泣いてました。新曲の『一切合切太陽みたいに輝く』をライブで初めて聴いたけど、えがったなー。ここ数年、野外フェスからはだいぶ足が遠退いてますが、たまに参加すると新鮮で純粋に愉しい。リップスライムで踊りまくるなんて普段じゃ絶対にあり得ないし(笑)。(しいな)
しいなさん、ロックインジャパンフェス参戦されたのですね!レポありがとうございますー(T_T)
a flood of circleのライブ6月に参戦しましたが、大さんが参加してからのa flood of circleのライブは参戦してないのでとても気になってました。
大さんのギターだとどんなフラッドになるんだろう?と妄想&想像で頭はいっぱい。存在感たっぷりのボーカルと重厚なリズム隊、そこに激しく掻き鳴らす大さんのギターが加わるとすごいパワフルですよね。絶対カッコいいに決まってる、うん。いいなぁ。
写真、嬉しいです。4人&大さんのアップ、実にいい画です☆
新生フラッド、早いとこ参戦しなきゃ!
ギタリストに徹した時の大ちゃんって、普段とはまた違ったエネルギーを放出するじゃないですか、ナンちゃんがボーカルの曲とかで。
あのケミカルがフラッドにも起こってますよ。
YUKAさんにも早く見て欲しいな、今のフラッド。バンドって面白いなとつくづく思います。
確かに、ギタリストに徹した時の大さんは普段とは違ったエネルギーを放出してますね!
南波さんボーカルの曲での例え、すごくよくわかります。
大さんのエネルギーが、対南波さん、対バンドで化学反応を起こした時のあのサウンド。もう、痺れまくりで最高です。
なんだかwash?の今の音も聞きたくなってきました。
フラッドもホント早く見たいです(ToT)
wash?の新作、早く聴きたいものです。フラッドのサポートでレコーディングを遅らせてしまって本当に申し訳ないので、発表の折りには本誌でガッツリ取り上げたいと思ってますよ。