ギター 編集無頼帖

トンデモ怪獣本

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 増子さんと共に“フィギュア巡礼の旅”と称した取材を始めて早数年。ソフビに関しては全くの門外漢であるワタクシ、取材対象である原型師の方と増子さんの対談内容に時にチンプンカンプン(死語)になったりするわけですが、折に触れて対話の中で出てくる頻出単語のひとつが“世界の怪獣”という言葉。調べてみれば、昭和40年代に刊行された『世界の怪獣』、『新・世界の怪獣』(中岡俊哉・著)という怪獣マニアには垂涎の書だということがすぐに判明。以来、その内容は知らぬものの、怪獣ブームに乗じたパチもんテイスト満載な名(迷)著なのだと理解しておりました。
 その『世界の怪獣』、『新・世界の怪獣』に出てくる怪獣の秀逸なソフビを数多く発売されているシカルナ・工房さんを今回の“ズミ眼”取材で探訪したのですが、シカルナ・工房さんはこの『世界の怪獣』と『新・世界の怪獣』を一途な愛情で復刊されたのですね。ネット・オークションで高値で取引されているというこの名(迷)著を入手しやすい値段で復刊を試みるとは、実に素晴らしいことではないでしょうか。さらに素晴らしいことに、太っ腹なシカルナ・工房さんがこの『世界の怪獣』と『新・世界の怪獣』を本誌の読者のためにプレゼントして下さったのでありますよ奥さん!(2巻セットで2名の読者に贈呈、増子さんと原型師・宮澤博一さんのサイン付き!) しかも、恐縮極まりないことに、取材に同行したバッド・ミュージックのO川さんと俺のぶんまで2巻セットで頂戴してしまい、そのお心遣いと懐の深さにただただ感服してしまいました…シカルナ・工房さん、本当にどうもありがとうございます!
 しかしこの『世界の怪獣』&『新・世界の怪獣』に収められている一枚の挿絵から立体的なソフビを作り上げる原型師の匠の技には改めて溜め息が出ますね。下半身が見切れていたり、後ろ姿など望むべくもない怪獣ばかりなのですから、そのイマジネーションの豊かさと説得力にはただ平伏すしかありません。それと、各怪獣にまつわる物語のバカバカしさにもただ平伏すしかない(笑)。いろんな意味で素晴らしすぎる(笑)。
 プレゼントの応募概要は本誌またはこのweb Rooftopの記事をチェックス! “ズミ眼”に対するご意見・ご感想をたんまり書いてくれた方を優先して選びたいところではありますが、当たった人も当たらなかった人も、是非一度シカルナ・工房さんのソフビを買ってみて下さい。その造型と彩色の美しさには何度見ても驚嘆するのみ、なので。(しいな)
posted by Rooftop at 20:23 | Comment(9) | 編集無頼帖
この記事へのコメント
フィギュア巡礼の旅(笑)、こんなに濃い内容、おもちゃ雑誌でもなかなか見ないですよ(笑)。
サンガッツさん、M1号さん、アトリエG-1さん、マーミットさん、佐藤元将さん…(他、まだありましたっけ?)
ソフビメーカーはまだまだあるので今後も巡礼の旅が続くのかと思うとすっごくワクワクします。
出来ることならついてまわりたいです(笑)。しいなさんがうらやましぃ〜
増子さんのソフビを見る眼はやはりさすがですね。すっごく細かい!感服します。メーカーさんも嬉しいでしょうねー。
ちなみにシカルナ・工房さんのソフビは4体持ってますよ〜ミニばかりですけど。ミニは女子にもいけると思います。
Posted by 蝦 at 2009年07月03日 15:56
>蝦さん
おもちゃ雑誌でもなかなかないんですか!?(笑)
俺も増子さんの取材に同行していつも感じるのは、その鑑識眼の鋭さとソフビに対する愛情の深さですね。ソフビを携えた写真を撮ろうとカメラを向けると、ホントにイイ笑顔になる(笑)。あの笑顔が見たくて取材に立ち会っているような気もします。
そう、シカルナ・工房さんのミニ・シリーズもまた素晴らしい出来ですよねぇ。あれは確かに女子向きかも。俺はザゴラ山中〜とかの適度なデカさがグッと来ます。
あと、俺達界隈にソフビの魅力を伝えてシンパを広げていく増子さんの伝染力の強さにも感服です(笑)。
Posted by しいな at 2009年07月03日 17:04
おもちゃ雑誌って今後発売される商品の宣伝が主だなぁと思うんですよね~。ま、なくもないんですけどね(ってどっちだ)。取材に行ってるのが増子さんだからそう思うんですかね(笑)。
「あの笑顔が見たくて」って…(笑)。確かにあんなかわいい笑顔されて、しまいにマイティのお腹の穴から覗かれちゃぁ…疲れも吹っ飛びますかね?(笑)
あ、そうそう、しいなさんの撮影のお写真、シカルナさんのソフビの配色の美しさがよくわかり、とてもよいです~。シカルナさんとこの商品説明でアップされてた特大ザゴラの彩色見本写真なんてえらいピンボケ&ブレッぷりで(笑)、出来上がりがこんなに美しいとは!と驚きましたよ。
Posted by 蝦 at 2009年07月03日 20:22
横レスすみません。
蝦さんこんにちは。お久しぶりデス!覚えてますかー?

たしかにおもちゃ雑誌って、宣伝中心ですよね、仕方ないことかもしれませんが…。
そう考えると、ズミ眼〜フィギュア巡礼の旅〜(笑)は、純粋におもちゃの魅力を伝える、ほんとにいい連載だなぁと思います!
兄ィのことばに、しいなさんのお写真、最強タッグです!

今後も期待…しちゃっていいでしょうか?(笑)
Posted by smica at 2009年07月03日 22:17
>蝦さん
写真の腕を褒められるのは嬉しいなぁ。
シカルナさんのサイトの写真のブレは、現場でも和やかな笑いとなっていました(笑)。
あのソフビの美しい発色はキレイに残したいと思いますよねー。
Posted by しいな at 2009年07月04日 16:00
>smicaさん
最強? 最狂?(笑)
いずれにしても光栄でやんす。
ブログを拝見する限り、smicaさんの知識と愛情も凄まじいものがあるですよね。増子さんばりにプロ級な視点なんじゃないかなと(笑)。
あ、あと、いつも嬉しくて有り難いサプライズをどうもありがとうございます。折を見てサプライズ返しします(笑)。
Posted by しいな at 2009年07月04日 16:09
何度も書き込みすみません…

smicaさん!もちろん!覚えてるどころかブログしっかり覗いてますよ〜(笑)
しいなさん曰く、ホントに知識も愛情も凄まじいですけど、プラス、それらにつぎ込んでるお金も凄まじいなぁと思いますね(笑)。
某兄ィさんとは違ってメーカーさんからいただけたりしないですからねぇ〜…なんつて。
Posted by 蝦 at 2009年07月04日 23:27
蝦さん
お返事、むこうでさせていただきました(^-^)

それにしても、某兄ィさんてばズルイ(笑)
Posted by smica at 2009年07月06日 12:23
お、何だか盛り上がってる(笑)。
とても有り難いことです。
ウチの読者の皆さんはホントに心根の優しい人ばかりで嬉しくなります。
Posted by しいな at 2009年07月06日 15:00
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